■第370回 新たな抵抗(その3)(台湾史入門その84)
■第370回 新たな抵抗(その3)(台湾史入門その84)
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現在はグローバル化の時代で、遠く離れた地域、国のできごとが大きな波
となって日本に及んできます。
それは冷戦後のことでなく、いわゆる大航海時代からの現象です。
明治維新以後は、それが顕著になりました。
先日、『南の海』様からメールをいただきました。
台湾で過ごされた時の思い出が綴られています。
感謝して掲載いたします。
第1回から第221回までのバックナンバー一覧は、下記をごらんください。
http://blog.mag2.com/m/log/0000183170/108501028.html
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●ヨーロッパからの波
1914年7月、ヨーロッパで第一次世界大戦が勃発しました。
同年8月、日本はドイツに宣戦を布告し、山東半島の青島にあるドイツ海
軍基地を攻撃しました。
この戦争が間接的に台湾にも影響しました。
翌年の1915年1月、日本は中国の『二十一ヶ条要求』を出しました。
これは、ドイツが中国に持っていた権益を引き継ごうとするものでした。
中国の民衆は、この要求に反発し、反日感情が盛り上がりました。
そして、その機運が台湾に飛び火したのです。
●食菜人、食菜堂
台湾人の一部には「大陸から10万の革命党員が台湾を解放するために、
行動を起こした。その一部は台湾に上陸した」という噂が流れました。
これは流言飛語ですが、意図的に流した扇動者がいました。
それが『西来庵事件』の首謀者、余清芳(よせいほう)です。
余清芳は台南の市内に精米所を経営している『食菜人』でした。
『食菜人』とは一切の肉食を断ち、菜食のみで仏の教えに従って生活する
人々です。
宗教的熱情を持った『菜食主義者』というべきでしょうか。
『食菜人』は、身を清め、神仏を祀る道場を持っていました。
その道場を『食菜堂』と呼び、そのひとつが『西来庵(せいらいあん)』
です。
同じ庵でも祀ってある神によって格式が異なります。
●『西来庵事件』の勃発
西来庵は『玉帝上皇』という、天空を支配する帝王を祀っており、きわめ
格式の高い庵です。
その庵の維持、修繕のために人や資金を集めることは容易です。
総督府や支庁の疑惑をそらすことも可能です。
西来庵の食菜人である余清芳は、例によっていい加減な流言を流し、同志
を集め始めました。
これらの流言や、それを信じた者が中南部に広がりました。
ついには台湾海峡を越えて、大陸のアモイにまで達しました。
こうまで風説が広がれば、台湾総督府の耳に届くことは当然です。
1915年5月23日、台湾北部の港町、基隆からアモイ行きの船に乗ろ
うとしていた挙動不審な男がいました。
基隆支庁員がその男を逮捕、取り調べました。
その男は、大陸の同志と連絡をすべく、アモイに派遣されようとした余清
芳の部下でした。
基隆支庁から連絡を受けた台南庁の官憲が西来庵を急襲した時、余清芳た
ちは逃走した後でした。
これが、『西来庵事件』の発端です。
★★ 『南の海』様のメールの紹介です ★★
はじめまして。
『南の海』と申します。
湾生です。
(注1.湾生は『戦前に台湾に住んでいた内地人(日本人)』です)
終戦は新竹州竹南郡造橋庄で迎えました。
俗称”山線”竹南駅から南の最初の駅です。
台湾史入門
大変関心を持って読ませていただいています。
台湾の歴史が良く解りとても勉強になります。
当時走っていた機関車の燃料の石炭は何処から持ってきたのだろうか、
とか、近所に、錦水といゆうところが有り石油を産出していたようだ
が現在はどうなっているのか、など、懐かしく考えています。
(注2.『錦水油田』は、枯渇により1989年に廃業しました)
竹はいろいろなところに利用されていましたね。
竹筏(テッペイ)、子供の椅子、携帯用の火鉢、ひよこを飼育する籠、
みかんなどを入れる籠、雷魚(レンヒー)の稚魚を売り歩いていた人
が竹の天秤棒で担いでいた籠(水が漏れないのが不思議だった)等など。
台湾は私の故郷同然と考えています。
母の故郷の沖縄八重山に引き揚げてきました。
掲示板”台湾史”もぐら叩きを毎晩のように開けていますが、ほとん
ど投稿もなく寂しいです。
もっとも 台湾史 に関係の無いのが2,3投稿されていますが・・・
次回を楽しみにしています。
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■ 歴史好きの素人が語る歴史(第370回)(2008年04月07日号)
(メールマガジンID:0000183170)
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・ 作者は、中澤勇二(台湾名 陳澤民)です。
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