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ぷらむ書房・ファンタジー小説『緋の覇王』を連載中。第1章・戦焔の序章。城、聖剣、鎧、傭兵、冒険、魔術、妖精、戦、専制君主、下克上、策略、愛、友情、憎しみ……。運命の輪に翻弄されていく若き覇王たちの伝説の戦記物語。BL/JUNEなどの同人要素含。

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2009/11/09

月刊ファンタジー小説『BLUEROSE』第14号

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        ◇◇◇BLUE ROSE◇◇◇


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□第14号□2009年11月09日発行□ぷらむ書房/Studio-Boys


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の覇王-King of Blaze-』本編をお届けしています。
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■『緋の覇王-King of Blaze-』《第1章・戦焔の序章》
城、聖剣、鎧、傭兵、冒険、魔術、妖精、飛竜、戦、専制君主、下
克上、策略、愛、友情、憎しみ……。運命の輪に翻弄されていく若
き覇王たちの伝説の戦記物語。


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こんにちは、発行者の和城玲生です。
長期ご無沙汰してしまってごめんなさい。

ここ最近体調が悪くて病院巡りの日々でした。

そんな訳で病上がりですがガンガンいきます(笑)。

「緋の大陸」のワールドマップ作りました。
RPG風ですが、各国の位置や現在の舞台がどこなのかが一目瞭然
で分かりやすくなったと思います。
サイトのほうはまだ半分くらいの構築状況なので、もうしばらくお
待ち下さい。


 バックナンバーはこちら
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 小説&雑記ブログ『NEO'S FACTORY』
 http://blog.arkadianet.com/


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■舞台設定/世界観
http://plum735.b.to/haou/2

■登場キャラクター紹介
http://plum735.b.to/haou/3


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 緋の覇王-King of Blaze-
 第1章 戦焔の序章

 第14回



2、黒い剣士 



  2




 鎧の大男はニヤリと笑うとランスにゆっくりと近づいてきた。
「見ろよ。まだ戦利品が残ってるぜ」
 ランスは、震えながらそのまま後ろの石壁までじりじりと追い詰
められてしまった。ひやりと冷たい石面の感触を背中に感じ、もう
後が無い。
「ほう、こりゃ殺すのは惜しい。高く売れそうだな」
「この金髪の小僧……将軍にでも渡して恩賞でも貰うか?」
 奴も好きそうだからな、と鎧兵達は嘲りを込めて豪快に笑った。
「止めろッ! ランスに近づくなッ!」
 弾け飛んでしまった剣を拾おうと、シドが渾身の力を込めて地面
を這いながら腕を伸ばそうとしているのを見た鎧兵達はからかうよ
うに言い放った。
「何だ小僧? この金髪小僧の騎士様か?」
「悪いが、このお姫様は俺達が戴いていくぜ」
 其処でゆっくり見物でもしてな、と笑い飛ばすと鎧兵のひとりが
シドの頭を靴底で力一杯地面に捻じ伏せた。
「ぐぁ……ッ!」
「シドッ!」
 頭部や顔面が厭というほど地面に擦りつけられて、シドは苦痛の
叫び声を上げる。
「く……ッ…ラ……ンス…ッ……逃げ……ろッ!」
 しかし、ランスの身体は微動だにしなかった。
 恐ろしかったのだ。鎧兵の剣に付いたその赤黒い血の輝きを見た
瞬間から、ランスの背筋は抑えることが出来ない位に粟立っていた。
 まして、このままシドを置いて逃げるなんて出来る筈が無い。
「お……俺は……」
 震える身体を抑え込むように両手で抱き締めると、ランスは逃げ
ることも向かっていくことも出来ない己の情けなさを呪った。
「ふん……」
 その様子を終始見ていた鎧の大男は、にやりと笑うと大振りな剣
を携えてランスに近づいてきた。
「おい、小僧」
 そのまま震えているランスの喉元に、嘲るように冷たい剣の刄が
突きつけられた。
「───ッ!」
 刄の先から滴り落ちる赤黒い血糊が、喉元を伝ってぬるりと首に
流れる。
 恐怖に身体を硬直させながら、ランスは石壁に背中を張りつかせ
たまま喉奥から引きつった呻き声を上げた。
 今度こそ殺されるッ!
 そう予感しながら生唾を呑み込むと、覚悟を決めたように固く双
眸を閉じた。
 しかし、暫らくそうしていても刄が身体を貫こうとする気配は無
い。
「―――恐ろしいか?」
 すぐ傍で大男の声がした。
 恐る恐る蒼い瞳を開いたランスの眼前にはあの鎧の大男が立って
いた。
 血の色と同じ紅い鎧と、紅い瞳。
「……く……ッ」
 恐怖に喉が痺れて、旨く声にならなかった。
「ふふ……安心しろ、お前は殺さん。お前のような奴を欲しがって
る輩は大勢居るからな」
「な、何?」
 錯乱した頭の中で、ランスには大男の言っている言葉の意味が判
らなかった。
「判らんか? 大金を叩いてもお前のような小僧を手に入れたい貴
族様は五万といると言ったんだ」
 大男は嘲笑を浮かべながら剣の刄の先でゆっくりとランスの身体
をなぞると、いきなり乱暴に上衣を襟元から引き裂いた。
「───ッ!?」
 何が起こったのかも理解出来ずに、ランスは引き裂かれて露わに
なってしまった上衣の胸元を押さえた。
「な、何す……ッ!?」
「ほう、その白い肌……これは高値が付きそうだ。焼印を押されち
まうのは惜しいが……その代わりに毎晩可愛がって貰えるぞ」
 そう言いながら、鎧の大男は下卑た笑みを浮かべた。





【次回へ続く】
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