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人生いかに生きるべきか。学校では教えない社会人の生き方を、部下400人を抱えた元サラリーマンが、実体験をもとに配信します。若者が田舎でフットボール部を作り、僅か2年で関西大会出場を果たした青春物語とともにこころの栄養補給をどうぞ。

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2008/01/14

「ちょっと一言」自分たちの問題として捉えると意識が変る

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     「ちょっと一言」 こころの栄養       2007/1/14
                               第95号
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■皆さん、こんにちは。
 
 今日は「他人のことと、自分のこと」についてお話しします。


■昨日、テレビで福島県の最南端に位置する人口約7千人の町、矢

 祭町の特集をやっていました。

 ご存知の方も多いと思いますが、「もったいない図書館」と町民

 の自主自立の行政で有名な町です。

 この町は、市町村の合併に反対して、自立の道を選んだことで、

 財政的に非常に厳しい状況にありました。

 そこで、町の支出を押さえるために、今まで嘱託していた町舎の

 清掃業務等を職員自ら行うようにしました。

 テレビには、課長さんたち管理職が、長靴をはいてトイレの清掃

 を行っている場面が放映されていました。

■この場面を見て、私も同じことをやっていたことを思い出しまし

 た。

 当時勤務していた会社も収入減から、支出を抑える必要に迫られ

 ていました。

 そこで、今まで外部委託していた会社内のトイレを含む清掃全般

 を自分たちでやるようにしたのです。

 部長以下管理職全員が交代制で勤務終了後に毎日トイレの清掃を

 しました。

■最初、この案が出たときに、本社から一部反対の声が出ました。

 その声とは

 「清掃で削減できる経費など知れている」

 「そんなことより我々には、もっとやるべき重要なことがある」

 でした。

 勤務時間が終わった後のたった30分に、どんなやるべき重要な

 ことがあるのでしょうか。

 私には、本社のプライドとしか思えませんでした。

 現場の私たちは、とにかくやってみようと始めました。


■ある日、私が当番のときの出来事です。
 
 いつものように、小用の便器に洗剤をかけて、それをブラシで磨

 き、次に大用の便器を磨こうとしたときのことです。

 個室のドアを開けて便器に洗剤を付けようとして、ふと、気付く

 ことがありました。

 「うん?、いつもより、汚れが少ない」

 そう思って、全ての個室を見ると、やはりいつもより汚れが少な

 い。

 汚い話で申し訳ありませんが、清掃を始めた最初の頃は、個室を

 開けるとたいてい便器の外にうんこが付いていました。

 それが、最近はあまり見かけません。


■清掃を終わって「なんでやろう」と考えているところへ、係員が

 用を足しに入ってきました。

 その係員は、ブラシを片付けようとしている私を見て

 「課長、ご苦労さまです。もう使わせていただいてもいいですか」

 と聞くので

 「おお、いいよ。もう掃除は終わったから」

 と答えると、その係員は用を足しながら、私にこう言いました。

 「今までは、正直トイレを汚さないようにしようなどと考えたこ

  ともありませんでした。業者さんが掃除をしていましたから」

 「でも、自分たちの仲間が掃除をしていることが分かると、

  やっぱり、汚さないようにしようって思います」


■その係員が出ていった後、私はなんだかうれしい気分になりまし

 た。

 今までは、気にもしなかったことを自分たちの問題として、捉え

 るように社員の意識が変ってきたのです。 

 自分たちで清掃をすることで節減できる経費など、確かに知れて

 います。

 しかし、その経費とは比べものにならない程、大きな効果があっ

 たのでした。




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■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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【 自分たちの問題として捉えると意識が変る 】
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■先の矢祭町の場合でも、合併を拒否したので、補助金には頼れま

 せん。

 「他の町に負けてたまるか」

 町長の指導力もあって、先ず、町の職員たちが本気になったので

 す。

 それが365日休まない町役場という形となって現れます。

 そして、町民の意識が変ります。

 「役場の人があそこまでやっているのだから、自分たちも負けて

  はいられない」

 「自分たちの町は、自分たちで守ろう」

 
 その思いが、全国で例を見ない、役場の職員とともに町民が自ら

 自分たちの町のために活動する町になったのです。


■現役を引退された元の町長が印象的な言葉を残しておられます。


 「この町は、町長や役場の幹部が変っても問題なくやっていける。

  町の人々が、これからどうやっていくかを全て知っている」

 と。 
  
 


■さて、いつものように、ここから私の学生時代の経験をモデルに
 脚色を加えた青春物語
 
   【うしのフットボール】です。

 今回は95回目です。参考のために94回目も掲載しておきます。
  
 決して、フットボールの技術指導ではありません。

 田舎で若者がフットボール部を作って、僅か2年で関西大会出場
 を果たした物語です。

 (脚色を加えていますので、登場人物等は架空のものです)


■この物語の中にも生き方のヒントが、たくさんでてきます。
 がまんして読み続けてください。
 
 ではどうぞ。

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      【 うしのフットボール 】 第95回
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【 前回分 】

 
 うしは、早速近くの書店に行き、1冊の数学の問題集を買った。

 できるだけ薄い受験用の問題集を選んだ。

 1冊を最後までやってみて自分の実力を早く見極めたかったか

 らである。

 その問題集は、2週間で全てやった。実際の入試問題が載って

 いるので、中には何時間考えても解けないものがあった。

 しかし、うしは、これは入試問題のスタイルになれていないの

 が原因で、根本的なものではないと考えた。

 そして8ヶ月あれば十分に対応できると確信した。

 それから、毎日、家に帰ったら8時間の勉強を続けた。

 部活は8月までないので、毎日午後4時には帰宅した。

 帰宅するなり、自分の部屋に閉じこもる。

 この部屋というのが、母親が受験勉強のためにと大工であった

 叔父に頼んで、急遽作ってくれたものである

 母親から勉虚部屋を作る提案があったときに、うしは

 「ええで、そんなもんいらん。どこででも勉強できる」

 と断っている。

 家計を心配してのことである。
 
 しかし、母親は、無理をしてでも部屋を作ったのである。

 納屋の屋根裏を改造したもので、天井までの高さが1.8メー

 トルしかなかった。

 頭の上にすぐ天井があった。

 それでも、うしには自分の部屋があるのはありがたかった。

 一人っきりになれるからである。

 もし、この部屋がなければ、就職していたかもしれないとうし

 は思っている。

 うしは、部屋に入ると夕食と風呂とトイレ以外は一切外に出な

 かった。

 最初は数学の受験問題集から始めて、物理、地理、化学、国語

 と進め、英語の文法をやった後、最後は単語、熟語の暗記をし

 て寝る。

 毎日20個を覚えるようにした。

 これで入試までに5000個を覚えることができる。

 暗記を最後にしたのは、なんとなく覚えた後すぐに寝たほうが

 忘れないような気がしたからである。
 
 
 
【 95回 】

 
 受験勉強を始めたころは、長く机に座っているのが苦痛だった

 が、しばらく続けるうちに勉強することが楽しみになってきた

 から不思議である。

 京大や東大の過去問が解けるとうれしくてたまらない。

 早く次の問題を解きたくて、夕食を10分で済ますと、また部

 屋にもどり毎晩ラジオから流れてくるヤングタウンを聞きなが

 ら勉強を続けた。

 いつも単語の暗記をすましてベッドに横になるのは午前2時こ

 ろだった。
 
 翌朝は、7時に起きて学校にいく。

 そのリズムを毎日毎日繰り返した。



  (次回に続く)

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 最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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   発行者 (株)ナレッジストア 
      岩崎吉男    mag@knowledge-store.jp
      技術士(電気・電子)
 
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