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2008/01/01

「ちょっと一言」夢をあきらめたときに老いはやってくる

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     「ちょっと一言」 こころの栄養       2007/1/1
                               第94号
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■皆さん、新年 明けましておめでとうございます。
 
 旧年中は毎回お読みいただきありがとうございました。  

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 

 今日は「若さと夢」についてお話しします。


■一富士、二鷹、三茄子という言葉があります。

 ご存知のように初夢で見ると良いものの順番です。

 皆さんは、どんな夢を見られるのでしょうか。

 そして、今どんな夢を持っておられるのでしょうか。

 夢なんか、ない、あるのは現実だけだ。

 こう、おっしゃる方もいらっしゃいます。

 でも、幼稚園のときに将来の夢はありませんでしたか。

 きっと、あったと思います。

 ところが、社会に出て現実に遭遇する。

 まだ、若いころはいいですが、50歳にもなると、先が見えて

 くる。

 そうすると、俺の、私の夢はもうなくなってしまった。 
 
 そういってあきらめる人が多いように思います。

 そうなると、みごとに若さを失います。


■でも、先が見えてくるというのは、今の会社での先ですよね。

 そんなもの、見えてもいいじゃないですか。

 会社を辞めてからも、できることは無限にあります。

 会社勤めが永かった人は、会社と縁が切れると、人生の大切な

 ものを失くしたように思うようです。

 
 ところが、辞めてみてしばらくすると、そうでもないことに気

 付きます。

 会社ではできなかったことを始めると、人生を二倍楽しむこと

 ができるのです。

 ただ、これには、少しだけコツがあります。

 やはり、人との関係の中で、何かをやり始めることです。

 そうでないと、孤独感にやられてしまいます。

■私の好きな「青春」を以下に引用します。
 

------------------------------------------------------- 
青春(サムエル・ウルマン 宇野収、作山宗久訳) 三笠書房


青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気
やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うときはじめて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君にも我にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲嘆の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。

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■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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【 夢をあきらめたときに老いはやってくる 】
────────────────────────────────

■私が、会社を辞めるときに、挨拶に伺うと、当時の専務取締役

 が私に向かって、こう言われました。

 
 「岩崎くん、本田(宗一郎)さんも、ホンダを興したのは40

  歳を過ぎてからや、ケンタッキーのカーネル・サンダースは

  確か、60歳を過ぎてから、フライドチキンを売り始めたよな」

 「君はまだ40代や。同じように何か始めるんやな」

 
 いかにも、自分も何か新しいことをたやりたげに、そう言われ

 たことを覚えています。

 
 私は、もうすぐ50歳になります。

 しかし、まだまだ夢はあります。
 
 あと20年あれば、何でもできそうな気がします。

 

■さて、いつものように、ここから私の学生時代の経験をモデルに
 脚色を加えた青春物語
 
   【うしのフットボール】です。

 今回は94回目です。参考のために93回目も掲載しておきます。
  
 決して、フットボールの技術指導ではありません。

 田舎で若者がフットボール部を作って、僅か2年で関西大会出場
 を果たした物語です。

 (脚色を加えていますので、登場人物等は架空のものです)


■この物語の中にも生き方のヒントが、たくさんでてきます。
 がまんして読み続けてください。
 
 ではどうぞ。

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      【 うしのフットボール 】 第94回
───────────────────────────────

【 前回分 】

 「はい、赤城です。」

 すると、電話の向こうから

 「うしか、お前合格しとったで」

 聞きなれた声がした。

 同級生の羽口から、電話による合格通知が届いた。

 電話の向こうでガタゴトと電車の通過する音が聞こえていた。 

 羽口も神戸大学工学部土木工学科を受験していた。自分の合格

 を確認した後、うしの姿が見えないので、親切にもうしの合格
 
 を確認してきてくれたのである。

 「そうか。とおとったか。ありがとう」

 うしは、お礼を言って電話を切った。

 「やっぱり、合格しとったか」

 うしには、変に自信があった。

 あれだけやったんやから落ちるわけがない。ずっとそう思って

 きた。
 
 3年生の6月に、西宮ボウルが終わって、一旦引退したときに、

 進路面談があった。

 進路指導室で正面にうしを座らせて、担任の小宮先生が言った。

 「おまえは就職するんか。進学するんか」

 「進学します」

 「進学するんか。進学するんやったらどこの大学を受けるつも

  りや」

 「神戸大学です」

 うしが答えると

 「えっ、冗談やろ」

 といって一瞬、小宮先生は言葉につまった。

 「先生、冗談と違うで。本気や」

 うしがむきになって答えると、

 「フットボールしかやっていないおまえの学力で、神戸大学な

  んか合格するわけがないやろ。だいたい、最近はうちから国

  立に入ったやつすらおらんのやで」

 小宮先生は、はき捨てるようにいった。

 「先生、そやけどな。うちは、母子家庭やから私立にいくお金

  はないねん」

 「下宿もでけへんし、神戸大学にいくしかないんや。もし、合

  格せえへんかったら働くわ」

 そういった後うしは

 (今にみとけ。絶対合格して皆をあっといわしたる。秋までフッ

  トボールをやってもちゃんと大学にいけることを証明したる)

 と心のなかでちかった。
 
 
【 94回 】
 
 うしは、早速近くの書店に行き、1冊の数学の問題集を買った。

 できるだけ薄い受験用の問題集を選んだ。

 1冊を最後までやってみて自分の実力を早く見極めたかったか

 らである。

 その問題集は、2週間で全てやった。実際の入試問題が載って

 いるので、中には何時間考えても解けないものがあった。

 しかし、うしは、これは入試問題のスタイルになれていないの

 が原因で、根本的なものではないと考えた。

 そして8ヶ月あれば十分に対応できると確信した。

 それから、毎日、家に帰ったら8時間の勉強を続けた。

 部活は8月までないので、毎日午後4時には帰宅した。

 帰宅するなり、自分の部屋に閉じこもる。

 この部屋というのが、母親が受験勉強のためにと大工であった

 叔父に頼んで、急遽作ってくれたものである

 母親から勉虚部屋を作る提案があったときに、うしは

 「ええで、そんなもんいらん。どこででも勉強できる」

 と断っている。

 家計を心配してのことである。
 
 しかし、母親は、無理をしてでも部屋を作ったのである。

 納屋の屋根裏を改造したもので、天井までの高さが1.8メー

 トルしかなかった。

 頭の上にすぐ天井があった。

 それでも、うしには自分の部屋があるのはありがたかった。

 一人っきりになれるからである。

 もし、この部屋がなければ、就職していたかもしれないとうし

 は思っている。

 うしは、部屋に入ると夕食と風呂とトイレ以外は一切外に出な

 かった。

 最初は数学の受験問題集から始めて、物理、地理、化学、国語

 と進め、英語の文法をやった後、最後は単語、熟語の暗記をし

 て寝る。

 毎日20個を覚えるようにした。

 これで入試までに5000個を覚えることができる。

 暗記を最後にしたのは、なんとなく覚えた後すぐに寝たほうが

 忘れないような気がしたからである。
 


  (次回に続く)

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 最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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