2006/12/28
メールでわかる最新金融事情Vol.16-2006年新規株式公開市場の分析(1)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メールでわかる最新金融事情 H18.12.28 Vol.16 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンでは、ビバルコ・ジャパンが新株予約権、優先株式、 M&A、株式公開(IPO)などの最近の金融市場の動向を解説いたします。 ※このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 新┃着┃レ┃ポ┃ー┃ト┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ■ 2006年新規株式公開市場の分析(1) 2006年度(2006年1月−12月)に新規公開した企業は188社で、 昨年度と比較すると30社の増加となった。募集と売り出しを含めた新規資金 収入額は1兆3005億円(発行価格ベース)となり、昨年から81%増加の 5818億円の増加となりました。新規公開企業の時価総額は5兆8687億 円となり、昨年から36%増加の1兆5618億円の増加となった。 資金調達額ベース、時価総額ベースともトップはあおぞら銀行であり、資金調 達額の1992億円(発行価格ベース)、時価総額1兆6159億円(発行価格 ベース)であった。 (市場別資金調達額ランキングはウェブサイトをご覧下さい。 http://www.bevalco.com/report/) 市場別の資金調達額は東証1部が最も多く、8669億円、続いてジャスダッ ク市場の1690億円、東証マザーズの974億円となっている。東証1部、 ジャスダック市場、東証マザーズの3市場で資金調達額の87.2%(前年 86.9%)を占めており、証券市場における「東京一極集中」 が継続してい る。海外の市場おいても、ニューヨーク証券取引所がユーロネクストを買収し、 米国のナスダック市場を運営するナスダック・ストック・マーケットがロンドン 証券取引所の買収を提案している等、証券市場の整理が進んでいることから、今 後日本においても証券取引所の再編が行われる可能性がある。 (資金調達額上位10社はウェブサイトをご覧下さい。 http://www.bevalco.com/report/) 東証1部の資金調達額が昨年と比較した場合に、大幅に増加している。昨年度は 1000億円を超える資金調達がSUMCO1社であったのに対し、今年度は、 1位のあおぞら銀行の1992億円の他、野村不動産ホールディングスの1645 億円、アコーディア・ゴルフの1240億円と大型の資金調達があったことによ るものである。あおぞら銀行は、旧日本債券信用銀行が実質的な債務超過となり、 一時国有化された後、2000年にソフトバンク、オリックス等からなる投資グ ループに売却された後、ソフトバンクから投資ファンドのサーベラスグループに 48.87%(売却当時)の株式を1011億円で売却されていた。あおぞら銀 行の上場に際して、サーベラスグループは保有する株式の一部を売り出し、 1390億円(引受価格ベース)の資金を獲得しソフトバンクからの株式の購入 代金を回収している。サーベラスグループは引き続きおよそ38%のあおぞら銀 行株式を保有しており、保有株式の時価総額は発行価格ベースで3526億円で ある(サーベラスグループはソフトバンクから株式を購入する以前に13%程度 の株式を取得しているが、当該株式の取得価額は不明)。 野村不動産ホールディングスは野村土地建物の子会社であり、子会社上場になる。 子会社上場については、子会社の資金面での自立性を高めるというメリットがあ り、当該メリットが享受された株式公開である。 アコーディア・ゴルフはゴールドマンサックスが再生支援をしたゴルフ運営会社 であり、ゴールドマンサックスが買収したゴルフ場の運営を行っている会社であ る。ゴールドマンサックスにとっては、投資をした会社を上場させることにより 収益獲得を目指した投資案件である。 時価総額の上位10社の企業も資金調達額の上位10社とほぼ同じ顔ぶれとなっ ているが、時価総額の上位には、今年の話題となったミクシィが含まれている。 前回のレポートでも記述した通り、ミクシィはその成長率が期待されることから 発行価格も高く、時価総額は高いものの、そのビジネスモデルから多額の資金調 達を行う必要が無いため、売り出し及び募集株式数が比較的少なく、資金調達額 が110億円と少額となっていることによるものである。 (時価総額上位10社はウェブサイトをご覧下さい。 http://www.bevalco.com/report/) 名証セントレックス、福岡Qボード、札幌アンビシャスといった地方ベンチャー 市場における上場会社数も昨年の16社から21社と増加しているもの、資金調 達額は減少している。資金調達額の下位10社は新規の新興市場が大部分を占め ており、新規の新興市場では資金調達は十分になされていないというのが実情で ある。新規の新興市場における株式公開は、会社の知名度を上げるためにいずれ かの市場で上場を果たすことを目的として上場をする等資金調達とは異なる目的 で行われているという側面もある。 (資金調達下位10社はウェブサイトをご覧下さい。 http://www.bevalco.com/report/) 株式を発行する際の発行価格と証券会社の引受価格は異なっており、この差額が 手数料として証券会社の収入となるが、昨年と比較してこの手数料の水準につい て検討を実施する。 資金調達額と引受手数料の関係を分析した場合には、やはり資金調達額が多額で ある企業の方が引受手数料の料率を低く抑えることができ、資金調達額が少額で ある企業の方が高い料率を請求されているという状況は昨年と比較した場合にお いても変わりない。 手数料の分布が最も多いのは7%〜8%で、この水準が目安となっているという 点についても昨年より変わっていない。 (IPO引受手数料と資金調達額及びIPO引受手数料と時価総額はウェブサイ トをご覧下さい。http://www.bevalco.com/report/) 個別の企業ごとの手数料率を検討した場合に、もっとも手数料が低かったのは野 村不動産ホールディングスの4.8%であった。大型の優良案件であるというこ ともあるが、同グループの野村證券が主幹事となっているため、手数料を低く抑 えることが可能であったと考えられる。野村不動産ホールディングスを除いた場 合には5.0%が水準となっているが、その主幹事のほとんどが大和証券SMBCで ある。大和証券SMBCは案件によっては8.0%の手数料を取っている。資金調達 額が多額で、東証1部への直接上場案件では、大和証券SMBCは手数料を低く抑え ている。対照的にみずほグループは料率の幅をあまり設けず、6.5%〜8.0 %と一般的な水準での料率としている。 (IPO引受手数料上位はウェブサイトをご覧下さい。 http://www.bevalco.com/report/) __________________________ ▼▼▼▼▼ ビバルコ・ジャパンでは以下の業務を行っております ▼▼▼▼▼  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○企業評価 ○ストックオプションの評価 ○新株予約権・優先株式の評価 ○無形資産の評価 ○デューディリジェンス ○M&Aアドバイザリー業務 ○M&A・エクイティファイナンスに伴う第三者意見の表明 ○株式公開の助言 ____________________ ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ お問い合わせは info@bevalco.com まで ▲▲  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■免責事項 このメールマガジンに掲載されております情報は、内容及び正確さに細心の 注意をはらい、万全を期しておりますが、人為的なミスや機械的なミス、調 査過程におけるミスなどで誤りがある可能性があります。 ビバルコ・ジャパン株式会社では、当該情報に基づいて被ったいかなる損害 についても一切の責任を負うものではありません。 ■配 信 元 ビバルコ・ジャパン株式会社 配信担当:荒井邦彦(代表取締役・公認会計士) 東京都千代田区三番町14番地MLC三番町ビル3F http://www.bevalco.com/ 本メールマガジンおよび当社が提供するすべての情報について、当社の許 可なく転用・販売することを禁じます。 (C) Bevalco Japan All rights reserved


