2006/10/10
*田舎の主婦のイギリス留学記[Vol.38]ハイドパーク(婦唱夫随)
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜* 田舎の主婦のイギリス留学記〜ペチュニアの咲く庭で〜 最終回 [Vol.38] 文:Tomika 発行元:ヤムヤム編集室 *〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜* ─────────────────────────────────── 38、ハイドパーク(婦唱夫随) 2006.10.10 ─────────────────────────────────── イギリス最後の日、ハイドパークのすぐ近くにホテルをとった私たちは、 朝からハイドパークに出かけ、木陰を見つけて一休み、リスに出会って一休み、 そんなのんびりとした1日を過ごしました。 昼食は、ハロッズから買ってきたサンドイッチ。 昼食を終えると、私は木陰に置かれたイスに腰掛け、夫は芝生に寝転びました。 しばらくして、ふと気配を感じた私が目を開けると、初老の男性が笑顔で立って いました。私が昼寝をしていたイスは、使用料1ポンドのレンタルだったのです。 その男性は、私から1ポンドを受け取ると去っていきました。 夫は、気持ちよさそうに芝生で昼寝をしていました。 日本では、2人で出かけるとき、私はいつでも夫の’後ろ’にいました。 電車の切符を買うとき、レストランに入るときなどなど。 イギリスで夫と一緒に過ごした10日間。 チケット売り場・観光案内所・ホテル・レストランなど、私はいつでも夫の’前’ でした。「会話は度胸」と単語で話す私の後ろで、夫は、ハラハラしながら 見守ってくれていました。 実は、夫は、ネイティヴの話す英語の早さについていけなかったのです。 イギリスに着いて早々、ホテルでキーを受け取った後、フロントの女性に何か 話しかれられたそうですが、夫は全く聞き取れなかったようです。 空港やタクシーでは大丈夫だったのだけれど・・と夫は振り返ります。 「もっとゆっくり話してくださいと言えばよかったのに」という私に、 「そうだね。思いつかなかった」と答える夫は、かなり落ち込んでいました。 「夫唱婦随」という言葉がありますが、イギリス旅行中の私たちは、まさに 「婦唱夫随」でした。 我が家のレディーファーストは、こんなことから始まったのでした。 日本に帰ってきた私たちは、並んで歩くことが多くなりました。 そして、どちらが先でもぜんぜん気にならなくなりました。 イギリスでの経験は、私にとって人生のターニングポイントになリました。 それまで、妻として母として、夫や子どもを優先してきた私でしたが、 1人で過ごしたイギリスでの生活は、自分を見つめなおす時間を与えてくれました。 そして、そのとき芽生えた自分を表現したいと思う気持ちは、 その後のホームステイ受け入れ、大学院への社会人入学、会社設立など、 具体的な形となって私の生活を変えていきました。 そんな私の傍らには、いつもハラハラしながら見守っている夫の笑顔がありました。 (Tomika) 「田舎の主婦のイギリス留学記〜ペチュニアの咲く庭で〜」 完 <追記> 今、私は、’とみこ’と呼ばれることが多くなりました。 それは、夫や大学院の友人だけでなく、近所の4歳の子どもや息子夫婦にまで 広がっています。 そして、今年8月に行ったタイでも、たくさんの人たちから’とみ子’と呼んで もらえました。そんなタイでの出会いを、ヤムヤムに綴りはじめています。 時間のあるときに、見ていただければと思います。 アドレス http://www.tomika-c.com/yumyum/html/yumrepo.htm *10ヶ月の長い間、「田舎の主婦のイギリス留学記」を読んでいただいて 本当にありがとうございました。 ---------------------------------------------------------------------- ウェブマガジンヤムヤム10月号の特集は 『イギリス商店街ワンダーランド!』です。 → http://www.tomika-c.com/yumyum/ こちらもひきつづきお楽しみ下さい。 ----------------------------------------------------------------------


