2007/01/24
JICA(ジャイカ)マレーシア ★みんなの国際協力 メールマガジン★ 第11号
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
JICA(ジャイカ)マレーシア ★みんなの国際協力 メールマガジン★ 第11号
(2007年1月 発行)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<目 次>
1.はじめに
2.今月のトピック
(1)【ご紹介】大阪星光学院 角野賢治教諭(H18度 教師海外研修参加者)より
授業実践の報告がありました。
(2)世界初!聴覚障害者のボランティア誕生。
手話講師ならびに手話通訳養成のため来マ。
(3)平成18年度 青年招へい事業 フォローアップセミナーの実施
(2006年12月21日)
3.お知らせ/情報コーナー
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
1.はじめに
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2007年が明けました。みなさんの年明けはいかがでしたか?
ここ、マレーシアでは、大晦日に恒例の花火が華々しく夜空を照らし新年を
各地で祝いました。
2007年はマレーシアにとっても節目の年。独立50周年にあたり、かつ、
「観光年」に指定されているため、1年を通じて各地でいろいろなイベントが
企画されています。その名も「Visit Malaysia 2007 !」。
また、今年は日本とマレーシアにとっても国交樹立50周年という節目の年にも
あたり、両国の友好関係が今後も末永く続くことを願って、様々なイベントの
実施が企画されています。みなさんもぜひこの機会に一度、マレーシアを訪問
されてみてはいかがでしょうか?
それでは、今月のトピックからご紹介します。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
2.今月のトピック
-----------------------------------------------------------------------------
■【ご紹介】大阪星光学院 角野賢二教諭(H18度 教師海外研修参加者)より、
授業実践報告がありました。
-----------------------------------------------------------------------------
昨年8月に実施された、平成18年度教師海外研修に参加された、大阪星光学院の
角野賢二教諭から、下記のとおり授業実践の報告がありましたので、ご紹介します。
あわせて、実際に授業を受けた生徒のみなさんの感想もお寄せいただいているので、
ご紹介しましょう。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
ご無沙汰しています。ここ大阪では寒い日が続いていますが、いかがお過ごし
ですか?
8月には大変お世話になりました。あの研修からもうすでに4ヶ月が過ぎようと
しています。マレーシアで撮影した写真を見て、授業に使うものを選別したり、
他の参加者から頂いた何千という写真を見るたびに、マレーシアでの記憶が
より深いものとなっています。私の中では大変貴重な経験であり、一生大切に
したい思い出でもあります。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、この度、勤務先の大阪星光学院で、全6回の授業を実践しましたので、
ご報告します。授業実践に関しては、以下のテーマについて行いました。
<熱帯雨林と私たちのつながり>
第1回 ・JICAとは(JICAの活動紹介)
・マレーシアの概要(マレーシアの宗教、文化、習慣など)
第2回 ・熱帯多雨林の多用性(マレーシアの動植物について)
第3回 ・パームオイルについて(生活の中のパームオイル)
・パームオイル生産国の事情(プランテーションにおける諸問題)
第4回 ・熱帯多雨林の保全に関する取り組み
・マレーシアの環境実践校の取り組み
(実践例とマレーシアの教育について)
第5回 ・先住民族の暮らし(ダガット村の人々の暮らしを紹介)
第6回 ・マレーシアと日本の歴史的な関係(戦争、女性史)
・世界に見る女性問題
同授業実践には、JICA大阪センターの職員の方々や、今回の教師海外研修で一緒
だった先生方など多くの方々が足を運んでくださいました。また、現在毎月1回の
ペースで今回の研修に参加した大阪地区の先生方と勉強会を催し、それぞれの
授業実践についてや、マレーシアの話について語り合い、仲良く交流を続けている
ことも合わせてご報告します。
今回の研修を通じて、私自身も人とのつながりの大切さを実感することが
できました。このことも生徒に伝えていかなければならないことだと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2006年12月7日 大阪星光学院 角野賢二
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
以上のように、角野先生からお便りをいただき、実際に授業で使われた小冊子と、
生徒のみなさんの回答用紙が同封されていました。先生のご専門は生物ですが、
日本のODAから熱帯雨林から、ジェンダーの問題から幅広く取り上げ、生徒に
語りかける内容となっています。同授業実践については、こちらの方もご覧ください。
(http://www.jica.go.jp/branch/osic/tpl/topics.html#contents4)
また、以下は、実際に今回の授業を受けた生徒さんたちのコメントです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
(慶徳さん)
初めて知ることが多くて,とても面白かったと思います。日本はマレーシアとは
まったく違ったところなので本当に驚くことがたくさんありました。マレーシア
には見たことも無い昆虫,植物がいて,ビデオで見ていてもすごく面白くて,
行ってみたい気持ちが起こりました。でも,雨水をタンクに溜めておいたり,
トイレでは自分で水を流さないといけないと聞くと,やはりこんなきれいな
日本に住んでいるので心配な気持ちも起こりました。また,見ていくうちに
驚いたことは学校で植物の絵などが貼ってあることでした。映像で見ていると
マレーシアの学校の周りにはたくさんの植物もあって,日本では勉強できない
こともたくさんあるのだなと思いました。今,日本の学校ではどんどん暖房や
冷房器具が取り入れられ,地球温暖化に拍車をかけているので,この学校も
植物についての勉強がもっと身近にできる学校になればいいなと思いました・・・
(以下続く。続きはこちらをご覧ください)。
(http://www.jicams-ngodesk.org/whats_new.htm)
(以上)
-------------------------------------------------------------------------------
■ 世界初!聴覚障害者のボランティア誕生。手話講師ならびに手話通訳養成
のため来マ。
-------------------------------------------------------------------------------
車いすのボランティアに続き、マレーシアに聴覚障害者ならびに手話通訳の
ボランティアが誕生しました。派遣期間は12月14日から1月14日までの
1ヶ月でしたが、正月も返上で、会議やワークショップの準備に奔走するなど
精力的に活動を行い、当地の聴覚障害者たちにもよい刺激を与えることと
なりました。今回のメインイベントともいえる、「手話指導者になるための
講習会」実施の模様を、四方照美フィールド調整員にレポートしてもらいました。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
去る1月11日から13日まで手話指導者になるための講習がクアラルンプール市内の
ホテルで開催され、20名のマレーシア人ろうあ者が受講しました。会場は熱気
ムンムンなのに、当然話し声はまったく聞かれず独特の雰囲気に包まれていました。
この手話指導者養成のための教授法の指導、改善のために青年海外協力隊員として、
赤堀仁美さんが派遣されています。赤堀さんもろうあ者ですが日本手話、
国際手話、アメリカ手話を駆使し、日本での教授法の紹介やさまざまな教材の
改良などを支援しています。赤堀さんによると、ろう者にはろう文化というものが
あり、しばらく一緒にいて話し合うことによってお互いの言葉がわかるように
なるのだそうです。また、ろう者の人口そのものが少ないために、世界中どこに
行こうと会えばすぐに仲良くなれるのだそうです。
それからもう一人、日本でも手話通訳者として活躍している中嶋直子さんが、
手話通訳者養成のための指導者育成のために派遣されました。赤堀さんとの
同時派遣なので、JICA事務所でも見事な同時通訳振りを発揮されていました。
二人とも1ヶ月という短い任期ですが、これからもマレーシアのろうあ連盟に
協力して少しでも手話指導者や手話通訳者の数を増やしていきたいと抱負を
語ってくれました。
-------------------------------------------------------------------------------
■ 平成18年度 青年招へい事業 フォローアップセミナーの実施
(2006年12月21日)
-------------------------------------------------------------------------------
平成18年度の青年招へい事業では、マレーシアから全部で5つのコース
(1.行政(雇用)、2.青年指導(薬物乱用防止)、3.農業(農村観光開発)、
4.青年指導(NEET対策)、5.行政(研修))と4つのアセアン混合
グループ(1.教育(教育行政)、2.環境保全(環境教育)、3.保健医療
(母子保健)、4.農業(農業経済))で計120名の主に若手公務員の
方々がそれぞれの専門分野において、日本で約3週間の研修を行いました
(青年招へい事業についての詳しい情報は、こちらをご覧ください
(http://www.jica.go.jp/infosite/schemes/seisho/index.html))。
今回は、初の試みとして、マレーシア国政府人事院と、JICAマレーシア
事務所が共同で実施した、同事業1年を振り返る、フォローアップセミナーの
模様についてご報告します。
マレーシアでは、1月から12月が予算年度となっているため、12月末は
最も忙しい時期とされます。その中にあって、みな、時間をやりくりして、
遠くはボルネオ島サバ州からも参加者が駆けつけてくれ、結果、各コースから
代表として、平均3名の参加者を得ることができ、全体で18名が同セミナーに
参加することとなりました。
まず始めに、人事院とJICAから挨拶を行ったあと、各コースから工夫を
こらしたプレゼンテーションが始まりました。特に好評だったのが、
「農村観光開発」のコースでした。彼らはたくさんの写真を駆使し、日本で学んだ
「農村観光開発」の現状について、彼らが感じたこと、感動したこと、疑問に
思ったことなどを率直に語っていきます。ちなみに最初はおいしい、おいしいと
珍しさも手伝って食していた「桃」については、あまりに毎日出されるので、
最後の方は食傷気味になってしまったとか。また、農協のシステムについても
興味しんしん、感銘を受けたようでした。なぜなら、特に、農協が
「マーケティング」に力を注いでいる点が注目を浴びたようでした。
マレーシアでは、農業に関する技術開発等は似たような組織でも実施している
のですが、いざ、商品を売りに出そうとすると、その市場開拓はすべて個々の
農民に委ねられるのだそうです。したがって、日本のように、組織的に
マーケティング開発や市場開拓等を実施できるシステムが欲しいと訴えて
いました。同コースでは、農業省の役人も参加していましたが、彼は
マレーシアに帰国後学んだことを生かして、いくつかプロポーザルを職場に
提出し、Agro Tourism Programを立ち上げる予定だと
笑顔で話ました。このように、日本で学んだこと、経験したことを活かして、
自分たちの国にふさわしい形で応用し、実践してくれる様が見れるのは大変
嬉しいことです。
中でも、同ワークショップで最も印象的だったのは、参加者から自発的に
述べられた次のことばです。
「われわれは、日本政府とマレーシア政府のおかげで、貴重な経験をさせて
もらった。だからその貴重な経験を無駄にしないよう、職場や地域に戻ったら、
積極的にまわりに働きかけ、アウトプットしていく必要がある。そうで
なければ、この事業は何の意味もない。この素晴らしい事業が今後も続き、
他の人にも自分たちがしたように素晴らしい経験をしていくためには、すでに
経験者である自分たちが率先してその結果を出していかなくてはならない」
力強い言葉でした。参加者のみながそうだそうだというように大きくうなずいて
いたのが印象的でした。日本での3週間の経験は、専門分野の研鑽だけではなく、
日本文化や日本人を理解する上でも大いに役立ち、彼らには日本とマレーシアの
つながり、違いや類似点など、いろいろ考える機会が与えられたようです。
また、アセアン混合チームの参加者は、他のアセアン諸国との違いや類似点
などにも多くの気づきがあり、アセアン諸国の中で、マレーシアが置かれている
状況などを冷静に判断するいい機会となったようです。
こうしたフィードバックセッションは今後も改良を重ねて、定期的に続けていく
予定にしています。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
3.お知らせ
■ 昨年9月にマレーシアを訪問してくれた、横浜市立大学の調査実習チームが
同大学内で報告会を実施しました。詳しくはこちらをご覧ください。
(http://www.jica.go.jp/yokohama/tpl/topics.html#contents1)。
■ 迷惑メール防止のため、NGOデスクのメールアドレスが下記のとおり
変更になりましたので、今後は下記アドレスまでお問い合わせの方、
よろしくお願いいたします。
(変更後) ms_oso_rep-ngodesk@jica.go.jp
(変更前) jicams-ngodesk@jica.go.jp
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
JICAマレーシア事務所では、市民のみなさまによる、国際協力への参加を
積極的に推進しています。同メールマガジンでは、JICAマレーシア事務所
による市民参加型事業の取り組みのご紹介をはじめとして、日本とマレーシアの
市民のみなさまの交流を促進すること、ネットワークの場が形成されること等を
目的に、国際協力に少しでも興味を持っていただき、また、ご参加していただける
よう、「みんなの国際協力」と名付けて様々な情報をお届けいたします。
なお、同メールマガジンでは、特定の組織や団体の考えを代弁するものではなく、
各執筆者の主観等が含まれていることをあらかじめご了承ください。
■ 発行責任者:JICAマレーシア事務所 所長 梅崎 裕
■ 編集責任者:JICAマレーシア事務所 企画調査員 小川久美子
JICA Malaysia Office
Suite 29.03, Level 29, Menara Citibank, 165, Jalan Ampang, 50450
Kuala Lumpur, Malaysia
TEL: +60-3-2166-8900 FAX: +60-3-2166-5900
■ 以下のホームページもご参照ください。
◎ NGOデスク ホームページ http://www.jicams-ngodesk.org
◎JICAマレーシア事務所ホームページ http://www.jica.org.my/
◎JICA−国際協力機構 ホームページ http://www.jica.go.jp/Index-j.html
■ 同メールマガジンに関する、ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。
ms_oso_rep-ngodesk@jica.go.jp
(【注】:迷惑メール防止のため、アドレスが変更になりました)
■ 同メールマガジンのご登録、解除は下記にて行うことができます。
http://www.jicams-ngodesk.org
http://www.mag2.com/m/0000181093.html


