2006/06/01
JICA(ジャイカ)マレーシア★みんなの国際協力 メールマガジン★ 第5号
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ JICA(ジャイカ)マレーシア ★みんなの国際協力 メールマガジン★ 第5号 (2006年5月 発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ <目 次> 1.はじめに 2.今月のトピック (1)「夢よ、僕より速く走れ」 神保隊員 クアラルンプール日本人学校にて講演 (5月4日) (2)草の根技術協力 車椅子製造技術 ワークショップの実施 (5月6日〜20日) (3)青年招へい事業 平成18年度 第1グループ 日本へ向け出発! (5月17日〜6月8日) 3.Volunteer‘s Voice 4.お知らせ/情報コーナー ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1.はじめに ここ、マレーシアの首都、クアラルンプールでは、日中は晴れているのに、 夕方になると毎日のように雷雨があります。その後は、ちょっとひんやり涼しく なります。日本も梅雨入りのころでしょうか。それでは、今月のトピックからご紹介します。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 2.今月のトピック ■「夢よ、僕より速く走れ!」 神保隊員 クアラルンプール日本人学校にて講演 (5月4日) 先月号でもお伝えしたとおり、現在1ヶ月の間、マレーシアの車椅子バスケット ボールの普及、選手育成のために青年海外協力隊として、派遣された神保康広 隊員が、5月4日、クアラルンプール日本人学校において、同校の開校40周 年記念行事の第一回記念講演のスピーカーとして招かれました。 当日の会場である体育館には、小学校4年生から中学校3年生まで、485人の 生徒のみなさんと、教職員、保護者のみなさんで熱気にあふれていました。 そして、神保隊員が車椅子で登場すると、大きな拍手が沸き起こりました。 同校の小松茂校長より、神保隊員の紹介が行われた後、アテネパラリンピック 大会の際に着ていたという、ナショナルチームのユニフォームを身に着けた 神保隊員が、バスケットボールコート半面を使用し、まず、車椅子バスケット ボールについての説明、ルールや、通常のバスケットボールとの違いなどについて 、わかりやすく説明してくれました。特に、競技用の車椅子の特徴についても、 車輪の部分が簡単に取り外しができる点や、衝突防止用のフレームがついている点 等、細かく説明を行ってくれました。その後、実際に、実技の披露。車椅子を たくみに操りながら、半面コートをすごいスピードで走りまわり、ドリブル、 シュートと華麗な技を続々披露してくれました。特に、体格的に勝る欧米の選手の ディフェンスをかわすために生み出された技や、スリーポイントシュートに対し、 大きな歓声が沸き起こりました。さらに、子供たちの質問に答えて、車椅子が 横転した時の対処の仕方も実演してくれました。 会場はみな、車椅子バスケットボールの迫力と魅力に圧倒された、という面持ち でした。 その後、惜しまれながらも実技披露をいったん中断し、講演へと移りました。 講演で、同隊員が一番伝えたかった点は、「あきらめなければ夢はかなう。 道は開ける」という点だと感じました。16歳で事故にあい、不遇の時を過ごした 同隊員も、車椅子バスケットと出会い、前向きに歩み始めたとたん、次々と新しい 出会いや出来事にめぐり合い、人生をより充実したものとしている様子が、実体験と 共に会場のみなさんにも強く伝わってきました。この他にも、「何事も一生懸命 やっていると、あとでよいことが起こる」、「ミラーの法則」(自分が相手に したことは、自分にもそのまま跳ね返ってくる)の話など、盛りだくさんな内容 でした。この後には、生徒のみなさんから質問が次々と飛び出し、最後には、 退場する神保隊員に握手を求める人だかりができ、大きな反響を残して、 クアラルンプール日本人学校開校40周年記念講演は幕を閉じました。 ■ 草の根技術協力 車椅子製造技術 ワークショップの実施 (5月6日〜20日) 現在、JICAマレーシア事務所では、社会福祉法人 太陽の家と草の根技術協力を 実施しています。具体的な内容はこちらをご覧ください (http://www.jicams-ngodesk.org/jica-ngo2.htm)。 今回は、同プログラムに関し、上記の日程でマレーシア社会福祉局が管轄する、 バンギ障害者職業訓練センターにおける、車椅子製造技術ワークショップの模様を、 同法人のプロジェクトマネジャーである、仲前氏に紹介してもらいましょう。 -------------------------------------------------------------------------- 「東南アジアにおける車いす製造技術移転および車いすスポーツ普及講習」事業 太陽の家公益事業課 仲前 信治 海外企業の工場が多数進出するマレーシアですが、まだまだ障がいを持つ人への 関心は低く、車いすも少数が輸入されている程度です。当事業は、マレーシアで 普及していない車いすの製造技術と、マレーシア側が希望する車いすバスケット ボールの普及に取り組むもので、マレーシアの首都クアラルンプール郊外の バンギという所にある国立バンギ障害者職業訓練・リハビリテーションセンターを 拠点に進められています。 開始当時、ほとんどの訓練生は製造の経験や知識がありませんでしたが、研修を 重ねて一定の技術を身につけました。現在、センターには当事業の国内研修を 受けた2人の障がい者が車いす製造技術者として雇用されて訓練生を指導する とともに、原材料を現地調達して月に約10台の車いすを製造するなど、 過去2年間の成果が徐々に形に現れています。 最終年度となる今年度最初の事業として、5月8日から19日にかけて日本人 講師による現地での車いす製造技術移転講習会を実施しました。今回は、作業の 精度を高め、効率を上げることを意識した指導を行いました。まだまだ 「教えてもらう」雰囲気がありますが、「自ら考え、工夫する」ための課題が 次々に講師から出され、次第に訓練生同士で意見を交換する光景も見られるように なってきました。 訓練生には今後の技術向上はもちろん、「モノ作り」に対する心構えも日本人 講師から学び取ってもらいたいと思います。 ■ 青年招へい事業 平成18年度 第1グループ 日本へ向け出発! (5月17日〜6月8日) 青年招へい事業とは、開発途上国の35歳以下の青年を日本に招き、各分野に おける技術研修およびホームステイプログラムなどの交流プログラムを行う という、「研修」と「交流」という両面を併せ持つユニークなODA事業です。 1984年度の開始からこれまで約130カ国から約3万人の若者が同事業に 参加しています(詳しくはこちらをご覧ください http://www.jica.go.jp/activities/seisho/index.html)。 マレーシアからは、同国の人事院が選抜した120名の青年が参加予定で、 その第一陣である、2つのグループ、「行政(雇用)グループ」と「青年指導 (薬物乱用防止)グループ」の計44名が、5月17日から、約3週間の日程で 日本を訪問します。 日本出発に先駆けて、今年もKL市内のホテルにて、出発前オリエンテーションが 行われました。今回は、5月31日から出発予定のアセアン混合チーム(それぞれ、 教育、環境保全、保健医療、農業経済の分野で計12名が参加予定)の参加者も 同時に参加しました。同オリエンテーションの最後を飾る、クロージングセレモニー では、初めて訪問する日本への期待と不安を率直に語り、実り多い研修となるよう 誓った参加者が、マレーシアの独立記念日などに歌われる、「Keranamu Malaysia (マレーシアのおかげで)」と、日本の歌手Kiroroの「未来へ」の2曲を全員で合唱 してくれました。ちなみにKiroroの「未来へ」はマレーシアでは大変有名で、 ラジオでもたまにかかっていますし、田舎に行っても、かなりの人が知っている 有名な日本の曲となっています。 こうして、健闘を誓いあった各参加者は、ホームステイや研修全体を通して、 たくさんの日本人と知り合い、友達を作りたいと期待に胸を膨らませて、 5月16日、夜の便で日本に向けて、飛び立ちました。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 3.Volunteer‘s Voice JICAマレーシア事務所では、現在29名の青年海外協力隊員と、23名の シニア海外ボランティアとよばれるボランティアの方たちが全国に散らばって 様々な分野で活動を行っています(数字は2006年5月1日現在)。 本コーナーでは、先ごろ帰国した青年海外協力隊員の田仲謙介氏より、サラワク州 での水鳥調査について連載をお届けいたします。 ------------------------------------------------------------------------ サラワク州での水鳥調査(4) 今号では、いよいよサラワク州での調査の実際をご紹介しようと思います。 今回の派遣は日本を離れたのが、12月も月末になってからであったので、年末の 慌しい時期に、ばたばたと事務処理を済ませ、年が明けた元日には、翌日から 始まる調査の下見を行なっており、翌2日から本格的な調査活動を開始しました。 今回の調査で主な対象となった野鳥は、シギ・チドリという仲間の鳥たちです。 この仲間は主にシベリアで繁殖して、東南アジアやオーストラリアで冬を越す 渡り鳥です。その渡りの途中には、日本も中継点として利用しているので、 日本で野鳥観察を趣味にしている人にとっても馴染みのある鳥の仲間です。 しかしながら、最近の日本ではこれらの鳥が旅の途中で立ち寄る、干潟などの 海辺の自然環境がどんどん減っており、これらの鳥を見る機会もとても減って しまいました。これだけの長い距離を渡る鳥たちなので、中継地で餌を十分に 食べることは、次なる旅に出るためにとても重要なのですが、そのような場所が 日本から減っていき、渡り鳥が立ち寄れなくなっている現状を目の当たりに するのは、とても悲しい限りです。 そのような環境で生活するシギ・チドリの仲間の主な餌は、カニやゴカイと いった海の浅いところに棲息する小さな生き物なので、これらの鳥は大半の時間を このような餌が採れる環境で過ごします。そのため、これらの鳥の調査も、必然的に 海岸沿いの干潟や砂浜で主に行なうことになります。具体的にどのような調査を 行なうかというと、砂浜や干潟を徒歩で移動しながら、どのような種類が、 何羽いるかということを記録していきます。この時には一昔前の「紅白歌合戦」 ですっかり有名になった姿、カウンターという計測器を手に、望遠鏡を覗きながら、 カチャカチャカチャ・・・と数えていきます。 しかしながら、そこはマレーシアのサラワク州。数を数えていく、といっても、 紅白歌合戦の舞台のような華やかな環境で行なうわけではないので、それは大変な 作業でした・・・・この苦労話はまた次号でお知らせします。 (次号へつづく) +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 4.お知らせ ■ 草の根技術協力(地域提案型)「佐賀県窯業技術指導プログラム」 専門家派遣(2006年6月7日〜7月7日) ■ 草の根技術協力(地域提案型)「佐賀県窯業技術指導プログラム」 研修員派遣(2006年6月13日〜11月13日) +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ JICAマレーシア事務所では、市民のみなさまによる、国際協力への参加を 積極的に推進しています。同メールマガジンでは、JICAマレーシア事務所に よる取り組みのご紹介をはじめとして、日本とマレーシアの市民のみなさまの 交流を促進すること、ネットワークの場が形成されること等を目的に、国際協力 に少しでも興味を持っていただき、また、ご参加していただけるよう、 「みんなの国際協力」と名付けて様々な情報をお届けいたします。 なお、同メールマガジンでは、特定の組織や団体の考えを代弁するものではなく、 各執筆者の主観等が含まれていることをあらかじめご了承ください。 ■発行責任者:JICAマレーシア事務所所長 村田 晃 ■編集責任者:JICAマレーシア事務所企画調査員 小川久美子 JICA Malaysia Office Suite 29.03, Level 29, Menara Citibank, 165, Jalan Ampang, 50450 Kuala Lumpur, Malaysia TEL: +60-3-2166-8900 FAX: +60-3-2166-5900 ■以下のホームページもご参照ください。 ◎ NGOデスク ホームページ http://www.jicams-ngodesk.org ◎ JICAマレーシア事務所ホームページ http://www.jica.org.my/ ◎ JICA−国際協力機構 ホームページ http://www.jica.go.jp/Index-j.html ■ 同メールマガジンに関する、ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。 jicams-ngodesk@jica.go.jp ■ 同メールマガジンのご登録、解除は下記にて行うことができます。 http://www.jicams-ngodesk.org http://www.mag2.com/m/0000181093.html


