JICA(ジャイカ)マレーシア みんなの国際協力   RSSを登録する

JICA(ジャイカ)マレーシア事務所では、市民参加による、国際協力を推進しています。同メールマガジンでは、日マ市民の交流促進および、ネットワーク形成、国際協力における、市民のみなさんの更なる参加を促進するための情報をお届けします。

  • 発行周期 月刊
  • 最新号 2007/09/19
  • 部数 70部
  • メルマガID 0000181093
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2006/05/03

JICA(ジャイカ)マレーシア★みんなの国際協力 メールマガジン★ 第4号

<目 次>
1.はじめに
2.今月のトピック
(1)草の根技術協力案件形成事前調査の実施(3月5日〜14日) (2)
(2)全世界初!車いすの青年海外協力隊員が誕生しました!
(3)JICA帰国研修員同窓会および、青年招へい事業同窓会
   大使公邸にてレセプション (4月5日)
(4)シニア海外ボランティア会議の開催(4月14日)
3.Volunteer‘s Voice
4.お知らせ/情報コーナー
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1.はじめに

日本では、桜も咲きはじめ、春を満喫していることでしょう。ここ、
マレーシアでは、年間を通じて気温がそれほど変化せず、4月も平均気温は
28度くらいです。今年の4月11日は、イスラム教徒の祝日で、
預言者ムハンマドの誕生日を祝う、聖誕祭の祝日となっています。
イスラム教徒の祝日は、イスラム暦に準拠しているため、毎年日にちが
変わります。また、この4月には、マレーシア国第9次計画(2006年〜
2010年)が発表され、今年から2010年までの5年間における、
国家計画が発表されました。アジア開発銀行の発表によると、
マレーシア国の今年の経済成長率は5.5%になる見通しとのことです。
同国家計画では、貧困率を2.8%に引き下げること、失業率を3.5%に
抑えること等のほか、ブロードバンドの利用者数を現行の49万人から
370万人に増やす、パーソナルコンピューターの普及率を現行の
21.8%から60%に引き上げる等が目標としてあげられています。
また、2010年には2460万人の外国人訪問客を誘致するとしています。
JICAマレーシア事務所では、昨年度は200人以上の方々の訪問がありました
(注:数字は市民参加型事業に限った来客数)。
それでは、今月のトピックからご紹介します。
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2.今月のトピック

■草の根技術協力案件形成事前調査の実施(3月2日〜14日)(2)

前号に続き、同調査の模様をお届けします。

キナバタンガン川は、サバ州で一番長い川として知られ、その沿岸は
テングザル、象、オランウータン、サイチョウ等の動物、鳥類の宝庫と
なっています。しかし、そこは年々、マレーシア国の重要な産業である、
パーム油のプランテーション開発が急速に進んでおり、こうした動物たちが
安心して暮らせる環境が侵されつつあります。こうしたことから、
WWF(世界自然保護基金)をはじめとする環境保護団体や、サバ州の森林局や
野生動物局等、政府機関も環境保全、自然保護に力を注ぐ一方、周辺地域に
暮らす住民の経済活動の維持等も考慮にいれつつ、両者の利害を両立させる
ひとつの方策として、エコツーリズムの動きが活発化しています。例えば、
キナバタンガン川の丁度真ん中あたりに位置するBatu Putehという集落では、
周辺住民の組合として組織化されたKOPELという団体が、年間800人〜900人の
訪問客を迎え、2年前にはベストホームステイ賞を国内で、世界大会でも、
マレーシアの代表として6位を勝ち取ったというほど、積極的に
エコツーリズム活動を行っています。関係者いわく、「エコツーリズムが
なかったら、あきらかに森林伐採は続いていた。こうしたことからも、
同プログラムは環境保全にプラスになったと思う」とのことでした。
 また、スカウという集落でも、同じくコミュニティ主体のエコツーリズムを
実践中のRed Ape Encounterという地元の団体が活発に活動中です。
同団体は、元々HUTAN(マレー語で森の意味)というフランスのNGOが実施する、
KOCP(Kinabatangan Orang Utan Conservation Program)というプログラムから
派生し、その名の示すとおり、元々はオランウータンの保護、研究等の活動から
スタートしています。地元民にとって、作物を食い荒らすオランウータンの
存在はそれほど望ましいものではなかったのですが、こうした団体の
粘りづよい働きかけにより、オランウータンを保護することが、観光客を呼べる、
観光資源となるのだ、ということを地元民が徐々に理解するようになり、
住民たちが、こうしたエコツーリズム活動に積極的に参画するようになりました。
同団体は、KOCPが実施する調査エリア内でエコツーリズムを行える特権を得ており、
洪水等で観光客が見込めない時期には、集中して、メンバーに対する自然や
オランウータンの生態についての講義を行ったり、調査手法を教えたり、
ガイド教育(語学学習含む)を行ったりしています。なるべく生態系を
壊さないよう、新たにロッジ等を建設するのではなく、今あるものを
有効活用していこうという考えに基づき、ホームステイプログラムが誕生しました。
こうしたエコツーリズムから得られる利益のうち5%は、エコツーリズム
運営自体に係る投資(ボートや桟橋の修復費用等)に宛てられ、他の5%は、
環境保全のために自動的にリザーブされるとのことです。現在は年間訪問者が
130名ほど。科学者やリサーチャーが殆どということですが、今度、
ブルネイのインターナショナルスクールから修学旅行生が2泊3日の行程で
訪問予定とのことで、受け入れ準備に追われていました。修学旅行生たちは、
現地で植林とオランウータンの保護活動についてボランティア活動を行う予定
とのことです。今後は、一般の人々の来訪をさらに増やしていくために、
マーケティングにも力を入れたいと同団体の代表者は語ってくれました。
 こうした活発な地元のコミュニティの動きに対し、草の根技術協力で
行えることは何なのか。現地の関係者は、科学的視野にたったリサーチ能力の不足、
環境教育活動の不十分さを認識しているとのことで、こうした分野に関し、
協力を行ってもらえたらありがたいとの要望がありました。こうした要望や、
今回の事前調査で得られた情報等を踏まえ、今後も慎重に協議を重ね、
現地や現地の人たちにとって有効な協力とは何なのか、ひいては、
日本とマレーシアの友好促進にも資する協力の仕方は何なのかを、
引き続き探っていく予定です。

■全世界初!車椅子の青年海外協力隊員が誕生しました!

4月10日(月)に、全世界で初となる、車椅子の協力隊員がマレーシアに
着任しました。
神保康広隊員は、今回は1ヶ月間の派遣ですが、マレーシア車椅子バスケットボール
連盟に所属し、クアラルンプール市内から約35キロのバンギという場所にある、
福祉局管轄の障害者職業訓練センター内体育館において、主に、車椅子バスケット
ボールの技術向上のためにコーチとして派遣されることとなりました。
今年は特に、ここ、マレーシアにおいて、フェスピック(4年に一度開催
される、アジア・オセアニア地域の障害者スポーツの祭典)という大会が
11月に開催予定となっており、国内においても、障害者スポーツの普及を
行う大変いいチャンスとなっています。
神保隊員は、過去4回にわたってパラリンピック大会に同競技の日本代表選手
として出場するなど、経験も豊富です。マレーシアは初めてということですが、
海外での競技生活体験も豊富で、赴任後2日目には、たったひとりで、
クアラルンプール市内をまわったそうです。マレー料理はちょっと苦手かも、
と笑って語ってくれた同選手ですが、今後1ヶ月、マレーシア人の選手たちを
相手に、元気に明るく指導してくれることでしょう。

■JICA帰国研修員同窓会および、青年招へい事業同窓会
大使公邸にてレセプション(4月5日)

現在、マレーシアには、JICAが実施する技術研修において、日本で研修を
行ったマレーシア人たち(現在までのべ約9000人)と、青年招へい
プログラムという、主に35歳以下のマレーシア人の若者が約3週間日本で
研修および交流を行うというブログラムの参加者(現在までのべ約3000人)がおり、
それぞれ同窓会組織を持っております。今回、こうした日本のODAで研修を行った
マレーシア人を対象に、日本大使公邸で初めてレセプションが開催されました。
今回はその模様をご紹介します。

4月5日(水)午後8時より、レセプションが開始されました。マレーシア人の
参加者は約90名。それぞれ、政府関係者、自営業を営む方、民間企業で働く方、
リタイアして悠々自適の方々等、さまざまな方たちが来てくれました。みな、
大使公邸に招かれたことを名誉に感じると同時に、久々に会う、仲間たちとの
交流や、大使館およびJICA関係者との交流を深めていました。会の最初には、
今井正大使からご挨拶が、そしてその後それぞれの同窓会組織から、
代表者の挨拶と同窓会活動についてのプレゼンテーションが行われました。
さまざまな活動の様子を写した写真がキロロの歌にのって、会場中に流れるなど、
楽しい雰囲気で活動紹介が行われました。その後は立食スタイルで、
各々、おしゃべりを楽しみながらの会食。はじめて訪づれる公邸で、大使とともに
記念写真を撮る人たちが続出するなど、なごやかな雰囲気で、会は終了しました。
今後とも、日本大使館をはじめ、JICAと同窓会組織は、日マ友好促進のために、
さまざまな形で、一緒に活動を行っていくことでしょう。

■シニア海外ボランティア会議の開催(4月14日)

4月1日現在、31名のシニア海外ボランティア(以下SV)のみなさんが、
ここマレーシアで活動されています。ほとんどの方が、現地の職業訓練校において、
自動車工学やプラスチック成型といった、さまざまな技術を教えています。
去る、4月14日に、こうしたマレーシア全土に散らばって活動を行っている
SVの方々の情報交換会がクアラルンプール市内のホテルの会議室において
開催されました。
大使館からは、横井公使をはじめ担当書記官も出席され、それぞれの方々の
自己紹介を兼ねた活動の様子を興味深そうに聞いておられました。今回は、
この3月に派遣された新しいSV9名を含み計23名が出席しました。
その後は、それぞれ、工業デザイン、電子工学の分野で活動されている、
浜本SV、金井SVから活動報告があり、また、サバ大学に配属されている小嶋SVは、
去る2月に開催した水産分野における広域研修実施の模様を発表し、
近隣諸国で活動を行う同じ分野のボランティアやそのカウンターパートの
方々との意見交換や情報交換の場が双方にとって、大変有益であったとの報告を
行っていました。
午後からは、新しい試みとして、SV経験別に分かれた5つのグループごとに、
以下のテーマについて話し合い、その結果を発表しあいました。そのテーマとは、
(1)職場におけるコミュニケーションの問題への提案 (2)ボランティア活動
をどう捉えるか (3)マレーシアでのバランスある生活を送るための工夫の
3つです。ほとんどのグループが(1)と(3)のテーマを選択し、それぞれ
「絵などを多用してコミュニケーションをとる工夫をする」や「必然的に
コミュニケーションをとらざるをえない状況を自ら作ってみる」等の意見や、
「文化の違いを認め、生活を楽しむ」「プライベートでも積極的に現地の
人たちと交わる」等の意見が出され、先輩SVの経験に基づくアドバイスに
耳を傾ける新SVの方たちの姿も見受けられ、それぞれ異なる職種で異なる
場所で活動を行うSVたちにとって、よい意見交換、情報共有の場となったこと
と思います。

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3.	Volunteer‘s Voice

JICAマレーシア事務所では、現在33名の青年海外協力隊員と、31名の
シニア海外ボランティアとよばれるボランティアの方たちが全国に散らばって
様々な分野で活動を行っています(数字は2006年4月1日現在)。
本コーナーでは、先ごろ帰国した青年海外協力隊員の田仲謙介氏より、
サラワク州での水鳥調査について連載をお届けいたします。
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サラワク州での水鳥調査(3)

前回の記事で伝えたような流れで、今回の水鳥調査は実施の運びとなりましたが、
今回はこの調査に参加するようになった、短期隊員としての私の流れを
書いてみましょう。
私が今回の要請の詳細を知ったのは、JICAのホームページです。要請の
詳細を見て、ちょうど自分のスケジュールとも都合が付けられそうであったので、
すぐに必要書類を取り寄せ、記入を行ないました。短期隊員の場合、2年間派遣
される一般の協力隊員とは異なり、筆記試験は無く、書類審査と面接によって
選考が行なわれるので、提出書類も重要視されるものと考え、何度も下書きを作り、
書き直しました。そうやって作成、提出した書類が審査を通過したとの通知が来て、
次に受ける試験は面接試験です。面接試験では「現地に自分が赴いた場合、
現地の人や派遣されている協力隊員に混じって、どのような活動が出来るか」
といったことや、「現地に派遣されている協力隊員との連携を、どのような
スタンスでとるか」といった内容のことを質問されましたが、面接会場では、
久々に味わう「面接」という特殊な場の空気による緊張で、どのような受け答えを
したか、あまりはっきりとは覚えていません。
  そのような、今となっては記憶に薄い面接試験も、幸いにも合格することが
出来て、今回の要請で募集されていた3名の短期隊員には、私と
(財)日本野鳥の会の職員である2名の計3名が参加する運びとなりました。
 いざ参加することが決まると、3日間の派遣前訓練があったり、
パスポート用の写真撮影を行なったりと、いよいよ、私のカレンダーは
「JICA」の文字で少しづつ埋まっていきました。そうなると、
いよいよ期待も膨らみ、マレーシアへ旅立つ日を指折り数えながら、
送っていました。
12月26日、約半年振りに足を降ろしたクアラルンプール国際空港。
空港内は空調もしっかり効いていて、空港に着いても、マレーシアに
来たという実感は薄いのですが、空港の外に一歩足を踏み出した途端に、
重い湿った空気に身を包まれ、この時に本当にマレーシアに来たんだ、
という気持ちにさせられました。
そうやって、足を踏み入れたマレーシアでの調査の様子を次号からは
お伝えしていきます。                   (次号へつづく)

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4.お知らせ

■NGOデスクのホームページが完成しました。アドレスは
http://www.jicams-ngodesk.orgです。こちらの方も、どうぞ
よろしくお願いします。
■青年招へい事業 平成18年度第一陣(行政/青年指導
(薬物乱用防止コース)が出発します(2006年5月17日〜6月8日)。
■上記でご案内した神保隊員が、5月4日(木)クアラルンプール
日本人学校にて講演会を行います。
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JICAマレーシア事務所では、市民のみなさまによる、国際協力への参加を
積極的に推進しています。同メールマガジンでは、JICAマレーシア事務所
による取り組みのご紹介をはじめとして、日本とマレーシアの市民のみなさまの
交流を促進すること、ネットワークの場が形成されること等を目的に、
国際協力に少しでも興味を持っていただき、また、ご参加していただけるよう、
「みんなの国際協力」と名付けて様々な情報をお届けいたします。

なお、同メールマガジンでは、特定の組織や団体の考えを代弁するものではなく、
各執筆者の主観等が含まれていることをあらかじめご了承ください。

■発行責任者:JICAマレーシア事務所所長 村田 晃 
■編集責任者:JICAマレーシア事務所企画調査員 小川久美子
JICA Malaysia Office
Suite 29.03, Level 29, Menara Citibank, 165, Jalan Ampang, 50450
Kuala Lumpur, Malaysia
TEL: +60-3-2166-8900  FAX: +60-3-2166-5900

■以下のホームページもご参照ください。
◎ NGOデスク ホームページ  http://www.jicams-ngodesk.org
◎ JICAマレーシア事務所ホームページ http://www.jica.org.my/
◎ JICA−国際協力機構 ホームページ http://www.jica.go.jp/Index-j.html

■同メールマガジンに関する、ご意見、ご感想はこちらまでお寄せください。
jicams-ngodesk@jica.go.jp

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