2006/03/01
JICA(ジャイカ)マレーシア★みんなの国際協力 メールマガジン
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ JICA(ジャイカ)マレーシア ★みんなの国際協力 メールマガジン★ 第2号 (2006年2月 発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ <目 次> 1.はじめに 2.今月のトピック (1)開発教育ワークショップの開催!(2月15日、17日、18日) (2)在KL日本人学校中学生による職場訪問と職場体験(1月17日、2月21日) (3)日マ高校生の交流(テレビ会議システムを使った交流の実施) (2月22日) 3.Volunteer‘s Voice 4.お知らせ/情報コーナー +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1.はじめに ここ、マレーシアには、年に3回、お正月があります。ひとつは、西暦の1月1日の お正月。2つめが、主に中華系住民にとっての別名チャイニーズ・ニューイヤー (旧正月、今年は1月30日)。3つ目がイスラム系住民による、イスラム暦での 新年です(今年は1月31日)。今回は、チャイニーズ・ニューイヤーと、 イスラム暦での新年が重なり、全部で5連休になりました(所により4連休)。 特に普段はにぎやかなチャイナタウンも、チャイニーズ・ニューイヤーは店を 閉じるところも多く、ひっそりしています。代わりに、街中をにぎやかな音楽隊と 共に練り歩く獅子舞(こちらではライオンダンスと呼ばれています)の華麗な 踊りがひときわ目立つ一週間でした。それでは、今月のトピックからご紹介します。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 2.今月のトピック ■ 開発教育ワークショップの開催! 前号でもお伝えしたとおり、去る2月15日〜18日まで、日本から講師が来マし、 クアラルンプール市内にて、開発教育に係るワークショップを開催しました。 今回のワークショップは、JICAボランティア、在クアラルンプール(KL) 日本人学校の教職員のみなさんを対象に行いました。「開発教育」とは、 開発途上国の現状を理解し、自らの問題として捉え、その解決に向けて行動を 起こすことを目指すもので、同教育に対する学校現場他のニーズも高いものが あります。 まず、在KL日本人学校の教職員のみなさんを対象に行ったのは、時間的制約も あり、開発教育・国際理解教育に理解を深め、関心を高めてもらうためのセミナー でした。幼稚部から中等部まで、校長先生や教頭先生を含む計51名の先生方の 参加を得、ここ7年くらい、サラワク州イバン族のロングハウスで修学旅行を 実践し、生徒の「いきる」力を引き出す教育を実践している、広島工業大学 附属高校の社会科教諭、野中春樹氏を講師に迎え、実施しました。同修学旅行を 実施する過程で経験した、生徒たちの「変化・変容」を見つめてきた実践者 としての、野中氏の報告に、マレーシアという国において、同じく教育という 分野に携わっている、日本人学校の先生にも、いろいろと参考になったことが あったようです。 その後、今度はJICAボランティアのみなさんを対象とした、「開発教育 ワークショップ」が、KL市内のホテルの会議室にて2日間にわたって 開催されました。こちらのワークショップは、対象者が主に、JICA ボランティアのみなさんということで、単なる開発教育ワークショップに とどまらず、ボランティアのみなさんが2年間という任期の中で体験した 様々なことを、帰国後いかに他の人たちに効果的に伝えていけるか、という点を 特に重視して行われました。一袋のポテトチップを先進国と途上国の割合に 応じて分け合って、世界の富の分配の現状を身をもって体験するワークショップ があったり、パーム油のプランテーション開発の現状を、マレーシア政府、 村の代表、環境団体の代表、企業の担当者等になりきって考える、ロールプレイ式の ワークショップがあったり、各自がもちよった活動や生活に関する写真を使って、 いかに伝えたいことを、効果的に伝えるかというエクササイズを、他者と 自己により、評価しあいながら行ったりと盛りだくさんでした。みな、 「参加型」というワークショップで感じたことや学んだことを、 帰国後だけではなく、任期中も普段の活動にも活かすことができると、 様々に何かをつかんでくれたようでした。 ■ 在KL日本人学校中学生による職場訪問と職場体験(1月17日、2月21日) マレーシアには、首都であるクアラルンプール(KL)をはじめ、ペナン、 コタキナバル、ジョホールバルと全部で4箇所に日本人学校があります。 KLにある日本人学校は、幼稚舎から中等部まで、全部で約900人の生徒が 在籍しています。 今回は、同学校中等部から、それぞれ、JICA事務所に職場訪問、職場体験の 依頼がありました。 1月17日(火)には、まず、中等部1年生の元気な女生徒3人が職場訪問に 訪づれました。まずは、JICAに関する紹介ビデオを見てもらい、質疑応答 などのインタビューが行われました。授業の一環ということで、彼らの主な関心は、 実際に、「マレーシアで働く日本人」の生態にあったようです。「なぜ、JICAで 働こうと思ったのですか?」「マレーシアで仕事と生活を行ってどうですか?」 などと、次々と質問が飛び出しました。その後は、事務所内の見学と、毎週火曜日に 事務所内会議室で行われている、マレーシアから日本へ派遣される技術研修員の 出発前オリエンテーションの様子を見学してもらいました。生徒さんたちは、 「マレーシアからこんなにたくさんの人たちが、日本に研修に行っているなんて、 知らなかった」と、政府機関をはじめ、いろいろな機関から、マレーシア人が 様々な分野で学びに日本に研修に行っていることを知り、大変興味深そうでした。 また、約1ヶ月後の2月21日には、中等部2年の女生徒2名が職場体験コースに 参加してくれました。今度は、KLから車で約30分、セルダンという町にある 農業学校に派遣されている、青年海外協力隊員の実際の活動に参加してもらう、 というものです。同学校に食品加工の分野で派遣されている、渡辺千夏隊員の ところへお邪魔し、レシピ作りを手伝いました。イスラム教徒の多いマレーシアで 食品加工技術を教えるには、材料にとても気を使うこと(豚やアルコールの成分が 含まれたものや、豚の毛でできた、刷毛を使うことも厳禁)、厳選された材料から、 どう、マレーシア人にも喜ばれる新しい食品を紹介できるか、が活動の難しさ である、という説明がありました。でも、そうした中で、できた食品が、 「おいしい、おいしい」と満面の笑顔で受け入れられた瞬間が、とても嬉しい 瞬間であることも話してくれました。 この日は、豆乳づくりの際に出る、かす(おから)を、今までは全て破棄されて いたのですが、これを再利用できないか、と考えた渡辺隊員が、クッキーに代用し、 その名もヘルシークッキーということで、甘さ控えめの、チョコとマレーシア人が 好むパンダンの葉のエキスを使ったグリーンクッキーの2種類を、実際に作るところ から、写真に収め、レシピを作るという作業を一緒に体験することになりました。 エプロンと三角巾持参で一生懸命クッキーづくりに励んでくれた二人。 将来は、何か社会の役に立てる仕事がしたいです、と明るく語ってくれたのが 印象的でした。 ■ 日マ高校生の交流(テレビ会議システムを使った交流の実施) (2月22日) <真っ白い雪を見てびっくり!> 今回は、まだ冬真っ盛りの北海道、札幌にある清田高校の1年生41名と、 常夏のマレーシアから、ネグリセンビラン州にある、レジデンシャルスクール (寄宿制)のジェンポール校の生徒41名とが、テレビ会議システムを通じて 交流を行いました。 清田高校からは、あらかじめ、日本のアニメや学校生活についてのプレゼンテー ションが入ったビデオレターをもらっていたので、まずは、マレーシア側から ビデオレターを見た感想や質問が寄せられました。マレーシアの生徒は今回の テレビ会議システムを使うのは初めてで、みんな緊張した面持ち。先生助けてー という感じで、マイクを持って質問するたび、回答するたび、先生の顔を確認 しているところが初々しかったです。 その次は、マレーシア側から学校についての説明、マレーシアの文化や食べ物 についての説明が行われました。制服の説明があったり、踊りの披露があったり、 みんな一生懸命、マレーシアを知ってもらおうと必死です。制服の説明では、 特に、日本の学校にはあまりないシステムですが、Prefect制度というのがあり、 その役割に任命された生徒はみんなと違う制服を着ていることが、日本の生徒には 不思議だったようです。ジェンポール校では、図書館の担当者もみんなとは 別の制服を着ていました。Prefectというのは、日本の学校の「生徒会長」のような 存在ですが、マレーシアの場合は、生徒から選出されるのではなく、学校側が、 成績、生活態度等を勘案し、任命するもので、特に問題がなければ、卒業するまで、 その任務にあたります。生徒にとっては、大変な名誉職で、そのためには、成績、 人格、あらゆる側面から優れていることが条件となります。それゆえ、任命された 生徒は他の生徒と区別するために、制服も少し違ったものを通常は着用しています。 制服の違いも驚きでしたが、今回は、何より、テレビを通じて本物の雪に触れた ことに、マレーシアの生徒たちは大興奮でした。清田高校の生徒たちが、雪を見た ことがない、というマレーシアの生徒たちのために、教室の窓の外に積もっていた 雪を手にとって見せてくれたのです。また、最後には、ヨサコイソーラン節を 披露してくれました。言葉や文化が違っても、リアルタイムで初めて対面した 生徒たち。これからも、いい交流が続いていければと思います。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 3.Volunteer‘s Voice JICAマレーシア事務所では、現在32名の青年海外協力隊員と、23名の シニア海外ボランティアとよばれるボランティアの方たちが全国に散らばって 様々な分野で活動を行っています(数字は2006年2月末現在)。 本コーナーでは、先ごろ帰国した青年海外協力隊員の田仲謙介氏より、サラワク州 での水鳥調査について連載をお届けいたします。 ------------------------------------------------------------------------- サラワク州での水鳥調査(1) メールマガジン読者の皆様、はじめまして。 私は昨年の12月から今年の2月まで、短期派遣の青年海外協力隊員として派遣され、 サラワク州で水鳥の調査に携わった田仲謙介と申します。「サラワク州」や 「水鳥調査」といっても、なじみの無い方も多いでしょうから、今回は、調査の 話に入る前に、簡単な紹介を行ないます。 私は2003年4月〜2005年7月まで、青年海外協力隊の隊員として、マレーシアの サバ州に派遣され、鳥類の調査を、現地の人と共に行なっていました。「サバ州」 というと馴染みが薄いでしょうが、「ボルネオ」と言い換えると、分かりやすいかも しれません。「ボルネオ」というのは、マレーシアのサバ州とサラワク州を合わせた 呼称です。協力隊員時代はサバ州を、そして今回はサラワク州を、ということで、 私はこの3年間を通して、ボルネオ全体と関わってきたことになります。サバ州と サラワク州は隣り合った州とはいえ、生活している人種や言葉など違うところも多く あります。また、前回と今回の活動内容が、同じ「鳥類調査」という活動であった のですが、前回が「ジャングルで」、今回が「海沿いで」、という全く違った環境 でしたので、2年以上、隣のサバ州で生活、活動していた私にとっても、今回の派遣 で経験したことは、とても新鮮な経験でした。今後、このメールマガジンを通して、 私が今回の調査を通して、経験したこと・感じたことをお伝えできればと思って おります。何回の連載になるかも未定なのですが、お付き合い頂ければ幸いです。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 4.お知らせ ■ 草の根「心理リハビリ」トレーナー講習 福岡県での講習に国立障害者・ 児施設より2名のスタッフが参加予定 (3月12日から21日) ■ 草の根技術協力案件形成調査「自然と調和した地域開発型環境保全手法に 関する実施可能性調査」の実施(3月1日〜15日) クアラルンプール、 サバ州コタキナバル市、サンダカン市 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ JICAマレーシア事務所では、市民のみなさまによる、国際協力への参加を 積極的に推進しています。同メールマガジンでは、JICAマレーシア事務所 による取り組みのご紹介をはじめとして、日本とマレーシアの市民のみなさまの 交流を促進すること、ネットワークの場が形成されること等を目的に、国際協力 に少しでも興味を持っていただき、また、ご参加していただけるよう、 「みんなの国際協力」と名付けて様々な情報をお届けいたします。 なお、同メールマガジンでは、特定の組織や団体の考えを代弁するものではなく、 各執筆者の主観等が含まれていることをあらかじめご了承ください。 ■発行責任者:JICAマレーシア事務所所長 村田 晃 ■編集責任者:JICAマレーシア事務所企画調査員 小川久美子 JICA Malaysia Office Suite 29.03, Level 29, Menara Citibank, 165, Jalan Ampang, 50450 Kuala Lumpur, Malaysia TEL: +60-3-2166-8900 FAX: +60-3-2166-5900 ■以下のホームページもご参照ください。 ◎ NGOデスク ホームページ 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