通勤快読(読んだ本の紹介) RSSを登録する

発行者のケンタは、片道45分の通勤電車の中で、大体毎週1〜2冊の小説を読みます。5点満点で評価していきますので、「次に読む本」の参考にして頂ければ幸いです。(検索用:書評、評論、お勧め、オススメ)

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/05/26

通勤快読!No.222 石田 衣良「約束」→4.5点

この記事を取り寄せる

通勤快読!(読んだ本の紹介)No.222

読んだ本を5点満点で(独断と偏見の下)評価します。
点数の見方は下記の通りです。

0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。

※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。

↓↓↓↓↓↓ ここから本編です ↓↓↓↓↓↓

石田 衣良「約束」→4.5点
発行元 :株式会社角川書店
初版発行:2004/7/30
著者  :石田 衣良(イシダ イラ)

あらすじ

在原葉治は、土井カンタにとってほんものの英雄だった。
カンタはまだ十歳だったけれど、二軒となりに住む幼なじ
みの同級生が掛値なしの英雄であることくらい、誰に教わ
らなくてもわかっていた・・(本文より抜粋)。

子供の頃にしか成立しない、本当に特別な友情がある。
大抵の場合は、大きくなるにつれてその感情は少しずつ変
わっていき、やがて自然に失われていくものだが、カンタ
とヨウジの関係は、ある日思いもかけない出来事によって
一瞬にして断ち切られることになってしまった。

ほとんど生きる意欲すら失ってしまったカンタが、その後
たった一度だけ出会ったヨウジと交わしたある約束とは・・。

表題作「約束」など、喪失と再生をテーマにした7つの短
編集。


感想

とにかく小説を読むのが好きで、ほとんど活字を目で追わ
ない日はない。
長編も短編もそれぞれ持ち味があって好きなのだが、短編
集はどうしても好きな作品とそうでないものとが混在する
ことになり、作者によっては「どうしてあれほど切れ味の
良い作品を書く人が、こんなにつまらないものを書いちゃ
うかなあ」と首をかしげることもある。

そういう意味において、本作はちょっと驚くくらい7つの
短編すべてがハイレベルであり、読み物としてのエンタテ
イメント性と作者のメッセージ性を両立させることに成功
した作品集となっている。

「サヨナラだけが人生だ」という言葉もあるように、人生
には肉親や友人、つれ合いや恋人、そして時には自分自身
の肉体機能をも含めて絶対に受け容れがたい喪失があり、
人はそれによって深刻なダメージを受けることがある。

本作では、7つのそれぞれに異なる、人の世に厳然として
実在する残酷でハードな喪失を描いているが、同時にすべ
ての作品においてどん底からの力強い再生と回帰を描いて
いる。

人を救済し得るのは結局のところ人でしかなく、そして少
しずつでも前を向いて歩いている限り、救いは訪れるとい
う単純にして力強いメッセージを繰り返しながら、7つの
短編全てにおいてリアリティを担保し続けている点で本作
は秀逸であり、傑作だと思います。

個人的に好きだった作品ベスト3は、1位−ひとり桜、
2位−ハートストーン、3位−天国のベル ですかね。
オススメ! 


約束 (角川文庫 い 60-1)石田 衣良
価格:¥ 500(定価:¥ 500)
http://www.amazon.co.jp/dp/4043854013/ref=nosim/?tag=kentanodokush-22




※ 表紙イメージはブログで確認できます。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/booklife2006

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る