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発行者のケンタは、片道45分の通勤電車の中で、大体毎週1〜2冊の小説を読みます。5点満点で評価していきますので、「次に読む本」の参考にして頂ければ幸いです。(検索用:書評、評論、お勧め、オススメ)

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2008/05/22

通勤快読!No.221 曽根圭介「沈底魚」→3.5点

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通勤快読!(読んだ本の紹介)No.221

読んだ本を5点満点で(独断と偏見の下)評価します。
点数の見方は下記の通りです。

0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。

※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。

↓↓↓↓↓↓ ここから本編です ↓↓↓↓↓↓

曽根 圭介「沈底魚」→3.5点
発行元 :株式会社講談社
初版発行:2007/8/9
著者  :曽根 圭介(ソネ ケイスケ)

あらすじ

沈底魚とは、密命を帯びたスパイのこと。
ある条件が発動するまでは完全に市井に溶け込んで生活を
続けることが使命となる・・。

警視庁公安部の刑事である不破は、現職の大物国会議員が
中国の送り込んだ沈底魚であるとの情報を受け、捜査に乗
り出す。
相次ぐ疑惑と裏切りの中、事態は意外な展開を見せ始める
のだった。第53回江戸川乱歩賞受賞作品。


感想

人それぞれに読書のスタイルみたいなものがあると思うが、
私はどちらかというと好きになった作家の作品を端からわ
しわしと読み開いていくタイプである。
そして年間でおよそ100冊の本を読む私にとって、新たな
作家の開拓は重要かつ切実な問題だ。

読書の場は往復2時間の通勤電車の中であり、他に代替え
の暇つぶしも特に用意しないため、もし「ハズレ」の一冊
を持ち込んでしまうと、その日2時間はひたすらぼーっと
過ごすしかない。

ヨソ様からみると極めてどうでも良いことながら、そうい
うことで私にとって「ご新規」作家の一冊をカバンにいれ
るのは結構勇気がいるのである。
本作の作者である曽根氏も、私にとっては初めて読む一冊
であり少し不安もあったのだが、ありがたいことにそれは
完全な杞憂に終わった。

「裏切り」がテーマである本作は、その陰鬱で抑制の効い
た文体によって独特の魅力を引き出されており、十分に楽
しむことができた。

欠点というか個人的に気に入らなかった部分は、作品全体
に「救済」らしきものがほとんど見当たらずに疲れてしまっ
たところと、個人的に好きだった伊藤さんの処遇である。
ともあれ、本作は私にとって幸運な出会いであった。曽根
氏の作品については是非今後も読み続けたい。 


沈底魚曽根 圭介
価格:¥ 1,680(定価:¥ 1,680)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062142341/ref=nosim/?tag=kentanodokush-22



※ 表紙イメージはブログで確認できます。

http://geocities.yahoo.co.jp/gl/booklife2006

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