通勤快読!No.219 中村うさぎ「愛と資本主義」→4点
通勤快読!(読んだ本の紹介)No.219
読んだ本を5点満点で(独断と偏見の下)評価します。
点数の見方は下記の通りです。
0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。
※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。
↓↓↓↓↓↓ ここから本編です ↓↓↓↓↓↓
中村 うさぎ「愛と資本主義」→4点
発行元 :株式会社新潮社
初版発行:2002/11/20
著者 :中村 うさぎ(ナカムラ ウサギ)
あらすじ
中途半端な愛なら、いらない。あたしを破滅させるほどの
愛をちょうだい。・・
天使のような顔をもつホスト、リョウくんに恋をしたミカ
と、壊れた魂をもつリョウ。
そして地獄のような毎日の中で、自分自身に対して永遠に
解けない呪いをかけた女、マリエ。
愛を求め、愛にもがく女たちと愛を切り売りするホスト達
に焦点を当て、人生の一大テーマである「愛と金」に正面
から取り組む意欲作。
感想
中村うさぎ氏の作品を読むのはこれが初めて。
表題(実に秀逸!)に惹かれて手に取りました。
「海にいるのは」「胸に鉛の月を抱き」「月はルナ、星は
ステラ」の中篇3篇からなりますが、それぞれの主人公が
互いに絡み合う構成となっており、いずれもレベルの高い
出来映えとなっています。(個人的には初作の「海にいる
のは」が好きかな。)
「本当の愛ってなに?」「愛って本当にお金で買えないの?」
「愛はどうやって証明すればいいの?」等など、女性なら
ではの愛にまつわる複雑な感情がぎっしりと詰め込まれて
いて、個人的には非常に興味深いものがありました。
ちなみに私は37歳の男なのですが、「愛」については正
直言ってこれまであまり深く考えたことはありませんしこ
れからもないような気がします。
もちろん個人差はあるでしょうが、世のオトコどもは女性
と比較して、自分を映す鏡として異性を捉えることが少な
いような気がしています。
以前「地図の読めない女、話しを聞かない男」という本を
読んで、男女の脳のつくりの違いにへえぇと感心した記憶
がありますが、男性の脳は自分という存在を客観的に捉え
る能力に長けていて、空間を移動する際にも常に自分の存
在位置をイメージし続けることが得意だそうです。
それに対して女性の脳は、すべて自分の眼に映る景色を通
じてしか位置を把握することができず、道にも迷いやすい
傾向にあるとのことでした。
本作に登場する女性たちはいずれも自分より大切な絶対者
の存在を全力で求め続けていて、その相手に認められるこ
とが最大の幸福であると考えているのですが、それは夜空
に咲く大輪の花火をずっと見ていたいということと等しく、
なかなか叶えられません。
ともあれ、魅力的な表題に恥じない作品でした。おすすめ。
愛と資本主義中村 うさぎ
価格:¥ 1,575(定価:¥ 1,575)
http://www.amazon.co.jp/dp/4104567019/ref=nosim/?tag=kentanodokush-22
※ 表紙イメージはブログで確認できます。
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/booklife2006


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