通勤快読!No.215 荻原浩「さよならバースディ」→3点
通勤快読!(読んだ本の紹介)No.215
読んだ本を5点満点で(独断と偏見の下)評価します。
点数の見方は下記の通りです。
0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。
※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。
↓↓↓↓↓↓ ここから本編です ↓↓↓↓↓↓
荻原 浩「さよならバースディ」→3点
発行元 :株式会社集英社
初版発行:2005/7/30
著者 :荻原 浩(オギワラ ヒロシ)
あらすじ
バースディ・プロジェクトの責任者、田中真は幸福の
絶頂にいた。
プロジェクトは極めて順調だし、何より3歳年下の同
僚である藤本由紀との恋愛がうまくいっていたからだ。
しかし、その幸福はある日最も残酷な形で失われるこ
ととなった。
苦悩にもがく田中がやがてたどり着いたのは、目を覆
いたくなるようなバースディ・プロジェクトの真実
だった。
感想
荻原浩氏は、コピーライターを経て1997年に「オロロ
畑でつかまえて」第10回小説すばる新人賞を受賞しデ
ビュー。
軽妙な語り口調と、ユーモアの中に我々人間のどうし
ようもないかなしみを織り交ぜる独特のストーリー展
開で注目を浴びている作家である。
本作の主人公である田中真も、善良で気が弱く、ちょっ
と抜けたところもあるという典型的な荻原流平和的世
界の住人であり、どこからどう見ても普通の人間だ。
普通ではないのがボノボ(ピグミーチンパンジーとも
呼ばれる類人猿の一種)バースディの存在で、人間と
類人猿はどこまで「会話」できるのかを探求する
「バースディ・プロジェクト」というひとつの設定が、
よくも悪くも本作の出来映えを大きく決定付けている。
個人的に、おそらく荻原氏は最後の30ページにおける
極めてロマンチックなある光景を描きたくてこのよう
な設定をしたのではないかと推察するのだが、私とし
ては正直あまり好きなシーンではなかった。
ただし、これには結構個人的な好みの部分が大きい。
私は「サル」があまり好きではないのだ。
「おサルさん大好き!」という人であれば、あるいは
まったく逆の評価になるかもしれません。
柔らかくてわかりやすい荻原氏の文体は健在であり、
少なくとも最初から最後まですいすいさらさらと読み
進めることの出来る作品ではありました。
さよならバースディ荻原 浩
価格:¥ 1,680(定価:¥ 1,680)
http://www.amazon.co.jp/dp/4087747719/ref=nosim/?tag=kentanodokush-22
※ 表紙イメージはブログで確認できます。
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/booklife2006


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