底抜けラウンドテーブル われら幻の映画を見たり  RSSを登録する

スクリーンに現われては散ってゆく映画という幻を、何とかこの手に握りしめたい。そんな熱い心意気の映画狂たちがお届けする居酒屋談義(ネタバレなし)です。どうぞグラスを片手に気軽にご参加ください。映画の知識が知らぬ間に身につくことをお約束します。

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2006/02/10

第45号

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  □ |   底抜け    □  第45号/2006年2月10日発行
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  □ | ラウンドテーブル □
    |         |   出席者 21世紀映画発見委員会
  □ |   われら    □    代表 佐藤学
    |         |     委員 ジョージ  トム  ジルダ
  □ | 幻の映画を見たり □  
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  *スクリーンに現われては、すぐに消え去ってしまう映画という幻を、
  なんとかして記憶にとどめたい。そんな熱い心意気を持つ同志たちが
  寄り集まり夜な夜な繰り広げる、居酒屋談義の延長のような円卓会議
  です。どうぞグラスを片手に、気軽におつきあいください。

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  The Contents  1.ラウンドテーブル 2.架空名画座 3.編集後記

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   きょうの映画はこちらです。

  『ドンファン』
  (原題名 Don Juan 1973 ou Si Don Juan etait une femme...
     <アクセント記号は省略>
   イタリア語題名 Donna come me, Una 
   イギリス公開題名 Don Juan, or If Don Juan Were a Woman 
     英語題名 Don Juan 73/Ms. Don Juan) 
  1973年 フランス=イタリア(France=Italy/法國=義大利)
    92分(min/分鐘)
   
  監督 ロジェ・ヴァディム
  (Directed by Vadim = Roger Vadim/導演 羅傑・華汀)
  脚本 ジャン・コー/ロジェ・ヴァディム
  撮影 アンリ・ドカ/アンドレア・ウィンディング
  主演 ブリジット・バルドー/ロベール・オッセン/モーリス・ロネ
     ジェーン・バーキン/マチュー・カリエール

  35ミリ イーストマン・カラー 
  ビスタビジョン・サイズ(1:1.66)
  モノラル(英語・フランス語・スウェーデン語発声)
  85分(ポルトガル) 87分(アメリカ)

  <ネタバレなしのあらすじ>
   父の遺産でパリに住む裕福な女ジャンヌ(ブリジット・バルドー)
  は、前世がドン・ファンだったと語るほど、男を手玉に取るのが好き
  だった。ある日、ジャンヌは「人を殺した」と言って、川に浮かぶ船
  のマンションにいとこの神父(マチュー・カリエール)を呼び寄せ、
  法律家で大学教授のピエール(モーリス・ロネ)との愛欲の日々を告
  白する。

     佐藤  これ、ロジェ・ヴァディムの日本未公開作でビデ
        オが出ているだけなんだけど、ある意味でバルドー
        に対してヴァディムがおとしまえをつけたみたいな
        映画かな。

     トム  まあ、そのおとしまえのつけかたは、ちょっと粗
        雑だったけどね。

     ジルダ  バルドーは1973年に引退したというから、
        ひょっとしてこれが最後の映画出演作になるのかし
        ら? 見てると明らかに中年のオバサンだものね。

     トム  でも『素直な悪女』(1956年)のコケティッ
        シュな彼女を期待してはいけないわけで。それなり
        に堂々とした演技は見せているよ、ジェーン・バー
        キンとのヌード・シーンまで演じて。

     佐藤  ちょっと凄みが足りなかったけど、あのモーリス・
        ロネをおとしめる悪女役で、映画へのけじめをつけ
        られたことは良かったとは思うね。

     トム  これフランスとイタリアの合作映画だとはいえ、
        製作資金は回収できたんだろうか。こっちがそこま
        で心配する必要はないんだけど、妙に気になっちゃ
        ってね(笑)。

     ジルダ  いくらバルドーやジェーン・バーキンの裸が見
        られると言ってもねえ。

     佐藤  いや、それが映画ってものじゃないの。たぶんこ
        れを上映してる映画館にお客は入ったよ。どこの国
        の観客だってそんな感じだと思うよ。

     トム  いとこの神父を前にして、バルドーが男との遍歴
        を回想していくという作り方なんだけど、ごていね
        いに、回想の始まりと終わりにはピントがボケると
        いう手法を使ってたね(笑)。

     佐藤  この映画のキャメラはアンリ・ドカとアンドレア・
        ウィンディングという人との共同だね。ズームだら
        けの画面は、そうしたほうが効果的だという判断で
        やったんだろうけど、見てるとときどき、何なんだ
        ろうこれはと思ってしまうカットがあるのは不思議
        だったな。

     ジルダ  たとえば、あの川に浮かぶ船が、バルドーの住
        まいだというふうには見えないものね。その船の手
        前に移動する別の船をとらえているから、観客であ
        るこちらが頭を使わなくちゃならない(笑)。

     佐藤  バルドーが神父の手を洗ってやるあの長々とした
        クローズ・アップも意味が分からない。何なんだろ
        う、あれ(笑)。

     トム  何か象徴的な意味合いを感じさせたかったんじゃ
        ないの、ヴァディムは。
         それにしても、あの変てこな歌詞のテーマ曲が、
        これでもかという感じで何度も流れてくるのも解せ
        なかったな(笑)。

     三人が出した結論
     『ドンファン』が
     映画史に残る確率(21世紀の映画に及ぼす影響度)は
          15%

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      《架空名画座》  きょうの二本立てはこちらです。
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               □ |                   □
                 |    ドンファン   |
               □ |              □
                 |    ×     |
                □ |            □
                  |  殿方ご免遊ばせ  |
                □ |                  □
                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          『殿方ご免遊ばせ』は、ミシェル・ボワロン監督作品
       (1957年・フランス)。言うまでもなくブリジッ
       ト・バルドーの魅力が満載のライト・コメディー。
       共演はシャルル・ボワイエ、アンリ・ヴィダルです。

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 《編集後記》
  今年こそは、再び映画を撮りたいと考えているのですが、DVキャメラ
 を買ったのに開封すらしていない有り様。友人からは、「キャメラが腐っ
 てるんじゃないか」とまで言われるしまつです。      代表・佐藤

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  お知らせ
  すでに発行済みの号に間違いがありましたので、訂正します。
 *第25/26号 『突貫小僧』『和製喧嘩友達』は、フィルムセンター
  の資料によると、両作品とも14分とのことです。
 *第25号 「阪本武」は「坂本武」という表記が正しいようです。 
 *第32号 佐藤による発言内の《「おれは、がんばるぞ」とという》は
  《「おれは、がんばるぞ」という》です。
 *第36号 ジョージによる発言内の《「キャロル・ロンバードの夫役を
  別の俳優で取り直す」》は《「キャロル・ロンバードの夫役を別の俳優
  で撮り直す」》です。
 *第43号 『結婚の夜』。モノラル(米語・ポーランド語発声)は、モ
  ノラル(米語・日本語・ポーランド語発声)です。
  以上、お詫びいたします。

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