2006/02/05
第40号
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□ | 幻の映画を見たり □
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第40号
2006年2月5日発行
居酒屋映画談義
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出席者
21世紀映画発見委員会
代表 佐藤学
委員 ジョージ トム ジルダ
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きょうの映画はこちらです。
『シェフと素顔と、おいしい時間』
(Jet Lag/縁來有轉機)
2002年 フランス(France/法國)
86分(min/分鐘)
監督 ダニエル・トンプソン
(Directed by Daniele Thompson/導演 丹尼爾・湯普森)
佐藤 ミュンヘンに飛ぶはずだったシェフのフェリック
ス(ジャン・レノ)が、ストのせいでパリのシャル
ル・ド・ゴール空港に足どめをくう。その彼が、エ
ステティシャンのローズ(ジュリエット・ビノシュ)
に携帯電話を貸してやったことから、二人の関係が
しだいに深まっていくという物語だね。
ジョージ 二人はそれぞれ、別れた妻や恋人との関係が
こじれているという設定か。まあ、無理やりジャン
ル分けするなら、恋愛ものに入るんだろうけど、こ
の主役の二人が演じるのを見ていると、一種のシチ
ュエーション・コメディーのように思えてしまう。
それほど笑えるわけではないんだけど。
ジルダ ジャン・レノの顔にはどこかとぼけた味がある
から、ある程度はラブ・コメディーっぽい路線をめ
ざしたのかもしれないわね。
佐藤 ジュリエット・ビノシュはレオス・カラックスの
作品などにも出ているけど、今度のエステティシャ
ン役を見ると、意外なことに、彼女の持ち味がいい
感じで引き出されていると思ったな。コメディーの
ほうが向いているんじゃないかと・・・。
ジルダ 始まってすぐに彼女は登場するけど、これがビ
ノシュかと思うわよね。まるで別人のようだもの。
こんなに早く老けてしまったのかって驚いたわ(笑)。
ジョージ ホテルの部屋での食事中に、ジャン・レノか
らドレッシングを浴びせられたビノシュが、シャワ
ー室から出てくると、ジャン・レノは化粧の落ちた
彼女の顔を見て、キツネにつままれたように見とれ
てしまう。あのシーンは良かったな。
佐藤 ぼくもあそこのシーンが見られただけでいいと思
った。
この映画のプロデューサーのアラン・サルドは、
ゴダールの映画のプロデューサーでもあるんだけど、
さすがに度量が広い人だね。ダニエル・トンプソン
のような、どちらかといえば娯楽派の流行監督から、
ゴダールのような鬼才まで、うまく手なずけて(笑)。
ジョージ ダニエル・トンプソンのように節操のない演
出をやっても、映画が破たんしないような製作シス
テムがちゃんとできているんだろうな。
佐藤 何の意味があるのか、この映画には『真夜中のカ
ーボーイ』(1969年)の主題曲が流れたりして
いるけど、最終的には映画がおもしろくなればいい
わけでね。まあ今回のトンプソンの映画には、それ
なりに満足はしたよ。納得は行かないけどね(笑)。
ジルダ この映画、たしかに国際空港の雰囲気は良く出
ていて、見終わって損をしたと思わせないような作
られ方はしているわね。
三人が出した結論
『シェフと素顔と、おいしい時間』が映画史に残る確率は?
38%
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《架空映画館》
きょうの二本立てはこちらです。
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□ | □
| シェフと素顔と、 |
□ | おいしい時間 □
| |
□ | × □
| 予期せぬ出来事 |
□ | □
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『予期せぬ出来事』は、アンソニー・アスキス
監督(1963年、アメリカ)作品。これは、
昔テレビで一度見ただけで、ほとんど覚えてい
ないのですが、霧のため空港に足どめをくった、
さまざまな乗客たちの人生が浮き彫りにされる、
グランド・ホテル形式の群像劇でした。
出演は、リチャード・バートン、エリザベス・
テイラー、マーガレット・ルザフォード(本作
でアカデミー賞助演女優賞獲得)、オーソン・
ウェルズ、エルザ・マルティネリなどです。
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