2006/02/01
第36号
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第36号
2006年2月1日発行
居酒屋映画談義
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出席者
21世紀映画発見委員会
代表 佐藤学
委員 ジョージ トム ジルダ
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きょうの映画はこちらです。
『スミス夫妻』
(Mr.and Mrs.Smith/Mr.& Mrs.Smith/諜網情鴛)
1941年 アメリカ(USA/美國)
95分(min/分鐘)
監督 アルフレッド・ヒッチコック
(Directed by Alfred Hitchcock/導演 亞佛烈徳・希區考克)
佐藤 これはヒッチコック監督がイギリスからアメリカ
に渡った後、『海外特派員』(1940年)と『断
崖』(1941年)との間に撮ったコメディーで、
スリルとサスペンスの巨匠の別の側面をうかがうに
は必見の作品だね。
ジョージ 州の境界線の問題によって、結婚届けの無効
を知らされた夫婦が、お互いの絆を確認し直すハメ
になるという、このアイディア自体は悪くないね。
ジルダ 妻のアンを演じるキャロル・ロンバードがもの
すごく美しくて、見とれてしまったわ。
佐藤 彼女が、夫とのデートのために、新婚当時に着た
ドレスを出してほしいとメイドに言いつける。その
ときタバコを吸っているんだけど、その立ち姿だけ
でも一見の価値ありだと思う。タバコを右手に持っ
てるだけで様になる女優って、あまり見る機会はな
いよ。
ジョージ それにひきかえ、夫のデヴィッド役のロバー
ト・モンゴメリーはあまりパッとしなかったな。ど
こにでもいるような顔つきで(笑)。
佐藤 ヒッチコックがこの映画に乗り気だったのかどう
か、ほんとのことは分からないけど、きわめて普通
にまとめているだけだね。
ジルダ 脚本はせりふ中心で演劇みたいだし、素直に三
分の一も見ていれば、この夫婦がヨリを戻すだろう
ってことは、だれにだって分かるでしょう。
ジョージ この映画には、サウンドトラックの約半分く
らいも音楽が付けられているけど、ピッコロかなん
かでメロディーを強調して、コミカルな味を何とか
出そうという狙いだったのかな。
佐藤 ロバート・モンゴメリーが合コンの席でとなりの
女性に話しかけるまねをして、彼の親友とデートす
る妻の嫉妬をかきたてようとするシーンや、冬のロ
ッジでキャロル・ロンバードが一人芝居をして、夫
の気持ちを確かめるシーンなどを見ると、ヒッチコ
ックらしさをある程度は感じたんだけど。
ジルダ まあ、この映画はロバート・モンゴメリーがミ
ス・キャストだったんじゃないかしら。ヒッチコッ
ク映画に限らず、キャスティングがいかに重要かと
いうことが分かるだけでも、見る価値はありね。
ジョージ あのキャロル・ロンバードの夫役を別の俳優
で取り直すとしたら、だれがいいのかな。ヒッチコ
ック映画には、やっぱりケーリー・グラントか。
三人が出した結論
『スミス夫妻』が映画史に残る確率は?
68%
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《架空映画館》
きょうの二本立てはこちらです。
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| スミス夫妻 |
□ | × □
| ヒッチコックの |
□ | ファミリー・ □
| プロット |
□ | □
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『ヒッチコックのファミリー・プロット』は、ヒッチコッ
ク監督の最後の作品(1976年・アメリカ)です。主演
はカレン・ブラック、ブルース・ダーン、バーバラ・ハリ
ス、ウィリアム・デベイン。この映画に見られるライト・
コメディー的な演出こそ、最もヒッチコックがやりたかっ
たことだと、わたしは確信しています。
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