2009/02/15
県立長野図書館メールマガジン
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県立長野図書館メールマガジン
2009/2/15 第70号
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雪の少ない今年の冬。我が家の小学生の息子は、物足りなく思っているようで
す。
さて、何度かお知らせさせていただいておりますが、この度当館のコンピュー
ターシステムを更新するため、2月16日(月)から3月2日(月)まで休館して
作業いたします。皆様にはしばらくの間ご不便をおかけしますが、ご理解とご
協力をお願いします。
県立長野図書館メールマガジン第70号をお届けします。
☆★=目次=★☆============================
1 こんな本あります! 県立図書館・・・切手
2 調べちゃいました〜疑問解決〜・・・・梅
3 郷土ゆかりの作家コーナー・・・・・・武居 用拙(たけい ようせつ)
4 図書館からのお知らせ
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1 こんな本あります! 県立図書館
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<切手>
先日、年賀状で当たった切手シートをもらってきました。「願かけ牛」と「三
次人形」のかわいいデザインでした。
あまり知られていませんが3月9日は記念切手記念日です。1894(明治27)年、
明治天皇・皇后両陛下のご成婚25周年を記念して、日本初の記念切手「明治銀
婚」が発行されたことに由来しています。菊の紋章に雌雄の鶴2羽が描かれた
デザインだったようです。
ということで、今回は切手についての本を紹介します。
◆項目の見方:
『書名』/著編者名/出版者/出版年/【請求記号(背ラベル)】
★『日本切手カタログ2009』
/日本郵便切手商協同組合/2008/【693.8/ニホ/'09】
この本では2007年7月6日までに発行された日本切手・葉書類と、琉球・南方占
領地正印、満州国切手が紹介されています。記念特殊切手、ふるさと切手、付
加金付き切手など、普段目にすることがない切手の数々をゆっくりながめてみ
ましょう。
★『新中国切手 2007』
/本間寛/日本郵趣協会/2006/【693.8/シン/'07】
中華人民共和国が成立した1949年10月から2006年12月までに国家の郵政部門か
ら発行された切手・切手帳と、香港、マカオが発行した切手・切手帳を紹介し
ています。
★『アメリカ切手 2006-07』
/魚木五夫/日本郵趣協会/2006/【693.8/アメ/'06】
アメリカ合衆国で発行された普通、記念、特集、航空などの切手のうち1894年
以降のものを収録しています。切手の絵柄からアメリカの歴史を見ることがで
きます。
★『郵便切手の利用法 正・続』
/郵便花子/近代文芸社/2007/【693/ユハ/1、2】
普段なにげなく使っている切手。実は意外な利用法があります。この本では元
郵政職員が知られざる切手の利用法を紹介しています。
さて、日本初の記念切手「明治銀婚」は、紅色で内地用の2銭と、青色で外地
用の5銭の2種類が発行されました。現在ではコレクターのあいだで数千円から
数万円で取引されているようです。
ちなみに昔の古い切手でも破れたり汚れたりしていなくて、単位が円であれば
普通に使えるそうですよ。
◆ここに紹介した本は、直接来館しての貸出のほか、遠方の方はお近くの公共
図書館や公民館図書室を通じて取り寄せていただくこともできます。
詳しくは当館HP利用案内の「相互貸借」をご覧下さい。
→http://www.library.pref.nagano.jp/riyou.htm
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2 調べちゃいました 〜疑問解決〜
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<梅>
暦のうえでは立春も過ぎ、昨年より1ヶ月以上早く松本市の松本城公園では梅
のつぼみがほころび始めたとの便りがありました。春を告げる花として「梅一
輪一輪ほどの暖かさ」と俳句に詠まれている梅の花。そこで今回は、梅につい
てのあれこれを調べてみました。
日本人は梅の花のもつ清楚にして気品のある姿に好感を寄せており、万葉集や
源氏物語などの古典にもたくさん梅の姿が見られます。まずはそうしたところ
から、日本人の心に刻まれた梅の存在を追い掛けてみます。
梅の花といえば読者の皆さんが思い出すのは、源平盛衰記の菅原道真の飛び梅
の伝説でしょうか。「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春
な忘るな」が有名ですね。
万葉集で100首以上に詠まれている梅は、みな白梅であって、雪と見まがう白
さが鑑賞の対象になっていたようです。
古今集でも数多くの梅花が詠まれていますが、そのほとんどは梅花の香り、匂
いを称えています。当時は、「梅といえば香り」とのきまりだったようです。
源氏物語では紫の上が紅梅を愛しており、彼女の死後、光源氏が愛していた妻
を偲ぶよすがに、紅梅を眺めています。
枕草紙では「木の花は、こきもうすきも紅梅」(三七段)と断定されています
が、御殿の庭に植えられた梅の木は、西が白梅、東が紅梅であったようです。
徒然草では「梅は白きと薄紅梅。一重なるが疾く咲きたるが重なりたる紅梅の
匂ひめでたきもみなをかし」と書かれています。
現在では梅は、花を愛でるというよりは、食することで時々意識する程度でし
ょうか。全国的に見ると、長野県の梅生産量は、和歌山県、群馬県に次いで第
3位の座を奈良県と競っています。『長野県農林業市町村別データ 平成19年
度版』によると、県内で栽培面積の広さが大きいのは、飯田市、信州新町、松
川村、豊丘村の順になっています。
信州の各地域によって異なる様々な梅の漬け方や使い方、料理のレシピなども
面白い分野ですね。梅の食べ方は、梅漬け、梅干し、梅酒、梅酢、梅エキスな
ど様々ですが、「梅はその日の難逃れ」と言われるように、昔から健康増進や
病気の予防のために万能の薬として珍重されてきました。梅のもつ抗菌作用は
他の食品の追随を許さないほどですが、生の青梅は、青酸配糖体のアミグダリ
ンという物質が含まれており、分解されるとベンズアルデヒドと青酸を生じま
す。青酸は有毒であり、摂取すると中毒を起こす危険性があるそうです。それ
は主に種の中にあり、未熟な梅は種が割れやすいことから注意が必要です。ま
た、梅は疲労回復には抜群の効果があり、甘いものを一緒に摂ると更に効果的
で、梅ジュースなどはおすすめです。
信州の寒い冬を乗り切るため、家族団らんに、読書の友などに、梅料理はいか
がでしょうか。
<参考資料>
書名 /著者名 /出版者 /出版年
梅1 ものと人間の文化史92-1 有岡利幸 法政大学出版局 1999
梅2 ものと人間の文化史92-2 有岡利幸 法政大学出版局 1999
梅のある里 桐山紘一 柏企画 2008
ウメの作業便利帳 谷口 充 農山村文化協会 2006
梅でつくる健康おつまみ 松本紘斉 主婦の友社 1989
長野県農林業市町村別データ平成19年度版
関東農政局長野農政事務所統計部 関東農政局長野農政事務所 2008
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3 郷土ゆかりの作家コーナー
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▼武居 用拙(たけい ようせつ)▼
用拙は文化13(1816)年、木曽福島山村領の儒臣であり、木曽代官山村家の学
校「菁莪館(せいがかん)」の学頭である武居敬斎の長男に生まれました。名
は彪(たけし)といい、用拙は号です。幼い時から勉学を好み、貧しい家の助
けをする傍らで、ひたすら書物を読んでいたそうです。
天保2(1831)年、15歳のときに御坊主となり、天保7年冬、21歳で江戸に出て、
昌平黌(しょうへいこう)や松崎慊堂(まつざきこうどう)塾などで学資の不
足に苦しみながらも勉学に没頭し、安井息軒や木下犀潭など、多くの学友と交
際を深めました。天保13年には木曽福島に帰り、父の後を継いで菁莪館の助教
となり、その後慶応3(1867)年には学頭となりました。
用拙は朱子学者でしたが、形式や理論よりも実用を重んじ、洋学にも関心を示
しました。菁莪館の教育に、租税に関することや道路建設など、直接民治に資
するような学課を加えようと試みますが、明治維新による廃館で果たせません
でした。
維新後は東筑摩郡新村(現松本市)に身を寄せていましたが、筑摩県に採用さ
れ新村や洗馬(現塩尻市)の創業期の教育に携わり、小学校教員を歴任しまし
た。明治8(1875)年には、藤森桂谷(ふじもりけいこく)に招かれて豊科学
校変則科で教鞭を執ります。この学校は孟子の語から採った「猶興義塾(ゆう
こうぎじゅく)」と称し、漢学思想を新時代に息吹かせたものでした。
この頃、自由民権運動が盛んとなり、松本にも国会開設要求を掲げた結社が、
市川量造らにより明治12年に結成され、用拙もそれに加わります。翌13年2月、
結社は用拙により「奨匡社(しょうきょうしゃ)」と名付けられました。奨匡
社は請願のため松沢求策らを上京させますが、請願が政府に受理されないこと
などから下火となり、運動は急速に衰えていきました。
用拙は明治17年に上京し、当時東京に遊学していた少年期の島崎藤村に『詩教』
や『左伝』を教えました。晩年には木曽福島に帰り『岐蘇古今沿革誌』(きそ
ここんえんかくし)などを著します。
明治25(1892)年6月、77歳で亡くなりましたが、その間教育者として用拙の
教えを受けたものは多く、松本から美濃東部にかけて広く活躍したそうです。
<参考資料>
書名 /著者名 /出版者 /出版年
幕末の信州 小松芳郎 郷土出版社 2008
岐蘇古今沿革誌 武居 用拙 発光堂 1914
長野県歴史人物大事典 郷土出版社 1987
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4 図書館からのお知らせ
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1.システム更新による臨時休館のお知らせ
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このたび当館の業務コンピュータシステムを更新することとなり、現在そのた
めの作業を進めておりますが、システム稼動の最終調整等のため、下記のとお
り臨時休館させていただきます。利用者の皆様にはしばらくの間ご不便をおか
けいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
なお休館中は返却ポスト(正面玄関前)への本の返却は行えますが、貸出、調
査相談(レファレンス)、相互貸借、複写サービス等は行えませんのでご了承
ください。
●臨時休館期間 平成21年2月16日(月)〜3月2日(月)
※3月3日(火)9:00から通常開館します。
そして今回は、更新によって新たに追加される2つのサービスについて、簡単
に紹介します。
★横断検索システム★
これは長野県内の公共図書館のうち、Web上に蔵書検索機能を公開している
館の蔵書、合計約800万冊を横断的に検索できるサービスです。簡単に言えば、
欲しい本がどの図書館にあるのかが簡単に調べられる機能というわけです。
この横断検索を利用すれば、希望する資料を効率的に広範囲から探すことがで
きるため、今後は「欲しい本が近くの図書館には無かったからあきらめた」と
いうことが少なくなるのではないでしょうか。
横断検索はどなたでも無料で、事前登録をせずにお使いいただけますので、ぜ
ひお気軽にご利用ください。
★インターネット予約システム★
これは県立図書館の資料にインターネットから貸出申込を行い、市町村ごとに
設けられた「受取館」(各図書館や公民館(※1))で受け取り・返却ができ
るというサービスです(※2)。
個人の方が直接貸出申込みができ、また申し込んだ資料を相互貸借同様近くの
図書館等で受け取れるため、遠方の方でももっと気軽に県立図書館の資料を利
用できるようになります。
このサービスも無料で利用できますが、事前に当館の利用登録とサービス利用
のお申込みが必要です。
その時々の状況や、必要な資料に応じて、インターネット予約貸出サービスと
相互貸借を使い分けて、より便利に県立図書館をご利用ください。
※1:受取館は原則として、図書館のある自治体の場合は市町村立図書館、図
書館のない自治体の場合は中央公民館となっています。詳しくはサービ
ス開始後に当館ホームページでご確認いただくか、直接お問合せくださ
い。
※2:県立図書館での受取も可能です。
○お問合せ先 総務課 026-228-4500
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編 集 後 記
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梅の花の開花の便りが聞こえてくると、少しずつ近づく春を感じますね。暖冬
とはいえ、まだまだ寒い日が続く長野県ですが、春はもうすぐ!?
次号の発行予定は、3月1日(日)です。お楽しみに!
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発行:県立長野図書館
〒380-0928 長野市若里1−1−4
TEL 026-228-4500 / FAX 026-228-4933
http://www.library.pref.nagano.jp/
E-mail: ken-tosho@library.pref.nagano.jp
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