2008/09/01
県立長野図書館メールマガジン
▲▼▲▼△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▼▲▼▲ 県立長野図書館メールマガジン 2008/ 9/1 第60号 ▲▼▲▼△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▼▲▼▲ 日本選手団の活躍と印象に残った数々の場面から、たくさんの元気と感動(涙) をもらった北京オリンピックもあっという間に終わりました。季節は少しずつ 秋に変わっていますが、このもらった元気と感動で残暑をのりきりましょう。 県立長野図書館メールマガジン第60号をお届けします。 ☆★=目次=★☆=========================== 1 こんな本あります!県立図書館・・・防災の日 2 調べちゃいました〜疑問解決〜・・・重陽の節句 3 郷土ゆかりの作家コーナー・・・・・島村 利正(しまむら としまさ) 4 休館日のお知らせ 5 図書館からのお知らせ =================================== 1 こんな本あります!県立図書館 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <防災の日> 今日9月1日は防災の日。これは昭和35年(1960年)、伊勢湾台風襲来の翌年に 制定されたものですが、皆さんのお宅では防災の備えは万全ですか? そこで今回は防災の日にちなんで、防災に関する本を紹介します。 ◆項目の見方: 『書名』/著編者名/出版社/出版年/【請求記号(背ラベル)】 ★『都市防災学−地震対策の理論と実践−』/梶秀樹/学芸出版社/2007/ 【369.31/カヒ】 大都市の地震防災対策の歴史、理論、実践事例を簡潔にまとめた、体系的に都 市防災を学べるテキスト。都市防災研究の入門的な教科書であり、日々防災に 携わる消防職員や行政職員にとっても指針の書となります。 ★『防災−協働のガイド 自助・共助・公助を超えて』/高橋洋/星雲社/ 2008/【369.3/タヒ】 自治体の防災担当部署だけで、防災に関するすべての仕事が完璧にできるわけ ではありません。自治体で防災業務に当たる人々や、地域で自主防災活動や災 害時のボランティア活動に参加しようとしている人々を対象に、防災時の「協 働」についてわかりやすく解説しています。 ■近年の異常気象による集中豪雨などから、水害への防災意識も高まってきま した。 ★『被災地からおくる防災・減災・復旧ノウハウ;水害現場でできたこと、で きなかったこと』 /水害サミット実行委員会/ぎょうせい/2007/【369.33/スイ】 全国の水害被災地の市区町村長が一堂に会し、被災時の体験や提言など意見交 換の場として設けられた水害サミット。その事務局が、水害被災自治体へのア ンケートを実施し、現場の声をまとめた水害防災ノウハウ集です。 ★『これからの都市水害対応ハンドブック 役立つ41(よい)知恵!』 /末次忠司/山海堂/2007/【369.33/スタ】 水害は地震災害と同じくらい、私たちの生活を脅かします。この本では、洪水 時にすぐに役立つ「避難」やその後の「サバイバル」に関する情報・技術を紹 介しています。水害に対する、個人の危機発生時の対応策を示したガイドブッ クです。 ■私たち一人ひとりが災害に備えましょう。 ★『非常本』/山村武彦/アニカ/2007/【369.31/ヤタ】 災害直後のサバイバル方法、避難生活情報、そして生活再建のための国や自治 体による支援の受け方ほか、防災アドバイザーが災害現場での教訓を集約しま した。いつも目につくところに置いてほしい、生き残りマニュアルの決定版で す。 ★『震災非常食マニュアル』/曽根田慎二郎/オークラ出版/2007/ 【369.31/シン】 大災害が来る前にこれだけは備えておきたい、非常食ベスト100。水も火もな い状態でも食べられる非常食や、身の回りにあって非常食の代わりとなるもの などのほか、戦場の兵士に配られる個人用携帯食も紹介しています。 ◆ここに紹介した本は、直接来館しての貸出のほか、遠方の方はお近くの公共 図書館や公民館図書室を通じて取り寄せていただくこともできます。 詳しくは当館HP利用案内の「相互貸借」をご覧下さい。 →http://www.library.pref.nagano.jp/riyou.htm =================================== 2 調べちゃいました 〜疑問解決〜 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− <重陽の節句(ちょうようのせっく)> 重陽とは旧暦9月9日のことを言います。陽数(奇数)の9を重ねためでたい日 で、菊節句とも言い、五節句の一つに数えられています。(五節句=正月7日 の七草、3月3日の雛祭、5月5日の端午、7月7日の七夕、そして9月9日の重陽。) これは中国から伝わった行事で、邪気をはらい、無病息災や不老長寿を願う意 味がありました。古代中国では、家族で野に出て、または登高といって高い丘 に登り、菊の酒または茱萸(しゅゆ=ぐみの実)の酒を飲みました。女性は邪 気をはらうため茱萸を入れた袋を身につけたといいます。この由来ですが、費 長房という方士(ほうし=呪術をあやつる人や仙人)が弟子の桓景に、「9月9 日にお前の家では災いが生じる。だから家人に茱萸を入れた袋を下げさせ、高 い所に登って、菊花酒をのみなさい」と教え、桓景と家の者がそのとおりにし て夕方帰宅すると、鶏や犬、牛、羊が急死しており、一家は災難をやり過ごす ことができたという故事だといわれています。 日本には平安時代に伝わり宮中行事となり、紫宸殿(ししんでん)で観菊の宴 が開催され、菊を眺めながら詩歌を詠み、菊花酒を飲み邪気をはらい、長寿を 願いました。また、菊の被綿(きせわた)といって、前夜に菊のつぼみに綿を かぶせて菊の香りと夜露を染みこませたもので身体を拭いて不老長寿、無病息 災を願ったそうです。 現在、重陽の節句としての行事はほとんど残っていませんが、九州地方では 「お九日(おくんち)」と、重陽の日を尊んで言ったそうです。長崎のおくん ちも本来的にはこの日のことで、最も早い収穫期の日取りとして、収穫を祝う 様々な秋祭りが各地で行われます。また地方によっては三九日(みくんち)と いって9月9日、19日、29日の3回の祭日を行なうところがあります。 現在では、菊酒を飲む習慣はありませんが、京都の上賀茂神社では重陽神事と して新暦9月9日に、烏相撲(禰宜方(ねぎかた)、祝方(ほうりかた)に分か れ、児童が相撲をとるもの)が行なわれています。この烏相撲の終了後、参加 者に直会として菊酒が授与されます。 盛んに行われていた重陽の節句が現代に引き継がれていないのは、旧暦から新 暦に暦が移り、まだ菊が盛んに咲く時期ではなくなってしまったことが大きい のかもしれません。菊は800年代に中国から渡来し、以来千百余年の間、最も 賞美されてきた花です。新暦では菊が盛んに咲くのは10月頃になりますが、今 年の菊の時期には、菊酒を味わい、被綿で不老長寿を願ってみてはいかがでし ょうか。 ◆重陽の節句で行われること◆ ・菊酒……その香りと、花の気品の高さで邪気を払い、飲むと寿命が延びると 考えられています。酒に花びらを浮かせて香りを楽しんだようです。 ・被綿(きせわた)……8日の夜に綿を菊花に被せ、9日の朝にその露にぬれて 菊の香りがする綿で肌をぬぐうと、老化を防げるといわれています。 ・重陽神事……京都市の上賀茂神社で毎年9月9日に行われます。無病息災を祈 り、菊花を神前に供え、当日は菊酒がふるまわれます。 <参考資料> 書名 /著者名 /出版社 /出版年 中国の年中行事 中村 喬 平凡社 1988 歳時の文化事典 五十嵐 謙吉 八坂書房 2006 とっておき果実酒薬酒 大和 富美子 創森社 1996 美味い果実酒効く薬用酒 秋本 由紀子 池田書店 1999 園芸植物大事典2 相賀 徹夫 小学館 1988 =================================== 3 郷土ゆかりの作家コーナー −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ▼島村 利正(しまむら としまさ)▼ 島村利正は、明治45(1912)年3月25日、上伊那郡高遠町に商家の息子として 生まれました。文学少年で、家業に興味を持てなかったことから、高遠実業補 習学校(現高遠高校)を中退し、15歳の時に奈良の出版社「飛鳥園」に入社し ます。飛鳥園へ行くその決意をした経緯は、著書『妙高の秋』では次のように 書かれています。 当時、文学や古美術に興味を持っていた利正は、家業を継ぐため見習い奉公に 出そうと考えていた父に反発しました。その頃、担任の先生が、仏教美術が好 きで、古美術雑誌『仏教美術』の出版をしていた飛鳥園主・小川晴暘氏と懇意 だったことから、飛鳥園への推薦の話をしてくれたため、奈良行きの決意を固 めました。また奈良には、憧れていた武者小路実篤や志賀直哉が住んでいたこ とも大きな要因となったようです。 奈良在住時代には、志賀直哉、滝井孝作らの知遇を得て師事しました。彼らと はその後も深い関わりがあり、生涯にわたって交友を深めました。 昭和16(1941)年には、砂利採取を行う朝鮮人部落を取材した『高麗人』が芥 川賞候補となります。繊維関係の実業に就き、ほとんど年1作という、寡作に して地味で静かな作風ながら、その後も堅実で丹念、また純度の高い、短編や 中篇を発表し続けました。 郷里を舞台にした作品が多く、昭和51(1976)年、短編集『青い沼』で第4回 平林たい子文学賞を受賞、昭和54(1979)年、作品集『妙高の秋』で第31回読 売文学賞を受賞しました。鮎釣りが好きで、故郷の三峰川や天龍川でも釣りを 楽しみ、釣りのエッセイも多く残しています。 昭和56(1981)年11月25日、食道がんのため69歳で死去しました。 <参考資料> 書 名 /著者名 /出版社 /出版年 島村利正全集 第1巻〜4巻 島村利正 未知谷 2001 長野県歴史人物大事典 神津良子 郷土出版社 1989 作家・小説家人名事典 日外アソシエーツ 日外アソシエーツ 2002 現代物故者事典1980-1982 日外アソシエーツ 日外アソシエーツ 1983 =================================== 4 休館日のお知らせ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 9月1日から15日の間の休館日は、次のとおりです。 ・月曜日 9月1日、8日 ・祝 日 9月15日(敬老の日) ■年間の図書館カレンダーは、下記から見ることができますのでご利用下さい。 →http://www.library.pref.nagano.jp/cal20.htm =================================== 5 図書館からのお知らせ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.長野地方裁判所による講演会のお知らせ 当館では現在「人を裁くということ−図書館で学ぶ裁判員制度−」をテーマに した企画展示を行っています。その中の一つの企画として、今週末の9月7日 (日)に、長野地方裁判所職員による講演会を開催します。 成人であれば誰もが選ばれる可能性のある裁判員制度について、この機会に理 解を深めてみませんか?ぜひお気軽にご参加ください。 (1)内容 ◆長野地方裁判所 刑事訟廷管理官による出張講演会◆ 日時: 9月7日(日) 【1回目】10:00〜11:30 【2回目】14:00〜15:30 場所: 当館 3階 第1会議室 内容: 裁判員制度についての講演、DVD上映 ※講演会は、入場無料ですのでお気軽にお越しください。 多数のご参加をお待ちしております。 ※上記のほかに、一般図書室で関連資料を展示・貸出しています。 ※詳しくは当館HPをご覧ください。 →http://www.library.pref.nagano.jp/osirase.htm#Saibanin 2.玄関ホール展示 「北京パラリンピック情報」 「今日はどんな日?〜昭和の新聞から〜」のお知らせ ◆9/25まで…オリンピックが終わり、次は北京パラリンピックです。そこで、 好評だったオリンピック企画に引き続き、パラリンピックに出場 する長野県出身選手の活躍情報を展示しています。 ◆9/19まで…昭和の今日(40年前、30年前、20年前)の新聞を展示しています。 懐かしく思う人、新鮮に感じる人など、様々ではないでしょうか。 当館所蔵の新聞から、その時代の世相を感じてください。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 編 集 後 記 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 原油及び原材料の高騰による個人消費の冷え込み等から景気の先行きに不安が 見られるとの報道があります。庶民の生活は今後どうなっていくのでしょうか。 心配です。 次号の発行予定は、9月15日(月)です。お楽しみに! ☆=================================☆ 発行:県立長野図書館 〒380-0928 長野市若里1−1−4 TEL 026-228-4500 / FAX 026-228-4933 http://www.library.pref.nagano.jp/ E-mail: ken-tosho@library.pref.nagano.jp ☆=================================☆


