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JR全線全駅下車を目指す旅の模様をお伝えする、鉄道旅行記です。日本全国津々浦々、様々な駅舎をHPの写真と共に紹介します。

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2009/09/18

【JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅】第196号「和歌山周辺を巡る旅その14 紀勢本線 阪和線」

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                     2009年9月18日 《第196号》
   JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅
      http://www.tsuchibuta.com/
                          毎週金曜発行
                         発行者:つちぶた
▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼▽



こんにちは、つちぶたです。


今回は紀勢本線の和歌山駅~和歌山市駅間と、
阪和線の駅巡りです。


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■和歌山周辺を巡る旅(その14)
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〔今回の旅の行程〕
詳細はバックナンバーを参照して下さい
http://archive.mag2.com/0000178352/20090619053000000.html

(旅の行程 概略)
2005年3月29日
 東海道本線→奈良線→桜井線→和歌山線→関西本線

2005年3月30日
 関西本線→和歌山線

2005年3月31日
 紀勢本線

2005年4月1日
 和歌山線→紀勢本線→阪和線→関西空港線→阪和線

2005年4月2日
 阪和線→大阪環状線→東海道本線

………………………………………………………………………………………………

〔今回の旅〕
2005年4月1日(晴れ)旅4日目  〔全駅訪問通算89日目〕
(紀勢本線)
 和歌山市駅→紀和駅→和歌山駅→
(阪和線)紀伊中ノ島駅→六十谷駅→紀伊駅→


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●和歌山の変遷を知る駅たち
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■和歌山線の駅を終えて再び和歌山駅に戻ってきた私は、
8:34発の和歌山市行き列車に乗って、
二駅先の紀勢本線の終着駅に降り立ちました。

「和歌山市駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/56wakayamashi/56wakayamashi.htm

ホームに降り立つと、向かい側に3面並んだホームと南海の列車が見えました。

JR線が発着するホームは1線のみで、
車止めが設置された櫛形ホームになっていました。

どのホームも立派な鉄骨造の屋根が覆っていて、
まさにターミナル駅という雰囲気です。

駅の管理は全て南海が担当しているせいか、
JRホームの駅名標も南海のデザインになっていて、
改札口や駅舎にも「南海和歌山市駅」のみが表記されていました。

駅舎は多くのテナントが入居する駅ビルで、
利用客も多くたいへん賑やかです。

私は駅前の通りに出て何度かその巨大な駅ビルを見上げた後、
隣の紀和駅に向けて歩き始めました。

先程乗ってきた列車は10分で折り返してしまって、
その次の列車までは1時間以上の間があるのです。

どのみち隣の駅までは1.5kmほどしか離れていないので、
ゆったりと町並みを眺めながら歩こうと思いました。



■たくさんの店が並んだ和歌山市駅が遠ざかると、
しだいに路沿いは古い民家だけになり、
こんなところに駅があるのだろうかと思うような路地の先に、
古ぼけてボロボロの、しかしたいへん大きな駅舎が現れました。

「紀和駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/55kiwa/55kiwa.htm

それは工場を思わせるような2階建ての建物で、
ベニヤ板で覆われた窓や錆の浮いた柱などはまるで廃墟のようです。

恐る恐る薄暗い駅舎内に入ると、閉鎖された窓口があり、
天井は吹き抜け構造になっていて、明り取り窓からささやかな光が差し込んでいました。

しかし薄汚れた壁のモルタルは所々剥がれ落ち、ラクガキも目立ちます。
和歌山市駅とのこの落差はなんだろうと、しばし呆然とするのでした。

駅舎の竣工は大正9年3月。
たいへん貴重な駅舎であることは間違いありません。

この駅はかつて、開業当時は「和歌山駅」と名乗っていて、
文字通り市の代表駅だったそうです。

その後、和歌山市駅、東和歌山駅(現在の和歌山駅)などの
ターミナル駅が開業したことで衰退の一途を辿り、
現在の紀和駅の利用客は1日平均で70人ほどという、
甚だしい没落ぶりを見せるにいたったというわけです。

ホームに出てみると、更に驚くことに、
単式1面1線のみのシンプル構造でした。

もっとも、昔は2面3線の構内を有していたそうですが・・・。

そのかつてのホーム跡は、鉄柵で囲まれ、
ショベルカーや作業車が入り、地面を掘り起こしていました。

空いたスペースを活用して、マンションでも建てるのだろうか?
などと考えながら、私はすぐそれを無視し、
凋落の駅舎を隅々まで観察することに残りの時間を費やしました。


 ※現在の紀和駅は、駅舎が取り壊され、高架駅に生まれ変わったそうです。
  その話を聞いてようやく私は、あのとき行われていた工事は、
  駅の高架化工事だったのだなと合点がいったのでした。



■さて、その後私は、三たび和歌山駅に舞い戻ってきて、
今度は阪和線の駅を下車するべく北上することになります。

ということで和歌山駅10:28発の天王寺行き列車に乗り、
一駅先の紀伊中ノ島駅に下車しました。

「紀伊中ノ島駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/hanwaline/34kiinakanoshima/34kiinakanoshima.htm

ホームは築堤上にある相対式2面2線。

どちらのホームにも全体の半分以上を覆う屋根が設置されていて、
柱にはふんだんに古レールが使用されていました。

駅舎へと続く階段を降りていくと、
地上に使用されなくなったホーム跡が残されているのに気がつきました。

紀伊中ノ島駅はかつて、和歌山線が接続する駅でした。

現在の和歌山線は田井ノ瀬駅を西に進むと、
紀伊中ノ島駅の直前で南へカーブし、和歌山駅へと辿り着きます。

このルートは1961年に完成したもので、
それまでは、田井ノ瀬駅→紀伊中ノ島駅→紀和駅(当時は和歌山駅)
という、東西を真っ直ぐ結ぶルートだったんですね。

これは当時、紀和駅(当時は和歌山駅)が主要駅だったためですが、
その後、和歌山駅(当時は東和歌山駅)が発展してきたため、
和歌山線が田井ノ瀬駅から和歌山駅へ乗り入れるルートを完成させます。

やがて和歌山駅と名乗っていた駅は「紀和駅」へ、
東和歌山駅が「和歌山駅」へと駅名が変更となり、
1974年には和歌山線の乗り入れる線路が廃止。

そして紀伊中ノ島駅は阪和線の単独駅となり、
和歌山線が乗り入れた頃のホームだけが残っているというわけです。

言葉で説明すると、旧駅名の関係もあって混乱しますが・・・。
地図を見ると、なるほど紀伊中ノ島駅は和歌山線の駅でもあったんだな、
というのが納得できると思います。

↓紀伊中ノ島駅の地図(Google Map)
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&q=%E7%B4%80%E4%BC%8A%E4%B8%AD%E3%83%8E%E5%B3%B6%E9%A7%85&lr=&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=wl

で、旧ホームを通り過ぎて駅舎内に入ると、
駅員のいない無人駅でした。

駅舎内は狭いですが、天井が高く造られています。
壁はかなり薄汚れていますが、
エントランス全体に斜め格子を組んだ窓ガラスが配され、
駅舎内を明るく照らしていました。

外に出て駅舎を見上げると、その端正な造形美に驚かされます。
建物全体としては小さめなのですが、
天井の高い待合室を左右に延びる寄棟屋根が支えているような構造です。

明り取りの役割を担っている正面の斜め格子が
全体を引き締めているように感じます。

駅舎の竣工は昭和10年1月。
この年は、阪和線の前身となる阪和電気鉄道と接続するため、
国鉄和歌山線の紀伊中ノ島駅が開業した年で、
その頃から建ち続けている駅舎だと思うと感慨深いものがあります。

駅舎は駅周辺の住宅密集地と同化するように極めて自然に佇んでいます。

私は飽くことなくその駅舎を眺めていたら、
列車が来る時間を一瞬忘れてしまい、
慌てて階段を駆け上がって行きました。



■次は六十谷(むそた)駅に下車。

「六十谷駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/hanwaline/33musota/33musota.htm

ホームは相対式2面2線で、太い鉄骨上家が付いています。

駅舎は上りホーム側に設置されていたので、
私は跨線橋を登らずに済むなと思い、安心するのでした。

自動改札も設置された有人改札を通り、外に出てみると、
T字路の路沿いにアパートや民家が並んでいるのが見えます。

駅前には2階建ての大きな自転車置き場が建っていて、
利用者の多さがうかがい知れます。

駅舎は昭和53年竣工の平屋コンクリート造で、
地上から一段高い位置にあり、階段とスロープでつながっています。

駅前のスペースが狭いため、駅舎を正面から撮影できません。
結局良いアングルを見いだせず、私は妥協した写真で諦めて次の列車に乗り込みました。



■11:12 次は紀伊駅に下車。

「紀伊駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/hanwaline/32kii/32kii.htm

ホームは2面4線あり、留置線も数本あって広い構内です。

駅舎は跨線橋を渡った南側にあります。

改札を抜けて駅舎内に入ると、
ひじょうに狭い空間の中に自販機やキヨスクが
押し込まれるようにたっていました。

駅舎を出てみるとやや長い階段が下まで続いていて、
眼下の狭苦しいスペースにバスとタクシーが停車しています。

ほとんどギャグのような狭い駅前です。
よくバスが出入りできるなと感心します。

駅舎や駅構内は駅前から見ると、
段丘の上に位置するような形になっています。

駅前には年季の入った小さな店舗が建ち並び、
人と車の通りが激しく喧騒に満ちています。

もともと道路が狭いため歩道は有って無いようなものでした。
歩道にいるのに車にひかれそうになったりしたので、
私はちゃちゃっと撮影を済ませて、すぐに駅舎内に戻ってしまいました。



つづく



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■編集後記
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先日、JR北海道で、キハ183系の「ミッドナイト」が復活する!
という情報があったのでJR北海道のサイトを見に行ったんですけど、
なにやらツアーに組み込まれた臨時列車として運行されるのだそうですね。

http://www.jrhokkaido.co.jp/new/183/index.html

キハ183系で道内をグルグル回るという垂涎のツアーですね。
いいなぁ・・・。

札幌→函館間のミッドナイト“だけ”を乗ることも可能なようです。
10月9日のみですけどね。

ミッドナイトは私が初めて18きっぷで北海道旅行をした思い出の列車で、
函館から意気揚々と札幌に向かったんですけど、
着いた早朝に、小樽駅で切符が入った財布を盗まれて(笑)
結局北海道を巡ることが出来ず、
絶望的な気分で帰りのミッドナイトに乗って帰ったという。
なんとも苦虫を大量に噛み潰したような思い出があったりします・・・。

ああ、思い出さなきゃ良かった・・・・。胃が痛い・・・。



まあ、そんなどうでもいい話は置いといて、
最近、JR北海道って面白そうな企画が目白押しですね。
たまたま私がそう感じるだけかもしれないけれど。

↓こんな愉快な企画を見つけました。

「Kitacaデビュー1周年 エゾモモンガを探せ!」
http://www.jrhokkaido.co.jp/kitaca/campaign.html

札幌圏Kitacaエリア内41駅のどこかにいるエゾモモンガを探すという。

でもこれよく読んでみると、Kitacaを使用しなければならない上に、
エゾモモンガは改札の外にいるということで、
結構電車賃がかかりそうですね~。

でも札幌圏内に住んでいたらやるだろうな・・・。
プレゼントのパーカーが欲しいです。



それではまた来週お目にかかります。

最後までお読み頂きありがとうございました。



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