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2009/06/05

【JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅】第181号「南紀をめぐる旅その12 紀勢本線12」

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                     2009年6月5日 《第181号》
   JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅
      http://www.tsuchibuta.com/
                          毎週金曜発行
                         発行者:つちぶた
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こんにちは、つちぶたです。


今回で「紀勢本線」の旅もようやく終わりを迎えます。


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■南紀をめぐる旅(その12)
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〔今回の旅の行程〕
2005年3月15日
(東海道本線)東京駅→名古屋駅→ (関西本線)亀山駅→
(紀勢本線)
 高茶屋駅→阿漕駅→川添駅→栃原駅→佐奈駅→相可駅→阿曽駅→
 滝原駅→伊勢柏崎駅→三瀬谷駅→大内山駅→尾鷲駅(宿泊)

2005年3月16日
(紀勢本線)
 尾鷲駅→紀伊長島駅→梅ヶ谷駅→船津駅→三野瀬駅→
 賀田駅→波田須駅→九鬼駅→三木里駅→大曽根浦駅→
 尾鷲駅→相賀駅→新鹿駅→二木島駅→新宮駅(宿泊)

2005年3月17日
(紀勢本線)
 新宮駅→紀伊天満駅→宇久井駅→那智駅→紀伊佐野駅→三輪崎駅→紀伊勝浦駅→
 新宮駅→阿田和駅→紀伊市木駅→神志山駅→紀伊井田駅→鵜殿駅→熊野市駅→
 有井駅→大泊駅→新宮駅→紀伊勝浦駅(宿泊)

2005年3月18日
(紀勢本線)
 紀伊勝浦駅→古座駅→紀伊田原駅→紀伊浦神駅→紀伊姫駅
 →太地駅→下里駅→湯川駅→串本駅→田並駅→紀伊有田駅→
 紀伊日置駅→紀伊田辺駅(宿泊)

2005年3月19日
(紀勢本線)
 紀伊新庄駅→田子駅→見老津駅→和深駅→
 江住駅→周参見駅→朝来駅→白浜駅→椿駅→紀伊富田駅→
 紀伊田辺駅→御坊駅→和歌山駅→(阪和線)大阪駅→
(東海道本線)米原駅→大垣駅→(車中泊) 

2005年3月20日
(中央本線)
 東京駅→笹子駅→甲斐大和駅→山梨市駅→春日居町駅→石和温泉駅→
 酒折駅→東京駅(帰宅)


〔今回の旅〕
2005年3月19日(晴れ)旅5日目  〔全駅訪問通算84日目〕
(紀勢本線)
 周参見駅→朝来駅→白浜駅→椿駅→紀伊富田駅→
 紀伊田辺駅→御坊駅→和歌山駅→(阪和線)大阪駅→
(東海道本線)米原駅→大垣駅→(車中泊) 


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●紀勢本線の旅の終わり
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■江住駅で昼食をとった後、11:06紀伊田辺行きの列車に乗り、
11:24 周参見(すさみ)駅に降り立ちました。

「周参見駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/22susami/22susami.htm

ホームは2面3線あり、特急列車も停まる駅です。
普通列車もたいていこの駅で列車交換をするので、
場合によっては長時間停車することがあります。

私が乗ってきた列車はこの時10分以上の停車時間があったので、
その時間を利用して駅舎を撮影しに行きました。

駅舎は真新しい平屋建築で、
「すさみ町民コミュニティープラザ」
というものも兼ねているようです。

その駅舎内はちょっとした海洋博物館になっていて、
釣り針や魚の図説が張られていたり、
水槽に見た事もない巨大なエビ(生きたままの本物)がいたりと、
港町ならではの展示物で楽しませてくれます。

昼の時間帯でしたが、なぜかこの時は駅舎内に多くの人がいて、
結局待合室内の写真はうまく撮影できませんでした。

幸運にも昨夜、暇つぶしで周参見駅に降りて待合室を撮っていたので、
それで代用できるかなと思って、列車内に戻っていきました。



■12:06 朝来(あっそ)駅に下車。

「朝来駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/27asso/27asso.htm

知らないとまず読めない難読駅名ですね。

ホームは島式1面2線で、すぐ隣には田畑が広がっていますが、
駅舎側には多くの民家があり、人口はかなり多そうです。

構内踏切を渡った先にある駅舎は、
高い吹き抜け天井を持った無人駅でした。

駅舎内は広々としており、
屋根を支えるためか真ん中に柱が数本立っています。
建物自体が老朽化しているのかもしれません。

外から見た駅舎はかなり大振りの木造駅舎で、
煤けた瓦屋根は波を打ったようにひん曲がっていました。

正面左側の窓には壁に埋め込むように作り付けられたベンチがあります。
外側にベンチが置かれているという例は多いですが、
作り付けのベンチというのは珍しいなぁ思いました。

開業が昭和8年という事なので、
おそらくその頃から立ち続けている駅舎なのでしょう。

開業日を知らなかったら、大正時代の駅舎と思ったかもしれません。
それくらいの雰囲気と存在感のある建物でした。

駅前の通りに出てみると、本屋やコンビニ、ドラッグストアなど、
多くの店が並んでいました。

私はこの時ひどい花粉症に悩まされていたので、
ドラッグストアに駆け込んで薬を購入しました。

実は、花粉症の薬は今朝飲んだもので底をついていたので、
この後どうしようかなと心配していたのでした。

分刻みで、しかもローカル線の駅を降りていると、
薬を途中で購入する事は至難の業ですからね。

これで今夜の夜行列車も安心して乗れるというものです。

私は早速薬を飲み込んでから、
再び駅舎観察を続けつつ次の列車を待ちました。



■13:05 白浜駅に下車。

「白浜駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/26shirahama/26shirahama.htm

ホームは2面4線あって、その内の駅舎側にある1線は切欠ホームになっています。

特急も停車する主要駅で、
改札口にはたくさんの乗降客で賑わっていました。

「白浜温泉」「パンダの町白浜」といった
温泉観光地をアピールする看板などがあちこちに見られます。

駅前にはズラリと並ぶタクシーの列と土産物屋が、
観光地らしい空気を盛り上げているように見えました。

駅舎は昭和60年12月竣工の、一部二階建て鉄筋コンクリート造。
さわやかな薄いブルーのタイル地が、駅名の雰囲気に合っているように思えます。

私は駅前のターミナルを一周した後、
再びホームに戻ってきて2番線に停車中の普通列車に乗り込みました。

新宮行きの車内はかなり混雑していたので、
私はドア付近に荷物を下ろして立っていました。



■13:28 椿駅に下車。

「椿駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/24tsubaki/24tsubaki.htm

混雑した車内から駅に降り立ったのは、
私とおばあさん一人だけでした。

ホームは2面3線あって、屋根の無い跨線橋で結ばれています。

周辺は完全に山に囲まれていて、秘境駅のような雰囲気すら漂います。

ホームから駅舎へつづくスロープを通ると、
駅名にもなっている「椿」の花々が出迎えてくれました。

そして「歓迎 ようこそ椿温泉へ」という看板もある事から、
白浜駅のような温泉観光地なのかと思い、
てっきり有人駅かと想像して駅舎内に入ったのですが、
誰もいない無人駅でした。

駅前に出ると、民家が数軒あるだけのうら寂しい景観でした。
本当に温泉やホテルがあるのかと思えるほどの寂しさです。

駅前の看板を見ると、国道まで1.8km、歩いて25分ほど、と書かれ、
地図には駅から離れた海岸沿いにホテルが建ち並んでいる絵がありました。

なるほど、駅と温泉地はかなり離れているんですね。

さて、駅舎は古い木造建築で、淋しげな景色にはピッタリマッチしています。
昭和10年開業ですから、おそらくその頃の駅舎なのでしょう。

駅舎内には子供が描いた絵が飾られているほかに、
ここ椿に住む方々が写ったものでしょうか、
「山形県 羽前椿駅訪問」と書かれた写真が飾られていました。

「椿駅」という駅名が同じということで訪問したのでしょう。
楽しい記念写真ですね。

ちなみにこの椿駅は、開業当時は紀伊椿駅という名前でした。
これは当時、五能線に椿駅があったためでしたが、
昭和34年(1959年)11月1日に五能線・椿駅は八森駅と駅名を改称。
それを受けて、昭和40年3月1日に紀伊椿駅は椿駅へ改称したとのことです。

よほどこの駅は「椿」に思い入れがあるんでしょうね。



■13:49 紀伊富田(きいとんだ)駅に下車。

「紀伊富田駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/25kiitonda/25kiitonda.htm

椿駅とはうってかわって、見通しの良い平地にある駅で、
ホームは相対式2面2線。

駅舎は真新しい洋風駅舎。
巨大な洋瓦屋根のインパクトが強力です。

無人の駅舎内はドアが付いていないため、
吹き抜ける風が寒々しいです。

駅舎の正面に出てみると「紀伊富田みのり館」という看板が掛かっていて、
合築駅舎だと分かったのですが、
どういった施設なのかという説明板は無く、よく分かりませんでした。
介護施設か何かなのでしょうか?


さて、次の列車までは1時間40分ほどの間があります。
私はどうやって時間を潰そうかと悩むのでした。

駅舎内で待っていても良かったのですが、
閉めきる事のできない日陰の待合室内はひじょうに寒かったので、
これは座って待てないなと思う。

隣駅の白浜駅までは約3kmの距離です。

時間も有り余っているし、ダラダラ歩いて時間を潰すか・・・。
その方が体も温まるし。
そう考えた私は、靴底をズルズル引きずるようにして歩き出しました。

地図は持っていないけれど、線路沿いに歩いて行けば何とかなるだろう、
白浜駅は大きな駅なわけだし。
と考えながら進んでいくと、確かに迷うことなく駅に到着する事が出来ました。

しかしながら、後悔というものは先に立たないもので、
3km歩いた分の体力はしっかりと持って行かれて、
白浜駅に辿り着くなり、私は倒れ込むように待合室のベンチに座り込んでしまいました。

・・・やはり、歩くんじゃなかった・・・。



■白浜駅を15:48に出て、16:02 紀伊田辺駅に到着です。

「紀伊田辺駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/29kiitanabe/29kiitanabe.htm

この駅は今朝出発した駅です。
一日かけて戻ってきたというわけですね。

ホームは2面3線あり、他に側線が数本ある大きな構内を有しています。

跨線橋を渡って改札口へ行くと、たいへんな混雑振りでした。
「ごったがえす」という言葉がそのまま良く当てはまる人の数です。

そんなわけで駅舎内は写真を撮れる状況ではなかったので、
まず外に出て駅前を見渡しました。

駅前ロータリーではタクシーや自家用車がひんぱんに出入りし、
その周りの歩道では老若男女が行き交います。
なんとも忙しない光景です。

私は駅前の通りを少し進んで、駅舎を見上げました。
するとそこには歴史を感じる端正な駅舎が建っていて驚きました。

竣工日は昭和7年11月という開業当時からのもので、
高さのある吹き抜け天井と、縦長の窓が並んでいるのが特徴です。

昨夜、駅舎内のキヨスクにビールを買いに来たのですが、
その時は暗かったためか、駅舎の素晴らしさには全く気がつきませんでした。
夜の駅舎も撮影しておくべきだったと今更ながら後悔の念が湧きます。


で、その後、16:27の御坊行き列車に乗り込みました。
ここからはもう途中下車がないので、1時間ほど乗りっぱなしです。

私は紀伊田辺駅から御坊駅間のまだ見ぬ駅たちを車窓から見よう、
などということを考える間もなく、シートに座るなり爆睡に入りました・・・。



■17:16 御坊(ごぼう)駅に到着。

「御坊駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-west/kiseiline-west/38gobou/38gobou.htm

列車で1時間の睡眠を取った所為で、疲労が全身にあふれ出てしまい、
もう駅の写真を撮る気分じゃない・・・。

正直なところそんな気持ちだったのですが、
やはり降りておいて撮らないわけにはいきません。

私はヨロヨロしながらホームにカメラを向けました。

17時過ぎの駅構内はオレンジ色の夕焼けに染まって、
レールや列車は自ら光を放っているかのような反射光を見せています。

ホームは2面4線ですが、
そのうちの駅舎側切欠ホームは紀州鉄道が接続していました。

先程の列車を降りた乗客のほとんどは降りたホームにいて、
間もなく来る和歌山行きの列車を待っています。

撮影がなければそのまま待って列車に乗るわけですが、
駅舎を見に行かなければならないので、
私は歯を食いしばりながら最後の力を振り絞って跨線橋を渡っていきました。

駅舎は鉄骨造で主要駅らしく広々としています。

吹き抜け天井とガラス張りの正面出入口以外は、
これといった特徴は無いのですが、
逆にスッキリしたデザインが白い壁の色とマッチして、
さわやかな雰囲気をかもしています。

駅前ではタクシーやバスが発着していますが、
白浜駅や紀伊田辺駅に比べるとかなり落ち着いた静かなたたずまいでした。



ということで、
今回の紀勢本線の駅訪問は御坊駅にて終了です。

4日目の大失態がなければ、あと5駅くらいは稼げたと思いますが、
これはまあ、仕方有りません。
どのみち紀勢本線に関してはもう一度(いやもう二度か)
来ないと全駅が下車し終わらないので、
次回に持ち越しても何とかなるかな、という思いもあります。

そんなことを考えながらまた跨線橋を渡って、
17:30発の和歌山行き列車に乗車します。

車内はかなりの混雑で、これは座れないかもしれないと思いながら、
前方の車両に移りつつ空いた座席を探していると、
奇跡的に一つ空きがあって、眠りながら帰れるなと安心しました。



■その後は、和歌山駅から阪和線の快速に乗り換え、
大阪駅に着くと今度は東海道本線・米原行き快速列車に乗車。

21:50に米原に到着し、4分接続で豊橋行きの列車に乗り換えます。

そして、22:24に大垣駅に到着しました。

この後、大垣駅23:00発の“臨時”「ムーンライトながら」に乗り、
東京に帰りつつ今夜の宿も兼ねる事になります。

紀勢本線という長大な路線を5日間にわたって乗下車し終えたという
安心感も手伝ってか、帰りの列車はぐったり眠りに落ちていて、
実は和歌山駅からどうやって大垣駅まで辿り着いたか全く覚えていません。

臨時の「ながら」も先頭車両を撮影したこと以外は記憶になく、
珍しく夜行列車で眠る事が出来ました。



ということで旅が終了・・・・となるはずなのですが、
実はこの旅はまだあと1日残っているのです。

もう1日残っているんなら、紀勢本線をもう1日追加すればいいじゃないか、
と普通ならば思うのですが、
この時は宿代が4日分で限界だったのです(笑)

そういうこともあって、18きっぷで夜行に乗って宿代を浮かせ、
あとは東京近辺の駅を降りようという魂胆でした。

しかしこの計画の段階で考えていなかった問題がありました。
一つは、デジカメのバッテリーが保たない、ということ、
もう一つは、私の気力体力が限界を超えていたこと・・・。

さてどうしたものかな、と思いながらも、
考えるもの面倒になって、
底なし沼にはまっていくような重苦しい眠りにつくのでした。



つづく



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■編集後記
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こんにちは。
久し振りに編集後記に何を書こうか悩みまくっているつちぶたです。

このところ悩まないでパパッと書けたんですけどね〜。


で、ニュースとか見てたんですけど、いまいちぱっとしなくて、
過去に私が突っ込んだブラウザのお気に入りを眺めていたら、

「ちょっと見てきて」
http://portal.nifty.com/mitekite/index.htm

こんなサイトを見つけました。

面白いんですよ、このサイト。

タイトルの通り「ちょっと見てきて」ってお願いすると、
それを見た誰かがコメントや写真を残してくれるという、
人の善意だけが頼りの(笑)素敵なサイトなんです。

「元カノの家」「昔働いていた工場」「過去に通った定食屋」
といったメチャクチャ個人的なお願いがあって、
そこがまた面白かったりするんですよね。

ちょっと見るつもりが、結構長い時間見ちゃったりしますよ。
特に、昔住んでいた地域を見ているときりがなくなります。

意外に鉄道ネタが少なくて、あんまり探し当てられませんでしたけど。
幸福駅と愛国駅なんてのがありました。
http://portal.nifty.com/cs/mitekite/detail/081108086010/1.htm

だれでもリクエストできるようですので、
書き込みしてみるのも良いかもしれませんね。




それではまた来週お目にかかります。

最後までお読み頂きありがとうございました。



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 JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅
  発行者:つちぶた
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 等幅フォントの設定について以下のヘルプページをご参照ください。
 http://help.mag2.com/115.html
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