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2009/04/10

【JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅】第173号「南紀をめぐる旅その4 紀勢本線4」

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                     2009年4月10日 《第173号》
   JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅
      http://www.tsuchibuta.com/
                          毎週金曜発行
                         発行者:つちぶた
▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼▽



こんにちは、つちぶたです。


今回は紀勢本線の第4回目です。


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■南紀をめぐる旅(その4)
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〔今回の旅の行程〕
2005年3月15日
(東海道本線)東京駅→名古屋駅→ (関西本線)亀山駅→
(紀勢本線)
 高茶屋駅→阿漕駅→川添駅→栃原駅→佐奈駅→相可駅→阿曽駅→
 滝原駅→伊勢柏崎駅→三瀬谷駅→大内山駅→尾鷲駅(宿泊)

2005年3月16日
(紀勢本線)
 尾鷲駅→紀伊長島駅→梅ヶ谷駅→船津駅→三野瀬駅→
 賀田駅→波田須駅→九鬼駅→三木里駅→大曽根浦駅→
 尾鷲駅→相賀駅→新鹿駅→二木島駅→新宮駅(宿泊)

2005年3月17日
(紀勢本線)
 新宮駅→紀伊天満駅→宇久井駅→那智駅→紀伊佐野駅→三輪崎駅→紀伊勝浦駅→
 新宮駅→阿田和駅→紀伊市木駅→神志山駅→紀伊井田駅→鵜殿駅→熊野市駅→
 有井駅→大泊駅→新宮駅→紀伊勝浦駅(宿泊)

2005年3月18日
(紀勢本線)
 紀伊勝浦駅→古座駅→紀伊田原駅→紀伊浦神駅→紀伊姫駅
 →太地駅→下里駅→湯川駅→串本駅→田並駅→紀伊有田駅→
 紀伊日置駅→紀伊田辺駅(宿泊)

2005年3月19日
(紀勢本線)
 紀伊田辺駅→紀伊新庄駅→田子駅→見老津駅→和深駅→
 江住駅→周参見駅→朝来駅→白浜駅→椿駅→紀伊富田駅→
 紀伊田辺駅→御坊駅→和歌山駅→(阪和線)大阪駅→
(東海道本線)米原駅→大垣駅→(車中泊) 

2005年3月20日
(中央本線)
 東京駅→笹子駅→甲斐大和駅→山梨市駅→春日居町駅→石和温泉駅→
 酒折駅→東京駅(帰宅)


〔今回の旅〕
2005年3月16日(晴れ)旅2日目  〔全駅訪問通算81日目〕
(紀勢本線)
 尾鷲駅→紀伊長島駅→梅ヶ谷駅→船津駅→三野瀬駅→
 賀田駅→波田須駅→九鬼駅→


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●海辺の駅、山辺の駅、秘境の駅
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■朝5:30、まだ太陽の昇る気配もない時刻、
私は宿を出て尾鷲(おわせ)駅に到着しました。

尾鷲駅の駅舎などはまだ暗いのでよく見えず、
まあ後でまた来るからいいかという気持ちもあって、
すぐにプラットホームへ出て行きました。

朝の空気は冷たく、吐き出す息は真白です。
私は身を縮ませ震えながら間もなく来るはずの列車を待ちます。

すると案内放送が流れ、
亀山行きの列車は三木里駅で鹿に衝突し、
10分遅れになる、とのこと。

鹿・・・・。

熊野には鹿がいるのか〜と驚きました。
しかし、それにしてもあと10分か・・。

次に下車する予定の駅は15分しかないのだけれど、
間に合うのかなぁと気が気ではありませんでした。



■かくして10分遅れの亀山行き列車が尾鷲駅を発車。
途中、紀伊長島駅で列車の連結作業があって、
長い停車時間がありました。

なるほど、紀伊長島駅で間があるのは
そういうことなのかと納得。

私はその長い停車時間を利用して写真を撮るため列車を出ました。

「紀伊長島駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-toukai/kiseiline/21kiinagashima/21kiinagashima.htm

ホームは2面3線で、留置線には多くの車両が停車していました。
かなり大きな駅構内です。

駅前にはきれいに整備されたロータリーがあり、
その周囲に一戸建ての民家が規則正しく並んでいます。

駅舎は昭和5年12月竣工で、前面にアーチ状の庇が付いています。

切妻造りのシンプル構造ですが、
屋根が結構高めに出来ていて存在感があります。

そんな駅舎を眺めている最中、
次から次へと学生が現れて駅に入っていきます。

列車本数が少ないので、
朝早い時間に学生の利用が多いのかなと思いながら、
私も学生に混じってホームへ入っていきました。



■で、列車が遅れた影響で予定より少し遅い6:40前後、
紀伊長島駅の隣、梅ヶ谷(うめがだに)駅に下車しました。

「梅ヶ谷駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-toukai/kiseiline/20umegadani/20umegadani.htm

降りた瞬間、あまりの濃霧に驚きました。
周りが全然見えない!

列車が行ってしまうと、シンと静まりかえった駅は、
霧のせいもあって不気味に感じました。

ホームは島式1面2線で、築堤上にあります。

見下ろすようなかたちで周囲を見渡せますが、
線路に並行する道路と神社、鬱蒼と茂る木々が見えるだけで民家の姿が見えません。
ちょっとした秘境駅にも感じます。

しかしそれは、霧が濃いため見えなかっただけで、
ホームの先の方に行ってみると、民家が並んでいるのが見えました。
が、かなり数は少ないだろうなと思います。

ホームから階段を下がると、
コケの生えたコンクリート壁に挟まれた細い道があって、
まるで秘密基地のような雰囲気をかもしています。

出入口は東西に分かれていて、東側に国道42号があり、
西側には八柱神社という立派そうな神社がありました。

列車が遅れたことで滞在時間がわずか5、6分ほどだったのですが、
インパクトがあって鮮明に記憶の残った駅でした。



■7:19 次は船津駅に下車。

「船津駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-toukai/kiseiline/23funatsu/23funatsu.htm

私がホームに降りると、
入れ替わりに多くの学生が列車に乗り込んでいきます。

島式ホームから跨線橋を上がり周囲を見渡すと、
スッキリと晴れた上空とは裏腹に、
焼畑をしているかのような濛々とした霧が辺りを漂っていました。

ホームは相対式2面2線で、外側に留置線が1本あります。

駅は無人で、昭和初期と思われる古い木造モルタル駅舎が建っていました。

先程乗車していった学生の数と、駅前の住宅の数を見ると、
わりと人口の多い駅なのかなと思います。

駅前の古民家には郵便マークの看板が下がっていて、
商店でもやっているのかなと近づいてみると、
「船津駅JR乗車券発売所」
という看板が付いていることに気がつきました。

切符の委託販売がされているのでしょうか。
しかし朝が早いせいか、はたまた営業していないのか、
シャッターもカーテンも閉められていました。



■7:53 三野瀬(みのせ)駅に下車。

「三野瀬駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-toukai/kiseiline/22minose/22minose.htm

ホームは少しカーブした相対式2面2線。
駅舎側に留置線もありました。

駅舎は昭和59年竣工の簡易なブロック造でしたが、
向かいのホームには昭和9年竣工の小さな待合室が残っていたりして、
なかなか楽しめる駅です。

駅前を見ると、目の前にいきなり山が立ちはだかり、
周辺も平地が少なそうで、民家の数もあまりないように見えました。

駅舎の脇に目をやると、庭石を並べた跡が見られます。

かつて昔の駅舎があった頃は、
駅横に様々な木が植えられたりしたのでしょうか。



■8:44 三野瀬駅を後にしてから、
約1時間ほど連続して列車に乗って先の方へと移動します。

紀勢本線は基本的に単線なので、
普通列車は時折、特急の待ち合わせで長時間停車します。

そんなわけで、途中の賀田(かた)駅で列車が停まったので、
私は外に出て駅舎を観察しに行きました。

「賀田駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-toukai/kiseiline/29kata/29kata.htm

ホームは島式1面2線。
貨物用ホームも残されていました。

ホームと駅舎間は構内踏切だったので、
楽に行き来が出来ました。

無人の駅舎内に入ると、木造のベンチや窓口跡が残っていて、
駅好きにはたまらなく良い雰囲気です。

駅前に出ると路線バスが停車していました。
列車のダイヤに合わせて待っていたのかもしれませんが、
利用客はいませんでした。

駅は高台にあって、町を見下ろせるようになっていました。
盆地に民家の屋根がびっしりと並んでいて、
それなりに住む人は多いように思われました。

駅舎はブロック壁の切妻、波形石綿スレート屋根が乗っています。

横幅がかなりあるので存在感がありますね。

かなりまったり駅舎を観察してホームに戻りましたが、
停車時間は長く、まだ暫く駅を味わうことが出来ました。



■9:49 波田須(はだす)駅に到着。

「波田須駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-toukai/kiseiline/32hadasu/32hadasu.htm

ホームへ降りると、どの方向を見ても視界が遮られて唖然としました。

なんだこの駅は・・・。

列車が行ってしまうと、少し構内が見やすくなって、
あらためて辺りを見渡します。

沿線は崖で挟まれていて、線路の先はそれぞれトンネルになっています。

ホーム向かいのわずかに開いたところからは、
遙か下方に海が広がっているのが見えました。

山の斜面に作られた、海沿いの駅、という具合でしょうか。
よくこんなところに駅をつくったなぁというのが正直な感想でした。

駅舎は無く、(そもそもそんなスペースも無い)
ホーム上に小さな屋根が建っているだけでした。

駅前には細い道が上の方へと続いています。

なにげに新しそうな案内板が建っていて、
そこには「徐福の里 波田須」と書かれています。

説明によると、この波田須の地には、
秦の始皇帝から不老長寿の仙薬を探すように命じられた
「徐福」の船団が上陸した地という伝説があるのだそうです。

これまたスケールの大きい伝説ですね・・・。

熊野古道も近くにあることから、弘法大師の伝説など、
かずかずの歴史が残る場所のようです。

なかなか興味深いですが、
この険しい道を進むのかと思うと、私は尻込みしてしまいます。

とりあえず私は道を少し上って、様子を見に行きました。

すると、急坂が続く先に、ミカン畑が点在し、
城のような石垣が段々に組まれた上に民家がいくつも建っており、
それはそれは美しい里山の景色を見せてくれました。

少し登ってきた坂を振り返ると、駅は全く見えませんが、
海がホームよりもよく見えて、水面の輝きが一層きれいに見えました。

駅だけ見て去っていたら、こういった感動は得られなかったかもしれないなぁ
と思いながら、しばらく海を眺めていました。
(坂を登ってきて疲れて動けなかったとも言う)



■その後、10:33の紀伊長島行き列車に乗車。
再び賀田駅で長い待ち合わせがあったので、またホームに出て駅を満喫。

そして、10:59 九鬼(くき)駅に下車しました。

「九鬼駅」
http://www.tsuchibuta.com/jr-toukai/kiseiline/27kuki/27kuki.htm

ひじょうに長いホームの島式1面2線。
かつては側線があったような跡も残っています。

駅舎との間は構内踏切になっていました。

ホームの真ん中辺りにY型の上家があったので観察すると、
柱に「UNION 1885 IRJ」という古いレールが使用されているのを発見。
お〜、古い古い。と喜んでから、駅舎に向かいました。

駅舎の竣工日は昭和31年12月。
他の駅でも見かけたような平屋造でした。

このタイプの駅舎は待合室が広くとられていて、なかなか快適です。

駅前は細い入り江になっていて、
その海岸に沿って家が並んでいました。

駅左手には入り江に注ぐ河口があって、
水面を見るとみごとな透き通り具合で底が丸見えでした。

なんとキレイで静かなところだろうと思いながら、
駅前の川と海を眺めてブラブラしていました。

待ち時間は1時間近くもあったのですが、
気がついたら時間が経っていた、という感じでした。



つづく



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■編集後記
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今週、月・火・水と駅巡りに出かけてきました。

その時に持っていたのが、
いつも旅の時に購入する「コンパス時刻表」です。

全駅の時刻が乗っていてコンパクト。
私が18きっぷで一番最初に出かけた時から愛用していたりします。

そんな素敵な時刻表ですが、地図の表記がずいぶん変わったように思いました。

これは4月から変わったのでしょうか?

路線名と駅名の文字表記がほんのちょっと大きくなって、
地図上のページ番号も大きくなりました。

あと県名がハッキリと出ていて、
全体的にずいぶん見やすくなってますね〜。


先日、読者の方から、時刻表は何を使っていますか?
というようなご質問を頂戴したのですが、
基本的に私はJTB派なんですね。

10年くらい前はJR派だったんですけど、
路線の並びが好みに合わなくなって、
JTBに変えた経緯があるんです。

で、上記のようなことをメールで書いていたら、
あ〜そういえばコンパス時刻表はJRだよなぁ・・・
なんて今更ながら気がついたりしました。

そんなこんなで、またあらためてJTBとJRの大型時刻表を
暇なときに見比べたりしていたわけなんですけど、
なんだか、JRの方が見やすくない?
なんて思うようになって来ちゃいましたよ(笑)

次に大型時刻表を買うときは久しぶりにJRを買おうかなぁ、
と思う今日この頃です。

あなたのお気に入りはどちらですか?



それではまた来週お目にかかります。

最後までお読み頂きありがとうございました。



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 JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅
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