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JR全線全駅下車を目指す旅の模様をお伝えする、鉄道旅行記です。日本全国津々浦々、様々な駅舎をHPの写真と共に紹介します。

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2008/05/16

【JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅】第126号「のと鉄道(その4)」

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                     2008年5月16日 《第126号》
   JR全線全駅へ!つちぶた本舗の全駅訪問の旅
      http://www.tsuchibuta.com/
                          毎週金曜発行
                         発行者:つちぶた
▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼▽



こんにちは、つちぶたです。


今回も、のと鉄道の訪問記であります。


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■能登半島を行く!(その4)
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2004年10月23日(晴れ)旅2日目  〔全駅訪問通算65日目〕

〔前回の旅〕
(のと鉄道)
 和倉温泉駅→能登鹿島駅→穴水駅→鹿波駅→
 比良駅→(徒歩)→中居駅→白丸駅→

〔今回の旅〕
(のと鉄道)
 九十九湾小木駅→(徒歩)→縄文真脇駅→恋路駅→(徒歩)→松波駅→
 久里川尻駅→珠洲駅→穴水駅→和倉温泉(泊)


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●巨大地震襲来
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■12:56 九十九湾小木(つくもわんおぎ)駅に下車しました。

「九十九湾小木駅」
http://www.tsuchibuta.com/zshitetsu/noto/23tsukumowanogi/23tsukumowanogi.htm

混雑した列車内からは6人ほどの乗客が下車し、
乗ってきた列車が行きすぎるのを待ってから
構内踏切を渡っていきます。

私は一人ホームに残り、まわりを見渡していました。

駅は山々に囲まれており、下り線側には田圃、
上り線側に多くの民家が並んでいました。

駅舎は洋瓦屋根に時計台が乗っていて、
建物の角が正面を向いているという不思議な形の
真新しい洋風木造建築でした。

駅舎内は観光案内所のような雰囲気です。
窓口には駅員がいて、記念切符などが売られていました。


で、私は隣の駅まで歩きます。
歩行距離は2.4kmです。

駅前を出発しようとすると、バス停が目に入ったので、
時刻を確認してみました。

20分後には来るようなので待つことにします。
しかし、不思議なことにバス停のポールは片側にしかありません。

時刻はどちらの方面も一緒に書かれているので、
私が進む方向とは反対側だけれど、
まあポールがある場所に立っていれば良いだろう思い、
そのまま待ち続けました。

そして、ほぼ定刻にバスがやって来るのが見えました。
しかしバスは速度を落としません。

運転手は一瞬私に視線を向けたかと思うと
すぐ無視してそのまま去っていってしまいました。

おいおい、マジカヨ・・。

どうやらポールは片側にしかなくても、
ちゃんと進行方向にいないと停まってくれないらしい。
(この後、どのバス停もポールが片側にしかない事に気がつきました)

でもどうせバスには誰も乗車してなかったんだから、
ちょっと停まってくれても良かったんじゃないかなぁ、
などと思うけれども、行ってしまったバスは返ってこないので、
仕方なく予定通り歩き始めました。

道は海側を行く遠回りルートと、
山越えのショートカットルートがありましたが、
私は迷わず短い方を選びました。

これが失敗でした。

道はかなり急な坂道が延々と続いていたのです。
私は汗をダラダラ流しながらその道を進みました。

途中何度か諦めて道路に寝転がりつつも・・・
何とか分水嶺を越え、町へと下っていきました。



■やがて海と港町が見えてきて、
縄文真脇(じょうもんまわき)駅に近づいてきました。

「縄文真脇駅」
http://www.tsuchibuta.com/zshitetsu/noto/22joumonmawaki/22joumonmawaki.htm

駅前の道を進むと黒い大きなログハウスが見えました。
まさかこれが駅舎じゃないよなぁと思いましたが、
かくしてそれは駅舎でした。

かなり大きくしっかりした造りで、
ペンションでも運営できるんじゃないかという感じです。

しかし中はガランとしていて何もありません。

奥の部屋に進むとガラスケースがあり、
縄文時代の土器が目立たないように展示されていました。

これは駅の裏手にある「真脇遺跡」があるためで、
そこから縄文時代の遺跡が多数発掘されたのだそうです。

ホームは築堤上にある単式1面1線で、
真脇遺跡の広場と田圃が見渡せました。
眺めが良く気持ちのいい駅です。



■14:51 恋路駅に下車。

「恋路駅」
http://www.tsuchibuta.com/zshitetsu/noto/27koiji/27koiji.htm

とてもロマンティックな駅名ですが、
駅は一見すると秘境駅に見える自然豊かな単式1面1線の無人駅でした。

ホームはやや高台にあって、少し離れた海が見渡せます。

駅舎は無く、ホーム上に待合所があるのですが、
形がイカしているというか、サイバーな雰囲気というか・・。

二つあるベンチの間に駅ノートを入れるボックスがあって、
10冊近くのノートが入っていました。
随分多くの人が来るんですね。

パラパラとめくってみると、
当然のようにカップルのノロケ書き込みが多数あります。

しかし意外なことに
「一人で来た。淋しい」とか、
「次は彼女と来たい」「俺は今悲しみに打ち震えている」(うろ覚え)
などと言った悲しい書き込みがやたら多くて面白い。

人も、人生も、色々ですねぇ。

それにしても、失恋した後に「恋路駅」に来る人っていうのはどうかと。
傷口に塩を塗り込む事のような気がするんですけど・・・。


で、ホームから駅前へは、
長い階段が薄暗い木々の中に続いています。

駅前の通りに出て駅を振り返ると、
とてもそこに鉄道の駅があるとは思えないような光景でした。
山の中に微かに「恋路駅」という看板が見えます。
かつては臨時駅だったというのも分かる気がします。

さて、駅前には「恋路」なカップルを呼び込むためか、
ハート型のオブジェが置かれた海岸がありました。
ちょっと一人だと近づきづらい場所ですね。

海沿いには数々の奇岩が並んでいます。

周囲を見渡すと手をつないだ熟年夫婦、
そして、若いカップルも!数組いました。

ちなみに一人の旅行者は私だけでした。ふん。

で、暫く海岸づたいを歩いていくと、
「国定公園 能登半島 恋路海岸」という看板がありました。

なるほど、ここは恋路海岸と言うんですね。
駅名はここから取ったようです。

看板には恋路海岸の由来となった
700年前の昔話(三角関係のもつれ)が書かれており、
私はその悲劇的な物語に満足感を得て、隣の駅へと歩いていきました。



■海から少し内陸に入ったところに松波駅がありました。

「松波駅」
http://www.tsuchibuta.com/zshitetsu/noto/26matsunami/26matsunami.htm

駅前にはバスターミナルがあり、
なかなか規模の大きな駅に見えます。

駅舎は階段を上がった築堤上にあって、
平屋のコンクリート造の駅舎が建っていました。

年季の入った建物でしたが、
中の窓口とその奥はきれいにリフォームされており、
「観光物産案内センター」となっていました。

窓口では「恋路行き」の記念切符が売られています。

私が列車を待っている間に何人かが切符を買っていきました。
「恋路行き」の切符だったかどうかは分からなかったけれど。

ホームは島式1面2線で、列車交換可能な駅でした。

駅舎内は人もいたので暖かい雰囲気でしたが、
ホームは誰もいない上に静寂に包まれています。
日が傾いて薄暗くなってきたので余計に淋しい気分になります。



■16:56 久里川尻駅に下車しました。

「久里川尻駅」
http://www.tsuchibuta.com/zshitetsu/noto/25kurikawashiri/25kurikawashiri.htm

ホームは単式1面1線。
向かいには広大な田圃が広がり、
線路沿いに生えたススキが静かに揺れていました。

ホーム上にある待合室は、のと鉄道でよく見かけた形のもので、
木造のイスの上には座布団が置かれています。

他の駅でもちゃんと座布団が置かれているのですが、
地元の方々が敷いてくれているのでしょうか。
この些細な心遣いが嬉しい気持ちにさせますね。

駅前に続くスロープを下がっていくと、
木々に隠れた先に駅前道路が現れ、
道路沿いに多くの民家が並んでいました。

ここも海からは若干離れているようです。


さて、今日の駅訪問はここまで。
駅訪問をした証明という意味での写真撮影を終え、
ホッとしたような気持ちでホームに戻りました。

ホームの向かいに横たわる山々の先に太陽が隠れていきます。
それはまるで線香花火がしぼむように赤い色を失い、
ジワジワと辺りを薄い闇に覆っていくのでした。

私はその美しくも儚い光景を見て、
珠洲駅に行こう、と決めました。

実はこの後、上り列車がやって来る2時間後まで、
この駅で待つ予定だったのですが、
すぐ後に来る下り列車に乗って他の駅に行ってしまうこともできるのです。

私は何となく人恋しくなったので(笑)
人のたくさんいそうな珠洲駅に行って、
上り列車を待つことに決めたのでした。



■17:35 珠洲駅に到着。

この駅は明日あらためて来る予定だし、
駅も暗かったので写真は撮りませんでした。

私は真っ直ぐ駅舎内の待合室に向かい、
ベンチに座って荷物を置き、足を伸ばしました。

駅舎内にはタクシーの運転手の方々が
たくさん集まって談笑をしていました。

ひとけのない無人駅ばかり巡った後だと、
こういう駅にとてつもない安心感を覚えます。


そして、まもなく18時になるというその時、
駅前に大きなトラックが通っているかのような揺れを感じました。

しかし揺れはなかなか止みません。
おかしいな、と思ったその時、低い爆音のような感覚と共に、
駅舎が激しく揺れ動きました!

私は一瞬何が起きたのか分からず、
思わず目の前にいたタクシーの運転手と目を合わせました。
彼も混乱したような表情で視線を返します。

「地震ですよね?」「ああ、地震だ」
そんな言葉のない会話があったような気がしました。

駅舎内にいた人は急いで駅の外に出て、周囲を見渡しました。

タクシーに乗っていた人も全員降りてきて、
駅前に集まってきました。

駅員は何やら電話で連絡を取り続けていて忙しそうです。

駅にはテレビもラジオもないので
私には状況がよく分かりませんでした。

上り列車は出るのだろうか?
このままこの駅で泊まることになるのだろうか?
宿は和倉温泉駅に取ってあるしなぁ、どうしようかなぁ・・。

などと不安がよぎります。
その最中も、地面はグラグラと断続的に揺れていました。

ホームを見ると、18:24発の列車が停車しており、
学生たちが何事もなかったような顔で次々と乗り込んでいます。

「あの列車は走るのか?」
私は駅舎の待合室からその列車を眺めていましたが、
動くか動かないかは別として、とりあえず乗っておこうと思い、
学生たちと共に列車に乗り込みました。

走るのかなぁなどという私の不安を一蹴するかのように、
なんと列車は定刻に発車したのでした。

「・・・・。」

あれだけ揺れても鉄道には問題ないのかと、
驚きと共に、安堵の息をつきました。

列車は通常通り進み続け、学生がどんどん乗ってきます。
私は安心して目を閉じ、眠りに落ちました。



■宇出津駅を出たあたりで目が覚め、
ウトウトしながら外を眺めていると、
なかなか次の駅までつかないような感覚を覚えました。

すると近くの女子高生が携帯で喋っているのが聞こえます。
おそらく親からかかってきたのでしょう。
「え〜?走ってるよー。ちょー遅い」と返答しています。

なるほど。
遅いということは、徐行運転でもしているのかと思いました。

私は今の時間と時刻表を照らし合わせてみました。
藤波駅付近で約30分ほど遅れています。

和倉温泉の宿には、もともと21時過ぎに着く予定だったので、
このまま行くと一体何時に宿に着くのだろうかと思いはしましたが、
列車が進んでくれていること自体奇跡なのだし、
ここは逆に感謝せねばならないだろうなと、考えを改めました。

多分、今こうやって走行している間も地震があるのでしょう。
私は「がんばれ、のと鉄道」と祈りつつ、また眠りにつきました・・・。



■20:15 前波駅で停車中、無線が入った後、
女性運転士が乗客全員に行き先を聞いて回りました。
(全員と言っても乗客はその時点で、私を含め4人だけだったけど)
どうやら穴水駅より先への接続をするかしないかを決めるためだったようです。

その後、甲駅にて列車交換が行われました。
最終列車は穴水駅で交換なので、ずいぶんずれているようです。

甲駅を過ぎると、列車は通常運転に切り替わったのか、
ものすごいスピードで走行し始めました。
徐行運転が長かったためか、とても速く感じます。

20:43 穴水駅の0番線ホームに到着。
我々は急いで乗り換えをして、20:10発のはずだった列車に乗り込みました。
乗客は同じメンバーの4人だけでした。

その後は順調に進み、42分遅れで和倉温泉駅に到着しました。
無事に戻ってこられて一安心です。

改札口では大きな模造紙にマジックで書かれた「お知らせ」が貼られていて、
日本海沿いを走る特急や、金沢から上野へ行く特急・急行などが
「新潟地方地震の影響により運休」と書かれていました。

これはまずいことになってきたなと思う。



■宿の部屋に戻り、テレビをつけてみると驚きで放心状態になりました。

震源地付近の長岡で震度6が3回、全地域停電、
新潟県内のJR全て運休、上越新幹線が脱線!

これがいわゆる2004年の「新潟県中越地震」でした。
震源地付近で暮らしている人たちのことを思うと胸が詰まります。

能登半島は震源地からもわりと近い地域だったので、
よく鉄道が停まらずに宿まで帰ってこられたなぁと、
あらためて思うのでした。

23:00過ぎまでテレビを見ていたのですが、
きりがなくなってきたので、明日のために寝ることにします。

寝ている間、ずっと地震で揺れているのを感じましたが、
ホテル側から避難してくれと言われないので、
まあ大丈夫なんだろうなと思いつつも、
布団の中で小動物のように震える不安な夜を過ごしました。



つづく



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■編集後記
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昨今、大人気(と思う)の和歌山電鉄貴志川線・貴志駅の
「スーパー駅長たま」ですが・・・

http://jp.youtube.com/watch?v=-Xf2LAFdbMI
↑ご存じでない方はコチラ ※音が出ます

なんと、今度はフランス映画にデビューするそうです。

『たま駅長が仏映画デビューへ 16日から撮影』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080514-00000932-san-ent

16日からというと、今日から撮影なんですね。
なんだか随分話が大きくなっているというか、
ものすごい招き猫ですよねぇ。


さて、
そんな猫の話題ですが、
JR西日本・芸備線の玖村駅にも駅長がいるとの情報を見つけました。


『えきねこ』
http://jp.youtube.com/watch?v=AdF84FcHIJg

↑すごいです。
一人一人の切符を自動改札の上でチェックし・・・・・
ではなくて、改札の上で爆睡してます。

人が通ろうが、切符を通そうが、列車が来ようが、まったく起きません。
こんな駅なら1日いても飽きないだろうなぁ。


そんな平和な芸備線・玖村駅ですが、
なんと、夜は遅番担当の猫に交代します!!!!

『えきねこ(遅番の白猫)』改札口全体
http://jp.youtube.com/watch?v=5mxMzKhDdac
『えきねこ(遅番の白猫)』猫近影
http://jp.youtube.com/watch?v=2Ep9S3-EdmE

なにゆえ交代制なんだ・・・・。

ということで和む猫動画でした。


動画を撮影してYou Tubeにアップしてくれた方、
幸せをありがとうございました。



それではまた来週お目にかかります。

最後までお読み頂きありがとうございました。



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 つちぶた本舗の全駅訪問の旅
  発行者:つちぶた
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  配信中止はこちら:< http://www.mag2.com/m/0000178352.html >
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 等幅フォントの設定について以下のヘルプページをご参照ください。
 http://help.mag2.com/115.html
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