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2007/12/19

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  こんにちは。行政書士の坂庭です。
      
  
  先日、メルマガの読者さんから
  とても深いご質問をいただきました。
  
  行政書士試験を目指す際に、実は、私も直面した
  問題です。それだけに、いただいたメールが
  身にしみましたし、身につまされました。

  あなたも同じような問題に直面しているかもしれません。
  

  いただいたメールとそのお返事はここからです。

  ===========================
  
  
  > 坂庭先生のメール(人生を変えたいですか?)
  > を読んで、質問があります。
  > 
  > 1.覚悟ってなんですか?
  > 2.その覚悟を貫く強さは、どうしたら手に入れられますか?
  
  
  とても深いご質問ですね。
  いつも以上に慎重に回答させていただきます。
  
  
  
  > 私は今年(2007年)で、行政書士試験に2回挑戦しました。
  > しかし結果は・・・2回とも不合格でした。
  
  
  そうでしたか。さぞかし悔しい思いを
  なさっていることでしょう。
  
  
  
  > 私が行政書士試験に挑戦しようと思ったのは、
  > 大学2年生の時です。初めて法律という科目に出会い、
  > こんなにも、自分に身近なものであるということを知り、
  > 深く興味を持ちました。
  
  
  大学2年生の時に行政書士の試験と出会って
  いるのですね。とても早い時期だと思います。
  私は学生時代は将来について何も考えず、
  バイトと遊びの繰り返しでした。
  
  
  今思うと、「なぜあのときにもっと真剣に
  将来について考えなかったのだろう。
  どうして、もっと自分としっかり
  向き合わなかったのだろう」と思うことが
  あります。
  
  
  人それぞれ出会うタイミングってありますよね。
  それでも私にはK様が大学2年生と
  いう早い時期に行政書士の試験に出会ったことを
  羨ましいなと思いますよ。
  
  
  > それまでは、法律というものはとても遠いもので、
  > なおかつ、限られた人にしか知りえないものだと思っていました。
  > しかし、実際に法律を学ぶにつれて、
  > とても身近なものであるということはすごいよくわかりました。
  > 
  > 行政書士というは、大学に入る前から興味はありました。
  > というのも、TVで、行政書士の活躍を描いたドラマが放映されたことがあり、
  
  > それを見ていたからです。しかしそのころは、さきほども書きましたが、
  >「手の届かないもの」。つまり、憧れでした。
  
  
  なるほど、大学に入る前から興味をお持ちだったんですね。
  そして大学の2年生の頃に試験を受けたということですね。
  
  
  > 法律に興味を持ち始めた頃、大学に「行政書士講座」
  > があることを知り、「前から興味はあったし、行政書士
  > 試験を受けてみようかな」と思い、その講座を受講しました。
  
  
  大学に「行政書士講座」があるいうのは
  ありがたいですね。私の大学には一般教養の中に
  「刑法」があったと記憶していますが、講座の
  ようなものはありませんでした。
  
  
  > 私は、昼間は大学で夜から朝にかけてバイトと、
  > 少し多忙な大学生活を送っていました。 
  > 
  > そんな中で、講座もスタートをしました。
  > 
  > その講座は、問題を解く→解説。ということを
  > 最初からひたすらやりました。当然解説を
  > 聞いても理解できず、大学の授業で進んだ
  > 範囲でしかわかりませんでした。 
  
  
  なるほど。まずは問題を解いてから解説を
  読むという方法だったわけですね。
  
  
  確かに基本書を読み込んで、基礎をインプット
  してから問題を解く方法と、先に問題を解いてから
  解説を読み、基礎をインプットするという方法が
  あります。
  
  
  これは人によって向き不向きがありますが、
  私は後者が苦手です。高校受験や大学受験でも、
  後者の方法を取る受験生はいますし、
  「効率の良い勉強法」ということで
  「過去問の攻略」を勧める参考書もあります。
  
  
  この方法は「解けないことが前提」ですよね。
  基礎が身についていませんから、解けなくて
  当たり前なんです。ですので、向いている人に
  とっては良いですが、私の場合、「解けない」という
  悔しさと挫折感が先に来てしまうので、どうしても
  イライラして嫌になってしまうんですよ、、、。
  
  
  私には小さい達成感を味わいながらの方が
  いいのかもしれません。
  
  
  > 私は経済学部でして、行政法なんてのは
  > 意味不明でした。ここで、言い訳になりますが、
  > 私は自宅で勉強する時間はありませんでした。
  > 正直、勉強をする時間があるなら、寝たかったのです。
  > 
  > そしてこのまま、本試験に突入しました。
  > 結果は案の定玉砕しました。
  
  
  確かに、毎日疲れて帰宅すると、ご飯を食べて
  お風呂に入ってから参考書を開く気には
  なかなかなれませんよね。
  
  
  私も文系で日本文学出身でしたので、
  法律の科目は全く分かりませんでした。
  しかも、当時はサラリーマンをしていたので、
  仕事が終わってからスクールに通ったので、
  体力的にもキツかったですね。
  
  
  ただし、私の場合、通学という形を
  とっていたので、嫌でも会社帰りに
  通うことで、何とか乗り切ることが
  出来ました。
  
  
  
  > しかし、実際に試験を受けてみて、
  > これは、1年しっかりと勉強すれば、
  > 合格できると感じました。
  > そんな時に、私の大切な友達から、将来会社を
  > 設立したいという話を聞きました。
  > その話を聞いて、ますます行政書士になろうと思ったのです。
  > 将来会社を設立するときに、私も手助けがしたい。
  > また、身近な法律問題で困ることがあれば、できる
  > 限り力になりたい。そして、学んでいるもので困って
  > いる人に、手助けできるならば、これほど光栄な
  > ことはないと思いました。いつか見たドラマで、
  > 行政書士はこんなにも力になれることがわかったから。
  > 「私は常に、依頼人にとってのカウンセラーでありたい。」
  > そういう行政書士になりたいと思います。
  
  
  なるほど、そうですか。
  K様はとても恵まれた環境に身を置いて
  いますね。
  
  
  まず、学生時代という比較的人生でも
  早い時期に行政書士の試験とめぐり合えたこと。
  
  そして、身近に行政書士としてサポートできる人が
  いること。
  
  これは他の受験生に比べると非常に有利です。
  と言いますのも、行政書士の資格を取得するまで
  具体的に何をメイン業務にするか、目的を
  抱けない受験生がほとんどだからです。
  
  確かに、業務内容は受かってから考えれば
  いいことですから、今から考える必要は
  ありません。
  
  
  ところが、ご自分の周りに行政書士として
  サポートできる人がいたり、あるいは
  ご自分が法律家のお世話になった人というのは、
  具体的なイメージを強く抱くことが出来るので、
  モチベーションの維持につながりますし、
  決意が固くなります。
  
  
  これは非常に有利ですよ。
  
  
  私もテレビ「カバチタレ」で行政書士の
  活躍を見たことがありましたが、具体的に
  行政書士には何が出来て、何が出来ないか
  全く分かっていませんでした。
  
  
  まして、K様のように、具体的に
  「開業したらこの業務で人の役に立ちたい!」と
  いうビジョンはありませんでした。
  
  そのため、苦しいときは本当に何度も挫折
  しそうになりました。
  
  
  そう思うと、K様の目的意識は凄いですね!
  「恵まれた環境」といいましたが、それは
  K様ご自身の目的意識が高いからこそ、
  そのような環境を作れたと言っても
  いいですね。
  
  
  是非、今のお気持ちを大切にしてください。
  
  
  > そして、しっかりと勉強しようと思ったのですが、
  > 通学する費用もなかったので、通信講座をとり、
  > 1から勉強しなおしました。
  
  
  この「1から勉強しなおした」という点は
  非常に重要なことですね。
  
  
  「過去問を解いて解説を読む」という
  勉強法の難しい点は、なかなか体系立てて
  勉強を出来ないという点です。
  それこそ、「木を見て森を見ず」という
  罠に陥ってしまいがちです。
  
  
  もちろん、それが絶対に悪いわけでは
  ありませんが、自分に合わない方法で
  勉強することほど、弊害が大きいものは
  ありません。
  
  
  ですから、「1から勉強しなおす」ことで、
  体系立ててインプットしたり、再度、勉強
  しなおすことで、仕切り直しが出来ます。
  
  
  > そして、勉強していくにつれて、言い訳に
  > したくなかったので、バイトをやめたり、また
  > 家にはちゃぶ台しかなかったのですが、机と
  > 椅子を購入したりと、とりあえず言い訳に
  > なりそうなものは、排除していきました。
  
  
  驚きました!私と全く同じです(笑)
  
  私も部屋にはちゃぶ台しかなかったので、
  背中を丸めて勉強したら3日で腰痛になり
  病院に通いました。
  
  
  でも、それを言い訳にしたくありません
  でしたので、すぐに机と椅子を購入しました。
  いや〜、嬉しいですね。
  
  
  > 勉強しながら、やる気がなくなってくると
  > 「なぜ行政書士になりたいのか」を自問自答
  > しながらやってました。それでも、やる気が出ず、
  > 勉強をサボることもありましたが、今まで、
  > 人生でこんなに勉強をしたことがない、
  > と思うくらいにやりました。
  
  
  人間は完璧ではありませんからね。
  やる気が出ないときや、気分の乗らないときは
  誰にでもあります。でも、やると決めたことを
  最後までやり続けたことは凄いことですよ。
  
  
  
  > しかし結果は・・・不合格。
  > 親からは色々言われました。元々、私が
  > 行政書士試験を受けることに反対していたので。 
  > 
  > 「意思が弱いからだ。」とか、「本当は
  > 行政書士になりたくないんでしょ。」だとか、 
  > 
  > 「かっこつけで、試験をうけたんでしょ。」
  > と、さすがに最後のはカチンときました。 
  
  
  K様のご両親を批判するつもりはありませんが、
  私から見たら、K様は決して意思は弱くありませんよ。
  
  ご自分で決めた目標に向けて、全力で臨んでいるのが
  目に見えます。K様が意思が弱いというのであれば、
  世の中の人間は意志の弱い人間ばかりですよ。
  
  
  言われて悔しいのは、本気の証拠です。
  
  
  それに、本当に行政書士になりたいからこそ、
  あらゆる言い訳を排除し、全力で取り組んだわけです。
  「なぜ行政書士になりたいのか」を自問自答してきた
  部分にも本気で行政書士になりたいと
  いう覚悟がハッキリと表れています。
  
  
  また、やってみれば分かりますが
  単にかっこつけるためだけで、
  2年間も必死に勉強なんて出来ませんよ。
  
  
  行政書士試験を受けて、同じ苦しさを
  味わった私が断言しますが、K様は
  決して意思が弱くもありませんし、
  覚悟が弱いわけでもありません。
  
  
  それは自信を持ってください。
  
  
  確かに周りの人はいろいろと言います。
  特に国家資格を目指したことの無い人は
  簡単に批判・批評をしますよね。
  
  
  私もそうでした。
  私の両親も私がサラリーマンを辞めて
  行政書士の試験を受けることに猛反対でした。
  
  
  「何であんなに待遇のいい会社を辞めたんだ!」
  
  「今すぐ社長に謝って、また雇ってもらえ!」
  
  「この不景気に無職になってどうするんだ!」
  
  「勉強なら働きながらでも出来るだろ!」
  
  「もし、受からなかったらどうするんだ!」
  
  「仮に試験に受かったところで、こんな
   不景気に開業して稼げるはずがないだろ!」
  
  「お前は頭が狂っている!」
  
  「もっと現実を見ろ!」
  
  「これ以上、親に迷惑をかけるな!」
  
  「家から出て行け!」
  
  
  もう、ボロクソに言われましたね・・・。
  
  
  私もK様と同じように言い訳を排除し、
  とにかく一発合格するために会社を
  辞めたのですが、周囲からはボロクソに
  言われて、精神的にも相当、追い詰め
  られました。
  
  
  これは本当に辛いですよね。
  
  
  > そこで質問です。私は、覚悟をし、言い訳を排除したと思います。
  > 親から言われた言葉、「意思が弱い」、「行政書士になりたくない」、
  > こういった言葉に私は、揺れてしまいます。
  > 「心の奥底では、そういうふうに思っているのかな。」という具合に。
  > こんな言葉で揺れてしまうのは、
  > 私がした覚悟は覚悟ではなかったのでしょうか?
  
  
  結論を申しますと、K様のお気持ちは
  非常に意思が強く、覚悟も強いと思いますよ。
  それはご自分が一番良く分かっているはずです。
  
  
  ただ、ご自分でガムシャラに勉強したにも
  関わらず、不本意な結果だったこと、そして
  その状況に対して、当初から反対だったご両親の
  言葉で、一時的に自信を失っているだけでは
  ないでしょうか?
  
  
  ですから、まずはご自分の意思の強さと、
  覚悟の強さを認めてあげてください。
  
  
  その上で、「自分にとっては行政書士に
  なることが全てでも、周囲の人にとって
  行政書士になることは全く関心がないことなのだ」
  ということも理解してください。
  
  
  「そのような考え方の人もいる」
  
  「自分とは価値観の違う人がいる」
  
  この現実を受け入れることも必要です。
  
  
  まずは自分の素直な気持ちを認めてあげる。
  その一方で、自分とは価値観が異なる
  人もいるという現実も受け入れることが
  必要だと私は思っています。
  
  
  また、その気持ちを原動力に
  することも忘れないでください。
  
  
  それで潰れてしまい、目標を
  断念する人は非常に多いです。
  
  
  これは開業の際にも、もしかしたら
  直面する問題かもしれません。
  私の場合、やはり開業の際にも
  同様の批判を受けましたから。
  
  
  そのときにも、やはり
  
  「そのような考え方の人もいる」
  
  「自分とは価値観の違う人がいる」
  
  この現実を受け入れることが必要なのです。
  そして、共感してもらえない悔しさを
  原動力にするのです。
  
  
  それから、これは行政書士の試験に限った
  ことではありませんが、反対していた
  人の予測していた通りの結果になると、
  「ほらね。やっぱりお前には出来なかった。
  私には最初からこうなることは分かっていたんだよ」と
  いう言葉が非常に大きな自信の喪失につながります。
  
  
  私の場合、試験終了後から合格発表が出る前の
  この時期に情緒不安定になり、軽いうつ病になりました。
  
  
  試験が終わって、「不合格だったらどうしよう・・・」と
  思っていたときに、体調を崩してしまい、毎日、
  寝たり起きたりを繰り返していたんですよ。
  
  
  そんなときにも親は容赦しないですからね。
  「いつまでもそんなことをしているんだ!」
  「新しい就職先を探せ!!」と毎日
  言われて続けた結果、軽いうつ病になったんです。
  
  
  真剣なご質問をいただいたので、お話しするのですが
  これは辛かったですね。ワケもなく涙が出て、
  気分が落ち込んでしまいました。
  
  
  「あぁ、もう何もかもダメかもしれない・・・」と
  正直、思いました。
  
  
  一番大きな不安を抱えているのは自分ですよね。
  そこにダメ押しをするように容赦ない言葉を
  浴びれば、それは精神的にまいるのは当然です。
  
  
  K様は当時の私のような精神状態ではないと
  思いますが、まずは、2年間頑張った自分を
  いたわって、気分転換してください。
  
  
  それと一時的な自信喪失ですから、
  あまり深刻に考えすぎないでくださいね。
  
  
  その一方で、自分とは価値観の違う
  人が身近にもたくさんいるという
  ことも理解し、原動力に変えてしまいましょう。
  
  
  > ならば、覚悟とはなんなのか?
  > また、覚悟を貫く強さは、どこから
  > くるのでしょうか?教えて下さい。
  
  ===========================
  
  この続きもお返事を差し上げており、
  Kさんからもお礼のメールをいただきました。
  
  続きは次回ご紹介しますが、まずは
  ここまで読んでいかがですか?
  
  
  もしかしたら、あなたも当時の私やKさんと同じ環境で
  同じ心境かもしれません。少しでも同じ気持ちを
  分かち合えたら嬉しいですね。
      

  最後までお付き合いいただき、
  ありがとうございます。それでは、またメールしますね。
  行政書士 坂庭 勉  


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  編集発行:行政書士 坂庭 勉

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