2009/11/10
●●関学先端研メールマガジン [2009/11/10]
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関西学院大学 先端社会研究所
http://asr.kgu-jp.com/
関学先端研メールマガジン
□■ (2009/11/10) ■□
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(このメールマガジンは、関学先端研メーリングリストに加入されている皆様に不定期
にお送りするものです。)
-目 次-
■ 今後の研究会・イベントの予定
・ 11/13 2009年度先端社会研究所定期研究会(第7回)
・ 11/20 2009年度先端社会研究所定期研究会(第8回)
■ 前回メールマガジン記事の訂正とお詫び
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│ ■ 今後の研究会・イベントの予定
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先端社会研究所では下記の通り定期研究会を開催いたします。各情報は先端社会研究所
ホームページ http://asr.kgu-jp.com/ にも掲載しています。お問い合わせ先は、指定が
なければ先端社会研究所事務室(tel:0798-54-6085、E-mail: asr@kwansei.ac.jp)です。
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2009年度定期研究会第7回
日時:11月13日(金)14:00~16:00
場所:先端社会研究所セミナールーム(社会学部棟3階)
講師:内海博文(追手門学院大学社会学部専任講師/先端社会研究所兼任研究員)
タイトル:
原子力イメージと戦後日本:1945年から1965年までの写真雑誌『アサヒグラフ』をてがかりにして
要旨:
現代の世論調査によれば、日本人の多くは核兵器に否定的であり、原子力発電にも不安
を抱いている。だが原子力発電の推進は、少なからぬ人々が必要だと思っており、事実、原
発の設置数は世界有数である。原子力をめぐるこれら現代日本の社会意識は、しばしば、
「唯一の被爆国」であることやエネルギー資源の乏しさといった理由から説明できると思わ
れている。だが歴史的にみれば、こうした社会意識の成り立ちはそれほど単純なものではな
い。たとえば核兵器に対する否定的な社会意識ですら、広島・長崎への原爆の投下から直接
的に生み出されてきたわけではない。核兵器をめぐる社会意識が広く変化したきっかけの一
つは、サンフランシスコ講和条約の発効後に刊行された写真雑誌『アサヒグラフ』の特集
「原爆被害の初公開」(1952年8月6日号)であったといわれる。この一事にも見て取れるよ
うに、原子力をめぐる現代日本の社会意識は、第二次世界大戦後において徐々にかたちづく
られてきたものであるといえる。そしてそのプロセスにおいてマス・メディアの果たした役
割は、小さいものではなかったと思われる。本報告の目的は、1945年から1965年までの『ア
サヒグラフ』を用いて、原子力をめぐるポピュラー・イメージとその変化にアプローチする
ことである。原子力イメージの形成と変容という観点から分析することにより、静態的な分
析からは浮かび上がりにくい日本の原子力イメージの諸特徴と、そうしたイメージの変容に
見て取れる戦後日本の社会意識の特徴を考察する。
講師紹介:
追手門学院大学社会学部専任講師/先端社会研究所兼任研究員。専門は理論社会学。おも
な業績は、「グローバリゼーションと人間の安全保障論の興隆」(友枝敏雄・厚東洋輔編
『社会学のアクチュアリティ:第3巻社会学のアリーナへ』、東信堂、2007)、 「遊びのな
かの現実──「フィクションとしてのドキュメンタリー」から人間の科学が学びうること」
(『コンフリクトの人文学』第2号、大阪大学人間科学研究科、2009(近刊))など。
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2009年度定期研究会第8回(共同研究「戦争が生み出す社会」研究会第11回)
日時:11月20日(金)15:30~18:30
場所:先端社会研究所セミナールーム(社会学部棟3階)
講師:篠原徹(大学共同利用機関法人人間文化研究機構理事/国立歴史民俗博物館名誉教授)
タイトル:
中国からの引揚者の民俗精神誌
要旨:
中国で現在「偽満」と称せられる旧満州国政府の経済部・参事官として敗戦を迎えた
父は、一年間の新京(現・長春市)でのソ連軍による強制労働の後、昭和21年10月
ころ長崎県佐世保市に帰還した。以後、10年間ほどいわゆる引揚者生活を送ることに
なる。愛知県半田市の海抜0メートル地帯にできた市営住宅は60戸あり、生活困窮者
や引揚者たちが住む場であった。報告者は小学校5年生まで過ごすが、この半田市は両
親にとっては縁もゆかりもないところであり、故郷喪失者として報告者の兄弟は生きる
ことになる。しかし、この地域は1959年9月26日の伊勢湾台風で壊滅的破壊を受
け、60戸約300人の市営住宅の人びとのうち200人近くが犠牲者となる未曾有の
災害を被ることになる。報告者の家族はこの台風の1年前にここを脱出していた(とい
うべきである)ので災害には遭遇しなかった。しかし、少年時代をここで送ったことは、
その後の生活」や思想に大きな影響を与えたと思われる。いわゆる「伝統」や「民俗」
というものと無縁な生活であり、そうしたことの意味を考えるようになったのは、ここ
での生活があった故であろう。「引揚者」とは現在の日本の文化や歴史のなかで何であ
ろうか、考えてみたい。
講師紹介:
大学共同利用機関法人人間文化研究機構理事ならびに国立歴史民俗博物館名誉教授。
民俗学者。主要著書に『自然と民俗 : 心意のなかの動植物』(1990年、日本エディター
スクール出版部)、『海と山の民俗自然誌』(1995年、吉川弘文館)、『民俗の技術』
(編著、1998年、朝倉書店)、『自然を生きる技術:暮らしの民俗自然誌』(2005年、
吉川弘文館)、『生活世界からみる新たな人間:環境系』(大塚柳太郎、松井健と共編
著、2004年、東京大学出版会)など。
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│ ■前回メールマガジン記事の訂正とお詫び
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前回10月30日付発行の本メールマガジンにて掲載した2009年度先端社会研究所シンポ
ジウムに関する記事の中で、同シンポジウム基調講演者の森達也氏を「ジャーナリスト」
と紹介しましたが、正しくは「作家・映画監督」でした。お詫びして、訂正いたします。
メルマガ編集=岩佐将志(関西学院大学先端社会研究所専任研究員)
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□発行 関西学院大学先端社会研究所
所長 阿部潔(関西学院大学社会学部)
事務室 関西学院大学先端社会研究所事務室
〒662-8501 西宮市上ヶ原一番町1-155
Tel:0798-54-6085 Fax:0798-54-6089 E-mail: asr@kwansei.ac.jp
HP:http://asr.kgu-jp.com/
□メールアドレスの変更、その他のお問い合せ、配信停止の希望は
→ kgcoemm@gmail.com (担当 雪村)まで。
□尚,このメールマガジンの最初あるいは最後に挿入されている広告と
本研究所は一切関係がありません。
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