●●関学COEメールマガジン [ 第69号 ] 2008/3/22
---------------------------------------------------------------
■□■□□□□□□
■■□□ □ 関西学院大学 社会学研究科
■□■ □□□□ 21世紀COEプログラム
□□ □□□□□□ −「人類の幸福に資する社会調査」の研究−
□□ □□□□□□ http://coe.kgu-jp.com/
□■■ □□□□
■□■■ □ 関学COEメールマガジン
□■■□□□□□□ □■第69号■■2008/3/22■□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
−目 次−
■ エッセイ「幸福日記」(72) 「回顧と展望」(竹中克久)
■ エッセイ「幸福日記」(73) 「回顧と展望」(ライカイ・ジョンボル)
■ エッセイ「幸福日記」(74) 「回顧と展望」(鎌谷かおる)
■ COEから先端社会研究所のホームページ切り替えについて
■ COEシンポジウム報告書・パンフレットの送付を希望されるかたへ(再掲)
■ 災害復興制度研究所 関連研究会について
■ 研究会・イベント
・3/25-26 The Second KGU-NIOD Work Shop (Ralf Futselaar)
■ 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┌────────────
│ ■ エッセイ「幸福日記」(72) 「回顧と展望」(竹中克久)
└─────────────────────────────
私は、神戸大学で学位をとり(2003)、その後、日本学術振興会特別研究員として奈良女
子大学に3年間(2003〜2005)お世話になった。そして2006年度よりCOE専任研究員と
して関西学院大学のCOEプログラムにかかわらせていただいた。
若いうちに多くの大学に所属できる、というのは研究者にとって幸せなことである。大学
それぞれに特色ある組織文化があるうえ、そこには様々な研究を行っている同僚がいる。
その空間は、狭い学問領域に閉じこもることを許さず、常に大きな「社会学」を構想する
ことを思い出させる。そのような研究交流を可能にさせたのがCOEプログラムではなかっ
たかと思う。
具体的には、他の専任研究員とともに「COE合同ゼミ」やワークショップ「記憶と社会調
査」を主催してきた。そこにはいつも斬新な視点があり、終わりなき討論があった。ま
た、亀井信孝氏らとともに、バーチャル研究会Advanced Social Research Online
(ASRO)をスタートさせた。いずれの試みも、既存のゼミや大学の垣根をこえて議論する
という取り組みであった。COEプログラムはその役目を終えることになるが、拠点として
の基盤を形成することはできたように思う。
また、私は最終年度に5年間の研究教育成果をまとめる作業に従った。大量の記録と格闘
しながらの作業であったが、事務局の方々の間の「暗黙知」として残っているもの(また
それが重要なのだが)に助けられながら「5年間」というものを集約することができた。
この5年間の「歴史」を読み解くなかで、次の5年間、すなわちポストCOEというものを強
く意識するようになった。
このプログラムで得た成果と経験は確実にポストCOEである「先端社会研究所」に引き継
がれる。すでに、拠点としての基盤は整備された。この基盤に「知」が結集して、新たな
社会学、あるいは新たな社会科学が生まれていくことは間違いない。研究者として、その
知の創生プロセスに寄与できれば、幸せであろうと今は考えている。
【COE期間中の主要業績】
竹中克久, 2007,「組織の使命と企業博物館――ストーリー構築のプロセスに着目して」
『Advanced Social Research Online』, No.1: 1-12.
竹中克久, 2007「組織秩序の形成と解体を説明するオルタナティブ――組織目的、組織文
化そして組織美学」『組織科学』, Vol. 41(2): 95-105.
竹中克久(関西学院大学社会学研究科・COE専任研究員)
┌────────────
│ ■ エッセイ「幸福日記」(73) 「「回顧」と「展望」」(ライカイ・ジョンボル)
└─────────────────────────────
私が初めて関西学院大学COEプログラムにかかわったのは2005年の秋でした。当時、四人
の方の国際発表の準備(英語原稿や英語発音のチェックなど)を担当することになりまし
た。その続きで、2006年の春に、リサーチ・アシスタント(研究補助)として採用され、
楽しい二年間が始まりました。この二年間、基本的に英語関連の仕事を担当し、様々な若
手研究者の国際発表の準備または英語論文や概要のチェックを行いました。この仕事に順
調に対応するうえでは、私の日本語と社会学への理解が大いに役立ったと思います。
日本の社会(科)学研究の活動分野は幅広くて、数多くの優れた研究業績が存在していま
す。そのため、外国の研究者に、より詳細に日本の研究業績を知らせることが必要だと思
います。関西学院大学COEプログラムの国際的な雰囲気の下で、海外発表を重視する意識
が強く、外国の研究者向けに、自分の研究結果を英語で発表してみようという若手研究者
が数多く現れてきました。私が関西学院大学COEプログラムに参加していたあいだに、こ
うした貴重な願望を実現するのに私が少しでも貢献することができたと考えられれば、本
当に幸いだと思います。
業績:
1.「空虚な個人化と家族の連帯」『ソシオロジ』160号, 2007.
2."Model-Building in Family Sociological Textbooks: in Socialist and
Post-Socialist Hungary"in 『京都社会学年報』15, 2007.
ライカイ・ジョンボル(関西学院大学COEリサーチ・アシスタント)
┌────────────
│ ■ エッセイ「幸福日記」(74) 「回顧と展望」(鎌谷かおる)
└─────────────────────────────
関学21世紀COEに私がはじめて出会ったのは、今から3年前。当時私は、古川彰先生の
もとで古文書解読のアルバイトをしていました。その古文書とは、古川先生が長年「村の
日記」と題して研究されていた滋賀県高島市マキノ町知内の区有文書でした。COEで、
その「村の日記」が研究班の形をとって本格的に動き始めようとしたのが、3年前。その
時から、私はリサーチアシスタントとして、COEにお世話になることになりました。
振り返ってみると、COEで仕事をさせていただいた日々の中で、私は2つの壁を意識
していたように思います。その2つの壁を乗り越える事が出来たのか、それによって何を
学んだのかということをここで整理しつつ、3年間を振り返りたいと思います。
1つ目の壁は、「学問の壁」でした。私の専門は歴史学(日本近世史)。リサーチアシ
スタントの採用が決まり、関学に出勤しだした当初は、社会学がどのような学問であるの
かを知らない自分が、COEで役に立つことができるのだろうか…という不安を持ってい
たことを記憶しています。そして、苦し紛れに社会学の入門書をいくつか読みだしたので
すが、結論として社会学の扱う素材の多様さに圧倒されて、「社会学って何?」…と、か
えってわからなくなったのが本音でした。
そういう思いを抱えつつ初めの1年は過ぎ、その間わからないながらも学内で行われる
ワークショップや研究会に参加するようにしていました。2年目に入った頃、報告を聞き
ながら、レジュメに線を引いている自分に気づきました。もちろん社会学について、私は
まだまだ素人です。理解できることもあれば、まったく出来ないこともあります。でも、
それこそが学問の面白いところなのではないのかな…とある時期から思うようになりまし
た。それからは、学問の壁を意識することがだんだん減ってきたように思います。また、
自分の研究フィールドを扱った他分野の論文にも興味を持つようになりました。
社会学との出会いこそが、私に学問の壁を作り、そして壊してくれたと今では思います。
2つ目の壁は、「言葉の壁」でした。私は、英語が苦手です。COEに関わるまで、私は
そのことを恥ずかしいとも情けないとも思ったことは1度もありませんでした。しかし、
COEでは英語・フランス語・中国語…様々な言葉が飛び交っていました。この壁は、か
なり高い壁です。だからといって今すぐに英会話学校に通うつもりはありませんが、社会
で活躍する上で、いかに語学力が重視されているかということを、身を以て感じました。
ところで、「言葉の壁」というと、何も外国語のことばかりではありません。私が解読作
業をすすめている古文書について、社会学の研究者の方々に話をすると「まるで外国語を
読むようですね」という反応が返ってくることが多くありました。調査先で地元の方々も
当初は同じような反応でした。私は調査に行くたび、古文書に何が書かれているのかとい
うことを地元の方々に伝えることを心がけました。今では、興味を持って聞いてくださる
方々も少しずつ増えています。今後は、調査先の方々との交流会等を通じ、これまでの研
究成果の地元への還元につとめたいと思います。それがきっと、「古文書」という言葉の
壁をやぶるきっかけになるはずだから。
3年間を振り返ってみると、COEでお世話になった期間、本当に多くのことを学ばせ
ていただきました。来年度には、「村の日記」資料集の刊行を予定しています。「村の日
記」研究は、まだまだ続きます。今後は、この3年間で研究したことをベースに、多くの
成果を出すことによって、お世話になったすべての皆様へのご恩返しとしたいと思いま
す。ありがとうございました。
鎌谷かおる(関西学院大学COEリサーチ・アシスタント)
┌────────────
│ ■ COEから先端社会研究所のホームページ切り替えについて
└─────────────────────────────
4月1日よりポストCOEとして「先端社会研究所」が発足するにあたり、
現在のCOEホームページのアドレス(http://coe.kgu-jp.com/)は、
先端社会研究所ホームページへと切り替わります。ただしCOE HP上の
コンテンツは、先端社会研究所HPの中でリンクされ、閲覧できます。
先端社会研究所HPでは、進行中の研究内容や活動の最新情報を、
よりわかりやすく伝えていきます。ご期待ください。
4月1日からのホームページアドレス→ http://asr.kgu-jp.com/
┌────────────
│ ■ COEシンポジウム報告書・パンフレットの送付を希望されるかたへ
└─────────────────────────────
COEプログラムのまとめとして、今年度に開催したCOE連続シンポジウム
報告記録書と、COEパンフレット「総括と展望 PERSPECTIVE」を制作中です。
この2冊について送付を希望されるかたは、件名「COE報告書希望」とし、
下記の形式にて 21coepr[at]kwansei.ac.jp までメールをお送りください
([at]を@に変更してください)。発行は3月下旬の予定です。
4月20日(日)までにお申し込みいただきましたかたへ送付いたします。
2冊以上ご希望の場合は、COE事務局までご相談下さい。
----------
COE報告書・パンフレット 送付希望
お名前:
メールアドレス:
ご所属:
送付先:(〒 )
送付希望:COEシンポジウム報告記録書[要・不要]
COEパンフレット [要・不要]
----------
■COEシンポジウム報告記録書
「大学院における社会調査教育はどうあるべきか」
2007年度に開催したCOEプログラム連続シンポジウム「大学院における
社会調査教育はどうあるべきか」の報告記録集。第1回〜第4回までの
報告概要と、出席者からのコメント、総括としての第4回シンポジウムの討論・
フロアとの質疑応答の記録などを掲載。各回のテーマをめぐり明らかになった、
大学院での社会調査教育における課題への取り組みは、COEプログラム
終了後、「先端社会研究所」に引き継がれていく。
■COEパンフレット「総括と展望 PERSPECTIVE」
2003年度から2007年度の5年間にわたるCOEプログラムの研究活動の成果と、
今後の「先端社会研究所」での研究の方向性などを、高坂拠点リーダー、
荻野事務局長の対談を通して解説したパンフレット。
┌────────────
│ ■ 災害復興制度研究所 関連研究会について
└─────────────────────────────
COEプログラムが協力しております災害復興制度研究所の関連研究会は
以下のとおりです。 URL: http://www.fukkou.net/
問い合わせ先: 災害復興制度研究所・中阪
○第21回 東京ブランチ例会
日時: 3月26日(水) 17:30〜19:30
場所: 関西学院大学 東京丸の内キャンパス
演題: 「仮設市街地実現のための法制度上の課題」
ゲストスピーカー: 濱田 甚三郎さん
(首都圏総合計画研究所代表取締役)
○第24回 全体研究会
日時: 4月19日(土) 10:30〜12:30
場所: 関西学院大学 災害復興制度研究所 会議室
演題: (未定)
ゲストスピーカー: 菅 磨志保さん
(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 特任教員)
◆日本災害復興学会 学会員募集中
学会員を募集します。
研究者、NPO、防災会社、コンサルタント、医師、看護士、臨床心理士、
メディア、行政職員、政治家など資格は問いません。
災害復興や被災者支援、災害関連の保険や共済制度、税制などに
関心がある方々の積極的な参加を求めます。
詳しくは、研究所HPをご覧ください。 http://www.fukkou.net/
┌────────────
│ ■ 研究会・イベント
└─────────────────────────────
各情報はCOEホームページ http://coe.kgu-jp.com/ にも掲載しています。
問い合わせ先は、指定がなければCOE事務局(tel:0798-54-6655)です。
------------------------------
The Second KGU-NIOD Workshop;
「戦後−現代社会と第二次世界大戦の影」
Postwar: The Making of a Postwar World.
日時: 3月25日(火)9:00〜16:00
3月26日(水) 一般参加 不可、9:00〜17:30
共催: The Netherlands Institute for War Documentation(NIOD).
(オランダ戦争資料研究所)
場所: 関西学院会館 翼の間
スピーカー:(登壇順)
内海 博文 (関西学院大学大学院社会学研究科 COE専任研究員)
Peter Romijn (Head of Research at the NIOD,
Prof. of 20th Century history at the Univ. of Amsterdam)
Annemieke van Bockxmeer (Head Archivist at the NIOD)
Peter Post
(Senior researcher at the NIOD, Visiting fellow at Waseda Univ.)
荻野 昌弘 (関西学院大学社会学部 教授)
Ralf Futselaar(関西学院大学大学院社会学研究科 COE専任研究員)
Zsombor Rajkai (関西学院大学大学院社会学研究科 COE・RA)
雪村 まゆみ (関西学院大学大学院社会学研究科 COE・RA)
Kees Ribbens (Researcher at the NIOD, Research Associate of
the Center for Historical Culture at the Erasmus Univ. Rotterdam)
中野 康人 (関西学院大学社会学部 准教授)
奥村 元紀 (関西学院大学大学院社会学研究科 COE・RA)
岩佐 将志 (関西学院大学大学院社会学研究科 COE専任研究員)
Eveline Buchheim (Researcher at the NIOD)
中尾 知代 (岡山大学社会文化科学研究科 准教授)
Center for Historical Culture at the Erasmus Univ. Rotterdam)
Marjan Schwegman (Director of the NIOD)
コーディネータ: Ralf Futselaar(COE専任研究員)
参加申込: 25日のワークショップに参加を希望される方は、下記まで
メールをお送りください。 ralf.futselaar{at}gmail.com ({at} を @に変更)
通訳: 25日のみ あり。
報告タイトル等、詳細・最新情報は下記COE HPをご覧ください。
http://coe.kgu-jp.com/F1RMview.php?Q=409
※1日目(25日)のみ公開・一般参加 歓迎。申込 要、参加費 不要。
---------------------------------------------------------
┌────────────
│ ■ 編集後記
└─────────────────────────────
本21世紀COEプログラムは、3月末をもって終了します。竹中克久研究員のエッセイにも
あるように、過去5年間の研究教育成果のまとめも一段落し、現在、4月からの新しい体制
へと徐々に以降しつつあります。ホームページも4月をもって一新され(4月1日からのア
ドレス http://asr.kgu-jp.com/)、本メールマガジンも新しい形で継続されていくこと
になります。本COEプログラムへの多くの方々のご尽力に感謝するとともに、今後とも先端社会研究所へのお力添えをいただければ幸いです。
内海博文(関西学院大学COE専任研究員)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□発行 関西学院大学大学院社会学研究科 21世紀COEプログラム
―「人類の幸福に資する社会調査」の研究―
拠点リーダー 高坂健次(関西学院大学大学院社会学研究科)
事務局 関西学院大学社会学部内COE研究推進室
〒662-8501 西宮市上ヶ原一番町1-155
Tel:0798-54-6655、Fax:0798-51-0955
HP:http://coe.kgu-jp.com/
□メールアドレスの変更、その他のお問い合せ、配信停止の希望は
→ kgcoemm@gmail.com (担当 岡本)まで。
□尚,このメールマガジンの最初あるいは最後に挿入されている広告と
本COEプログラムは一切関係がありません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


![転職なら[en]社会人の転職情報!転職成功者続出 転職なら[en]社会人の転職情報!転職成功者続出](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/sya.gif)
![派遣のお仕事探しなら[en]派遣のお仕事情報 派遣のお仕事探しなら[en]派遣のお仕事情報](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/haken.gif)
![アルバイト探しは[en]本気のアルバイト アルバイト探しは[en]本気のアルバイト](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/baito.gif)
![就職サイトは[en]学生の就職情報 就職サイトは[en]学生の就職情報](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/gakusei.gif)
![転職なら[en]転職コンサルタントキャリアを活かした転職に! 転職なら[en]転職コンサルタントキャリアを活かした転職に!](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/consul.gif)