関西学院大学先端社会研究所メールマガジン RSSを登録する

関西学院大学先端社会研究所のメールマガジン。リレーエッセイ、先端的な社会研究を考えるブックガイド、研究会や研究成果などの情報をお届けします。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/03/13

●●関学COEメールマガジン [ 第68号 ] 2008/3/12

この記事を取り寄せる

---------------------------------------------------------------

■□■□□□□□□
■■□□          □       関西学院大学 社会学研究科
■□■  □□□□            21世紀COEプログラム
□□  □□□□□□  −「人類の幸福に資する社会調査」の研究−
□□  □□□□□□           http://coe.kgu-jp.com/
□■■  □□□□
■□■■          □          関学COEメールマガジン
□■■□□□□□□       □■第68号■■2008/3/12■□

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 −目 次−

■ エッセイ「幸福日記」(69) 「回顧と展望」(藤田忠弘)
■ エッセイ「幸福日記」(70) 「回顧と展望」(小野田弘之)
■ エッセイ「幸福日記」(71) 「回顧と展望」(小野セレスタ摩耶)
■ エッセイ「幸福日記」(72) 「回顧と展望」(岡本卓也)
■ COE・オランダ戦争資料研究所 共催ワークショップ
  「戦後−現代社会と第二次世界大戦の影」について(3/25)
■ COEシンポジウム報告書・パンフレットの送付を希望されるかたへ(再掲)
■ 災害復興制度研究所 関連研究会について
■ 研究会・イベント
 ・3/17 COEワークショップ「多文化と幸せ」 最終回
 ・3/21 COE国際比較調査についてのワークショップ(古川 彰、武田 丈)
 ・3/25-26 The Second KGU-NIOD Work Shop (Ralf Futselaar)
■ 編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


┌────────────
│  ■ エッセイ「幸福日記」(69) 「回顧と展望」(藤田忠弘)
└─────────────────────────────

COE採択から、事務局の場所・備品等の確保、研究補佐・RAの採用、関連部課や業者
との交渉、文部科学省への必要書類提出と、まるで零細企業の社長のような気分の毎日で
した。先生方の研究も十分理解できず、ご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っていま
す。特に補助金の使い方については、初めての経験でもあったため、必要以上にナーバス
になり、事業推進担当者をはじめ関係各位のご活躍を阻害したのではなかったかと深く反
省しております。とにかく、シンポジウムの開催や『先端社会研究』、英文叢書の発行、
若手研究者支援など無我夢中の日々でした。

お手伝いさせていただいたのは、最初の3年間だけでしたが、研究拠点形成活動は無事に
「先端社会研究所」として結実されるとのこと。大変嬉しく思っております。

舞台裏の私が皆様の前に登場するのは、唯一、「COE事務局通信」(メールマガジン)
の「事務局だより」のコーナーでした。2004年2月第1号から2006年3月第70号まで、
「(ふじ)」の名前で拙文を載せていただきました。私なりに幸福、調査、文化、多様性
などをキーワードに10日毎に来る締切と格闘いたしました。お陰様で楽しみにしてくださ
る方もいらしたとか伺っています。

「事務局便り」風に申しますとしたら。

21世紀COEプログラムは文部科学省により、世界的な研究教育拠点の形成を目指して始
められました。拠点とは英語でbaseとのこと。baseには土台などの他、出発点などの意味
もあります。これまで、我がCOEプログラムは様々な先生方や学生の交流の場であり、
どれほどの議論がなされ、新たなアイディアが生み出されたことでしょう。研究者の皆様
が「そう言えばこの研究の出発点は・・」と振り返られたときに、「『人類の幸福に資す
る社会調査』の研究」拠点と先端社会研究所がそのbaseであり続けるようにと祈ります。
(ふじ)


藤田 忠弘(関西学院大学人間福祉学部開設準備室/
もと関西学院大学社会学研究科COE研究推進室事務局)



┌────────────
│  ■ エッセイ「幸福日記」(70) 「回顧と展望」(小野田弘之)
└─────────────────────────────

前任者の藤田さんの後を引継ぎ、COE4年目から最終年度までの2年間、COE研究推
進室(事務局)の主任として担当させていただきました。

COEプログラムは、外部資金(補助金)をもって学内に拠点を形成して、教育研究活動
を実施していきます。私にバトンタッチされたのは、おおよそのCOE体制が出来上がっ
た段階でしたが、採択当初は学院とのゼロからの交渉から始まり、当時の方々の多大なご
苦労があったことと存じます。

事務局唯一の専任職員としての私の役割の第一は、COEプログラムと学院とのパイプ役
です。COEの教育研究活動が学内の他部課と比べ遜色ないように、サポートする役割で
す。この職務を担当して一番の喜びは、学内外の若い研究者達がCOEに集い、活気溢れ
教育研究活動をサポートできた時です。COEを継続・発展させた次の先端社会研究所
が、益々若手研究者達の活力により、関学全体にも影響を与えるような存在になってゆく
事を期待しています。

最後になりましたが、私の力不足もありCOEの皆様方には、多々行き届かないところが
あり、ご迷惑をお掛けした事をお詫び申し上げます。また、多くの方々より様々な方面か
ら支えていただいたお陰で、何とかCOEの終了を迎えるところまで来る事ができまし
た。ありがとうございました。


小野田弘之(関西学院大学社会学研究科COE研究推進室事務局)



┌────────────
│  ■ エッセイ「幸福日記」(71) 「回顧と展望」(小野セレスタ摩耶)
└─────────────────────────────


まず、COEとの個人的な出来事を振り返ってみたい。最初に思い浮かぶのは、ドイツに学
会発表に行ったことだ。もし、COEによる補助がなければ、学会には行っていなかっただ
ろう。海外にまでいく資金がなくしかも英語の苦手な私から、大金をはたいて、英語で準
備をするなんて"しんどい"思いをしようという発想は生まれないからだ。私の中で非常に
ハードルの高かった海外での学会発表に行ってみようという勇気を与えてくれたのは、
COEに他ならない。一度経験してみると、次にも行ってみよう!と自然に思える。ありが
たい話である。

次に思い浮かぶのは、個人研究受給者として研究を行ってきたことである。この研究費の
おかげで博士論文に関わるとても重要な調査を実施できたし、フィールドに通い詰めるこ
ともできた。通い詰めることで、相手先とのつながりや信頼関係も深めることができた。
調査を行うことができれば、自然に学会発表しよう、論文を書こうと思えたし、実際に発
表し、論文も書いた。その後、いろいろと考えて個人研究費受給申請をやめて今に至って
いるが、現在も自然に足も気持ちもフィールドに向いているし、コンスタントに学会発表
も行えている。本当にありがたい話である。

最後に、私がリサーチ・アシスタントとして関わらせていただいた中で、学んだことに触
れてみたい。例えば、シンポジウムなどでは、私の専門である社会福祉学とは全く分野違
いのものを担当することもあり、正直戸惑うこともあった。いざ参加してみると、専門外
でわからないなりにもやはりいろいろな刺激を受け、ものの見方・考え方に変化があった
ように思う。もしこのCOEがなければ、社会福祉学という分野から外を見ることができな
いままだったかもしれない。「そういう考え方もあるのか!」という単純だが、重要な気
付きを与えてもらったように思う。他分野への好奇心も開発された。自分自身の実践や研
究を振り返るクセをつけてもらったような気がする。ともすると、自身の分野にこだわり
すぎて視点・視野が狭窄してしまっていることにも気付かぬままにいる可能性だって少な
くない。そんな中で、刺激を与えてもらったことは必ず今後の研究にもつながっていくと
感じている。これまた本当にありがたい話である。

ずいぶん個人的なことを書いてしまったが、本学のCOEの特徴であった社会学と社会福祉
学がともに研究を行っていく姿勢。この姿勢がグローバルCOEや先端社会研究所ではより
強固に引き継がれて欲しいと強く感じている。


<業績>
小野セレスタ摩耶(2006)、「A市の就学前の子どもを持つ母親の子育て不安・負担に関
する研究−テキストマイニングを用いたテキストデータ(自由記述)の分析」、『子ども
家庭福祉学』(日本子ども家庭福祉学会)第5号pp.37-47
小野セレスタ摩耶(2006)、「A市の就学前の子どもを持つ母親の子育て不安・負担のテ
キストデータ(自由記述)のテキストマイニングによる分析−属性との関係を中心に
−」、『子どもの虐待とネグレクト』(日本子どもの虐待防止学会)第8巻第1号
pp.20-28

小野セレスタ摩耶(関西学院大学COEリサーチ・アシスタント)



┌────────────
│  ■ エッセイ「幸福日記」(72) 「回顧と展望」(岡本卓也)
└─────────────────────────────

博士課程進学から現在まで。それが、私がCOEプログラムと関わった5年間でした。

私は、COEプログラムが採択された年に博士課程に進学し、在籍中の3年間に渡り個人研究
費を頂きました。私の研究のベースは心理学にあり、実験を中心とした研究を手がけてい
たのですが、頂いた研究費のために様々な実験を行うことが出来ました。修士課程の時に
思っていた「こんな装置があれば、より精度の高い実験が出来るのに…」という夢(!)
がかなえられたのでした。自分の能力はさておき、自分のやりたい研究を遂行できる環境
が与えられたというのは、研究へのモチベーションをこの上なく高めてくれました。ま
た、研究費を頂いて研究をしている以上、言い逃れは出来ない、すべては自分の頑張り次
第という意識も高まり、(おそらく研究費を頂かなかったよりも)充実した研究生活を送
ることが出来たように思います。それらの研究の成果は、学会発表を経て現在印刷中の論
文へのはこびとなりました。幸いにも学会での発表は高く評価され、学会賞を受賞するに
いたったのですが、評価された点の1つは実験道具のユニークさがあったようです。私の
研究テーマは集団間コンフリクトについての問題なのですが、従来の心理学領域の研究で
はミクロな視点からの研究がほとんどだった中、測定装置や解析法の工夫をすることでマ
クロ-ミクロ2つの視点からの解析を可能にしたという点が評価されました。

また、「投影法的・シミュレーション的調査法の開発」グループの一員として共同研究に
携わったことがきっかけで、調査や調査法というものについて、真剣に考えるようにもな
りました。その研究成果の一部は『人間関係のゲーミング・シミュレーション(藤原武弘
編著、2007年、北大路書房)』として出版されています。

あらためてCOEプログラムのことをふり返ってみますと、研究に必要な(金銭的、あるい
は学びの機会という)環境が与えられたように思われます。修士課程が終わり、ようやく
自分の研究らしきものを行い始めた私にとって、このことは、本当に力になりました。

これからは、それらの経験を生かして、Mastery for Serviceというスクールモットーにか
なうべく研究を進めていきたいと思います

【COE関係の主な業績】
OKAMOTO Takuya, FUJIHARA Takehiro et. al., (2006). Measuring
Stereotypes with Photo Projective Method. Social Behavior andPersonality. Vol.36(3) 
pp.319-332
岡本卓也  (2007).  集団間交渉時の認知的バイアス:他集団の参入が既存集団の影響力の
知覚に及ぼす効果 実験社会心理学研究,46(1). pp.26-36
岡本卓也・藤原武弘・加藤潤三・野波寛 (印刷中). 集団共有イメージ法による集団間関
係の解析 実験社会心理学研究, 48(1).

岡本卓也(関西学院大学COEリサーチ・アシスタント)



┌────────────
│  ■ COE・オランダ戦争資料研究所 共催ワークショップ
|     「戦後−現代社会と第二次世界大戦の影」について(3/25)
└─────────────────────────────

来る3月25日・26日に、本COEとNIOD-オランダ戦争資料研究所の
共催でワークショップを開催します。

オランダより6名の研究者が来校し、本COEの研究者たちと、世界の
さまざまな社会が経験した第二次世界大戦とその影響について考察します。
25日(1日目)は公開ワークショップとなっています。ふるってご参加ください。
※1日目(25日)のみ公開・一般参加 歓迎。申込 要、参加費 不要。


The Second KGU-NIOD Workshop;
 「戦後−現代社会と第二次世界大戦の影」
 Postwar: The Making of a Postwar World.

 日時: 3月25日(火)9:00〜16:00
      3月26日(水) 一般参加 不可、9:00〜17:30
 共催: The Netherlands Institute for War Documentation(NIOD).
      (オランダ戦争資料研究所)
 場所: 関西学院会館 翼の間

 スピーカー:(登壇順)
     内海 博文 (関西学院大学大学院社会学研究科 COE専任研究員)
     Peter Romijn (Head of Research at the NIOD,
             Prof. of 20th Century history at the Univ. of Amsterdam)
     Annemieke van Bockxmeer (Head Archivist at the NIOD)
     Peter Post
          (Senior researcher at the NIOD, Visiting fellow at Waseda Univ.)
     荻野 昌弘 (関西学院大学社会学研究科 教授)
     Ralf Futselaar(関西学院大学大学院社会学研究科 COE専任研究員)
     Zsombor Rajkai (関西学院大学大学院社会学研究科 COE・RA)
     雪村 まゆみ  (関西学院大学大学院社会学研究科 COE・RA)
     Kees Ribbens (Researcher at the NIOD, Research Associate of
        the Center for Historical Culture at the Erasmus Univ. Rotterdam)
     中野 康人 (関西学院大学社会学研究科 准教授)
     奥村 元紀 (関西学院大学大学院社会学研究科 COE・RA)
     岩佐 将志 (関西学院大学大学院社会学研究科 COE専任研究員)
     Eveline Buchheim (Researcher at the NIOD)
     中尾 知代 (岡山大学社会文化科学研究科 准教授)
     Marjan Schwegman (Director of the NIOD)

 コーディネータ: Ralf Futselaar(COE専任研究員)
 参加申込: 25日のワークショップに参加を希望される方は、下記まで
   メールをお送りください。 ralf.futselaar{at}gmail.com ({at} を @に変更)
 通訳: 25日のみ あり。

報告タイトル等、詳細・最新情報は下記COE HPをご覧ください。
http://coe.kgu-jp.com/F1RMview.php?Q=409



┌────────────
│  ■ COEシンポジウム報告書・パンフレットの送付を希望されるかたへ
└─────────────────────────────

 COEプログラムのまとめとして、今年度に開催したCOE連続シンポジウム
報告記録書と、COEパンフレット「総括と展望 PERSPECTIVE」を制作中です。

 この2冊について送付を希望されるかたは、件名「COE報告書希望」とし、
下記の形式にて 21coepr[at]kwansei.ac.jp までメールをお送りください
([at]を@に変更してください)。発行は3月下旬の予定です。
4月20日(日)までにお申し込みいただきましたかたへ送付いたします。

2冊以上ご希望の場合は、COE事務局までご相談下さい。

----------
COE報告書・パンフレット 送付希望
お名前:
メールアドレス:
ご所属:
送付先:(〒   )
送付希望:COEシンポジウム報告記録書[要・不要]
COEパンフレット     [要・不要]
----------

■COEシンポジウム報告記録書

「大学院における社会調査教育はどうあるべきか」

2007年度に開催したCOEプログラム連続シンポジウム「大学院における
社会調査教育はどうあるべきか」の報告記録集。第1回〜第4回までの
報告概要と、出席者からのコメント、総括としての第4回シンポジウムの討論・
フロアとの質疑応答の記録などを掲載。各回のテーマをめぐり明らかになった、
大学院での社会調査教育における課題への取り組みは、COEプログラム
終了後、「先端社会研究所」に引き継がれていく。

■COEパンフレット「総括と展望 PERSPECTIVE」

2003年度から2007年度の5年間にわたるCOEプログラムの研究活動の成果と、
今後の「先端社会研究所」での研究の方向性などを、高坂拠点リーダー、
荻野事務局長の対談を通して解説したパンフレット。


┌────────────
│  ■ 災害復興制度研究所 関連研究会について
└─────────────────────────────

 COEプログラムが協力しております災害復興制度研究所の関連研究会は
以下のとおりです。  URL: http://www.fukkou.net/
 問い合わせ先: 災害復興制度研究所・中阪

○第23回 全体研究会
 日時: 3月15日(土) 10:30〜12:30
 場所: 関西学院大学 災害復興制度研究所 会議室
 演題: (未定)
 ゲストスピーカー: 多田 健太郎さん
              (日本震災パートナーズ株式会社 代表取締役社長)

○第21回 東京ブランチ例会
 日時: 3月26日(水) 17:30〜19:30
 場所: 関西学院大学 東京丸の内キャンパス
 演題: 「仮設市街地実現のための法制度上の課題」
 ゲストスピーカー: 濱田 甚三郎さん
              (首都圏総合計画研究所代表取締役)

◆日本災害復興学会 学会員募集中
 学会員を募集します。
 研究者、NPO、防災会社、コンサルタント、医師、看護士、臨床心理士、
 メディア、行政職員、政治家など資格は問いません。
 災害復興や被災者支援、災害関連の保険や共済制度、税制などに
 関心がある方々の積極的な参加を求めます。
 詳しくは、研究所HPをご覧ください。  http://www.fukkou.net/

┌────────────
│  ■ 研究会・イベント
└─────────────────────────────
 各情報はCOEホームページ http://coe.kgu-jp.com/ にも掲載しています。
 問い合わせ先は、指定がなければCOE事務局(tel:0798-54-6655)です。

------------------------------
COEワークショップ「多文化と幸せ」 最終回
『アクション別フィールドワーク入門』 刊行記念シンポジウム

「フィールドにおけるアクションとリアクション: 人類の幸福を開くチャンネル」
 日時: 3月17日(月) 13:30〜17:00
 場所: 関西学院大学 大阪梅田キャンパス 14階 1406号室
※一般参加を歓迎いたします。参加無料、申し込み不要です。

■プログラム   (  ) 内は質疑含むおよその時間
第1部: 基調報告 (60分)
 (1)「人類の幸福からアクションへ: ワークショップ4年間の軌跡と展望」(30分)
 亀井 伸孝 (東京外国語大学; 関西学院大学COE研究協力者)
  2004年からの研究会の経緯をまとめ、「人類の幸福」というテーマがなぜ、
  いかにフィールドワーカーの個人的アクションの本に結実したかを概観する。
 (2)特別対談「編集というフィールド」(30分)
 ゲスト: 望月 幸治
        (世界思想社 編集部 『アクション別フィールドワーク入門』担当)
 聞き手: 飯嶋 秀治 (九州大学; 関西学院大学COE研究協力者)
  『アクション別フィールドワーク入門』を例に、学術書づくりのプロセスを、
  編集現場での秘話を交えて語る。著者/編者の立場から編集者の本音に
  鋭く迫る。

第2部: パネルディスカッション (135分)
 (1)「フィールド、ホーム、博物館、講義室をつなぐ
   沖縄系移民たちの生活と文化」(25分)
 城田 愛 (大分県立芸術文化短期大学)
  異文化/自文化、調査する/される、展示する/される、教える/教わる
  という枠組を横断するような人類学的実践を、沖縄系移民に関する
  展示制作の体験からみていく。
 (2)「新たなる3 "こう" の時代へ:
    "さわる" 体験型ワークショップがもたらす「考」「交」「耕」」(25分)
 広瀬 浩二郎 (国立民族学博物館)
  昨年10月の慶應大学における「手学問のすゝめ」以来、各地で"さわる"
  体験型ワークショップを担当している。三つの"こう"をキーワードとして、
  その内容と意義について報告する。
 (3)「まなぶ、かかわる、つくりだす」(25分)
 西 真如 (京都大学)
  フィールドワーカーはフィールドから学び、様々な出来事と関わり、
  出来事を作りだす。このことはフィールドワーカーその人の生き方と
  どう関わるのだろうか。

 コメンテータ1: 松田 素二 (京都大学)(10分)
 コメンテータ2: 吉野 太郎 (関西学院大学)(10分)

 総合討論 (40分)
 司会: 武田 丈 (関西学院大学; COEサブリーダー)

 コーディネータ:
 武田 丈 (関西学院大学COE)
 亀井 伸孝 (東京外国語大学; 関西学院大学COE研究協力者)

ワークショップの記録:
http://www-soc.kwansei.ac.jp/kamei/kg_coe_ws.html

------------------------------
COE国際比較調査についてのワークショップ
「調査における自己と他者―参加型調査と調査環境をめぐって―」

 日時: 3月21日(金) 14:00〜18:00
 場所: 関西学院大学上ケ原キャンパス 池内記念館 第1研究会室
 報告者:
  ジーナ・アレナス=ヤップ
    (アジアン・ソーシャル・インスティテュート、フィリピン)
  ドミニ・ファンゴン (外務省、フィリピン)
  アルニ・バジュラチャリャ (ネパール環境文化研究所、ネパール)
  ラクシュマン・シャヒ (同上)

 内容: このワークショップでは、私たちが実施してきた国際比較調査に
おける「調査」という実践の位置づけについて議論します。
 フィリピンとネパールの調査では、外からやってきた私たちが調査をする
のではなく、そこに暮らしている人びとが調査をするという方法をとりました。
 フィリピンの場合は、NPOとして活動しているグループの参加型調査、
ネパールの場合はそこで暮らす人自身のフィールドワークです。そのなかで
調査者はさまざまな調査の困難と出会い、その解決方法に工夫を凝らして
きました。

 そうした経験を具体的に話してもらうとともに、ふたつの経験をクロスすることで
このような形での国際比較調査の可能性について考えてみたいと思います。

 司会: 武田 丈、古川 彰 (ともに関西学院大学 COEサブ・リーダー)
※一般参加を歓迎いたします。参加希望のかたはCOE事務局にお問い合わせください。

 ---
[フィリピンからの報告]
日本人男性との間に子どもをもつフィリピン女性の当事者団体における、
組織改善のための参加型リサーチ(PLA)を通して検証した、エンパワメントの
過程についての報告。
報告者はふたりともプロジェクトに実際にかかわっており、その経験から、
参加型リサーチにおける調査者や調査対象者の立場=「自己と他者」に
ついても話す。

[ネパールからの報告]
ネパールは多民族、多言語社会であるだけでなく、さらにそれらが多くの
カーストに分節されている。今回はそのなかのネワール人社会および個人の
幸福観についての調査を実施した調査グループの調査報告。民族、
カースト、性などさまざまに分節化された社会での幸福とはなにか。
またそれを調べるプロセスで出会った困難と共感について報告する。
 ---

------------------------------
The Second KGU-NIOD Workshop;
 Postwar: The Making of a Postwar World.
 「戦後−現代社会と第二次世界大戦の影」

 日時: 3月25日(火)、26日(水) 9:00〜17:00
 共催: The Netherlands Institute for War Documentation(NIOD).
     (オランダ戦争資料研究所)
 場所: 関西学院会館 翼の間
※1日目(25日)のみ一般参加を歓迎いたします。25日のワークショップに参加を希望さ
れる方は、下記までメールをお送りください。
ralf.futselaar{at}gmail.com ({at} を @に変更)。参加費は不要です。

△詳細は事務局通信 最初の項目をご覧ください。
---------------------------------------------------------

┌────────────
│  ■ 編集後記
└─────────────────────────────

「研究」というと、調査をして、論文を書き、学会や学会誌で発表し、他の研究者と交流
する、といった一連のプロセスが思い浮かびます。ですが、「研究」──とくにCOEのよ
うな大規模な「研究」──は、事務方の方々の力なしにはとても動きません。この数年、
そんなことをよく思うようになりました。私のような研究員であれば、一人や二人抜けて
も「研究」に大して支障はありませんが、事務方の方々が抜けると大変です。この場を借
りて、本COEを支えていただいている方々に感謝いたします。

内海博文(関西学院大学COE専任研究員)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□発行 関西学院大学大学院社会学研究科 21世紀COEプログラム
―「人類の幸福に資する社会調査」の研究―
拠点リーダー 高坂健次(関西学院大学大学院社会学研究科)
事務局 関西学院大学社会学部内COE研究推進室
〒662-8501 西宮市上ヶ原一番町1-155
Tel:0798-54-6655、Fax:0798-51-0955
HP:http://coe.kgu-jp.com/
□メールアドレスの変更、その他のお問い合せ、配信停止の希望は
→ kgcoemm@gmail.com (担当 岡本)まで。

□尚,このメールマガジンの最初あるいは最後に挿入されている広告と
本COEプログラムは一切関係がありません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る