2009/05/27
【本から峠 No.266】それからの海舟
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□ □□ □ 本から峠の向こうの明日を見よう! 第266号 □ □□ □□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 仏像ブームらしいです。阿修羅像を見るために長蛇の列ができて いるとか.. また、戦国武将ブームもあるとか... イケメンの戦国武将に女子高生がキャーキャー言っているとか 話を聞いて違う国にいるような気がしました。 私は、戦国時代も好きですが、幕末の方が時代が近い分、人間臭く て好きです。 今日は、その幕末に活躍した勝海舟のお話です。 ------------------------------------------------------------ ●子供達の世代に残してゆかないといけないもの そんな想いで「世界遺産ブログ」はじめました …→ http://blog.livedoor.jp/sekaiisan_navi/ ------------------------------------------------------------ ────────────────────────────── ■ それからの海舟 半藤一利 ■ ────────────────────────────── 勝海舟をご存知ですか? 幕末動乱の中、幕府側の中心人物として、江戸城無血開城を成し遂 げて、江戸を戦火から救った人物です。 坂本龍馬の師匠としても有名です。 明治になるまでの勝海舟のことは、本や大河ドラマなどで、よく 紹介されています。 でも、明治になってからの勝海舟のことはあまり知られていません 本書は、明治になってからの勝海舟のエピソードを紹介しています 勝海舟は、どんな後半生を過ごしたのでしょうか? ◎海舟の明治以降のミッション ・最後の将軍 徳川慶喜の名誉回復 ・幕臣の生活援助 明治になって、徳川将軍家は江戸から出て、静岡に移住します。 禄高も70万石に激減。 おまけに多くの家来が、静岡についていったのですから、生活は 逼迫します。 海舟は、政府に呼びかけ、旧大名から20数万両のお金と400俵の 米の援助を引き出させています。 また、海舟は困っている幕臣にお金を貸し与えた。 そのため、借金の申し込みに訪れる人が絶えなかったそうです。 さらには、転職にも熱心に指導を行いました。 お茶の名産地 静岡。でも、そんなに昔からお茶の産地ではなかった んです。 なんと移住してきた幕臣が、原野を開墾し、お茶の大生産地を 生み出したのです。 ◎痩我慢(やせがまん)の説 福澤諭吉からは、「痩せ我慢」の説のなかで 江戸城無血開城について、腰抜けと叩かれています。 また、明治になってから新政府に仕えていることも 福澤諭吉には我慢ならなかったようです。 わざわざ、福澤諭吉は勝海舟に文書を送って意見を求めたくらい ですから。 これについては、海舟は黙殺します。 この時期、西南戦争の時、薩摩出身者が退学し、また、金融不安 からも退学者が続出したため、慶応義塾の経営が苦しくなり 当時、大蔵卿(大蔵大臣)だった海舟に借金を申し込み あっさり断られたということがあったそうです。 ◎両方から煙たがられ 海舟は江戸を火の海にしなかった功労者ですが、幕府の主戦論者 からは、よく思われていませんでした。 薩摩に友人がたくさんいる幕府内の危険分子でもありましたし おまけに新政府からは人材不足のため上京の催促が移住した 静岡に頻繁にきていました。 徳川慶喜からも生命の瀬戸際のところを見られていたからかも しれませんが、煙たがられていました。 でも、幕府側の人間でもあります。 新政府側から見ても、煙たい存在ではあったのです。 ────────────────────────────── □ たけみつの言いたい放題 □ ────────────────────────────── 海舟は、調子のいいところもありましたが、やはり同時代の幕府側 の人間と比べると見ているところが違ったんだと思います。 彼は、幕府や天皇家や諸藩など見ていませんでした。 彼の頭の中にあったのは、日本でした。 日本のためにいいのか、悪いのか? 判断基準が、そうなっていたのです。 幕末にフランスから借金までして戦うことは、将来の日本の為に 良くないと主戦論が飛び交う中、戦争反対を唱えます。 ただ、日本のためを思って江戸幕府の幕引きを行ったのですが それが、同時に武士の時代の幕引きになってしまいました。 武士という唯一の非生産階級は、うまく生産階級にとけこめません でした。その結果、生活に窮するものが続出し、彼らの面倒を見つ づけることに後半生を費やしてしまったのです。 でも、そのことすら 海舟にしかできない背負った天命だったの かもしれません。 苦しくなると無意識に作ってしまう自分の枠。 でも、そういうときにこそ、自分の枠の外から内を見ること を意識して行わないといけない。 海舟の生き方から学べることのように思います。 ────────────────────────────── ■編集後記 ■ ────────────────────────────── 日曜日にチャリティイベントに参加してきました。 「あなたの思いを伝えよう 〜Books for CHILDREN 本の軌跡 〜子供達に良書を 〜」 思いを伝えることをテーマに講演あり、座談会あり 暖かく そして 涙が自然と出てきてしまう 会でした。 そして、後半には夢に向かって頑張っている missing link のライブ までありました。 4時間半、ゆっくり楽しんできました。 このイベントを企画した臼井由妃さんの「思いを伝える」言葉が 胸に染み込んできました。 今回は2回目ということで、3回目が待ちどおしい限りです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◎新刊の紹介です。 友人の山本時嗣さんが本の出版に深く関わった 竹田和平さんの 『人とお金に好かれる「貯徳」体質になる!』 徳を貯める とどんなことがおこるのか? 読んで実践すると貯徳体質の人間に変わってゆきます。 アマゾンキャンペーンが実施されています。 【5月29日(金)12:00まで】 こちらのページでご確認願います。→ http://da-na.jp/wahei/ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ◎「本から峠 紹介本プレゼント!!」 ※毎月、紹介した本の中から1冊、プレゼントとご案内して いましたが、最近の紹介本が図書館から借りている本も多く 必ずしも、紹介本をプレゼントできなくなってきました。 それで、2009年からは、プレゼント本に関しては事前に ご案内しようと考えております。 月初にプレゼント本のご案内をして、月末に抽選のうえ お届けしたいと思います。 5月度は、今回紹介した「明治人の姿」です ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 本日も、おつきあい頂きまして、ありがとうございました これからも、ご愛読よろしくお願いします。m(_ _)m メルマガの感想やご意見など、ぜひぜひお寄せ下さい。 いつも、お寄せいただくメールに元気を頂いています。 ────────────────────────────── ◇今日の1冊情報 題 名:それからの海舟 著者:半藤一利 出版社:ちくま文庫 ISBN978-4480424433 アマゾンのリンクです-> http://tinyurl.com/phs77g ────────────────────────────── 発行者: たけみつ(武田 光司) 連絡先: takemitsu07@gmail.com 本から峠の向こうの日本をみよう! 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000177710.html ──────────────────────────────


