2009/03/17
【本から峠 No.254】会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □□ □□ □ 本から峠の向こうの明日を見よう! 第254号 □ □□ □□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 小さい頃、将来の夢と聞かれて、私の4歳違いの弟は、 「マグロ船の船長」といっていました。 遠い海に出かけていく漁師さんの姿にあこがれていたようです。 今日は、漁師でもないのに入社まもなく、業務命令で、マグロ船に に乗り込んだ青年が、そこで大切なものを学ぶ物語の紹介です。 ------------------------------------------------------------ ●子供達の世代に残してゆかないといけないもの そんな想いで「世界遺産ブログ」はじめました …→ http://blog.livedoor.jp/sekaiisan_navi/ ------------------------------------------------------------ ────────────────────────────── ■会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ 齊藤正明 ■ ────────────────────────────── 著者が業務命令で乗り込むことになったマグロ船 そこには9人の男達がいて、一度港を出れば、40日以上戻ること なく、洋上には娯楽施設もなく、寝床もものすごく狭い個室 考えるだけでストレスが溜まりやすい環境 でも漁師達にはイライラしている様子はうかがえません。 何故なら、そこには「上手なストレスの受けとめ方」やストレスを 溜め込まないための「上手なコミュニケーションの仕方」がありま した。 ◎海はコントロールできない なかなかマグロが捕れず、時間ばかり過ぎていく中で私(著者) と漁師の会話 私 「こんなに暇だと嫌になりませんか? 5時間もかけて縄を流したのに」 漁師 「べつに嫌にならんど。 ここで嫌になるのは陸の人ばっかしぞ」 私 「自分がやったことの結果が返ってこないと 嫌になりませんか?」 漁師 「おいどーらは、できることはすべてやったんぞ。 それから後のマグロが捕れるかどうかなんて海がきめることぞ。 陸の人達は人間ではどうにもならんことまで、 なんとかしようとしちょる。それが疲れる原因ぞ。」 ◎能力は後づけ 自分には能力がないと悩む私(著者)と船長の会話 私 「自分には、能力があるのか解らないのです。」 船長 「能力があるかないかっちゅーのは、後づけや」 私 「後づけって何ですか?」 船長 「何かの分野に成功した人は、もともと能力があったから うまくいった訳ではないど。 うまくいったってことは、きっと、あの人には能力が あったんだろうと後で理由づけをされちょるだけど。 だから、能力なんちゅーものは考えても無駄ど」 ◎不便だから幸せ 船の生活が不便であり、そのことについての私(著者)と船長の 会話 私 「ここまで不便な環境なのに、何でもどうにかしてしまう なんてすごいですね。」 船長 「それは陸がおかしいど」 私 「どういう意味ですか?」 船長 「便利になるとの、結局その分だけ人はサボるんど」 船長 「便利になれば幸せになる。そんなん全部、幻ど むしろ不便な方が、みんなで助け合ったりして、 心のなかに幸せを感じるし、難しいこともできるように なるんど。」 ────────────────────────────── □ たけみつの言いたい放題 □ ────────────────────────────── 人間が生きていくために必要な知恵は、自分の足元にあるように 思います。 ただ、便利になりすぎて、それが解らなくなってしまっている ように思えるのです。 著者も日々の生活の中では、それを見出せずにいて、自分の世界と 違うマグロ船の不便な世界を体験してそれを知ります。 技術の進歩の中で人間はどんどん傲慢になっていきました。 そして、自然もコントロールできるものと過信しました。 その結果が、いまの地球温暖化などの環境問題を生んだのだと 考えています。 自分達では、「どうにもならないことがある」ことを真摯に受け 止めて、だからこそ、できることは全部やっておくという、 開きなおりと一生懸命さが必要なのだと思っています。 自分を中心に置くのではなく、まわりとの輪の中にいる自分を 意識していくことが大切だと改めて考えていました。 ────────────────────────────── ■編集後記 ■ ────────────────────────────── この土日に箱根方面に友人と行ってきました。 土曜日は雨でしたが、午後から止んで日曜日は晴れて ちょっと寒い透き通った空気の中で芦ノ湖畔を散歩しました。 富士山がきれいでした。神社にもお参りしてきました。 帰りに熱海まで足を伸ばしたのですが、なんと熱海の駅前は人だらけ 寂れていた熱海が、復活していたのです。 街は、やはり人が行き交い、活気があるほうがいいですね。 あまりに人が多いのはちょっと勘弁して欲しいですが... ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◎今日の紹介本の著者の齊藤正明さんのトークショーのお知らせ 『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』 刊行記念トーク会 日時:2009年3月26日(木)開場 18:30 19:00 〜 21:00 場所:ジュンク堂書店新宿店8F喫茶コーナー 著者:齊藤正明さん ゲスト:山田真哉さん 会社員時代、理不尽な業務命令でマグロ船に乗船し、漁師のもの の見方、コミュニケーション術などが会社人生を送る上で役立つ ことに気づき、それを本書にまとめた著者齊藤正明氏。 ゲストに『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』などの著作を持つ 山田真哉氏をお招きし、本書にないマグロ船の体験談を根堀り 歯掘り聞き出します。 http://www.junkudo.co.jp/event2.html ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ◎「本から峠 紹介本プレゼント!!」 ※毎月、紹介した本の中から1冊、プレゼントとご案内して いましたが、最近の紹介本が図書館から借りている本も多く 必ずしも、紹介本をプレゼントできなくなってきました。 それで、2009年からは、プレゼント本に関しては事前に ご案内しようと考えております。 月初にプレゼント本のご案内をして、月末に抽選のうえ お届けしたいと思います。 3月度は、佐藤伝さんの『幸せをかなえるメモの習慣』です ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 本日も、おつきあい頂きまして、ありがとうございました これからも、ご愛読よろしくお願いします。m(_ _)m メルマガの感想やご意見など、ぜひぜひお寄せ下さい。 いつも、お寄せいただくメールに元気を頂いています。 ────────────────────────────── ◇今日の1冊情報 題 名:会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ 著者:齊藤正明 出版社:毎日コミュニケーションズ ISBN978-4839930202 アマゾンのリンクです-> http://tinyurl.com/dxxtyv ────────────────────────────── 発行者: たけみつ(武田 光司) 連絡先: takemitsu07@gmail.com 本から峠の向こうの日本をみよう! 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000177710.html ──────────────────────────────



