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2008/03/31

■□番外コラム第3弾 〜提案書編 第5号:期待効果で納得感を、実行計画で着工イメージを♪□■

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研修とコンサルティングの株式会社チェンジ Presents
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番外コラム第3弾:提案書編 
『ストーリーで捉える提案書』
 第5回 〜期待効果で納得感を、実行計画で着工イメージを♪

 書く人も!読む人も!決める人も!
 ストーリーを意識して提案書に臨んでみましょう

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読者の皆さま
こんにちは。株式会社チェンジの伊藤です。

「ストーリーで捉える提案書」第5回の今週は「期待効果」と
「実行計画」パートを中心に進めていきましょう。

提案の目的(Why)と提案内容(What)についてこれまでに整理
を進めてきましたが、今週の内容の「期待効果」は提案内容の
大詰めであり、「実行計画」は提案のHowにあたる部分と言えます。

これまでの土台を踏まえて、読み手(意思決定者)を一気に
その気にさせる詰めのパートにあたります。


◆◆◆期待効果・実行計画って何だ?◆◆◆

期待効果のパートを一言で表すと「効果の根拠付け」となります。
提案内容(提供する商品/サービス)によって、顧客(自社)が
どれくらい効果を得られるか?を表すものです。

コストをかけて新たな取組を進める上で、読み手が気にするポイント
を視野に入れると、期待効果を語る上でのポイントは次の3つです。

 1.可能な限り定量的に整理する
 2.定性的に表す場合も可能な限り具体化する
 3.とはいえ出来ない(かもしれない)ことまで言い切らない

前段まででいかに読み手を引き付けていたとしても、最終的な
判断ポイントは「投資対効果」に焦点があたります。


また実行計画のパートを一言で表すと「手順の具体化」となります。
提案した内容が絵に描いた餅で終わらないよう、Goサインが出た後の
具体的な進め方を明記します。

実行計画に明示してあると嬉しいポイントは次の3つです。

 1.具体的な手順
 2.誰が何を担当するか
 3.進める上でのコミュニケーションの取り方

実行計画を提案に盛り込むことの狙いには、提案内容の実効性
(本当にやれるかどうか)を高める点も挙げられます。


◆◆◆小説で言えば「謎解き」◆◆◆

今回も小説に当てはめてみましょう。
前号では解決策・実現イメージのパートが「犯人の特定」にあたる
と書きましたが、今回のパートはその後の「謎解き」にあたると
言えるでしょうか。

犯人を特定したは良いものの、具体的な証拠材料に欠けていては、
相手を追い詰めることができません。白を切られてオシマイ、と
ならないように探偵役は緻密に論理を積み上げて臨むわけです。

提案においても同じように「取り組むべきはコレだ」と言い切る
だけでなく、その理由を明らかにすることが求められます。

「この取り組みを進めると、現在年間5億円掛かっている関連コスト
 のうち20%の削減が期待できます」

「この取り組みを進めるためには、経理部とIT企画部および営業本部
 からそれぞれ○○の協力が必要です。」

ここまで言い切れるのが理想ですが、いずれにせよ定量/定性を
組み合わせて相手を「追い込む」=「意思決定させる」よう努めましょう。



◆◆◆こんな期待効果・実行計画はちょっと・・・◆◆◆

期待効果・実行計画は繊細な心配りをしながら仕上げる必要があります。
せっかく書いたのに、錯綜/紛糾するネタとなってしまうケースも
ちょくちょく見かけます。

今週もNG例を紐解いてみましょう。

 □期待効果で大風呂敷
  ・定量的な効果を表現するのは大歓迎ですが、いかんせん未だやって
   いないものですから正確な数字をはじくのは困難です
  ・事前の調査に基づき想定値を出せるケースはよいですが、そうで
   ない場合にいたずらに風呂敷を広げて、出来ない約束をしてしま
   っては後で自分の首を絞めてしまいます

 □期待効果が抽象論に終始
  ・定量的な効果の表現が難しいケースだからといって、何も
   示さなくてよいわけでもありません
  ・定性的なものもできる限り具体的に、つまり相手(顧客)の
   分かる言葉で、範囲を特定して語りましょう
  ・いたずらに「効果的」「効率的」を謳うだけの内容にとどまっては
   勝ち抜く提案とは言えません

 □実行計画が机上の空論
  ・特に役割分担や体制の面でやりがちなのが机上の空論に終始する
   ことです
  ・幽霊部員ではないですが、実際に動くことが想定できないメンバを
   中心に役割を分担してもものごとは前に進みません
  (「責任者クラス」は致し方無い面もありますが・・・)

 □実行計画で相手側(顧客)のやるべきことが不明
  ・タスク/手順が整理されてはいるものの、誰が何をやるか、特に
   相手側がどこまで手を動かさなければならないかが不明確では
   相手を不安にさせてしまいます
  ・共同作業が発生する場合や、相手に依頼事項がある場合は
   あらかじめ明記することで混乱を避けることが望まれます


今回もNGポイントを見てきましたが、このパートでは「夢」を実現する
ための「現実論」を展開していく部分ですので、後々ボタンの掛け違え
にならないように注意して進めましょう。


◆◆◆提案書(Proposal)でプロポーズ?◆◆◆

提案書は英語で"Proposal"、「提案する」という動詞は"Propose"です。
結婚の申し込みをするのと同じように、提案書では相手に対して、
「私のアイデアを受け入れてください」と提案するわけですね。

プロポーズでは愛情はもちろん熱意、またその後の人生設計が含まれて
いることが期待されるように、提案書も具体的な「今後」に着目しましょう。

さすがに結婚の「期待効果」を定量的に示せ!とは言われないかと思い
ますが、ビジネス上の成約ではしっかり効果と実行計画を示して相手を
その気にさせましょう。

また期待効果と実行計画のパートは他と異なり、以下の点に注意する
ことが特に大事になります。

 ○一人歩きすることに注意する
  ・期待効果も実行計画も提案の一部であり、顧客や自社内に出回る
   前提に立ちましょう
  ・提案時の口頭補足でカバーしている部分が、後々自分の目の
   届かないところで紛糾の種にならないように気をつけましょう

   例:定量効果の試算根拠がないまま出回り「約束ごと」に変質

   例:体制図の承諾が得られないまま出回り「聞いていない!」と紛糾


繊細な心配りを忘れずに臨みましょう。 


◆◆◆来週は期待効果・実行計画のパート◆◆◆

今週は期待効果・実行計画のパートを確認してきました。
ちょうど今週までで提案書の各パートを一通り見てきましたが、
来週は「商品提案書」に論点を移したいと思います。

それでは、来週またお会いしましょう。


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番外コラム第3弾:提案書編
『ストーリーで捉える提案書』<第5回>

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