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2010/02/10

本のご紹介です。生き残るSE

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これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介

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こんにちは!活字中毒のモモちゃんです。
ある国で、おっさんが車のボンネットを開けて、中をのぞき
こんでいる場面に出くわした。

傷だらけのポンコツ車。自分でいじるおっさん。ま、そんな
国であったというわけだ。

暇人が寄って行って、ああだこうだとおっさんに声をかけて
いる。面白そうなので私も近寄ってみると、おっさん、急に
喜んで、助かったと天を仰ぎだした。

おっさんは言うのだ。「日本人だ。よかった、直してくれ!」

そんなめちゃくちゃな。私は自分の車の整備もろくにできな
い人間である。ガソリンを入れるのがせいぜいなんだ。

幸いだったのは、それが日本車ではなかったことだ。私はそ
れを指摘して、あわてて逃げ出したんだけど、あの車がもの
づくりニッポンの誇るトヨタやホンダだったらどうなったん
だろう。

考えただけで怖い。

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本日は ◆ビジネス・営業系

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生き残るSE  篠田 庸介 
¥ 1,575     日本実業出版社 (2010/1/23)    

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副題に、「世界で通用するビジネス・エンジニアの育て方」とあ
る。システムエンジニアじゃないんだ。ビジネス・エンジニア。

著者の篠田さんは、ヘッドウォータースというプログラムの会社
の代表取締役である。多くのSEを見てきた上で、現在の彼らが置
かれている状況に警鐘を鳴らしている。

SEとは、パソコンのプログラムを作成する仕事だ。技術職だ。SE
は、自分を職人だと考え、技術さえ高ければそれでよいと考えが
ちである。

だが、本当に優秀で、技術だけで食っていける人は100人に1
人もいないのだと、篠田社長は言う。

日本の場合、SEという仕事に就くのは比較的容易である。文系で、
専門的な勉強をしていなくても、働く場所はあるらしい。

だが、アジアでは違う状況が生まれつつある。インドやベトナム
では、SEは高給がとれる花形職業なのである。当然競争も厳しく、
優秀な人間が集まってくる。

インドやベトナムのSEは、大学できちんとプログラムを学んでお
り、理論武装も完璧なのだそうだ。実際にともに仕事をしてみた
ところ、日本人よりも作業の手が早く、皆を驚かせたほどだった。

聞いてみると、そのインド人SEは、国内ではレベルが低い方なの
だという。インドの末端のSEでも、日本人よりよほど優秀なのが
現状である。

日本は資源がない。ものづくりで国を支えてきた。そして今、工
業製品にはプログラムが欠かすことができない。日本の製造業は、
SEが支えているといっても過言ではない。

この先、日本が、そしてSEが生き残っていくにはどうするべきな
のか。

篠田氏の会社では、SEにも営業をやらせている。「営業がとって
きた仕事だから、納期に無理がある、できるわけがない」という
言い訳が、篠田氏の会社では一切通用しない。

先にも述べたとおり、技術だけで一生食べていけるSEは希なので
ある。凡人がイチローを目指すようなものだ。

SEとして働いて、一生仕事をしていくつもりなら、営業やマネジ
メントを身に着けなければならない。それができないなら、使い
捨てされても仕方がないといえる。

SEの中には、使い捨てされることが当たり前のように考えている
人がいる。プロジェクトごとに集まり、次の仕事を探すような人
たちだ。

だがこれは、会社にとってもSEにとっても不幸しかもたらさない。
SEはモノ扱いだし、コミュニケーションや責任のないチームでは、
いい仕事ができないと考えている。

篠田氏の会社は、終身雇用を前提としている。その代わり社員に
は、日曜出勤も残業も、終業後にスキルアップのための勉強をす
ることも、自ら率先して行う意識の高さを求めている。

就職を希望する人にも、はっきりとそれを伝える。それで縁がな
い人を、無理やりつかまえようとは思わない。優秀であっても、
会社になじめない人はいずれ、マイナスになるものだからだ。


いやあ、背中をびしっと叩かれるような本でしたわ。気合、入り
ます。

この本に書かれている大筋はふたつある。ひとつは、発展してい
くアジアの中で、日本がいかに生き残っていくかということ。団
結力と気配り。これを取り戻せと書いてある。

もうひとつは、篠田氏のヘッドウォータースでの社員育成法。遅
刻を許さず、スキルアップを求め、自分で所属部署を決めさせる。
SEを管理職として育成する。そして、経営状況をフェアに公開し、
社員一人ひとりに経営者としての意識を持たせる。

SEの方はもちろん、会社を経営なさっている方、事業を興そうと
されている方には超おススメの一冊。











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