2007/05/25
■ボリンジャーバンド■イチヨコ No.136
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ★1回1語!ヨコ文字経済用語レッスン★ 2007年5月25日 No.136 ■ ボリンジャーバンド ■ ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ ■はじめに■ 『イチヨコでややこしいヨコ文字もイチコロ!』 イチヨコ第2期では、経済用語の中でも、株式・債券・投資信託などの投資に役立 つ言葉に焦点を当ててお届けしていきます。 ときどき僕独自の偏った用語解説になったり、脱線することもありますが、他の 用語解説では得られない情報も入れていきますので、ご容赦を! ぜひ、みなさんの投資ライフに役立ててくださいね。 それではレッスン開始です! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ Bollinger Bands ■ ◆統計学を使用したテクニカル指標。 ボリンジャーバンドとは、80年代にボリンジャー・キャピタル・マネジメントの ファンドマネージャー、ジョン・ボリンジャー(John Bollinger)によって考案さ れた、統計学を用いたテクニカル指標です。 バンドとは「帯」のこと。直訳すれば「ボリンジャーの帯」ということになるの ですが、この帯は株価の収まるべき範囲を表しています。株価がこの帯の上に近 づけば下に戻る傾向が高くなるし、下に近づけば上に戻っていく傾向が見られる という帯なのです。 ボリンジャーバンドは、Yahoo Finance などのチャートでも簡単に表すことがで きます。たとえば、こうです。 http://tinyurl.com/2bzl4a このオレンジのライン(25日移動平均)を囲むグレーのラインで囲まれた帯が、 ボリンジャーバンドです。 ボリンジャーバンドは、このように25日移動平均線を基準に使うことが多いので すが、なんらかの移動平均線を中心に、上下を標準偏差の値で挟むという形式を とります。上のラインを「+σ(プラスシグマ)」といい、下のラインを「−σ (マイナスシグマ)」と呼びます。σとは統計学で標準偏差を意味しますが、そ のためボリンジャーバンドのことを「シグマバンド」と呼ぶこともあります。 ◆ 取引を行うサインを出してくれる魔法の線。 ボリンジャーバンドを使った取引というのは、非常にシンプルです。株価が下の ライン(−σ)に近づいたら「買い」で、上のライン(+σ)に近づいたり抜けた りしたら「売り」ということになります。 統計学的には、このσの範囲内(±σ)に収まる確率は68.26%、さらに±2σの 範囲まで広げれば、その確率は95.44%に収まるそうです。つまり、この帯の上下 の範囲で取引するということは、非常に勝てる確率が高いと言えます。少なくと も一般人の「勘」よりはかなり高い確率と言えるのではないでしょうか? 一般的に投資にボリンジャーバンドを使う場合には、このように逆張りに使う ケースが多く見られます。しかし、一部にこのボリンジャーバンドを上に突き抜 けた場合や下に抜けた場合をトレンドの変更のサインと見て、順張りに使うと考 える投資家もいます。 ボリンジャーバンドを突き抜けるということは、統計上「非常に起こりにくい」 ことであり、なんらかの異変が起こっていると見ることができるのです。その場 合にはもちろんその段階で「買い」「売り」の順張りを行い、利益の獲得を狙っ ていくのです。 実は、ボリンジャー自身はボリンジャーバンドを、トレンドの変更サインとして 使っていたのだと彼の著書「ボリンジャーバンド入門」の中で明かしています。 ◆ マーケットは相対的だ。 ボリンジャーが一貫して説いていた概念は、相対性、自主性そして客観性でした。 マーケットに限らず、絶対的な真実・尺度といったものは現実社会には存在しな い、と考えていたのです。 もし誰かが唯一絶対的なルールや尺度を当てはめてうまくやっていると主張した としても、それは狭く限定されたパラダイムの中でのローカルルールに縛られて いるにすぎず、もしそういった態度でマーケットに臨むならば、早晩苦い思いを することになるであろう、という警鐘を鳴らしてもいたのです。 世に「投資必勝法」なるものは数多く存在しますが、このボリンジャーバンドに しても一つに尺度に過ぎず、他の様々なファクターに影響を受けるとボリンジ ャー自身は語っています。 われわれも、投資の世界に絶対的な指標など存在しないことは常に肝に銘じてお く必要がありますね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■編集後記■ 企業の好決算の発表が相次いでも、なかなか株価に反映はしないですね。 円は相変わらず、どの通貨に対しても安いですし、世界中の株価が上がり続ける 中で、どこか取り残された感のある日本のマーケットです。 特に新興市場のマーケットの成績が芳しくありません。かつてものすごい利益を 投資家に与えたベンチャー企業群は、ライブドアの凋落に合わせるように、なか なか予定通りの成長の業績を残せない企業の方が目立ちます。最近で目だったベ ンチャー企業といえば、ミクシイくらいのもので、かつてはヤフー、楽天、ライ ブドアなどの大スターを擁していた頃に比べるとかなり見劣りがします。 閑古鳥の鳴いていた六大学野球は、たった1人の新1年生の登場によって、まった くスタジアムの雰囲気が変わりました。低迷する男子プロゴルフ界でも、突然現 われ石川君をいかに招待できるかに、今後の観客動員の鍵が握られると思われま す。六大学・男子プロゴルフとも、たった1人のスターがすべての流れを変えてし まいましたよね。 新興マーケットでも、きっとこういうことが起こらない限り、なかなか相場は戻 らないと思います。画期的で、新鮮で、しっかりとした成績を残す企業・・・。 早くこういう企業が現われることを祈るばかりです。 それでは、また次回! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【イチヨコ・ナビゲーターFP】 シン ------------------------------------------------------------------------ info@syc21.com http://www.syc21.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメルマガは、週に1回程度発行しています。 特に著作権はありません。じゃんじゃん流用してください(笑) 登録の解除はこちらからお願いいたします。 http://www.mag2.com/m/0000176104.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


