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戒厳令下の韓国、冷戦下のポーランド、経済発展萌芽の時代のタイに駐在し、現在も世界を飛び回る筆者がお届けする、リスクマネジメントに関わる雑学知識

  • 発行周期 不定期
  • 最新号 2008/09/08
  • 部数 349部
  • メルマガID 0000176001
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2006/08/13

[リスクマネジメント No. 40]高田君のおばあさん

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発行人が監修・執筆している通信教育講座
工学研究社「メーカー社員のリスクマネジメント実践講座」
http://www.kogaku.co.jp/kouza/e35c.html
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日付:2006-08-13

[リスクマネジメント No. 40]高田君のおばあさん

 高田君とは、小学校から中学校までいっしょだった。彼の家は、わが家から歩
いて2分、アパートなどが建ち並ぶ路地裏で町工場をやっていた。彼の一家は在日
韓国人だった。

 中学3年生の時、教室で彼とふざけていて、私は入り口の扉のガラスに手を突っ
込んで怪我をしてしまった。すぐ近くの病院に連れて行かれて、私は手当てを受
けた。お互いふざけていたのだから、別に彼のせいで怪我をしたとも思っていな
かった。

 その日の夜、「ごめんください。」という、年配の女性の声がわが家の玄関先
でした。私が出て行くと、玄関先には打ちひしがれた高田君と彼のおばあさん
が、果物かごを持って立っていた。しかも、おばあさんはチマチョゴリで正装し
ている。

 高田君は、自分の責任で私に怪我をさせてしまったと思っていた。それで、謝
りに来たのである。当方も、やはり祖母が応対したが、こちらもびっくりしてし
まった。ありがたく果物はいただいたが、気にすることはないですよと伝えた。

 この時、本当に感心したのは高田君のおばあさんの服装である。近所に謝りに
行くのにも、わざわざきちんと正装してやって来られた。果たして、日本人だっ
たら、子供のもめ事にここまできちんとするであろうか。

 前号で、「日本」という井戸の中ではわからないことを、日本人には欠けてい
ることを、日本以外にご先祖を持つ人たちは井戸の中に持ち込んできてくれると
いうことを書いたが、まさに、そのことを象徴する出来事であった。

 誠意を形にするということはどういうことか、謝る時はどうするべきか、非常
に勉強させられた出来事だった。

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国際派を目指す人のためのリスクマネジメント講座
・発行人 荒木純夫(あらきすみお)
 株式会社ビューポイント情報科学研究所 http://www.vpi.co.jp/
・転載は発行人の署名を必ず含めてください。署名なしの転載は固くお断りします。
・発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
・配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000176001.html 
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