アート・コラム/「印象派と女性画家」ほか
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ブログ「街と電車を鑑賞する」始めました
電車が地面を走る街に、なぜか心がひかれる。電車が映える街、といってもいい。
別に鉄道車両そのものに興味があるわけじゃない。電車の存在が、街を温かくしてくれるのだ。
高架線や地下鉄の部分の増えた都内やその近郊にも、そんな懐かしい街がまだまだある。
そんな街に出向き、電車を、そして通りや建物などを存分に観察し、報告したい。
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※「アート・コラム 美術鑑賞をもっと楽しく」は、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
を利用して原則として隔週土曜日に発行(http://www.mag2.com/):ID=0000175868
※購読中止は下記のページからどうぞ。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/contents/artcolumn.html
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※前回読者数=292人
■オススメ知的活動イベント/「アート特別会員」が対象
(お薦めの美術展・イベント情報を毎週配信、また随時開催の美術展鑑賞会、
美術セミナー、トーキョー史跡・文学・落語ウォークなどに無料参加可能)
【会費】2か月:千円、半年:二千円、年:三千円。
申し込み方法 > 参加したい企画(複数可)と希望会員期間(半年など)を明記し、contents@qj8.so-net.ne.jpにメールください。
☆★☆ 現在決まっている「アート特別会員」のための活動予定 ☆★☆
11月 03日 (土・祝): ミニセミナー「印象主義、象徴主義、表現主義、そしてムンク」&図書館を楽しもう〜「ムンク展」招待券つき
集合: 11時 00分
場所: 原宿 (詳細は4日前までにcontents@qj8.so-net.ne.jpに問い合わせてください)
費用: 無料(申込順5名様)
11月 10日 (土): ミニセミナー「樋口一葉の文学を支えたもの」&図書館を楽しもう
集合: 11時 00分
場所: 原宿 (詳細は4日前までにcontents@qj8.so-net.ne.jpに問い合わせてください)
費用: 無料(申込順5名様)
11月 11日 (日): 特別鑑賞会(ベルト・モリゾ展)〜解説つき
集合: 11時 00分
場所: 新宿(損保ジャパン東郷青児美術館) (詳細は5日前までにcontents@qj8.so-net.ne.jpに問い合わせてください)
費用: チケット代含め無料(申込順6名様)
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印象派と女性画家
今でこそ人気の高い印象派の絵画。明るくてカラフルで、情緒的でみずみずしい。
自然の恵みや人間の営みに向ける暖かい目が伝わってくる。しかしその一方で印象派
には、サロンに対する反逆という側面が常について回る。サロンとは、19世紀後半ま
でフランス美術界の権威として、しばしば新しい動きを抑えつけてきたシステムだ。
直接印象派展に出品した作家ではないが、その精神的支柱であったマネの作品の数々
が、サロンに落選したり酷評されたりしたのは、有名な話である。
そんな反権威的ともいえる印象派は、単に絵画作品としての新しさをもたらしただ
けではない。少なくとも3つのカベを打ち壊している。
1つは芸術ジャンルというカベだ。それまでほぼ別個に発展してきた絵画、音楽、
文学が、この時代から相互交流が本格化する。その代表例は、音の印象派と呼ばれ、
実際にモネやルノワールと交流して影響を与え合ったドビュッシーだろう。小説家の
中では、「居酒屋」や「ナナ」で知られるエミール・ゾラが、サロンと対立したマネ
を熱心に擁護している。「ナナ」はマネが画題で取り上げたテーマでもある。さらに
詩人では、ボードレールやマラルメなどが、やはりマネと大きな影響を与え合った。
2つ目は性別というカベである。印象派以前では、バルビゾン派の中堅画家であっ
たフランソワ=オーギュスト・ボヌールの姉が動物画を発表していたくらいで、女性の
画家はほとんど知られていなかった。しかし印象派展では、ベルト・モリゾやメアリ
ー・カサットらが、まさに中心人物として活躍している。当時女性は美術の高等教育
を受けることすらできなかったから、サロンほど敷居の高くない場は、非常にありが
たかっただろう。
3つ目は外国とのカベ。それまでフランスで活躍する外国人画家はほとんどいなか
った。そこに風穴が開いた。印象派の代表格でいえば、シスレーがイギリス人である。
実は印象派自体、普仏戦争を避けてイギリスに渡ったモネやピサロらが、ターナーや
コンスタブルの光表現と出会って生まれたという側面がある。女性画家として先ほど
名をあげたカサットもアメリカ人だ。印象派展に出したわけではないが、後期印象派
と分類されることの多いヴァン・ゴッホはオランダ人である。
面白いことに、芸術ジャンルを越えた交流や、外国人画家の活躍は、20世紀前半の
エコール・ド・パリの時代にさらに本格的に進んだ。しかし女性画家の方は、その後
もシュザンヌ・ヴァラドンやマリー・ローランサンなど続いていないわけではないが、
それほど劇的に増えてはいない。だからこそ一層、印象派の女性画家の存在が貴重に
なってくる。モリゾの風景画の間接照明のように柔らかい光。カサットのほほえまし
い女性人物画。当時は女性が、家族以外の男性を描くことも許されなかった。制約だ
らけの中で構想された絵が、100年以上も後の私たちの心を強く打つ。
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発行人(ご感想、投稿など歓迎します)加藤良平/contents@qj8.so-net.ne.jp/03-3944-7988


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