バツイチ父さんの迷走  RSSを登録する

離婚して別に暮らす子供との付き合いを模索している父親です。ユーモアをまじえて明るく迷走したいと思います。

  • 発行周期 不定期
  • 最新号 2010/01/03
  • 部数 140部
  • メルマガID 0000175562
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2010/01/03

『告白』

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バツイチ父さんの迷走     著者・44歳、バツイチ

  【 別に暮らす息子13歳(中1)、娘10歳(小4) 】

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みなさま、あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願いします。

ワタクシ、参月は生まれ変わったような明るさに満ちていますが、それはメル
マガ本文の中でお伝えしていきたいと思います。

それでは「スタート」です。


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                告白

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水族館のデートを終えたその夜。

携帯の着信音が鳴った。

彼女からのメールだった。



胸を高鳴らせながらメールを開くと、また会ってもらえるという内容であった!!!

しかも三日後。お互いの仕事の関係で午前中からお昼まで会うことになった。

一週間後ではなく三日後というところに彼女の好意を読み取った。


「お断り」であれば再度会うことはないと思ったし、会っていただけるという
ことは、つまりは「お付き合いOK」であり、しかも日をおかず、ということ
はこちらと同じように早く再会したい気持ちが共通している・・・と感じたの
だった。



ついに運命の人に出逢った!!!

ぼくの中に幸福感が津波のように押し寄せてきたのだった。



二度目のデートは「熱田神宮を散歩しましょう」と誘った。

当日の朝、広大な敷地である熱田の森をゆっくり本殿へ向かって歩きながら、
一歩踏み込んだ会話をした。


二人で手水を使い、鳥居をくぐって本殿の前で参拝する。

いつもなら、(息子と娘を守っていただいてありがとうございます)と感謝する
にとどめているところをその日は、

(どうぞ○○さんを幸せに導いてあげてください)

普段なら絶対にしない祈願をした。

自分の隣にいる女性の幸せを願う・・・本当なら、(共に幸せな人生を歩めま
すように)と祈願すべきところかもしれないが、そうしなかったのは「予感」
があったからかもしれない。



「水族館も熱田神宮もナイス・チョイスです!」

歩きながら彼女はぼくに笑顔で言った。

神社やお寺といった空間が好きなところも共通しているのが嬉しかったし、話し
ていて価値観や人生観も重なる部分が多かった。


12月だというのに紅葉が残っており、境内の南神池のほとりのベンチに並んで
腰を下ろし、しばし景色に見惚れた。

ぼくはキチンとお付き合いを申し込まねばならないと思った。

「あの・・・お互いにバツイチで、過去を乗り越えてきたという意味でも、これ
からゆっくり二人で進んでいきませんか?」

神様のいらっしゃる熱田の森で自分の思いを伝えることができたのは本当に
良かったと思う。


彼女は、一瞬空気を飲み込むような表情をみせた。

「・・・・」

一秒、二秒、三秒・・・五秒は待てなかったかもしれない。

「あ、でも、この出逢ってからの十日間は本当にすごく幸せな思いでいっぱい
だったし、とても感謝してますので・・・メールででも断っていただければ
ぼくは潔く身を引きますし、しつこくはしませんから」

・・・と、彼女の揺らぎと自分の揺らぎを必死で支えるように言葉を継いだ。



それから何事もなかったように境内をあとにして、駅前のスターバックスで軽い
昼食を共にした。

じつはまだここでも期待(希望)を持っていた。

「○○さんて、本当に謙虚ですよね」

彼女の口からはぼくを勇気付ける言葉しか出てこないからだ。



その日はそこでお開きとなった。

「またメールします」

彼女は笑顔でそういって駅の改札へと歩き去った。



そしてその夜。

彼女からのメールが届いた。

ぼくは何故か怖くてしばらく携帯を開くことができなかった。



(彼女からのメール)

「今日は素敵な時間を本当に本当にありがとうございました。 中略
離婚後に自分のことをこれだけ話した男性はいませんでした。
だから本当に心が痛いのですが、○○さんと会うのは今日を最後にしたいと
思います。 以下、略」


予感があったとはいえ、奈落の底へ真っ逆さまであった。



つづく・・・。


                ◆◇◆

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

合掌

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発行者  参月

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