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2002年5月以来「良い国日本の再興」のメルマガを続けて来た「日本戦略の研究会」が、時事的な政治・経済・国際問題に関し、「日本の進路」を的確に探る観点から、「一日1テーマ」に絞り簡潔にお届けします。

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2009/10/30

日本の進路、統合版204★2009/10/12-10/15---20091030

★ 2008年12月第4週から、週2-3回をメドに、「日本の進路、統合版」を送信
申し上げております。後半部分に掲載しております「読者の広場」は、本音の
発言であり、役立つヒントと内容が豊富にございます。是非ご一読を、お願い
申し上げます。






日本の進路、統合版204★2009/10/12-10/15

★ 表題(目次)

689 インド洋上での補給活動廃止を、アフガンへの民生支援で誤魔化しては
ならない
690 日本において、ハブ=拠点且つ国際化が可能な空港は「羽田」以外に存
在しない、前原大臣の発言は当然である


★ 読者の広場(目次)――本文は後半部分にあります

689 米国としては、インド洋での給油より沖縄の基地問題が重要
689 米国は、日本の民主党の出方を見ている、インド洋での給油打ち切りが
悪い結果を産む可能性が高い

690 羽田空港のハブ化に大賛成
690 日本の空港数が多すぎる、ハブは羽田が最適
690 国際線を成田と関空としたのが間違い
690 空港には国内国際の両機能の一体的運用が肝要
690 JALと地方空港の80%を廃止して、羽田のハブ空港を推進すべき






日本の進路、統合版204★2009/10/12-10/15

日本の進路★0689★091013★インド洋での補給活動とアフガン

「日本の進路」  日本戦略の研究会   No.0689   2009/10/13


★ 表題: インド洋上での補給活動廃止を、アフガンへの民生支援で誤魔化
してはならない
                  鈴木良吾 sqll5@yahoo.co.jp


岡田克也外務大臣は2009年10月11日、アラブ首長国連邦のドバイ経由で、カブ
ール(アフガニスタンの首都)を訪問し、カルザイ大統領と会談しました。

アフガンは、タリバン(イスラーム原理主義勢力)との熾烈な内戦状態にあり
ます。岡田外相は、カブール空港から市中心部までの移動に、防弾自動車を使
用し、且つ車列を護衛するため、沿道には50mおきに治安部隊が配置されたと
言われています。

首都中心部でも、かかる厳戒態勢が欠かせない程、治安が悪化しており、岡田
外相のアフガン訪問が事前に発表されないで、秘密裏に実施された訳が十分に
理解出来ます。

 (注) アフガンが日本、アフガニスタンが日本国、と類似の関係(地域と国
家の差異)と理解して下さい。 


カルザイ大統領は「電力・教育(職業訓練)・農業開発」等への日本側の支援
を要請し、岡田外相は「アフガンの復興支援」を、重要なテーマとしたとされ
ています。

岡田外相のアフガン訪問意図は、民主党が衆院選前から主張している「インド
洋上での海上自衛隊による給油等の補給活動打ち切り」(2010年1月の期限で
延長無し、海上自衛隊の撤収)に対する代替手段として、「アフガン支援」を
米国側に提示する考えと申せます。


「復興支援」なるものは、戦闘状態(内戦)が収束しない前では、価値が非常
に低いと言わざるを得ません。たとえ日本側が、電力供給施設・訓練学校・農
業用の施設等を無償提供しても、タリバンの攻撃によって、アッと言う間に破
壊される可能性があります。


民主党の外交戦略は、社民党や民主党内の左翼勢力に大きく影響されて、「原
理主義」に拘泥して、「インド洋上での補給活動打ち切り」を断行し、米国そ
の他の関係諸国の信頼を失墜する可能性が高いです。

外交の軸足は、二国間同盟をがっちり固める事が肝要であります。多極化(ア
ジアと米国の両睨み)は、日本自体が、ほぼ自力の国防能力を達成しない限り
、国家存亡の危機には、役に立たないと申せます(無力の存在です)。


日本の財政状態は、極めて逼迫しています。アフガンに無償支援するよりも、
日本国内の経済を立て直して、諸外国に対して、迷惑をかける事が無く、毅然
たる態度を貫き通せるようにする事を先行すべきであります。

インド洋上での補給活動廃止を、アフガンへの民生ゼスチャー支援で、お茶を
濁し(表面だけ取り繕って、誤魔化しつつ切り抜け)てはなりません。

(日本の進路、No.0689、インド洋上での補給活動廃止を、アフガンへの民生
支援で誤魔化してはならない、完)





日本の進路★0690★091015★ハブ空港は羽田に

「日本の進路」  日本戦略の研究会   No.0690   2009/10/15


★ 表題: 日本において、ハブ=拠点且つ国際化が可能な空港は「羽田」以
外に存在しない、前原大臣の発言は当然である
                    佐藤ライザ qx1x@104.net


前原誠司国土交通大臣は2009年10月12日、2010年10月に羽田空港の第4(4番
目の)滑走路が完成する事を契機として、「羽田」の国際化を進めて、羽田を
ハブ(拠点)の国際空港とする方針を表明しました。

前項の前原提案は、従来からの「成田」は国際線用、「羽田」は国内線用と固
執して来た(住み分けて来た)原理原則を、双方共に(一体化して)国際・国
内両用として発展させるものであります。


 (注1) ハブ空港: 自転車等でスポークが集まる車軸の中心を「ハブ」と
呼び、複数の地方空港から路線が集まり、幹線機能(24時間使用・国際化対応
・複数の滑走路・大量の発着可能)を有する基幹的な拠点空港

 (注2) アジアの主要空港
空港名: 滑走路m×本数  発着回数 旅客数
羽田:  3000×2、2500×1 30.3万回 6682万人(10年10月2500×1追加)
成田:  4000×1、2500×1 19.5万回 3548万人(24時間使用が不能)
関西:  4000×1、3500×1 12.6万回 1662万人
仁川=韓:4000×1、3750×2 21.3万回 3123万人
香港:  3800×2 ・・・  30.5万回 4630万人
チャンギ:4000×2 ・・・  22.3万回 3522万人(シンガポール)

 (注3) 仁川空港のハブ化: 東~北東アジアでは、仁川(インチョン)空
港(South Korea )が、事実上のハブ=拠点空港となっている。日本の地方空
港から仁川へ飛び、ここで乗り継いで、米国や欧州へ飛行している。理由の第
一は、仁川経由(KAL=大韓航空、或は欧米系の航空会社利用)が運賃が安
い。理由の第二は、羽田=国内線・成田=国際線で場所が離れており、乗り継
ぎ面で不便且つ費用も高い。


前原大臣の発言に対して、成田空港の地元(千葉県及び成田空港周辺の地方自
治体)が困惑と反発の気勢を上げております。ただ、森田健作千葉県知事は、
10月14日に前原大臣と面談し、「羽田と成田」を共に首都圏の国際・国内両用
として、一体的に運用する骨子に賛同しました。

「日本において、ハブ=拠点且つ国際化が可能な空港は「羽田」以外に存在し
ない」と言う私共の主張の根拠理由は、次の通りであります。
 1、最低でも「4本」の滑走路、出来るだけ「6本」の滑走路を有する
 2、大型機の発着が可能な(2500m以上の)滑走路で、24時間利用が可能
 3、国内・国際双方の乗り入れで、乗り継ぎの利便性が高い
 4、首都等の大都市に近く、アクセス時間及び空港までの運賃が安価
 5、航空機の着地料金が格安


「成田」は、「1」で3本以上の滑走路拡大が不可能、「2」で利用時間に制限
有り、「4」で東京・横浜から遠く、移動運賃が高い、との原因理由によって
失格と申せます。

「関西」(関空)は、「1」で仮に滑走路を拡張しても、利用希望者が少なく
且つ海底の地盤軟弱もあって、赤字を累増するだけ、「4」で空港自体の場所
が南(和歌山側)へ寄り過ぎており、神戸・京都・大阪府北部方面の都市の利
用を完全に阻害(伊丹空港等の利用へ傾斜)、「5」で着地料金が極めて高価
、との原因理由によって失格と言わざるを得ません。


日本各地のエゴ・思惑を排除して、日本の航空事情を冷徹に勘案すると、ハブ
=拠点且つ国際化が可能な空港は、「羽田」以外に存在しない事が、小学生で
も理解出来ます。

将来「羽田空港」の滑走路を「6本」まで増設し、日本の地方空港・状況によ
っては東アジア各地の空港から、米国・欧州等へ向かう遠距離の国際便利用客
を「羽田」に集中して、抜本的に効率化を図るべきであります。

(日本の進路、No.0690、日本において、ハブ=拠点且つ国際化が可能な空港
は「羽田」以外に存在しない、前原大臣の発言は当然である、完)

(日本の進路、統合版204★2009/10/12-10/15本文完)






『読者の広場』―敬称略

★ 金城 元  件名: 米国としては、インド洋での給油より沖縄の基地問
題が重要

民主党の「インド洋上での補給活動打ち切り」に対して、米国側は予想外に冷
静であります。

米国としては、インド洋での給油は、米国自身で簡単に実施出来る(金銭的な
負担だけで済む)「軽い問題」と思われます。

沖縄の基地問題は、日本側の要求(沖縄県以外へ移設?)を断じてOK出来ず
、こじれれば(紛糾すれば)、日米軍事同盟の破断に繋がりかねません。

私は沖縄に縁(本籍)があるものですが、沖縄に米軍基地が存在する事が、沖
縄の安全保障になっていると信じています。


★ 村上英一  件名: 米国は、日本の民主党の出方を見ている、インド洋
での給油打ち切りが悪い結果を産む可能性が高い

鳩山由紀夫首相・岡田克也外務大臣らの「インドでの補給打ち切り」に対して
、米国側は反対の態度を明らかにしておりません。

米国側は、日本の民主党の今後の出方を、慎重に見極めようとしています。楽
観は絶対に禁物です。

米国における知日派は減少し、China の意向を重視する人が増えています。若
手の軍人の中には、米国軍人の血を流してまで、日本の為の石油シーレーンを
守ってやる必要無し、考えている人が大勢を占めるになって来ています。

China の本音は、2030年頃まで「温暖化を無視」する魂胆であり、China 国内
の石油需要を勘案すれば、日本の石油シーレーンを「横取り」したい誘惑に浸
り続けています。

鳩山由紀夫内閣は、エネルギー(石油シーレーン等)に対して、非常に無関心
であり、対応策を考えていないと言わざるを得ません。中東石油が日本へ届か
ない可能性は、今後年々高まって来ます。




★ 広島 稔  件名: 羽田空港のハブ化に大賛成

民主党の政策には賛成出来難いものが大多数ですが、「羽田空港のハブ化」に
は断然賛同します。

South Korea の仁川空港に負けてはなりません。羽田の滑走路を6本して、東
アジアのハブ空港とすべきです。成田空港は、サブ空港として残して置けば、
それで十分です。


★ 石田忠輔  件名: 日本の空港数が多すぎる、ハブは羽田が最適

航空機の燃料は依然として「石油」に頼っています。石油は100~200年後には
枯渇化傾向を辿り、十分な量の確保が困難となります。

国内の輸送には、鉄道をもっと活用すべきです。日本に約100の空港が存在す
るのは、明らかに過剰と言わざるを得ません。

国際線に限れば、石油が大幅に減っても、航空機に依存する必要があります。
日本の空港で、滑走路を5~6本にまで増やせるのは、「羽田」以外にあり得
ません。


★ 青木市子  件名: 国際線を成田と関空としたのが間違い

国際線を「成田」「関空」としたのは、航空行政の失敗です。都心部から離れ
た場所を選定した事が悪いのです。

今からでも遅くないので、「羽田」の滑走路を、3→4→6本へと増設して、国
内・国際両用の「ハブ空港」とすべきであります。


★ 長野志士  件名: 空港には国内国際の両機能の一体的運用が肝要

巨大都市に隣接し、滑走路が5-6本設置可能で、国内国際の両機能の一体的運
用に適する空港は、「羽田」意外にありません。

国際線と国内線を分離しようとした航空行政が、間違っていたと言わざるを得
ません。

民主党の政策には、不可解のものが多数を占めていますが、前原大臣の「羽田
ハブ空港」の提言に、大いに賛同します。


★ 島田隆三  件名: JALと地方空港の80%を廃止して、羽田のハブ空
港を推進すべき

今後の石油の枯骨化傾向を勘案すれば、新幹線で3時間までの航空路を撤廃す
る必要があります。

前項の断行に伴い、地方空港の80%以上は活用度を失います。地方のエゴで誘
致したJALの存在価値も無くなります。

国際線は、石油の枯骨化が相当進んでも残ります。羽田をハブ空港としての拡
充を最優先とすべき時機に至っています。

「読者の広場完」





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(日本の進路、統合版204★2009/10/12-10/15完)
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