2009/12/03
不安。
官僚主導から政治主導へ、というのが政権交代に伴う民主党の方針である。その結果 、大きく変化したのが陳情のルールである。自治体や業界団体の長はそれまでの霞ヶ関 詣でから民主党県連を通し、党幹事長から省庁の政務三役という手順を踏まなければ要 望を陳情するのが難しくなった。同じようなことが,社会保険労務士の団体にも生じて いる。 去る10月18日,大阪府社会保険労務士政治連盟は民主党大阪府総支部連合から「 意見交換会」という名目で呼び出された。そこで「これまでと違うのは,大臣のもとに 副大臣,政務官,この三役が決定の中心に座る。その三役による政策会議に我々(民主 党議員)が直接出向き,意見を述べる、あるいは声を届ける体制となっている。」など と言われたらしい。これは,要望があるなら,役人との接触は我々がやる。君達はこれ からは役人と接触しても無駄である,と言われたのと同じである。そして,厚生労働事 業の推進に協力を約束させられたのであるから、社会保険労務士団体も弱い立場になっ たものである。 だが、果して、こうしたやり方が恒久化するものであろうか。政務三役を構成する議員 達は選挙で選ばれた人達である。以後の選挙次第では、それらの議員達がどうなるもの かは分らない。そして懸念されることは、仮に恒久化されるとしたら、その地位に座る 者に新たな利権が生まれるのではないかということである。これでは、癒着を断ち切る どころではない。そうした事態を防ぐには,法的根拠を持った監視システムを常備する ことであるが、民主党がそのような法律を成立させるとは思えない。とすれば、メディ アに期待するしかないが、そのメディアもあてにはならない。不安は大きいというのが 実情ではないか。 ****************************************************************************** 社労士の目で見る事件と世相 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000173882.html ご意見ご感想はこちらまで toto3@r2.dion.ne.jp ******************************************************************************


