2009/12/17
【CSAJめるまが】12月15日号!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009.12月15日号━━ 発行:社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ) http://www.csaj.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今年最後の配信となりました。この一年、いろいろなことがありました。来年 も引き続きお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メールマガジン「CSAJめるまが」12月15日号 ---------------------------------------------------------------------- 目次 ------------------------------------------------------------------ 【1】(12月22日開催)今から知っておきたい並列化プログラミング実践 研修のご案内 ------------------------------------------------------------------ 【2】平成21年度 後期 会計ソフト実務能力試験申込受付中 企業団体割引を開始いたしました!! ------------------------------------------------------------------ 【3】アライアンスビジネス交流会プレゼンテーション希望企業募集のご 案内 ------------------------------------------------------------------ 【4】IPAの債務保証制度について ------------------------------------------------------------------ 【5】ASP/SaaS情報ポータルサイト「ASP/SaaS実力診断ガイド」のご紹介 ------------------------------------------------------------------ 【6】パッケージソフトウェア比較検索サイト「Find-IT」リニューアル のお知らせ ------------------------------------------------------------------ 【7】PC-SOS サポート事業者データベースのご案内 ----------------------------------------------------------------- 【8】「会員からのお知らせ」新着情報! ----------------------------------------------------------------- 【9】CSAJ入会案内&準会員制度について ----------------------------------------------------------------- 【10】コラム「ITリフレッシュメント」 「プライベート・クラウド」 ---------------------------------------------------------------------- ─────────────────────────────────── 【1】(12月22日開催)今から知っておきたい並列化プログラミング実 践研修のご案内 ─────────────────────────────────── CPUのクロック数増大に伴うパフォーマンスアップの時代は終わりを告げ、 マルチコアCPUに対応した並列化(マルチスレッド)プログラミングによる高 パフォーマンス・低消費電力の時代が訪れようとしています。 今回、今年9月に開催しました「メニーコア時代の並列化プログラミング初 級入門」に引き続き、並列化プログラミングについて、より深く入り込む内容 の実践研修を行います。12月11日(終了)と12月22日の全2回に渡り、並列化 プログラミングについて簡単なサンプルによる具体例の提示やOpenMPによるス レッド化のテクニック、またコンパイラーをはじめ、並列化プログラミングに 欠かせないアナライザやデバッガなどの支援ツールなどについてデモを交えて 詳しく解説します。 プログラマや研究開発部門などの技術者を対象に、並列化プログラミングは 難しそうだと躊躇していた方、始めてみたものの途中で挫折した方などにお薦 めです。奮ってご参加ください。 ○日時:第2回 平成21年12月22日(火)14:00~17:30(受付開始13:30) ○会場:CSAJ会議室 ○内容: 第2回 ・並列思考によるソフトウェア開発 -高度なスレッド化の実践- ・並列化プログラミングの基本的なツールの説明(2) 並列化による性能向上の確認ツール、VTuneによるプログラムの性能解 析、およびThread Profiler ・ソフトウェアの並列化で貢献するグリーンIT ○参加費:無料 ○定員:30名 ※但し、定員になり次第、締め切りとさせていただきます。 ▼詳細はこちら http://www.csaj.jp/seminar/2009/1211_seminar.html ─────────────────────────────────── 【2】平成21年度 後期 会計ソフト実務能力試験申込受付中 企業団体割引を開始いたしました!! ─────────────────────────────────── ---------------------------------------------------------------------- 会計ソフト実務能力試験(旧名称:パソコン財務会計主任者試験)は、平成5 年度より一般受験者を募り、総受験者数は5万5千人に及びます。全国の本資格 取得者は、企業の即戦力として活躍されています。また、就職、転職の際にも 有利になるだけでなく、自己啓発・スキルアップにも活用いただき、本資格を 広範囲にご利用いただいているといえます。ぜひ、社内教育の一環として、ま たは自己スキルアップの手段として取り組まれることをお勧めいたします! ---------------------------------------------------------------------- ★受験料の割引制度を開始いたしました! ◎「企業団体割引」(最大40%引き) 企業単位で団体受験される場合、受験者数に応じて割引いたします! ・10名まで(10%引き)・11~30名(20%引き)・31~50名(30%引き) ・51名以上(40%引き) ・割引対象:一般企業の団体受験者(自社の従業員に限る) ・申込・受験方法:自社会場またはPC持込による団体申込および団体受験 ※学校、スクール、職業訓練校等の教育機関は除きます。 上記割引制度の詳細・お申込みは試験センター zaimu_cs@csaj.jp まで! 【後期 会計ソフト実務能力試験 1級・2級概要】======================== ■試験日時 平成22年2月21日(日) 【1級】13:00~15:00 実技試験(30問 120分) 【2級】11:00~12:00 筆記試験(60問 60分) ※試験時間は変更される場合がございます。 ■受験料 【1級】 9,000円(税込):ノートPCと会計ソフトの持込受験 12,000円(税込):会場のシステムを利用した受験 【2級】 5,000円(税込) ※1級・2級併願は上記の合計金額です。 ※各種割引は、上記料金より割り引かれます(ただし「企業 団体割引」は自社のPC環境または持ち込み環境のみが対象 となります)。 ■申込締切 平成22年1月14日(木) ■1級試験概要 会計ソフトを利用する上で必要なパソコンの応用知識と、簿記 経理に関する実務上の体系的知識(日商簿記2級程度以上の知 識および各種税務などに関する基本的な知識)を有し、パソコ ン会計システムを活用した会計業務に関し、指導者的立場で管 理、運用ができる能力を判定します。 ■1級受験資格 (1)2級または平成11年度以前の第2種資格取得者 (2)日本商工会議所簿記検定2級以上取得者 ※(2)は2級試験は免除されますが、2級合格の認定を与えるも のではありません。 ※1級/2級併願受験もできます。 ■1級受験対象ソフト 1級実技試験では、以下の会計ソフトが利用いただけます! 大蔵大臣 会計王 勘定奉行 財務応援 SMILE is ネットde会計 ネットde記帳 PCA会計 弥生会計(50音順) ※バージョン等の詳細は公式Webページをご確認ください。 ■2級試験概要 会計ソフトとその利用に関する基本知識と、簿記経理に関する 実務上の基礎知識(日商簿記3級程度以上の知識および消費税 などに関する基本的な知識)を有し、パソコン会計システムの 利用を理解し、日常業務ができる能力を判定します。 ■2級受験資格 特に制限はありません。 ▼詳細・お申し込みはこちら http://www.csaj.jp/zaimu/ ▼お問い合わせ zaimu_cs@csaj.jp ※お問い合わせはメールのみとなります。 ─────────────────────────────────── 【3】アライアンスビジネス交流会プレゼンテーション希望企業募集のご案内 ─────────────────────────────────── アライアンスビジネス交流会では、プレゼンテーション希望企業を随時募集 しています。奮ってお申し込みくださいますようご案内申し上げます。 ◆対象 ITソフトウェアプロダクトや関連サービスをお持ちの企業 (β版やプロトタイプ版は除く) ◆参加資格 ・CSAJ会員: 5,000円(プレゼンテーション、展示物設置、1名無料) ・非会員 :20,000円(プレゼンテーション、展示物設置、1名無料) ※原則、CSAJ会員を優先します。この機会に是非ご利用ください。 ◆参加メリット ・ビジネスパートナーを見つける機会を得られます! ・自社のプロダクトやサービスをPRすることができます! ・参加企業と販売、技術開発、資本等の提携を結ぶ機会が得られます! ・CSAJアラインス大賞各賞の対象となる機会を得られます!各賞を受賞 することでプロダクトやサービスの認知度が上がり、企業の信用力が 高まります! ▼プレゼンテーションの詳細・お申込はこちらから! http://www.csaj.jp/activity/ab/index.html http://www.csaj.jp/activity/ab/ab_presen.html ------------------------------------------------------------------ 過去の提携実績率29.3%、プレゼンテーション企業参加数延べ250社の実 績を持つビジネスマッチングイベント「アライアンスビジネス交流会」 (※上記、提携実績率及び企業参加数はCSAJ事務局調べ) ------------------------------------------------------------------ ※プレゼンテーションご希望の企業へは、事務局員による事前審査を行わせて いただきます。 ─────────────────────────────────── 【4】IPAの債務保証制度について ─────────────────────────────────── 情報処理サービス業、ソフトウェア業、中小企業等は、担保となる資産に乏し く、企業規模も小さいため、資金調達面で厳しい立場に置かれています。そこ で、IPAでは、それらの企業がプログラムの開発、情報処理技術者の教育等に 必要な資金を金融機関から借り入れる場合に、その資金調達が円滑に行われる ための支援措置として、無担保の債務保証を行っています。 詳しくは、以下をご覧ください。 ▼IPA「債務保証事業」 http://www.ipa.go.jp/software/hosyo/ 【お問合せ先】 (独)情報処理推進機構 ソフトウェア開発事業部 金融グループ TEL:03-5978-7505 FAX:03-5978-7515 E-mail:hosyou-inquiry@ipa.go.jp ─────────────────────────────────── 【5】ASP/SaaS情報ポータルサイト「ASP/SaaS実力診断ガイド」のご紹介 ─────────────────────────────────── (社)コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)は、中小企業を中心とした企業 への“ASP/SaaSの普及”を目指し、ASP/SaaS情報ポータルサイトとして2003年 よりスタートした「ASP/SaaS実力診断ガイド」に、2007年11月より運営協力を 行っております。 「ASP/SaaS 実力診断ガイド」は、ASP/SaaSベンダが自社のサービスの機能・ 価格などの概要等を無料で掲載し、エンドユーザやシステムインテグレータな どにPR することができます。またエンドユーザーはすべてのサービスを同 フォーマットで確認でき、効率的に検索・比較・検討できる非常に有益なポー タルサイトです。 CSAJでは、経済産業省が進める「中小企業におけるIT化促進」を目的とした ASP/SaaSの普及促進に対し、「SaaS研究会」を立ち上げて取り組んでおります が、サービス登録数において、既に大きな実績をあげている「ASP/SaaS実力診 断ガイド」と協力することにより、今後、「ASP/SaaS実力診断ガイド」をASP/ SaaSサービスのPRの場として提供してまいります。 ▼ASP/SaaS情報ポータルサイト「ASP/SaaS実力診断ガイド」 http://www.csaj.jp/activity/aspsaas/index.html ─────────────────────────────────── 【6】パッケージソフトウェア比較検索サイト「Find-IT」リニューアルのお知 らせ ─────────────────────────────────── 当協会が2006年より運営協力を行っているパッケージソフトウェア比較検索サ イト「Find-IT」(運営:インプレスビジネスメディア)が、企業とIT製品/ サービスを結ぶマッチングサイトとして生まれ変わります。なお、登録は基本 無料です。 ■Find-IT(ファインドイット)とは Find-IT は、IT 製品・サービスの導入を検討している企業と、IT 製品等を販 売したいIT ベンダーを結びつけるビジネスマッチングサービスです。 IT 製品・サービスの導入を検討しているユーザー企業は、Find-IT を使うこ とによってIT ベンダーが登録したIT 製品・サービスを誰でも閲覧することが でき、カテゴリ―分けされたそれらの中から必要な情報を容易に探し出すこと ができます。また、無料の会員登録を行うことで、より多くのサービスを利用 できるようになります。 会員登録をした会員ユーザーは、気になるIT 製品・サービスに対してブック マークを付け、比較検討や資料請求、特定のIT 製品・サービスに対しての問 合せをすることが可能となります。Find-IT を使えば、判断の難しい企業向け のIT 製品・サービス導入にあたり、効率的に比較検討することができます。 ▼詳細はこちら http://www.csaj.jp/activity/findit/about_find-it.pdf ▼Find-ITはこちら http://www.csaj.jp/activity/findit/ ─────────────────────────────────── 【7】PC-SOS サポート事業者データベースのご案内 ─────────────────────────────────── 平成9年4月に通商産業省(現経済産業省)の指導の下、パソコン関係5団体によ るPCコンシューマ・サポート連絡協議会(PC-SOS)がパソコンを利用する個人 のコンシューマユーザを対象にしたパソコンユーザサポート体制を推進する組 織として設立され、その活動の一環として全国のサポート事業者のデータベー ス化してWeb上に公開してまいりました。その後サポート事業者データベース は日本ユースウェア協会へ管理・運営が移管され、更にCSAJと日本ユースウェ ア協会が統合されたことに伴い、平成19年度よりCSAJがサポート事業者データ ベースの管理・運営を引き継いでいます。 この度、「PC-SOS サポート事業者データベース」のシステムを一部改修し、 平成20年4月よりリニューアルオープンいたしました。従来のシステムから以 下の点が変更されています。 ○事業者の編集が簡単になりました 今まで、データを編集する際には事業者の「データ番号」を入力する必要が ありました。これからは、自身が登録した事業者を、リストから呼び出す事が できます。 ○ログインID/暗証番号の問合せ機能が追加されました ログインID/暗証番号をお忘れになった場合、ご登録いただいている連絡者 のメールアドレスを入力すると、メールでお知らせいたします。 ○事業者検索が強化されました 検索結果一覧に表示する項目を選択できるようになりました。さらに、事業 者情報は、毎月の閲覧数の多いものや、新しく更新されたものが優先して表示 されるようになりました。ユーザが、より信頼性の高い事業者を見つけられる ようになりました。 この他にもプログラムやデータベースの見直しを行なったことによって、処理 速度も向上し、使い勝手が良くなっています。 登録や利用についての費用は一切掛かりません。コンシューマ向けにサポート 事業を行なわれている法人・個人事業者の方はぜひご利用ください。 ▼PC-SOS サポート事業者データベース http://www.pc-sos.or.jp/ ─────────────────────────────────── 【8】「会員からのお知らせ」新着情報! ─────────────────────────────────── ●イベント・セミナー情報 ・株式会社富士通ラーニングメディア 2009年12月18日(金)、2010年1月22日(金) 【無料セミナー】2010年度 新入社員の育成を考える http://www.csaj.jp/memberinfo/eventseminar/2009/091218_flm.html http://www.csaj.jp/memberinfo/eventseminar/2010/100122_flm.html ・特定非営利活動法人LPI-Japan 2010年1月15日(金) 13時30分~16時30分 『LPICレベル1技術解説無料セミナー ~新出題範囲における受験準備とポ イント解説』開催のお知らせ http://www.csaj.jp/memberinfo/eventseminar/2010/100115_lpijapan.html ・特定非営利活動法人LPI-Japan 2009年12月1日(火) 13時30分~17時00分 『LPICレベル2技術解説無料セミナー』開催@東京(1月23日)のお知らせ http://www.csaj.jp/memberinfo/eventseminar/2010/100123_lpijapan.html ・株式会社富士通ラーニングメディア 2010年1月14日(木) 【無料セミナー】世界的に導入されているビジネス・マインド研修 「7つ の習慣」体験セミナー(名古屋) http://www.csaj.jp/memberinfo/eventseminar/2010/100114_flm.html ・株式会社富士通ラーニングメディア 2010年1月19日(火) 【無料セミナー】人材力の見える化はスキルチェックから!“人材力の見 える化”による戦略的人材育成セミナー(大阪) http://www.csaj.jp/memberinfo/eventseminar/2010/100119_flm.html ・特定非営利活動法人LPI-Japan 2010年1月29日(金)13時30分~16時45分 『第2弾!クラウドコンピューティング時代におけるLinux技術者の将来』 (2010年1月29日)開催のお知らせ http://www.csaj.jp/memberinfo/eventseminar/2010/100129_lpijapan.html ●製品・リリース情報 ・株式会社ヴィバーク SQL Server2000、2005、2008のトランザクションログを解析し、過去の更 新履歴を表示 SQL Serverトランザクションログ解析ツール「sarasa」 http://www.csaj.jp/memberinfo/product/2009/091207_vivouac.html ─────────────────────────────────── 【9】CSAJ入会案内&準会員制度について ─────────────────────────────────── CSAJは、コンピュータソフトウェア開発/流通/インターネット/ネット ワーク/通信ビジネス/サポートサービス等のIT関連企業、団体の方々にご参 加いただいております。 ▼CSAJ概要 http://www.csaj.jp/profile/gaiyo.html ▼入会資格、手続き、会費などはこちら http://www.csaj.jp/nyukai/nyukai_index.html また、CSAJでは、ベンチャー企業支援の一環として、 ・年間売上高1億円未満 ・従業員20人未満の企業 上記いずれかに該当する企業を対象に、最長1年間、会費無料で 会員相当のサービスを提供する「準会員制度」を設けております。 多くのベンチャー企業が準会員としてCSAJに参加し、様々な活動や交流を通 じてビジネスを活性化させ、新たに正会員として引き続き参加いただいており ます。 ▼準会員制度の詳細・資料請求はこちらから http://www.csaj.jp/nyukai/sinjunkaiin.html ─────────────────────────────────── 【10】コラム「ITリフレッシュメント」 ─────────────────────────────────── プライベート・クラウド CSAJ 専務理事 前川 徹 プライベート・クラウドとは何か 国防総省の情報システム局(Defense Information Systems Agency (DISA))は、2008年からRACE(Rapid Access Computing Environment)と呼ばれ る情報システムを運用している。このRACEは、ちょうどAmazon.comやGoogleが 提供しているクラウドと同じように、DOD内のユーザーに対して、仮想サー バー設置し、その上で自由にアプリケーションを構築できる環境を提供してい る。通常のクラウドとの違いは、部外者はRACEを利用できないという点である。 このRACEの狙いはおそらく、DOD内に存在する膨大なサーバーを統合すると 同時に、今後DOD内で発生する新規のサーバー需要に臨機応変に対応すること にあると思われる。 こうした一組織、一企業内に利用が制限されているクラウド的環境が「プラ イベート・クラウド」と呼ばれているものである。 これに対して、Amazon.comやGoogleなどが提供しているクラウドは「パブ リック・クラウド」と呼ばれる。 情報セキュリティ面の不安や懸念からパブリック・クラウドの利用をため らっている大企業にとっては、プライベート・クラウドは魅力的に見えるに違 いない。 大手ITベンダーもこうした需要を見越して、プライベート・クラウド構築の ためのコンサルティング・サービスやハードウェア製品、ソフトウェア製品の 提供を始めている。 プライベート・クラウドはクラウドか? しかし、企業内に利用が限定されているプライベート・クラウドをクラウド と呼んでよいのだろうか。SaaS/クラウドは、利用者からみれば「所有」から 「利用」へのパラダイムシフトだと言われている。しかし、RACEのように組織 内に設置されたプライベート・クラウドは、その企業が所有していることにな り、「所有」から「利用」へのパラダイムシフトは起こらない。RACEの場合も、 構築はヒューレット・パッカードが行っており、おそらくDODがその構築費用 を全額負担している。 その企業内のユーザーの立場からみれば、「使いたいときにすぐに使える」、 「使っただけコストを負担すればよい」、「運用業務から解放される」などの 便益を享受できるが、企業としてはプライベート・クラウドの構築費用を負担 しており、運用業務は(外部委託するにしても)自己負担である。これでは従 来の情報システムと変わらない。 もちろん、社内に散らばっているサーバーをプライベート・クラウドに統合 することによって経費を削減することができるし、社内の情報処理ニーズに柔 軟に対応できる基盤ができるというメリットはある。しかし、その効用は、パ ブリック・クラウドの利用によって得られる効用とはかなり異なっている。 バーチャル・プライベート・クラウド ただ、プライベート・クラウドも、その設置場所や所有者、管理方法、コス トの負担方法の違いによって、いろいろなパターンが考えられる。 たとえば、プライベート・クラウドの設置場所は利用企業内と限定されるわ けではない。ベンダーのデータセンターにクラウドを設置し、広域イーサや VPNで社内ネットワークに接続する方法も考えられる。 また、必ずしもプライベート・クラウドを利用企業が所有する必要はない。 ベンダー企業の所有にしておき、利用料を支払うという形態をとることもでき る。 さらにプライベート・クラウドの実体であるサーバー群が物理的に独立し、そ の企業専用になっていなくても、仮想的に独立して専用になっており、管理も 自由になっているプライベート・クラウドも考えられる。実際、Amazon.comは 2009年8月からAmazon Virtual Private Cloud (VPC) のサービスを開始してい る。 このAmazon.comのバーチャル・プライベート・クラウドでは、Amazon.comが提 供するクラウドの一部を仮想的にプライベート・クラウドとして切り出し、そ れを利用企業のシステムとVPNで接続することによって、プライベート・クラ ウドとして利用できるというサービスである。社内にあるサーバーと同様に ローカルIPアドレスを振ることができ、社内システムとシームレスに接続でき る。管理ポリシーも情報セキュリティも自社システム同様の取り扱いになる。 バーチャル・プライベート・クラウドであれば、その効用もパブリック・クラ ウドに近いものになる。 次回は、クラウド時代のITビジネスについて考えてみよう。 ■略歴 1955年生まれ、1978年に通産省入省、 機械情報産業局情報政策企画室長、 JETRO New York センター 産業用電子機器部長(兼、(社)日本電子工業振興 協会ニューヨーク 駐在員)、情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセン ター所長 (兼、技術センター所長)、早稲田大学 大学院 国際情報通信研究 科 客員教授(専任)、富士通総研 経済研究所 主任研究員などを経て、2007 年4月からサイバー大学 IT総合学部教授。2008年7月に社団法人コンピュータ ソフトウェア協会専務理事に就任。 ▼コラム「ITリフレッシュメント」 http://www.csaj.jp/column/09/091215_maegawa.html ▼バックナンバー http://www.csaj.jp/column/ ●CSAJ WebサイトURL CSAJの情報発信窓口です。 http://www.csaj.jp/ ─────────────────────────────────── ●CSAJ Webサイトのリンクについて 当協会Webサイトは基本的にリンクフリーです。リンクされる場合には 必ずトップページよりお願いします。リンクにあたり事前の承認は必要 ありませんが、リンクした旨のご連絡をいただけますと幸いです。 http://www.csaj.jp/profile/csajlink.html ●CSAJ事務局 社団法人 コンピュータソフトウェア協会 〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-15 日本自転車会館 1号館5F 地図 http://www.csaj.jp/profile/csaj_map.html 代表 TEL:03-3560-8440 FAX:03-3560-8441 Pマーク審査室 TEL:03-3560-8444 FAX:03-3560-8445 ───────────────────────────────────


