2008/08/18
へっぽこバイオ研究!第 118 ラボ☆戦場でのもう一つの敵
こんばんは。 実験くらいしか取り得のない筆者。 そんな筆者が何気に自分がカッコよく見える瞬間。 廊下を曲がるときに、白衣で風を切ってみる。 階段を降りるときに、白衣をヒラヒラとたなびかせてみる。 映画の撮影中みたいなイメージです。 ・・・・・・ へっぽこ院生がモチベーションを上げる方法。 本当にこれでいいのか?自分みたいな。 泣かない。泣かないぞ。シクシク。 今夜も、バイオラボから直送でお届けします。 ─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─ へっぽこバイオ研究!〜素敵な科学のエッセンス 第118ラボ 発行者 やまの あべば 2008.8.17 ─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─ ┏今夜の目次 ┣1 バイオのサムライ ┣2 戦場でのもう一つの敵 ┗3 今日のひとこと(毎日変態&捏造記事事件) == == == == == == == == == == == == == == == == == == ┏ 1 バイオのサムライ ┗━━━━━━━━━━━┛ まずは前回の質問。 「顕微鏡の使い方をおぼえてますか?」の結果は 大体、おぼえてる。 (24票/92.3%) たぶん、使えない。 (2票/7.7%) でした。では、頂きましたコメントの紹介です。 (>以下は筆者コメントです) (「大体、おぼえてる。」と答えられた方) ○スライドガラスを割らないように、段々遠ざけましょうって 言われたのは覚えてる(笑)。 ○覗くのに夢中になって、何度もプレパラートの上にのっける薄いガラスを 割ったので教訓が・・・(笑 いつかうちに顕微鏡一台ほしいです。 ○覚えているも何も、学生時代は電子顕微鏡も使っていたぞよ。 >筆者は大学院生になってからも、ガラスを結構割っています(笑) 子供の頃は、誕生日に買ってもらった顕微鏡がありました。 顕微鏡を覗くと瞬時に変わる目前の世界は、プレゼントの箱を開けて 中を見てみるドキドキ感のような。当時、買ってもらったのは おもちゃみたいな顕微鏡だったので、サンプルをきれいに見るのに 苦労してましたが。それでも、いろいろと刺激になってたと思います。 みなさん、たくさんのコメント本当にありがとうございます! では今夜のアンケートです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Q,日本の英語教育ってどこか変? (選択肢) その1:確かに変だ。 その2:そうでもないよ。 http://vote1.fc2.com/poll.php?mode=browse&uid=666363&no=9 (↑回答ページです。締切は2008年09月16日) コメントもお願いします。200文字まで入力できます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ご参加よろしくお願いしますぅ! ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ┏ 2 Tonight 〜 戦場でのもう一つの敵 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 今夜、紹介するニュースは戦場で兵士を悩ませている ムシについてです。 Battlefield insectica 戦場にいるムシたち (Nature 454,18-19|3 July 2008) ◇砂漠にいるスナバエって? イラクなど軍が派兵されている砂漠には、スナバエというムシ がいるそうです。記事のサブタイトルには scourge of the desert という文字が。scourgeを辞書で引くと、災難とか、たたり!という意味だ そうで、スナバエがただ事でない影響を与えているらしいことがわかります。 で、スナバエでどんなのだろう?ってことで、調べてみることにしました。 まずは、英語版のWikipediaから。http://en.wikipedia.org/wiki/Sand_fly このページによると、ハエの仲間で、大きさは6mmくらい。 (上のページには、指の先に止まっている写真が載っています。) メスは、お腹の卵を育てるための栄養源として動物の血を吸うそうです。 ハエと聞くと、なんとなく、う○このまわりをプンプン飛び回ってる イメージが強いのですが、蚊のようなハエですね。 そして。このハエ。リーシュマニア症という病気を媒介し、皮膚に潰瘍を つくったりします。 これが、スナバエに刺されて皮膚に潰瘍ができてしまったお姉さんの写真。 あらあら。 http://tinyurl.com/5em77v 屋外でこんなムシがプンプン飛んで来たら、絶対イヤです。 てことで、軍の科学者たちはスナバエ対策にチカラを注ぐことになります。 日本でも売ってるムシよけスプレーの主成分は、ディートという物質ですが これはもともと米軍がベトナム戦争でのムシ対策用に開発し、民間でも 使用されるようになった・・・というのは、結構有名な話です。 ◇戦場での服の秘密 軍服にはムシ対策として、あらかじめペルメトリンという殺虫剤が 含ませてあるそうです。例えば、蚊が服にぶつかったら、薬が効いて 地面に落ちてそのまま死んでしまいます。しかし、スナバエは意識を 失うものの、5分くらいしたらプ〜ンとまた飛び立ってしまうとか。 これは、ちと厄介です。 2007年3月。問題点を克服するべく、海兵隊の軍服がリニューアルしました。 理論上は、なんと一度だけ処理すれば、服の寿命までずっと追加処理 しなくていいそうです。 例えば、効果が永久に持続するムシよけビキニ、なんてのにも応用すると 画期的かもしれません。 え?布の面積的に意味がない? しかも、デザイン的に永久に着たりしない? ・・・・・・ 誰か、ワタクシに人生の荒波をかいくぐれる白衣をお願いします。 で、話は戻って。 ただの服。されど服。ホント、涙ぐましい努力が注ぎ込まれいている 訳ですが、ここにも問題点はあって、この軍服は火の粉などで生地が 焦げてしまわないように処理が施してあります。 つまり、ムシよけと、焦げ防止の2つの処理が行われいて、変な影響が 出たらちょっとまずいんじゃないの?ということで、新たな方法が 考え出されようとしています。 本文では、3つ紹介されています。 1つ目。Bernierさんのチームは、ヒトの皮膚から出ているムシをひきつける 物質を特定して、それをブロックしてしまおうという方法。 2つ目。Katritzkyさんのチームは、コンピュータで効きそうな物質のモデル をつくって試すという方法。 3つ目。ルイジアナ州立大学のチームは、スナバエだけではなく同じ場所に住む 動物にも注目しました。動物にムシに効くクスリの入ったエサを与えます。すると、 その動物はクスリ入りの糞をします。それから、スナバエが糞に卵を産み付ける のですが、クスリの影響で幼虫が育たない・・・という方法です。 いろいろとアイデアが出てますが、このあたりが研究のおもしろさ かもしれません。 まとめ ・スナバエはリーシュマニア症を媒介する。 ・スナバエが戦地の兵士を悩ませている。 ・スナバエに効果的な方法を模索中。 ちなみに。 昔、「買ってはいけない」という本が流行ったことがありました。 恥ずかしいことですが、当時、未熟な筆者は内容を妄信していました。 メルマガ本文で出てきたムシよけのディート。かの本にはかなり“危険” だと煽る内容が書いてあった記憶があります。 (もう本は捨ててしまったので確認できませんが。) 化学物質なんですから、人体にまったく影響がないとは言いきれません。 でも、誰も好きこのんでクスリを使うわけではなく、それは リスクとベネフィット(利益)の天秤です。 例えば、マラリアが大流行していて、蚊に刺されたら最悪の場合は 死んでしまうかもしれない。こうなると、ディートの副作用がどうの こうのと言ってる場合ではなくなります。 確かに、クスリの影響を心配することは必要です。でも、あまりに 感情的に批判している言動などがあれば、それは残念ながらその方の 無知から来ているか、ウラに何かあるのでは・・・と疑った方がよい のかもしれません。 今夜もここまで読んで頂きましてありがとうございました。 ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ┏ 3 今日のひとこと(毎日変態&捏造記事事件) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ もうすでにご存じの方も多いとは思いますが、そうでない方も おられると思いますので簡単にアナウンスです。 毎日新聞社は少なくとも9年にわたって、英文ニュースサイトに おいて日本人を貶めるような低俗・捏造記事を配信し続けました。 その内容はあまりにひどすぎるので、ここでは敢えて触れません。 毎日新聞社はスポンサー対策と思われる“謝罪もどき”の記事は 紙面に掲載しました。しかし、日本人の名誉を回復するための 訂正記事は未だ出されていません。 (毎日新聞社は謝罪文で「英語サイトだけの問題」だとしていましたが、 有志の調査により紙媒体の英字新聞でも低俗記事が確認されています。) どのような変態・捏造記事が長年に発信されていたかは、下記サイトを ご覧ください。 http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/ 感想などは yamano@heppoko-bio.net までおよせください。 == == == == == == == == == == == == == == == == == == == このメルマガは、バイオラボのことを伝えてみようと発行して から(2005年秋創刊)、どうしたら多くのヒトにバイオラボ のこと、研究のことを伝えられるかを考えてきました。 できるだけ多くのヒトに読んでほしいと思いますので、本誌を お知り合いの方に紹介していただけますとと〜っても嬉しいです。 <やまのあべばのプロフィール> とにかく生きて動いてるものに反応する子どもだった。 虫かごをダンゴ虫やセミで山盛りにするのは日常茶飯事。 学部では不真面目に化学を専攻。大学院よりバイオ系に進む。 現在は部屋をビキニのお姉さんで一杯にしたいと願いながら 博士課程に在学中。メルマガライターの端くれ。でも無給。 ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ^^ ご感想などなんでもどうぞ⇒ yamano@heppoko-bio.net 筆者のブログ http://abeba.blog73.fc2.com メルマガ相互紹介のお問い合わせも上記メルアドまでどうぞ。 部数は問いませんのでお気軽に。 ☆本誌は下記のスタンドさんに配信してもらっています。 配信の登録・中止はこちらまで 『まぐまぐ!』 http://archive.mag2.com/0000173630/index.html 『メルマ!』 http://www.melma.com/backnumber_160569/ 『E-Magazine』 http://www.emaga.com/info/rc003994.html 『めろんぱん』 ↓ http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=009691 copy right reserved == == == == == == == == == == == == == == == == == == ==



