Pont des Arts ポン・デザール  RSSを登録する

パリ在住特派員によって、日本ではまだ紹介されていない展覧会情報、コンテンポラリーアート情報、美術市場、文化事情に関する様々なヨーロッパの最新アート情報をお届けします。

現在休刊中です    
解除

規約に同意して

2006/03/01

Pont des Arts ポン・デザール ヨーロッパ発最新アートニュース Vol.17

                                                          Vol.017 2005/3/1
=============================================================================
                         Pont des Arts 
                         ポン・デザール
                 ヨーロッパ発最新アートニュース
=============================================================================

                          もくじ


話題の展覧会情報
■静止した時間、ピエール・ボナール展
■科学と芸術 ローマ帝国におけるガラス展

コンテンポラリーアート
■ブーデルと現代アートのコラボレーション
■新パレ・ド・ト−キョウ

美術市場
■デッサン・フェア−

文化事情
■カラヴァッジオの作品発見
■ルーヴル美術館代表作がハイ・ミュージアムに。


------------------------------
話題の展覧会情報
-------------------------------
■静止した時間、ピエール・ボナール展

2年間の工事を終えて、2月初旬にリニューアルオープンしたパリ市
立近代美術館では、第一回目の特別展として、ボナールの回顧展が
開催されている。当館は、ボナールの代表作「入浴する裸婦」をは
じめとした多くの作品を所蔵する。作品は時代軸で分けられている
が、同じテーマの異なる作品を比較できるようになっている。ボナ
ールといえば、ブルジョワ階層の幸せな生活をパステルカラーで描
く作家というイメージが強い。日常生活にありふれたテーマを描い
ているにもかかわらず、一瞬の美を捕らえている大胆な構図と色彩
を今回の展覧会でボナールの作品の新たな魅力として発見してもら
いたいと学芸員は語っている。オルセー美術館などフランス国内の
美術館だけでなく、エルミタージュ美術館、メトロポリタンミュー
ジアムなど海外からの集められた作品も多く、絵画、デッサン、写
真、資料など約130点の作品が公開されている。

Pierre Bonnard, L'oeuvre d’art, un arret du temps
ピエール・ボナール 静止した時間展
パリ市立近代美術館	2006年5月7日まで
URL : http://www.paris.fr/portail/Culture/Portal.lut?page_id=6450


■科学と芸術 ローマ帝国におけるガラス展

パリの科学工業博物館では、ローマ帝国のガラスに焦点をあてた展
覧会が開催されている。ポンペイ博物館、ナポリ考古学博物館、ウ
フィツィ美術館からローマ帝国時代のガラス、ブロンズ、フレスコ
画など約400点の作品が貸し出されている。
紀元1世紀のローマ帝国で、ガラス製品が普及したのは、吹きガラ
スの技術とガラスの素材となる砂を液化できるまでの温度に達する
窯の発明にある。当時の大富豪たちの注文により、年間1億点のガ
ラス製品を生産している記録が残されている。ガラスは、単に生活
用品として使用する目的で作られただけではなく、金や銀などの貴
金属品と同等の価値をもつ高級品とみなされていた。今回の展覧会
では、ガラスを使って発明された科学的な実験装置が復元されてい
る。美しさだけではなく、ガラスが科学の進歩に貢献した素材であ
ったことを発見できるであろう。

Le verre dans l’Empire Romain
ローマ帝国におけるガラス展
パリ	科学工業博物館 	2006年8月27日まで
URL : http://www.cite-sciences.fr/francais/ala_cite/expositions/verre_romain/


------------------------------------
コンテンポラリーアート
------------------------------------
■ブーデルと現代アートのコラボレーション

20世紀初頭に活躍した彫刻家、アントワンヌ・ブーデルの美術館で
は、現在、スイス生まれのパリ在中の現代アート作家、フェリーチェ
・	ヴァリーニの展覧会が開催されている。この展覧会のため
に制作された3点のin situの作品の他、デッサン、写真、他の公共
施設でのプロジェクトを撮影した映像などが展示されている。空間
に幾何学模様や円形を使って描いた作品は、一定の場所から見ると
空間全体が一貫性をもつ新しい空間となるように制作されている。
特に、今回の作品では、ブーデルの作品との一体感があり、時代を
超えて作品同士が対話することに成功している。
フランスでは、ここ何年か、ルーヴル美術館、オルセー美術館、お
城などの歴史的建造物で、現代アートの展覧会が盛んになっている。
ブーデル美術館では、年に2回、現代アーティストの展覧会を開催し
ているが、これによって美術館の活気が取り戻されつつある。

Felice Varini
フェリーチェ・ヴァリーニ展
パリ ブーデル美術館	2006年5月21日まで
URL: http://www.v2asp.paris.fr/musees/bourdelle/


■新パレ・ド・ト−キョウ

ロンドンやニューヨークなどから比べると、まだまだ現代アートの
盛り上がりに欠けるパリではあるが、2002年の開館以降、100点以
上のアヴァンギャルドな現代アートの展覧会を続けているパレ・ド・
トーキョウにニューヨークから新しい館長が就任した。今後は、若
手アーティストの作品を積極的に公開し、1ヶ月に1度の割合でオ
ープニングパーティ−が行われる予定である。
また、1937年の万国博覧会のために建設された建物は、約6000平
米の空間が利用されていないことから、約25億円をかけて、デザ
イン、モード、映画などを中心とした現代クリエーションセンター
を併設する予定である。

URL : http://www.palaisdetokyo.com/


-------------
美術市場
-------------
■デッサン・フェア−

今年で15回目を迎えるデッサン・フェア−がパリで3月後半に開催
される。このフェア−は、規模的には大きくないが質の良さで知ら
れており、ヨーロッパ各国から美術館の学芸員やコレクターたちが
集まる。今年は、19世紀、20世紀の作品が多く出回ると見られてい
る。多くの作品が、約10000ユーロから50000ユーロ(約140万円か
ら700万円)で販売される。テオドール・ジェリコー、「メデユ−
ス号のいかだ」の男性の裸体の素描は、230000ユーロ(約3千220万
円)で取引される予定だ。

Salon du dessin デッサン・フェア−
パリ	2006年3月22日から27日まで
URL: http://www.salondudessin.com


---------------
文化事情
---------------
■カラヴァッジオの作品発見

フランスのロッシュ町(トゥ−ル近郊)のサン・アントワンヌ教会
にあった2つの作品が、イタリアバロック期の巨匠、カラヴァッジ
オ作と鑑定された。これらの2つの作品は、1601年から1605年ま
でローマに滞在していたフランス大使、セル伯爵によってカラヴァ
ッジオ(本名、ミケランジェロ・メリシ)から4枚購入しているう
ちの2枚と判断。今後、作品は歴史的文化遺産として指定される。

■ルーヴル美術館代表作がハイ・ミュージアムに。

今年の10月から11ヶ月間、ラファエル、プッサン、フラゴナールな
どのルーヴル美術館の代表作品が、アメリカのアトランタにあるハイ
・ミュージアム貸し出される予定だ。この貸し出しで指摘されている
のは、ラファエロの「バルダサ−ル・カスティグリオーネの肖像」が、
貸し出されることである。この作品は、1616年にルイ14世のコレク
ションとして収められて以来、保存の問題から一度もパリから出たこ
とがなく、以前、3ヶ月の貸し出し要請に対しても大問題となった経
緯がある。ハイ・ミュージアムは、作品の貸し出しに対して、ルーヴ
ル美術館に約1億8千200万円を支払っている。ルーヴル美術館は、2003
年の国との契約調印後、国立でありながらも、ルーヴル美術館独自で
収入を得ていかなくてはならないことから、作品の貸し出しによる収
入は大きい。しかしながら、保存上に問題が生じる危険のある作品を
長期間貸し出すことは、賛否両論の意見があり、今後論争が繰り広げ
られそうだ。


===========================================================================
発行日 :毎月1日
配信形式:テキストメール
発 行 :ART SITE INC. PARIS  http://www.artsite.co.jp
お問い合わせ先メールアドレス:rendez-vous@artsite.co.jp 
All rights reserved, 2005, ART SITE INC.

このメールマガジンは、以下のシステムを利用して配信しています。

発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
新規登録、解約、バックナンバーはこちらからお願いします。 http://ww.mag2.com/m/0000173453.html 

発行システム:『melma!』 http://melma.com/
新規登録、解約、バックナンバーはこちらからお願いします。
http://www.melma.com/backnumber_146922/
===========================================================================


現在休刊中です
解除

規約に同意して

最近の記事

上へ戻る