2006/02/01
ヨーロッパ発最新アートニュース Pont des Arts ポン・デザール Vol.16
Vol.016 2005/2/1
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Pont des Arts
ポン・デザール
ヨーロッパ発最新アートニュース
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もくじ
話題の展覧会情報
■華麗なるザクセン宮廷の秘宝展
■装飾美術とデッサン展
コンテンポラリーアート
■ウィリアム・クライン展
■トリノ・トリエンナーレ
美術市場
■2005年パリ美術市場の結果
■ヘンリー・ムーアの作品、記録更新
文化事情
■2枚の作品、レンブラント作と鑑定
■世界で最も来客数が多い美術館
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話題の展覧会情報
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■華麗なるザクセン宮廷の秘宝展
ドイツ、ドレスデンのザクセン選帝王でもあり、ポーランド王でもあっ
た、強王と呼ばれるアウグストII世の秘宝展が現在ヴェルサイユ宮殿
で開催されている。絵画、宝石、銀食器、彫刻、マイセンの陶器と256
点の美術品が展示されている。フランス人哲学者のヴォルテールは、
アウグストII世を、ルイ14世の次にヨーロッパで有能な王であると語
っている。アウグストII世の孫娘は、ルイ15世の息子との間に、ルイ
16世、ルイ18世、シャルル10世と3人のフランス王を出産している
こともあり、ザクセン宮廷とヴェルサイユ宮殿は、深いつながりがある。
また、アウグストII世自身も、何度もルイ14世に招待され、ヴェルサ
イユ宮殿に滞在している。
この展覧会だけのために、アウグストII世の栄光をたたえて金銀細工
職人、ディングリンガーと建築家、ペルモザールによって作られたア
ウグスト・オベリスクが、ドレスデンから貸し出されている。
Spelendeurs de la cour de Saxe Dresde a Versailles
ザクセン宮廷の華麗なる秘宝展
フランス ヴェルサイユ宮殿 2006年4月23日まで
URL : http://www.chateauversailles.fr/jp/1_Splendeurs_de_la_cour_de_Saxe.php
■装飾美術とデッサン展
パリのオルセ−美術館では、19世紀半ばから20世紀初期までの装飾美
術品のデッサンの展覧会が開催されている。19世紀後半から20世紀初
めのヨーロッパは、ガレ、ギマール、ミュシャなどアール・ヌーヴォー
と呼ばれる新しい芸術運動が花開いた時期であり、ガラス作品、金銀細
工、家具などの多くの装飾美術品が残されている。経済が発展したこの
時代には、上級ブルジョワ階級層がいくつかのデッサンの中から作品を
選び、特別注文をしていた。この展覧会では、作品創作のために描かれ
たクロッキーや、デッサンを通して、作品のインスピレーションやコン
セプションを垣間見ることができる。
展示されているデッサンの中には、作品制作まで至ったもの、デッサン
だけで実際に作品が制作されなかったものもある。また、デッサンと作
品が対比されて展示されているものもある。
L’objet et son double :
dessins d’arts decoratif des collections du musee d’orsay
オルセー美術館コレクション、装飾美術とデッサン展
パリ オルセー美術館 2006年4月30日まで
URL : http://www.musee-orsay.fr
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コンテンポラリー・アート
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■ウィリアム・クライン展
写真家、画家、映画監督、グラフィックと幅広く芸術活動をしてきたウ
ィリアム・クラインの約50年間の活動を集大成した展覧会がパリのポン
ピドゥ−センターで開催されている。展示されている作品は、ほとんど
クライン自身の個人的な資料から借用されていて、展示監修にも参加し
ている。
ニューヨーク出身のクラインは、フェルナン・レジェのアトリエで絵画
を学び、その後実験的抽象写真や映画へと活動の幅を広げていった。ニ
ューヨーク、パリ、モスクワ、ローマ、東京と1950年代から60年代に
撮影した日常的なシーンを従来のタブーとされていたブレや粗粒子の方
法を自由に使う事で、新しい写真表現を生み出し、次世代の写真家に大
きな影響を与えている。
これらの都市を撮影した写真集のオリジナルのレイアウトが今回はじめ
て公開されている。また、「ポリ−・マグ君は誰?」「モハメド・アリ・
ザ・グレーティスト」などの映画をこの展覧会のために新しく編集して
いる。
WILLIAM KLEIN ウイリアム・クライン展
パリ ポンピドゥ−センター 2006年2月20日まで
URL:http://www.cnac-gp.fr/Pompido
■トリノ・トリエンナーレ
2月11日からはじまるトリノ・オリンピックより、一足早く始まってい
るのが、トリノ・トリエンナーレ。今年が第一回目のトリエンナーレの
開催地は、リヴォリ市にあるカステロ・ディ・リヴォリ現代美術館、ト
リノ市にあるサンドレット・レ・レバウデンゴ美術館、市立近現代美術
館など7会場で開催されている。
今回のテーマは、フランスの16世紀の作家、ラブレーのパンタグルエル
のように、貪欲にアーティストたちが夢や冒険、ポエジーを生み出すこと
を期待して、パンタグルエル症候群になった。世界各国から75人の現代
アーティストが集まっている。日本人の村上隆氏、コロンビアのドリス・
サルセド氏の個展と並行して他のアーティストの作品が展示されている。.
トリノ・トリエンナーレ パンタグルエル症候群
2006年3月19日
URL: http://www.torinotriennale.it/
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美術市場
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■2005年パリ美術市場の結果
2005年のフランスのオークション結果は、2004年と比較すると落ちている。
世界で開催されているオークションの13パーセントがフランスのオークシ
ョン会社の売上であった。
2005年の傾向は、アール・デコなどの20世紀装飾芸術品が好調であった。
また、ロンドンに比べるとまだまだ現代アートが一般に浸透していないパリ
ではあるが、現代アートのオークションの売上は、2004年と比較すると各
オークション会社で25パーセントから100パーセントの上昇率と成長して
いる部門である。2006年も引き続き現代アートが大きく成長しそうである。
それに反して、19世紀以前の作品は、ロンドンやニューヨークに比べると、
フランスの美術市場では停滞気味であった。
■ヘンリー・ムーアの作品、記録更新
イギリス人彫刻家であったヘンリー・ムーアの作品、「母と子」が昨年の
11月29日にロンドンで開催されたオークションで、106万9600ポンド
(約2億2248万円)で落札された。この落札額は、イギリス彫刻作品で
最高額を記録した。
作品は、大理石でできた22cmの小さな彫刻である。1931年に作家本人
からサー・エリック・マクラガンに買い取られ、その後ヴィクトリア・
アルベルト美術館の館長へと渡った経緯をもっていたために、このよう
な高額がついたと考えられる。
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文化事情
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■2枚の作品、レンブラント作と鑑定
レンブラント誕生400年を記念して、デンマーク国立美術館では、
レンブラントの展覧会が2月4日から開催される。
デンマーク美術館が所蔵している約10点のレンブラントと思われて
いた作品は、レンブラント作ではないと以前に鑑定されていたが、そ
の中の2つの作品を2003年から再度、オランダ人教授、ロンドン、
ナショナルギャラリーの学芸員などの専門家によって鑑定がはじめら
れた。その結果、昨今、2つの作品は、レンブラントの作品と証明さ
れた。これらの作品は、17世紀からデンマーク王室が所有していたも
ので、今回の鑑定結果によって、「十字軍の戦士」「老人の横顔のエチ
ュード」と正式にタイトルがつけられた。
レンブラント展では、これらの作品を含む約100点のレンブラントと
弟子の作品が展示される。
Rembrandt ? The master and his workshop
レンブラント?巨匠とアトリエ展
コペンハーゲン デンマーク国立美術館 2006年5月14日まで
URL: http://www.smk.dk
■世界で最も来客数が多い美術館
フランスでは、各美術館の2005年の来客数が発表された。その中でも注目
されたのが、1年間で約730万人がルーヴル美術館を訪れ、フランスだけで
なく世界中の文化施設で最も来客数が多かったことである。その結果は、外
国人の観光客だけでなく、フランス人、特に26歳以下の若者の来館が頻繁
になったことにある。また、特別展「フランス・ロマネスク展」では、約20
万人、「ジロデ展」でも、約15万人が来館していることも大きな要因となっ
ている。2004年と比較するとオルセー美術館では、約12パーセント増、ア
ジア美術を専門とするギメ美術館では、約13パーセント増の来館者数となっ
ている。
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