Pont des Arts ポン・デザール  RSSを登録する

パリ在住特派員によって、日本ではまだ紹介されていない展覧会情報、コンテンポラリーアート情報、美術市場、文化事情に関する様々なヨーロッパの最新アート情報をお届けします。

現在休刊中です    
解除

規約に同意して

2005/11/01

Pont des Arts ポン・デザール ヨーロッパ発最新アートニュース

=============================================================================
               Pont des Arts 
               ポン・デザール
            ヨーロッパ発最新アートニュース
=============================================================================

                 もくじ


1.	話題の展覧会情報

    メランコリー 西洋における天才と狂気展
    ルージュ クリスチャン・ラクロワが選んだ舞台衣装展


2.	コンテンポラリーアート

    ヌーヴォーレアリスムの巨匠アルマン死去
    ピエール・スーラージュ、作品を寄贈


3.	美術市場

    手ごろな値段でピカソの陶器競売
    現代アートフェア−、フリーズ
	

4.	文化事情

    文化遺産見本市
    盗難されたミレーの絵画が見つかる


_________________________________________________________________________________________________________
 

1.	話題の展覧会情報

メランコリー 西洋における天才と狂気展

 メランコリー(憂鬱さ)は、西洋において古代から現代にいたるまで、
芸術、文学、宗教、医学と幅広い分野において、研究対象となっている。
苦悩や狂気が原因と考えられるメランコリーは、昔から神聖なる病であり、
天才や英雄の気質とも考えられてきた。
 パリのグラン・パレでは、このメランコリーをテーマにした展覧会が開催されている。
 約250点の作品は、古代のメランコリー、中世時代、ルネッサンス、クラシック時代、
18世紀、ロマンティシズム、メランコリーの自然化、近代のメランコリーと、
メランコリーの解釈の歴史にそって8つのセクションに分かれて展示されている。
アッティカの石碑、ドュ−ラー、ゴヤ、ロダン、ムンク、ピカソ、ホッパー、
キーファーなど古代から現代作家に至るまで、
メランコリーをめぐっての様々な表現を鑑賞することができる。
 この展覧会は、グラン・パレの後、ベルリンの新国立美術館に巡回する。

Melancolie Genie et folie en Occident	
メランコリー 西洋における天才と狂気展
パリ グラン・パレ	2006年1月16日まで
URL : http://www.rmn.fr/melancolie/index.html




ルージュ クリスチャン・ラクロワが選んだ舞台衣装展

 パリのオペラ座美術館では、ルージュ(赤)をテーマにした18世紀から21世紀までの
舞台衣装の展覧会が開催されている。今回の展覧会のアートディレクターである
デザイナーのクリスチャン・ラクロワが赤を基調としたバレエやオペラなどの舞台衣装、
舞台セット、原画など約200点の作品を選択した。
 アンドレ・ドラン、デ・キリコ、カッサンドル、イヴ・サンローラン、ラクロワなど
デザイナーだけでなく、画家の作品もみられる。
 西洋では、赤は昔から良いイメージでも、悪いイメージでも血、火などと
結びつく色になり、愛や喜び、地獄などを連想させる色である。
そして、19世紀になると、赤は劇場のカーテンや座席の基調にもなっていった。
 ラクロワの好みの色である赤の展覧会は、展示作品だけでなく、
赤い光で来観客を迎えてくれる。

Rouge Des costumes de scene(XVIIIe-XXIe siecles) vus par Christian Lacroix
ルージュ クリスチャン・ラクロワが選んだ舞台衣装展
パリ オペラ座美術館		2006年1月29日まで
URL : http://www.bnf.fr/pages/zNavigat/frame/cultpubl.htm?ancre=exposition_404.htm


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


2.	コンテンポラリーアート

ヌーヴォーレアリスムの巨匠アルマン死去

 イヴ・クラインやセザールなど1960年に結成されたヌーヴォーレアリスム運動の
巨匠の1人でもあったアルマンが、10月22日にニューヨークで亡くなった。
 アルマンの作品といえば、「集積」「ごみ箱」「怒り」などが有名である。
 ヌーヴォーレアリスムは、戦後の消費社会を自分達の作品にとりいれる
前衛的な美術運動であった。
 60cm3のごみでパリのイリスクレールギャラリーをいっぱいにした
1960年の「充満展」は、人々を驚かせた。
 日本では、原美術館、いわき市立美術館などに収蔵品がある。

URL : http://www.haramuseum.or.jp/jp/common/collection/clc_dtl.php?AstID=64




ピエール・スーラージュ、作品を寄贈

 フランス、モンペリエ出身の現代作家、ピエール・スーラージュが、
モンペリエのファーブル美術館に19点の作品を寄贈した。
 今年の7月に、版画や油絵など総額1200万から1500万ユーロ(約16億8千万円から21億円)の作品を、生まれ故郷に寄贈している。
  2009年までにピエール・スーラージュ美術館が故郷に建設される予定である。
 スーラージュは、絵の具などの素材や作家の身体的な動きによる形跡に重点が置かれた
アンフォルメと呼ばれる戦後のフランスを中心とした前衛的な芸術傾向の作家の
一人とされている。
 日本では、岐阜県美術館、原美術館、大原美術館などで作品を所蔵している。

http://www.haramuseum.or.jp/jp/common/collection/clc_dtl.php?AstID=60


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


3.	美術市場

手ごろな値段でピカソの陶器競売

10月26日に、ロンドンのサザビーズでピカソのデザインした陶器が競売にかけられた。
 女性の顔、ふくろう、闘牛などピカソらしいユニークなテーマの作品で、水差し、皿、
灰皿などが出品された。特に、注目されたのは、ピカソの最後の妻であるジャックリ−ヌ
の横顔を描いた皿である。
  陶器の制作に興味をもった時代には、すでにピカソは絵画や版画などで
20世紀を代表する有名な作家となっていた。ピカソにとって陶器は、
色彩と立体表現を同時に可能にした新しい表現方法となった。
 今回競売にかけられた作品は、ピカソによる構想であるが、
実際に制作したのは陶器の工房である。
 これらのマルチプル作品は、25から500点限定1000ポンドから3万5千ポンド
(約20万円から714万円)で、ピカソの愛好家にとって購入しやすい価格といえる。




現代アートフェア−、フリーズ

 秋になるとヨーロッパでは、たくさんのアートフェア−が開催される。
 10月21日から24日までロンドンで開催された現代アートフェア−、フリーズは
今年で3回目という新しさにもかかわらず、
勢いにのっているフェア−の一つといえるであろう。
 今年は約450のギャラリーが応募をし、160ギャラリーだけがスタンドを出店すること
を許された。
 その中には、ロンドン、ベルリン、パリ、そして今現代アートで一番注目されている
ニューヨークのチェルシー街のギャラリーが勢ぞろいである。
  同じく10月にパリで開催されたFIAC(国際現代アートフェア−)に対して、
フリーズは、1970年以降の作家だけが扱われている。
 世界各国から集まるコレクターたちは、年々、若い世代のアーティストの作品に
注目する傾向にある。

URL : http://www.friezeartfair.com/


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


4.	文化事情

文化遺産見本市 
今年のテーマは、文化遺産と音楽

 今年で11回目を迎える文化遺産見本市では、修復士、職人、公共機関、会社などの
約200のスタンドが並び、過去から受け継がれた文化遺産を次世代につなげていくための
技術を多くの人々に見てもらう機会となっている。
 修復というと、絵画を思い浮かべがちだか、家具、皮製品、絨毯、洋服、ガラス、
古書籍、建築物、庭など様々な分野に及ぶ。
 今年のテーマは、文化遺産と音楽ということで、特に楽器に関わる修復をみる
ことができる。
修復を終えた18世紀初期のフランスのチェンバロや修復中の19世紀の手回しオルガン、
そしてモーツアルトが所有していたピアノなど普段目にすることができない楽器が
展示される。
 修復に関する職業や学校なども参加しているので、これから修復を学びたい人には
良い機会である。

Salon du Patrimoine Culturel	文化遺産見本市
パリ カルーゼル・ドゥ・ルーヴル
11月3日から6日まで
URL : http://www.patrimoineculturel.com




盗難されたミレーの絵画が見つかる

 「落穂拾い」や「種蒔く人」で日本でも人気のあるバルビゾン派の画家、
ジャン=フランソワ・ミレーの「男の肖像画」が、昨年12月にフランスの
ランス美術館から日中に盗難され、今年9月に同じくランスの教会で、
ビニール袋に入っていた同作品が発見された。
 この作品の評価額は、15万ユーロ(約2100万円)といわれている。
 発見された作品は、額は外されていたが、保存状態は良く、すでにランス美術館に
展示されている。




=============================================================================
発行日 :毎月1日
配信形式:テキストメール
発 行 :ART SITE INC. PARIS  http://www.artsite.co.jp
お問い合わせ先メールアドレス:rendez-vous@artsite.co.jp 
All rights reserved, 2005, ART SITE INC.

発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
新規登録、配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000173453.html 
=====================================================================
現在休刊中です
解除

規約に同意して

最近の記事

上へ戻る