『死者と仏事』 7
この話は、5月11日から始まっていますので、初めての方は
最初からお読み下さい。
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『死者と仏事』 7
仏教の功徳というのもそれと同じということんです。百円出せば百円の功徳があるし、
千円出せば千円の功徳があるし、万なら万、億なら億と出せば出すほど功徳が大きくな
って、もうこれだけ出したら功徳は終わりというところがない。
だから布施というものは、物の代価じゃないということです。
だから、今日のお経は三万円くらいの値打ちがあるな、と思うたら三万円出したらいい
し、今日は和尚さんうまいこと挙げてくれたので今日は五万円出せば、五万円の功徳に
なりますし。そういうことなんですよ。
だからこの法話を聞かせてくださっている和尚さんは、お経や塔婆などの値段を決めて
いないんです。すべて皆さん任せなんです。布施というのは、和尚さんが決めるのもで
はないのです。こちらが決めるのです。
功徳といものは、出せばその分は自分に返ってくるのですから、そのときは出してお金
が減りますけど、貯金をしたと思えばいいのです。今すぐに戻ってきませんが、いつか
自分に返るのです。貯金もそうですね、仮に定期貯金をしていますと十年の満期なら十
年たたないと返ってきませんが、そのかわり利子がついて返ってきますね。
功徳というのは今すぐには出てきませんが、ありがたいことに出したよりも戻ってくる
ほうが大きいのです。ですから善の功徳となると出したより大きくなって返ってくるの
です。
「命終のときに臨んで父母眷属等宜しく福を設けてもって、善路を助ける」
死んであの世のいいところへいけるように手助けをしてあげなさいという意味ですね。
そして、その死んでいく人のために、今だったら我々は仏壇というのがありますからそ
の仏壇へお灯明をあげたりするわけです。
その死んでいく人が、悪道に落ちるような人であっても、先に書いたように、仏像とか
仏画とかお経を挙げるとか灯明をあげるとかすると、その尊い功徳によって、各の如き
の罪は皆消滅する。
ですからこの枕経、枕経でなくてもお経を挙げるといいのですが、そういうことのため
に読んだはずなんです。ところが現在では縁起が悪いとかなんとかいうようになって、
形式化してきて、読んでもらわないといかんから読みますけど、死んでからですわね。
ほんとうは死ぬ前に読むのがいいのです。
次は、観無量寿経のなかの一説です。
上品上生中生下生と、中品上生中生下生、下品上生中生下生と、九品あるのですが、こ
れは極楽に往生する人の、九とうりに区切ってあるのです。
この下品のところの一番上なんですけど、「下品上生とは、或は衆生ありて諸の悪業を
作り法経典を誹謗するという」お経なんかそんなものはあかん、というような悪口まで
は言わない。
続く。。。


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