『高僧の言葉』 13
この話は、3月1日から始まっていますので、初めての方は
最初からお読み下さい。
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『高僧の言葉』 13
「三界の狂者は自ら狂わせることを知らず」
この三界はきちがいだというのですね。自分は正しいんだ。これでいいんだと思ってる
んですね。
正しいことがもっとたくさん他にあるのに、そういうことを知らないで自分が正しいと
思うてる。そういうことを狂であるというてるんですね。
「四生の迷人は自ら迷えることを知らず」仏教では、四つの生まれ方をいうのです。
お腹から生まれるのと、卵で生まれるのと、湿ったところから湧いて生まれるとか、そ
れから化生といって、天上界から地獄へ生まれるとか、人間界へ生まれるというように
身体を借りて生まれるとか卵で生まれるわけではない、湿ったところから生まれるわけ
ではない、転生ですね。ようするに四生というのは、三界の衆生ということです。
そういう迷っているということを知らないということです。
十一、
吾れ閉眼を疑するは本年三月二十一日寅の―― 吾れ閉眼の後は必ずまさに兜率陀天に
往生して弥勒慈尊の御前に持すべし。 五十六億余の後には慈尊と御共に下生していこ
うして吾が先跡をとうべし。 且つ未だ下だらざる間は微雲管より見て信否を察すべ
し。 此の時に勤めあらば幸を得、不信なる者は不幸ならん。 ゆめゆめ後におろそか
にすること勿れ。
― 弘法大師 ―
自分の死ぬときを言ってるわけですね。我々は何時死ぬかわからない。それはあたりま
えですね。
何時死ぬかわからんから常に今が臨終だという気持ちでいるわけですが、弘法大師は何
時の日の寅の刻に死ぬと、そこまでおっしゃってる。
そして兜率天にいらっしゃるんですね。兜率天には弥勒菩薩がいらっしゃいます。
五十六億七千万年の後にこの世へきて改めて仏教を広めにくる。
そのときに弘法大師も一緒に生まれてきて仏教を広めるわけです。
が、五十六億七千万年と言うと、今のこの地球は次の地球でしょうね。
「微雲管」というのは神通力の目で衆生を見ているという意味です。
信仰があるだろうか、ないだろうかとね。
このお話をしてくださっています和尚さんは、弘法大師の夢を若い頃に観たそうです。
夢のなかで、子供たちが弘法さんが来たーといってきたので、そうかそれはご挨拶をせ
なあかんと思うていったら、先生昨今の景気はどうですかと聞かれたそうです。
先生といったのは、その頃に和尚さんは大学で先生をしていたので先生といったんだそ
うです。弘法大師のお姿は、小太りで背はそう大きくなかったそうです。
私も若い頃に弘法大師を夢ではなくて現実に見たことがありますが、和尚さんのいうよ
うに、小太りでしたが背は座ったお姿でしたので分かりませんが、お姿の絵とそっくり
のお姿でした。


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