『高僧の言葉』 7
この話は、3月1日から始まっていますので、初めての方は
最初からお読み下さい。
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『高僧の言葉』 7
「まさしく命終の時必ず六道に生を受くべき時、名号の利剣、輪廻の絆を截ちてすなわ
ち報土に送るべき故に、臨終に念仏の声無くして往生なりと定むることゆめゆめあるべ
からず。」
六道の何処かへいくわけですが、臨終の名号を唱える者は、全ての業を断ち切ってくれ
る。十念、一念というのは臨終のときなんだということです。
若し、臨終にお念仏が出なかったら極楽往生できなかった証拠なんだというおさとしで
す。
四、
信心有り気なる人の往生を遂げざることの候は、臨終を知らざる故に候。 臨終は何時
の年、何時の月、何時の日の何時に有るべしということのかねて知り難ければ「念仏相
続」と申すことの候。 未来は知り難く候間、何時も只今申すところの念仏を臨終にし
て日夜過し候えば、月日の移り変るに従いて先の命は少なくなりゆき候て、老少不定に
候間、いつにても仏の来迎に預りて報土に往生すべく候。 凡夫の心は愚疑にして臨終
いつという事の知らず候ほどに、今日も未来有り、明日も未来有り、まさしく終わり候
ときも先の如く後に死すべき思いを為し候ほどに、念仏せずして心無くなれば往生は遂
げずして六道生死に立ち帰り候なり。 決定往生の行者は、心に臨終をあてがわずし
て、称名の声を臨終と憑みていつも称え候えば、仏の護念に預かりて往生は決定たるべ
く候なり。
― 二祖上人 ―
とても真似のできないような信心の深い人がいるんですね。
ところがそういう信心の深い人でも往生しているかというと、往生していない人もある
んだと。
臨終ということを知ってなければいかんのです。
臨終が如何に大事であるかということを分かっていない。
いつ臨終があるかということは我々凡夫には分からないわけです。
だから何時死ぬか分からんから絶えず念仏を称えるのです。
いつ臨終が訪れてもいいように念仏を称える。
そういう心構えのために念仏相続という言葉があるのだというのです。
だから今、この念仏が臨終の念仏だということを自分に言い聞かせて念仏を相続してい
く。
そうすれば月日の移り変わるに従いて、年寄りから先に死ぬわけではないんだ、若い人
から先に死ぬこともあるんだと、兎に角我々には死ぬのは分からないんだと、そういう
覚悟で念仏を称えていたらいつ死んでも大丈夫、極楽へ往生させて頂けるということで
すね。
まだ明日もあるからまだ大丈夫と、そして死ぬときも今のような健全な状態で死んでい
けると思っているんですよね。だからそのときになって驚く。
だから常に今がその臨終のときなんだという気持ちで念仏を称える。
続く。。。


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