【ビズ心】109 反省しない人の心理学 飛騨牛偽装問題を斬る
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ビジネス心理学 精神科医が教える1億稼ぐ心理戦術
●第109号●2008年6月24日発行 ● 発行部数 :43,531部
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■1 ビジネスに役立つ心理学
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反省しない人の心理学
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飛騨牛偽装問題、「丸明」社長の記者会見をご覧になった方も多いでしょう。
本来、「飛騨牛」とは名乗れない、等級の低い肉を「飛騨牛」のブランドで
販売していたという事件です。
この記者会見の場面ですが、どこかで見たような・・・。
一種のデジャブー(既視感)に襲われます。
なんと、「ミートホープ」社長の最初の記者会見にそっくりではありませんか。
自信たっぷりに社長は、偽装に関しては、社長の指示はなかったと明言します。
その自信満々の態度といい、もの言いといい。
そういえば、2人の社長の顔もなんだかに似ているような気もします。
一番違うのは、「丸明」社長は、
「ミートホープ」社長の記者会見を多分見ているのではないか・・・
ということです。
万が一見ていなかったとしても、
「船場吉兆」の記者会見とか、「赤福」の記者会見とか、
食品偽装事件とその記者会見は、最近立て続けに起きているだけに、
このうちどれか一つくらいは見ているでしょう。
あるいは、万が一、テレビを見ていなかったとしても、
食品偽装問題自体が社会問題として注目されている
ということくらいは、食品会社社長として
知っていないとおかしいです。
常識のある社長であれば、
「ウチの会社でも、偽装はないのか?」と
調査の一つでもするのが普通だと思います。
「丸明」社長の場合は、そんなことをするはずもなく、
工場長や従業員からの指摘を受けてもそれを無視し、
偽装を続けていた、と思われます
(正式な事実関係は、まだ明らかにされてはいませんが・・・)。
食品偽装事件のほとんどは、内部告発から始まっていますから、
さすがにそれを知っていれば、工場長や従業員から問題を指摘されれば
さすがに「まずい、内部告発される」と思って、
何とかしようとするはずですが、
「丸明」社長の場合は、それを全くしようとしていなかったようです。
「反省しない」というか、事実に目を向けないというか・・・。
この「丸明」社長の行動について、みなさんは、
「バカじゃないの」とか「全く理解できない」と
思われるかもしれません。
確かに、一般常識に照らせば、理解不能です。
、
この「反省しない心理」を少し、分析してみましょう。
まず、「反省できない心理」を持っているからこそ、
今回の「偽装事件を起こしてしまった」と言えます。
「反省しない」というのは、最後の最後に起きた結果のように見えますが、
そうではなく、そもそもの「原因」であるわけです。
「丸明」はレストランなども経営していて、
会社の規模はかなり大きいようなので、
ワンマン社長として、そこそこの実力はあったのでしょうが、
会社内では自分の思うままになりますから、
自分が王様になったような気分になります。
そして、ある種の「万能感」に支配されるでしょう。
何をやってもうまく行く。
何をやっても失敗しない。
そこで、最初のささやかな「偽装」が行われます。
なんだ。バレないじゃないか。
じゃあ、次も。
やっぱり、バレない。
じゃあ、別な偽装も・・・ということで、泥沼化していった
様子が、ありありと推測できます。
「万能感」に支配されると、
自分に意見する者は敵として認識されます。
敵は排除するまでです。
「偽装」について問題提起する真面目な社員は、
クビにするだけで、その意見を聞き入れるはずがありません。
自分は、社内では、「王」であり、全ての権限を持つ、
支配者なのですから・・・。
そして、その「万能感」はより拡大し、
社外にも通用すると錯覚してしいます。
結果として、「自信満々の記者会見」を平気でやってしまうのです。
今回の「丸明」社長の会見を見て、最初に「ミートホープ」社長の
会見を思い出しましたが、次に思い出したのが、
地下鉄サリン事件を起こしたオーム真理教の麻原彰晃です。
オーム真理教の教祖として、教団内では絶対者として振舞っていた麻原。
地下鉄サリン事件の前には、松本サリン事件があり、
仮屋さん拉致事件があり、その前にも小さな事件を山ほど
起こしています。
結局、最初の小さな事件が見つからなかった。
それに味をしめて、自らの「万能感」を拡大していき、
ドンドンと大きな事件に手を染めて、最後には大変な
事件を起こしてしまうという。
このように、カルト教団の行く末は、
だいたい同じようなパターンをとるのですが、
「ミートホープ」にしても「丸明」にしても、
ある意味ワンマン社長が全権を握るカルト教団
に近いわけです。
その団体の目的が、「宗教」ではなく「ビジネス」である
というだけで・・・。
このように、カルト教団化してしまうと、
団体に反対する人は「敵」とみなして徹底的に排除しようとします。
結局、自浄作用というものはなくなり、その教祖は
内省、反省することなど忘れてしまいます。
「ミートホープ」事件のように、どう見ても自社に重なる事件が
起きていても、「自分とは違う」という確信を持ちます。
「他は捕まっても、うちは大丈夫」という、根拠のない奇妙な確信です。
なぜならば、「自分は特別な存在だから」という「万能感」が
そう考えさせるからです。
「万能感」の呪縛からは、簡単に解けません。
事件が公にさらされて、記者会見にまで発展しているというのに、
「自分は正しい」と厚顔無恥に大声で主張できるのは、
そのためです。
「ミートホープ」の社長も、船場吉兆のおかみも、最後まで
心から反省しているようには見えませんでしたが、
全てを失ってもなお、まだ「万能感」の呪縛からは
解き放たれないのです。
地下鉄サリン事件に対して、全く反省の色を見せない麻原も同じです。
このように、大きな事件を起こしても「反省できない人」には、
共通の心理が存在しています。
最初から、他人の意見や他人の指摘を受け入れる余地がないからこそ、
暴走して事件を起こしてしまう。
部下の意見を聞きいれ、自らの批判に対しても耳を貸す。
そうした態度でいれば、「内省」が自然と生まれ、
大きな間違いを起こす前に軌道修正できるのです。
あなたは、自分に対する批判に対して、聞き入れる心の余裕が
ありますか?
もしそうでないと、
「丸明」社長と同じことになる可能性がありますから、
ご注意ください(笑)。
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■2 神話から学ぶ「まっとうな子供」に育てる方法
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明日、6月25日発行の「映画の心理学」は、音声セミナーです。
タイトルは、
【音声セミナー】
神話から学ぶ「まっとうな子供」に育てる方法
〜秋葉原事件、「ベオウルフ」と「スター・ウォーズ」
(MP3ファイル、74分)
「秋葉原無差別殺傷事件」のような事件を目の当たりにすると、
「自分の子供も、こんな事件を起こすのではないか?」
という危機感を持つでしょう。
あるいは、小さいお子さんをお持ちの方は、
「どう育てれば、こんな事件を起こさない、
まっとうな子供に育てられるのか?」
と思うに違いありません。
犯罪に手を染めない、あるいは不登校や引きこもりやニートと
いった心理的な問題を抱えない「まっとうな子供」を
育てるための方法があります。
実は、そのヒントは、「神話」に隠されていました。
そして、「映画」の中にも。
映画「ベオウルフ」と「スター・ウォーズ」に隠されていた、
父性と母性の秘密とは?
【神話から学ぶ「まっとうな子供」に育てる方法】
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