第34回 感動マーケティング 「クリスピー・クリームは感動の鮮度を保てるか?」
第34回 感動マーケティング
「クリスピー・クリームは感動の鮮度を保てるか?」
2007年3月30日
丹青社
SCマーケティング研究所
所長 松本 大地
■ちょうど3年前の2004年3月、長男、次男を連れてのロサンゼ
ルス視察時にクリスピー・クリーム・ドーナツ出会った。その美味し
さと製造過程をダイナミックに見せるドーナツ工場のようなエンター
テインメントに瞬時に感動をしてしまった。帰国後、この企業を日本
に誘致できないかと動いたところ、既に大手外食産業2社が触手を伸
ばし、交渉のテーブルにあることがわかった。その後、紆余曲折があ
ったものの、ロッテと企業再生会社リヴァンプの共同出資によるクリ
スピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンが受け皿となり、昨年12月
15日に新宿サザンテラス店として1号店がオープンした。
■クリスピー・クリームの歴史は1937年ノースカロライナ州で創
業し、世界10カ国で約400店舗を展開している。日本の近くでは
韓国で2004年12月に1号店がオープンし、既に10数店舗に拡
大している。それまでは、ハワイ島にあるお店で日本人が大量に購入
し、帰りの飛行機便はドーナツの匂いが満載されていたのは事実であ
る。
■新宿サザンテラスでは連日ドーナツを買い求める長蛇の列が風物詩
になってしまった。少しは沈静化するかと思ったが、寒い先週の昼下
がりも写真のように2時間20分待ちの状態であった。人づてに聞こ
えてきた情報であるが、一日400万円を売り上げた日もあるとのこ
と。まだ、日本では食べてはいないが、米国やイギリスで食したとき
にはこれがドーナツなの!という新食感であった。朝からでも2〜3
個はお腹にもたれない軽さがあり、成型から砂糖コーティングの臨場
感とベルトコンベアから出来上がるホクホクの鮮度が美味しさを助長
させているのかもしれない。
■さて、8年前にダンキンドーナツが日本市場から撤退し、日本では
ミスタードーナツの独壇場である。何故、ダンキンドーナツやバーガ
ーキング、デイリークイーンなどが日本で育たず、マクドナルドやス
ターバックスコーヒーが成功を収めたのだろうか。そこには、日本人
のきめ細かい嗜好やサービスレベルへの対応がキーファクターになっ
ていると思える。クリスピー・クリームの今後の成長戦略には欠かせ
ない他山の石である。
■感動マーケティング視点⇒1.クリスピー・クリームの今後の成長
には、リピーター醸成戦略が欠かせない。現場での感動鮮度保持が重
要になる。
2.食に対する感動体験は老若男女が求めている。川崎ラゾーナの成
功は飲食、食物販の魅力がオールターゲットを呼んでいるのも大きな
要因になっている。
こちらをクリックしますと、写真がご覧になれます。
http://www.tansei.net/kando/34/index.htm

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