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2009/09/19

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第197号「名作の中の左利き(6)ホームズの名推理」

★ 祝 ★ 今月末、いよいよ【創刊四周年】…がんばりました!
前人未到 第197号! <日本一>の左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」
◆2009年4月 東京書籍発行『左利きの子』「参考資料」欄に掲載!
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◆2008年12月発売の『左利きの人々』渡瀬けん/著(中経の文庫)
「参考サイトその他」欄に「週刊ヒッキイ」が掲載されました!
http://www.amazon.co.jp/dp/480613256X/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
◆2007年12月、雑誌『R25』メルマガ『親力』で紹介されました!
http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/1112007120616
http://archive.mag2.com/0000119482/20071227011750000.html
┏【おまけコーナー】----------------------【左利きの尺八】┓
{9月}    塩ビ尺八・左利き用 発売中(市居尺八研究所)
―読者からの情報です。先週は左利き用のギターコードブックを紹
介しましたが、左利き用の尺八も製作・販売されています。詳しく
ないのでよくわかりませんが、微妙に穴の位置が異なっています。
★2009年9月6日 二尺管(七孔)★2009年8月16日 一尺六寸管(七
孔)★2009年7月26日 一尺八寸管(七孔) の三種あるようです。
市居尺八研究所 http://ichii.daa.jp/
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      左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
 【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

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 右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして 
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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 第197号(No.197) 2009/9/19 
          「名作の中の左利き(6)ホームズの名推理」

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─目次― 
欄外 おまけ...【左利きの尺八】塩ビ尺八(市居尺八研究所)
 ≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その6― 名探偵シャーロック・ホームズの名推理
   「黄色い顔」コナン・ドイル/著
   『コナン・ドイル』ジュリアン・シモンズ/著
 ▼レフティやすおのサイト案内▼・・更新情報・・
 ▼次号案内▼
 ▼バックナンバーの閲覧▼
 ▼c(^0^)y レフティやすおの編集後記 ( ..)φ▼
欄外≪初歩的古典入門メルマガ「楽しい読書」第25号のお知らせ≫
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 ≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その6― 名探偵シャーロック・ホームズの名推理
   「黄色い顔」コナン・ドイル/著
   『コナン・ドイル』ジュリアン・シモンズ/著
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 この「名作の中の左利き」も半年を迎えました。
 世界的な名作に描かれた「左利き」について紹介してきました。
 しかし、実際には、「左利き」について書かれたものは
 あまり見つかりません。
 (単に私の読書量が少ないだけかもしれませんが…。) 
 一般文学作品では「左利き」はテーマにはなりにくいのか、
 あるいは、一般的な話題性にも乏しいのか、
 モチーフとしてもあまり使われないようです。

 そんな中で、唯一といっていいほど、
 他のジャンルに比べて高い頻度で「左利き」が登場するのは、
 ミステリ、推理小説の分野です。

 この連載でも二番目に紹介しましたポーの「黄金虫」は、
 推理小説の元祖的な作品で、
 海賊の残した宝探しと暗号解読という、
 スリルと冒険に満ちた内容を持つものでした。
 
 そこでは、「左利き」の人が右と左を間違ったことで
 物語を一段と盛り上げていました。

 推理小説の元祖は、
 「左利き」のトリックの使用でも第一号だった、
 といえるのかもしれません。

 のちにこの分野で活躍する作家たちも、彼に習い、
 多くの「左利き」トリックを作り出すことになります。

 ただそのなかには、
 あまりに安直なものもかなりの数見られます。
 (「左利き」の一人として、看過できない場合も…。)

 前置きが長くなりました。
 さて今回は、推理小説における名探偵の代名詞とも言うべき、
 シャーロック・ホームズの名推理を取り上げましょう。


 ――――――――――――――――――――
 *** コナン・ドイル/著「黄色い顔」 ***
 ――――――――――――――――――――

この「黄色い顔」の事件では、
ホームズの留守中に依頼人が訪れたのでした。
そして、一本のパイプを忘れてゆきます。

この忘れ物から依頼人を「左利き」と見抜き、
依頼人の特徴や置かれている身辺の状況を解説するのです。


  「ほかにもわかることがあるのかい?」ホームズが手のなか
  でパイプをひねくり回し、いつもの考え込んだ様子でじっと
  見つめているので、私は訊ねてみた。/ホームズはパイプを
  掲げ、まるで骨格について講義する大学教授のように、細長
  い人さし指でコツコツたたいた。/「パイプというのは、時
  として実に興味津々たるものでね。おそらく、懐中時計と靴
  紐以外で、これほど持ち主の個性をはっきり表すものはない
  だろう。とはいえ、このパイプの特徴は、それほど顕著でも
  ないし重要でもない。持ち主はもちろん、がっしりした左き
  きの男で、歯が丈夫で、細かいことを気にせず、金に困って
  はいない」

  「持ち主はランプかガスでパイプに火をつける習慣があるら
  しい。ほら、片側だけがすっかり焦げているだろう。マッチ
  で火をつけていれば、こんなふうになるはずがない。マッチ
  をパイプの横腹につけるやつはいないからね。でも、ランプ
  で火をつけると、どうしても火皿が焦げてしまう。しかも焦
  げているのはパイプの右側だから、左ききだ。きみのパイプ
  をランプにかざしてごらんよ。右ききだから、左側を火にさ
  らすことになるだろう。反対にすることだってあるだろうが、
  いつでも変わらずにそうするはずはない。このパイプはいつ
  も右側が火にさらされているんだよ。それから、この持ち主
  はコハクの吸い口を跡が残るくらいぐっと噛んでいる。力の
  強い男で歯も丈夫でなければ、そうはいかない。... 」

   「黄色い顔」The Yellow Face
    (『ストランド』誌 1893年2月号 発表)
   アーサー・コナン・ドイル/著 日暮雅通訳 
   光文社文庫<新訳シャーロック・ホームズ全集・2>
   『シャーロック・ホームズの回想』収録


ドイルの名探偵ホームズものを読む楽しさの一つは、
さりげない観察の結果によって、ある人物の職業を言い当てたり、
語り手ワトスンの考えを読み取ったりする、
ホームズが示す名推理の数々にあります。


この推理法をドイルは、
エディンバラ大学の医学生時代、外来診療の実習生として、
エディンバラ病院の外科医でもあった恩師、
ジョーゼフ・ベル博士の診療室での“講義”で
身につけたのでした。


   ... 新しい患者がはいってくると、ベル博士はずばりと言
   う。「この人は左利きで、靴直し職人だ」それから、それ
   を説明して、「見たまえ、諸君、コール天のズボンのひざ、
   靴直しの台を置く部分がすりきれているだろう? 右側の
   ほうが、左側よりもはるかにすりきれかたが激しいのがわ
   かるはずだ。底革を打つのに、左手を使っている証拠だよ」
   これはベル博士の行なったあまたの推論のうちの一例にす
   ぎない。若き学徒はおおいに感銘を受け、後年、ノートに
   こう書きつけることになる「上着の袖、ズボンの膝、人差
   し指と親指の胼胝――どれかひとつだけでも、その人物が
   わかるだろう。ところが、そのぜんぶがいっしょになって、
   なお訓練された観察者にもぴんとこないというのは、信じ
   がたいことだ」/ホームズ譚を書きはじめたとき、ドイル
   はこのベル式推理法を応用した。

    『コナン・ドイル』ジュリアン・シモンズ/著 
     Conan Doyle : Portrait of an Artist(1979)
     深町真理子/訳 創元推理文庫(1991)
    「1 シャーロック・ホームズの創造者」15-17p


というわけで、常日頃からの観察により
「左利き」の人の特徴を知って置くことも
名探偵の一条件となるのでしょうか。

それとも、
これも一つの論理的な推理の結果にすぎないのでしょうか。


かくして推理小説の世界では、
この「左利き」の特徴をトリックの一つに活かすことが、
ストーリイの面白さを広げる上で、意外性を生み出すために、
大きな役割を果たすようになったようです。

しかし、何度も言いますように、
それを本当にうまく活用しているケースは
決して多くないような気がします。(*)

* <左利きプチ・アンケート>第13回 05.1.30 
推理物のテレビ・ドラマの〈左利きが犯人〉をどう思いますか
http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/hg.enq013.html

※ 参考文献:
・「黄色い顔」―『シャーロック・ホームズの回想』収録
 アーサー・コナン・ドイル/著 日暮雅通訳
 光文社文庫<新訳シャーロック・ホームズ全集・2>(2007)
http://www.amazon.co.jp/dp/4334761674/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
・「黄いろい顔」―『シャーロック・ホームズの思い出』収録
 コナン・ドイル/著 延原謙/訳 新潮文庫
http://www.amazon.co.jp/dp/4102134034/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
・『コナン・ドイル』ジュリアン・シモンズ/著
 深町真理子/訳 創元推理文庫(1991)
http://www.amazon.co.jp/dp/4488100066/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

●レフティやすおのお茶でっせ
2005.09.17
依頼人は左利き―ホームズの名推理「黄いろい顔」より
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2005/09/post_4893.html

● レフティやすおの左組通信
「左利きphoto gallery〈HPG2〉左利きの本だなぁ」
小説で読む左利き
http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/hg.hph2.html#小説

● 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii■名作の中の左利き■
・第176号(No.176) 2009/4/18「名作の中の左利き(1)」
 ―その1― ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
http://archive.mag2.com/0000171874/20090418074500000.html
・第180(No.180) 2009/5/16「名作の中の左利き(2)」
 ―その2―『黄金虫』エドガー・アラン・ポー
http://archive.mag2.com/0000171874/20090516074500000.html
・第185(No.185) 2009/6/20「名作の中の左利き(3)」
 ―その3―『左手のパズル』萩尾望都/文 東逸子/絵
http://archive.mag2.com/0000171874/20090620074500000.html
・第188号(No.188) 2009/7/18「名作の中の左利き(4)」
 ―その4―『オズのつぎはぎ娘』R・F・ボーム/著
http://archive.mag2.com/0000171874/20090718074000000.html
・第192号(No.192) 2009/8/8「名作の中の左利き(5)」
 ―その5―『朗読者』ベルンハルト・シュリンク/著
http://archive.mag2.com/0000171874/20090815074000000.html

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 ●レフティやすおのサイト案内●・・更新情報・・
  ―今週更新された主な記事―
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・左利きを考える レフティやすおの左組通信
9.8, 9.13 左利き自分史年表(2009年に追加、他) 
 http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/
・レフティやすおのお茶でっせ
9.18 左手でもシャッターが切れるデジカメ「FinePix Z300」
(第195号おまけコーナーで紹介したカメラのことなど)
 http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/ 
・レフティやすおの本屋
 http://myshop.7andy.jp/myshop/lefty-yasuonohonya  
・レフティやすおの新しい生活を始めよう! 
「お茶でっせ」より左利き記事 1本転載
 http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/ 
・レフティやすおの作文工房
9.15 私の読書論―その6―読書のイロハ(2)なぜ読書?
 ―第25号「楽しい読書」別冊編集後記
 http://ameblo.jp/lefty-yasuo/ 
・左利きの願い事―左組掲示板
http://8821.teacup.com/leftyyasuo/bbs
・新『左利きを考える レフティやすおの左組通信』掲示板
http://lefty-yasuo.green.coocan.jp/

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 ▼次号案内▼
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 第198号(No.198) 2009/9/26 
 「<左利きプチ・アンケート>第63回」(予定)

内容:
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載 
  第63回 左利き/利き手対応をしてもらったことがありますか 

   様々な場面で、左利きや利き手(利き足ほか)の確認や
   対応をしてもらった経験があるどうかのアンケートです。
   食事の席で左利きに対応してくれた、確認の言葉をもらった
   子供に利き手に応じた道具を用意してくれた、などなど。

  「第62回 左利きにあこがれる人をどう思いますか」
  の結果を見る

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 ▼バックナンバーの閲覧▼
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(最新のバックナンバー一覧号)
第194号(No.194)2009/8/29夏季臨時増刊「既刊号一覧2009年前期」
http://archive.mag2.com/0000171874/20090829074000000.html
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 ▼c(^0^)y レフティやすおの編集後記 ( ..)φ▼  
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 今週になって、大阪方面もめっきり涼しくなりました。ようやく
少しは頭も回るようになり、また文章が書けるようになるかも…、
というところですが、今のところ大きな変化はないようです。
 最近、色々と情報を寄せてくださる方があり、うれしく思ってい
ます。自分一人の情報収集だけでは、なかなか思うように集めるこ
とができません。読者の皆様一人一人のお力を拝借できれば、大い
に助かります。どのようなことでもかまいません。お気付きの点が
あれば、このメルマガまでご返信ください。ホームページの感想メ
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―を考えます。

 2009(平成21)年8月15日号(No.23)-090915-
  私の読書論―その6―読書のイロハ(2)なぜ読書?
 

*『レフティやすおの作文工房』「別冊編集後記」
2009.9.15 私の読書論―その6―読書のイロハ(2)なぜ読書?
 ―第25号「楽しい読書」別冊編集後記
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