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2009/06/20

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第185号「名作の中の左利き(3)左手のパズル」

前人未到 第185号! <日本一>の左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」
◆2009年4月 東京書籍発行『左利きの子』「参考資料」欄に掲載!
http://www.amazon.co.jp/dp/4487803799/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
◆2008年12月発売の『左利きの人々』渡瀬けん/著(中経の文庫)
「参考サイトその他」欄に「週刊ヒッキイ」が掲載されました!
http://www.amazon.co.jp/dp/480613256X/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
◆2007年12月、雑誌『R25』メルマガ『親力』で紹介されました!
http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/1112007120616
http://archive.mag2.com/0000119482/20071227011750000.html
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      左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
 【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン

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 右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして 
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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 第185(No.185) 2009/6/20 
                   「名作の中の左利き(3)『左手のパズル』」

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─目次― 
 ≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その3―『左手のパズル』萩尾望都/文 東逸子/絵
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 ≪左利き学入門≫ ■名作の中の左利き■ ..第三土曜日掲載
  ―その3―『左手のパズル』萩尾望都/文 東逸子/絵
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   左利きの少年ジョシュアは左と右を間違う。
   どうも左右を間違えて覚えてしまったようだ…。

 ・・・

今回は、本が手元になく、メモと記憶だけで書いています。
記憶違いなどもあるかもしれませんが、ご容赦ください。

 ――――――――――――――
 *** 左と右を間違う少年 ***
 ――――――――――――――

   彼が左ききだということは話しましたが、もうひとつジョシ
   ュアには変なところがあって、それは左と右をよくまちがえ
   ることでした。... 

   「... ねえジョシュア、あなた、もしかして、右と左を小さ
   い頃逆に覚えてしまって、誰にも注意されずずっとそれでき
   てしまったんじゃないの?」/すると彼のカップの手は、ふ
   るえはじめました。/「そうかもしれない」/彼は、小さな
   声で答えました。/「そうなのよ。自分でも、変だと思った
   ことはなかった?」/「よく、わからなくて」/「そんなこ
   とはないわ。カップをもってるのが左手、こちらが右手。ね、
   簡単だわ。逆なのよ。もう、わかったでしょ?」/「混乱す
   るんだ。言われたときは、覚えてるけど、すぐ混乱するんだ」

   「あなたが今、ペンをもってる手は?」/「み、みぎ、か、
   ひだり」/「どちらかよ。どっち?」/「わからない」/
   「そんなことはないわ。左よ、左。何度も言ったわ」/「ど
   うして、この手は、左手なんだろう」/「こちらはひだり、
   こちらは右、世界中でそう決まってるのよ。みんなが自分の
   手の右と左を好きに決めたら大混乱よ。あなたは、まちがっ
   て覚えたのよ。正しく覚え直してよ」/だんだん私はいらい
   らしてきました。

    『左手のパズル』萩尾望都/文 東逸子/絵 新書館(1995)


 ―――――――――――――――――――
 *** 左右を間違う少年の秘密とは? ***
 ―――――――――――――――――――

少年には、秘密がありました。

彼の両親は、彼の左利きをどうするかという問題がきっかけで、
仲違いした挙句、離婚したのでした。

その結果、傷ついた彼は、
森に住む伯父さん夫婦に引き取られることになります。

伯父さんは、彼の左手を「右手」と言いくるめ、
彼の精神的な負担を取り去ろうとしたのでした。

こうして
左と右を間違って覚えた少年が生まれることになりました。

 ・・・

そういうジョシュアは、彼の左右を間違う癖にいらだつ
「私」の前から去ってゆきます。

彼を探して「私」はついに秘密にたどりつくのですが…。


 ――――――――――――――――――――――
 *** 自分に心を開いてくれる子供に育てる ***
 ――――――――――――――――――――――

今でも、左利きの子供の教育?方針に関して、
夫婦の意見が合わず、
そこに、祖父母を交えて両陣営が衝突する、
というケースがあるようです。

右利きの親が左利きを認めないというケースだけでなく、
逆に、左利きの親が子供の左利きを変えさせようとする
というケースもあります。

そして、どちらかというとこの後者のケースのほうが、
問題がこじれることが多いように感じます。


祖父母同居のある左利きの子供の場合―

学校が終わるとさっさとカバンを投げ出し、
自転車に乗って出かけます。

日が暮れて友達がみんな家に帰ってしまっても、
味方になってくれる親が帰ってくるまで、
一人公園で待っている、ということもありました。


子供にとって親は、家族は、味方でなければいけないのです。
それはどんな時であっても、です。

もちろん、なんでも言いなりの味方というのではありません。

しかし子供にとって、いざという時、最後に頼れるのは、
親であり家族なのです。

その頼りの親が自分の味方でないと知ったとき、それは悲劇です。


親は、いざとなったとき、自分に心を開いてくれる子供に
育てなければいけないのです。

それには、絶対的な信頼関係を構築するということです。

それは、ありのままの相手をまず受け入れること
から始まるのではないでしょうか。


『五体不満足』の乙武洋匡さんの場合―

母親が生まれて来てくれたわが子を
外見にとらわれることなく、無条件に愛したからこそ、
あのような素晴らしい本が書けるような人物に成長したのでしょう。


 ―――――――――――――――――――
 *** 「あなたのため」は誰のため? ***
 ―――――――――――――――――――

テレビのコマーシャルで「あなたのためだから」といって、
就業時間後に仕事を押し付ける上司や、
注文したスイーツを取りあげる友人?
が登場するものがあります。

でも、本当は誰のためなのでしょうか。

こういうことって、考えてみれば
誰にでも一つや二つ心当たりがありますよね?

だからこそこんなCMが受けるのです。


左利きの子供の場合も、親やまわりの大人が、
「あなたのためだから」「あなたのためを思って」
「将来苦労しないように」といった名目で、
右手を使わせようと指導することが、よくあります。

もちろん子供自身が、
「軽度の左利き」であったり、
「右利きの要素を持つ左利き」であったり、
逆に
「軽度の右利き」や「左利きの要素を持つ右利き」
であったりする場合もあります。

そういう場合は、右手を使える可能性もあるのですが、

では、右手を使わせることが正しいことかというと、
それは、神のみぞ知ることであり、
ただの人間にすぎない私たちが勝手に判断してよいのかどうか、
私にはなんと言えません。


少なくとも子供が左手を使っているのが事実なら、
それは子供にとって、それがよいことだからではないか、
と推察できます。

大事なことは、親やまわりの大人が
自分の判断だけで子供をどうこうするのではなく、

子供が自由に
自分本来の自然な姿で生活できるように導いてやる―
まわりの環境を整えてやることではないか、と思うのです。


それが結局、回りまわって「あなたのため」になる―
「子供自身のため」になる、のだと思います。


 ―――――――――――――――――――――
 *** 一度は読んで欲しい心に染み入る本 ***
 ―――――――――――――――――――――

本書は、萩尾望都の文章に、東逸子の挿絵を配した
きれいな作りの上品な絵物語―ファンタジーとなっています。

子供向けという扱いにしている図書館もありますが、
内容的には大人が読むべき本ではないか、という気がします。

図書館なり古書店で見つけた時は、
一度お読みになってください。


--
※ 参照
『左手のパズル』萩尾望都/文 東逸子/絵 新書館(1995)
http://www.amazon.co.jp/dp/4403032028/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22
『五体不満足―完全版』乙武洋匡/著 講談社文庫(2001)


* レフティやすおの左組通信
「左利きphoto gallery〈HPG2〉左利きの本だなぁ/
 小説で読む左利き」
http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/hg.hph2.html
* レフティやすおの本屋
左利きの本棚/小説で読む左利き
http://myshop.7andy.jp/myshop/lefty-yasuonohonya/-/shelf_id/02
* 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
・第180(No.180) 2009/5/16
「名作の中の左利き(2)『黄金虫』ポー」
 http://archive.mag2.com/0000171874/20090516074500000.html
・第176号(No.176) 2009/4/18
「名作の中の左利き(1)『カラマーゾフの兄弟』」
 http://archive.mag2.com/0000171874/20090418074500000.html

 次回の予定は→
 「名作の中の左利き(4)オズのつぎはぎ娘」

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 第186(No.186) 2009/6/27 
 「<左利きプチ・アンケート>再版編・」(予定)

内容:
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載 
  再版編「利き手(左利き)の矯正」という言葉をどう思いますか
 
  <左利きプチ・アンケート>は、次回より二ヶ月に一度、
  受付を停止している過去のアンケートから選んだものを
  「再版編」として改めて実施します。その一回目は、
  2004〜05年にかけて実施しました「第11回「利き手(左利き)の
  矯正」という言葉をどう思いますか」の再版編です。

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 大阪はこのところ入梅後の6月らしくない、梅雨とは無縁の暑さ
に見舞われています。蒸し暑い日々が続いています。しょかしょか
(初夏×そうか)なんて、駄洒落でも言わないとおられません。こ
の暑さの中メルマガを書く人のみにもなってください。
(って、おまえの勝手だよ、な〜!)
 面白いダジャレも浮かばないので、今日はこの辺で…。

では、次週まで、さいならサイナラさいなら /~~~

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第19号は、月の半ばということで、私の読書論をお送りします。
今回はその3回目、二番間の読書「学びとしての読書」の一つ

 2.ロ―A 二)学びとしての読書
  → 基礎的教養を身につける、考える力をつける読書
  → 「教養書」を読むときの読書
  → 考える読書 → 本当の読書

について考えます。

また、ameblo版・別冊編集後記では、
「読書案内・読書論・読書術の本」について考えて見ます。

 2009(平成21)年6月15日号(No.19)-090615-
  私の読書論―その3―読書の三種類(続)
http://archive.mag2.com/0000257388/20090615220000000.html

*『レフティやすおの作文工房』「別冊編集後記」
6.15 読書案内・読書論・読書術の本:私の読書論その3
 ―第19号「楽しい読書」別冊編集後記
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