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2008/06/21

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第138号「左手書字の研究―実技編(5)」

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                    左利きで生きるには
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                    週刊ヒッキイhikkii

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 右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして 
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!

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         第138号(No.138) 2008/6/21 
            「左手書字の研究―実技編(5)ペンの角度」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
─目次― 
  ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載
  (5)ペンの持ち方―ペンの角度(高度)
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------------------------------------------------------------
  ≪左利き学入門≫「左手書字の研究―実技編」..第三土曜日掲載
  (5)ペンの持ち方―ペンの角度(高度)
------------------------------------------------------------
  
   左手書字の要点―まずその入り口である、ペンの持ち方・構
  え方を紹介してきました。その三回目では、ペンの仰角―角度
  (高度)を検討します。そして、総まとめをしておきます。

 ・・・

―前回までのおさらい―

「左手書字の研究―実技編」
 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点

 ●左手書字の要点● ━━━ ペン先の角度は縦方向 ━━┓
 ┃                         ┃
 ┃ ペン先の角度を紙の縦方向(Y軸)に近づける     ┃
 ┃                         ┃
 ┃  ┌───────────┐机(紙面)     ┃
 ┃  │     Y軸    │          ┃
 ┃  │     ┃     │          ┃
 ┃  │     ┃点O(ペン先の接点)      ┃ 
 ┃  │ X軸━━╋━━   │     机の側面から ┃
 ┃  │(ペン先)/┃     │  ← 水平方向に  ┃    
 ┃  │   /⇔┃     │   見るとき(A)┃    
 ┃  │    ↑(近づける)│          ┃
 ┃  └───────────┘          ┃
 ┃        ↑                ┃
 ┃ 書き手側の机の側面から水平方向に見るとき(B) ┃
 ┃  ____________________   ┃
  ┃                                                 ┃
 ┃  □ 紙の縦方向(┃=Y軸)に平行になるように、┃
 ┃  ↑ ペン先をまっすぐに構える                 ┃
  ┃                                                 ┃
 ┃ ※ 横画を書くときは、ペン先を横に滑らせる感覚  ┃
  ┃                                                 ┃
 ┃   →(滑らせる)                              ┃
 ┃  ↑ (ペン先)                                ┃
  ┃                                                 ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


 (3)「姿勢」と「ペンの持ち方」

 ●左手書字の要点● ━━ 机の「左半分」を利用する ━┓
 ┃                         ┃
  ┃  (机の縁)(身体の中心)(机の縁)      ┃
 ┃     ↓     ↓     ↓        ┃
 ┃     ┃【左半分】│ 右半分 ┃        ┃
 ┃     ┃ (用紙) │ (手本) ┃        ┃
 ┃     ┃┌────┐ ┌──┐ ┃        ┃
 ┃(書き始めの位置)↓↓(こぶし一つ分ぐらいあける) ┃
 ┃     ┃│▼⇔▽⇔│ └──┘ ┃        ┃
 ┃     ┃│▼⇔▼ │     ┃        ┃
 ┃         ┃└────┘          ┃        ┃
 ┃        ┗━━━━━━━━━━━┛        ┃
 ┃ (人)→(左手)└( ● )┘(右手)        ┃
 ┃                         ┃
 ┃  ・紙の位置:身体の中心より左側に置く     ┃
 ┃   (お手本・教科書などは、右側に置く)    ┃
 ┃  ・書き始める位置:▽             ┃
 ┃    中心から左にこぶし一つ分ぐらいあける   ┃
 ┃  ・書く範囲:▼⇔▼              ┃
  ┃       こぶし一つから二つ分ぐらいの範囲で書く    ┃
 ┃                         ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


(4)ペンの持ち方―掌の角度ほか

 ●左手書字の要点● ━━ 掌・ペンの角度10度以内 ━┓
 ┃                         ┃
 ┃「机(紙)を書き手側水平方向から見たとき」(B) ┃
 ┃                         ┃
 ┃   (10度以内)                 ┃
 ┃       ↓ Z軸                ┃
 ┃     \ ⇔ ┃                 ┃
 ┃   (ペン先) ┃                 ┃
 ┃       \┃点O(ペン先の接点)       ┃
 ┃    X軸━━┻━━               ┃
 ┃(左側)←(机・紙面)→(右側)          ┃
 ┃                         ┃
 ┃ ・ペンを持つ掌の角度は、            ┃
 ┃  紙面に垂直方向のZ軸に対して10度以内    ┃
 ┃                         ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 
 ●左手書字の要点● ━━ ペンの持ち方 ━━━━━━━┓
 ┃                         ┃
 ┃(1)まず人差指と親指でペンをつまみ、      ┃
 ┃  下から中指を添えて支える。          ┃
 ┃                         ┃
 ┃ ※ このとき、人差指を立てない。         ┃
 ┃  人差指の第二関節まで指の腹をペン軸に添える  ┃
 ┃  つもりで、しっかり伸ばす。          ┃
 ┃                         ┃
 ┃(2)ペン軸は、                 ┃
 ┃  人差指の第二関節と掌との付け根の第三関節との ┃
 ┃  あいだの部分に持たせかける。         ┃ 
 ┃                         ┃
 ┃(3)掌の中に卵のようなものを抱えているつもりで、┃
 ┃  薬指、小指を軽く丸める。           ┃
 ┃                         ┃
 ┃(4)紙面に掌をつける際には、          ┃
 ┃  掌の角―手首の付け根の骨の出っぱり部分(1)、  ┃
 ┃  および小指(薬指)の第二関節より下の部分(2)  ┃
 ┃  の二ヶ所で支える。              ┃
 ┃                         ┃
 ┃ 【ペンの動かし方】                ┃
 ┃  親指、人差指、中指の三本の指で保持し、    ┃
 ┃  親指の第一関節と、              ┃
 ┃  人差指と中指の第二関節の屈伸で動かす。    ┃
 ┃                         ┃
 ┃ * 人差指を立てて持つ癖の「持ち方矯正法」    ┃
 ┃  ペン軸と人差指を、第一関節と第二関節の間で、 ┃
 ┃  輪ゴムで軽く縛り付ける。           ┃
 ┃                         ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ここまでが前回までに確定している部分です。

ここから先は、
ペン軸を持つ角度、ペン先の角度について
今回検討するポイントです。

前回は一般的な例を示しました。

(ここでは、「掌の角度」と区別するために、
「高度」という言葉を使ってみます。
これは、「仰角」、
もしくは逆の視点から見れば、
「俯角」と呼んでもいいでしょう。
―まあ、どう呼んでもあまり意味はありませんが…。)


 ―――――――――――――――――――――
 *** ペンの角度(高度):右手書字の例 ***
 ―――――――――――――――――――――

ペンの角度(高度)は、通常、万年筆や鉛筆の場合は、

 45度から60度ぐらい

がよいとされています。

ボールペンの場合は、もう少し立てた感じで、

 80度ぐらい

とされています。


【一般的な例】

「机の右側、水平方向から見たとき」(A)

   (ペン)   Z軸
     ↑\  ┃
  (60度位) ┃
     ↓  \┃点O(ペン先の接点)
   Y軸━━━━┻━━
 (手前側)←(机・紙面)→(向こう側)


 ―――――――――――――――――――――――――
 *** 去年の工夫:右手書字より寝かせ気味に持つ ***
 ―――――――――――――――――――――――――

一般的なこの角度(高度)は、
基本的に右手書字の方法を踏襲した数値です。

以前私は、
左手書字では、
もっと低く寝かせるようにする方がよいのではないか、
と提案しています。(**)

2005年のブログ記事
「鉛筆の正しい持ち方」(*)からの変化として、

「右手書きの場合よりも、ペンを寝かせて持つ」

ということです。


これはひとえに、左手書字における最大のネックとなる問題点、
横画を左から右へ書く際に生じる、
「押し書きの弊害」を減らすための工夫として、でした。

要は、
横画を左から右に書く際に、いかに抵抗を少なくするか、
ということです。


そこで、私は冒頭にも示していますように、

 「横に滑らせる」ように書く方法

  ―ペン先をY軸方向(紙の縦方向)に近づけ、
   横画に対して垂直に構える

を提案しています。

この一環として、ペンの角度(高度)も、
低く抑えるほうがその趣旨にかなうのではないか、
と考えたわけです。


当時は、掌の角度が低い状態のまま
(掌の側面がべたっと紙につくような形)
で考えていました。

この状況で、ペン先をY軸に近づける方法としては、
もたせかける位置を親指側に変えて、
ペンの角度を低くするしかなかったのです。


それは、ペン先の方向をY軸方向に変えるためには、
ペン軸の方向を変える必要があるからです。

ペン軸をもたせかける位置を変えることで、
ペン軸およびペン先の方向を変えようと考えたのです。


【上から見た図】

人差指の第二関節と付け根のあいだにペン軸をもたせかける

   (人差指)┏→ /
        ┃ /↑(親指)
        ┃/ ┃
        ┗━━┛
  (ペン軸)/

ペン軸を親指側に寄せると、ペン先の方向がY軸に近づく
   ↓ 

   (人差指)┏→ /
        ┃ / ↑(親指)
        ┃ /  ┃
        ┗━━┛
    (ペン軸)/

もっと親指側に寄せると、真っ直ぐ(Y軸)に近づく
   ↓

  (人指し指)┏→│ 
        ┃ │↑(親指)
        ┃ │┃
        ┗━━┛
     (ペン軸)│


【水平から見た図】

人差指の第二関節と付け根のあいだにペン軸をもたせかける

     \
    ↑ \(ペン軸)
 (一定の ┏━━━┓
   角度)┃ \ ┃(人差指)
    ↓ ┃  \↓
  (親指)┗━━→\
 ―――――――――――――(紙面)

紙面とのあいだに一定の角度(45〜60度)が生まれます。


ペン軸を親指側に寄せると、その角度が小さくなる(低くなる)

      ┏━━━┓
 (ペン軸)┃   ↓(人差指)
  ―――――――――   
  (親指)┗━━→
 ―――――――――――――(紙面)



そこで、ペン軸を寝かせ気味に、という変更がなされました。

これが去年一月にこの「週刊ヒッキイ」で示した改良でした。


 ―――――――――――――――――――――
 *** ペン軸の角度を低くする必要はない ***
 ―――――――――――――――――――――

今回は、この点を再び改めてもよいかもしれない
と考えています。

なぜかといいますと、
去年の改良では、この角度(高度)を変更することは、

「ペン先の方向をY軸方向に近づける」ために必要な処置として
考え出したものだったからです。


しかし、今回は、

 「掌の角度を高くする」
  ―ペン軸を、紙面に垂直なZ軸に対して
   10度以内、と垂直に近づける

ことを提案しています。

これによって、自然に、
「ペン先の角度を紙の縦方向(Y軸)に近づける」
ことができるようになり、
「横に滑らせる」ように書く方法が、実現できるからです。

ペン軸をもたれかける位置を変えなくても、
掌の角度が正しい位置にあれば、自然と
ペン先の角度もY軸方向に近づいてゆく、からです。


【上から見た図】

  (人指し指)↑│
        ┃│↑
        ┃│┃(親指)
        ┗━┛
    (ペン軸)│

Y軸(紙の縦方向、身体の中心線)に
より近づいた位置関係になります。


そこで、
このY軸に近づけるというポイントを実現できれば、
特に意識してペン軸の位置をどうこうする必要はない、
ということになります。


すると、ペン軸の方向を変えるために、
ペン軸の角度を低くする必要もない、
ということになります。


 ―――――――――――――――――――――――
 *** 左手書字のペン軸の位置と角度(高度) ***
 ―――――――――――――――――――――――

以上のように、

「掌の角度」に着目したことで、
掌の角度を紙面に対して垂直(Z軸)に近づけることで、
ペン先をY軸方向に近づけることが可能になりました。

もはや、
「ペン軸を持たせかける位置」を変更する必要はなくなりました。

 ・・・

●ペン軸を持たせかける位置:
「右手書きの正しい持ち方」とされる

  人差指の第二関節から第三関節のあいだ


●ペン(軸および先)の角度(高度):
「右手書きの正しい持ち方」とされる角度と同じ

  45〜60度ぐらい


●ボールペンの場合:
 もう少し立ててかまえて

  80度ぐらい



  【以下、次回に続く...】

 次回の予定は→
 「左手書字の研究―実技編(6)実際に書いてみよう」


※参照:
* レフティやすおの左組通信
「左手で字を書くために―レフティやすおの左利き私論4―」
http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/hg.siron04.lhw.html
* レフティやすおのお茶でっせ
「左手書字」カテゴリ
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/cat20087794/
(*)
2005.08.25「鉛筆の正しい持ち方」
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2005/08/post_f9e1.html

* 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii
第133号(No.133) 2008/5/17
「左手書字の研究―実技編(4)ペンの持ち方」
http://archive.mag2.com/0000171874/20080517074500000.html
「左手書字の研究―実技編」(4)ペンの持ち方―掌の角度ほか
第129号(No.129) 2008/4/19「左手書字の研究―実技編(3)姿勢
と持ち方」
http://archive.mag2.com/0000171874/20080419074500001.html
「左手書字の研究―実技編」(3)「姿勢」と「ペンの持ち方」
・第124号(No.124) 2008/3/15「左手書字の研究―実技編(2)」
http://archive.mag2.com/0000171874/20080315074500000.html
「左手書字の研究―実技編」
 (2)縦書きと横書き―左手書字の要点
・第120号(No.120) 2008/2/16 
「左手書字の研究―実技編(1)はじめに」
http://archive.mag2.com/0000171874/20080216074500000.html

・第21号(No.21) 2006/2/25「字は右手で書くものか?」
http://archive.mag2.com/0000171874/20060225075000000.html
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ
 ―その13― 字は右手で書くものか?」
「左手で字を書く・実践編
 1:正しい持ち方を身に付けよう(1)」
・第23号(No.23) 2006/3/25「字は右手で書くものか?(2)」 
http://archive.mag2.com/0000171874/20060325075000000.html
「左手で字を書く・実践編 
 1:正しい持ち方を身に付けよう(2)」
(**)
・第64号(No.64) 2007/1/13「左手で字を―&<LYグランプリ>」
http://blog.mag2.com/m/log/0000171874/108129259.html
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ
 ―その14― 左手で字を書くために(10)
  左手書きの研究<4>第一期まとめ・実践編」

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  ―今週更新された主な記事―
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・レフティやすおの左組通信
 http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/
・レフティやすおのお茶でっせ
6.20 左利きアンケート第53回 自転車に乗るのは左側から右側から
 ?(<左利きプチ・アンケート>のお知らせ)
6.19 文豪スティーヴンスンの大人のミステリ(海外ミステリ:
 「楽しい読書」第7号で『宝島』を紹介するスティーヴンスンの
 親子合作の傑作ミステリの紹介)
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 第139号(No.139) 2008/6/28 
 「<左利きプチ・アンケート>第54回」(予定)

内容:
 ●<左利きプチ・アンケート>● ..第四土曜日掲載 
  第54回 利き手専用の道具を選びますか左右兼用ですか?

   片手用の道具や利き手を優先した仕様になっている道具を使
   用する際、常に利き手に応じた専用品を優先的に選びますか。
   それとも常に左右兼用できるもの優先的に選びますか。ある
   いは、専用品が選べないときだけ左右兼用品を選びますか。

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 先週末から比較的好天気が続いていました。いよいよ暑い季節で
す。クーラーが活躍する季節。でも、私はどうも苦手です。といっ
てもパソコンは暑さには弱いそうです。また、頭を使うにはある程
度気温を押さえておかないと仕事になりません。悩み多き季節…。
 で、一転今週はいかにも梅雨らしいどんより不安定なお天気の日
が続いています。これはこれでまた、嫌な気候です。ウーム!
 この頃また少し不調です。何かいいことないかなあ…。

では、次週まで、さいならサイナラさいなら /~~~
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